会長の”三行日記”

2012.05.11

とにかくお元気 No.2206

昨年100歳を迎えられた、聖路加国際病院理事長の日野原重明さんの記事が載っていました。とにかくお元気でびっくりさせられます。講演内容だと思われるのですが、教えられることがいくつもありますので一部抜粋で紹介させて下さい。
 
朝日新聞beに「あるがまま行く」という題で毎週書いていますが、毎日あるがままに生きています。やりたいことを十分にやる。やりたくないものはない。もうやりたいことばっかりで選択に困るくらいです。

2年前、何か新しいことをやろうと考えて、俳句を作り始めました。そして今年のお正月、箱根駅伝をみて、パッと一句出てきました。「100歳はゴ-ルではなく関所だよ」

駅伝は一つのステ-ションから走って次にバトンタッチしますが、私はバトンタッチする必要がない。ずっと走っています。ゴルフの始球式をやりますし、ソフトボ-ルのシ-トノックもできる。

病院の理事長で、レントゲンやMRIやら、いろいろ高価な2億、3億円する機械の値段交渉もやって、安くたたく。現役の現役です。ゴ-ルはない。通過する関所があるだけです。

お昼はご飯なし。牛乳だけです。朝もご飯もパンも食べていません。牛乳とオレンジジュ-ス、バナナ1本だけ。それでも空腹感はありません。集中して仕事をしていれば空腹感を感じません。

太平洋戦争が始まった年はちょうど30歳。戦争中は食べるものが少なく、みんなやせていました。ところが戦後、食事が豊かになってだんだん肥満になってきました。日本人の寿命が長いのは、肥満者がいなかったから。だんだん太って寿命が短くなってきました。

私は毎日体重を測って、増えそうであれば糖分をとらないようにしています。そして、できるだけ運動をする。ストレッチを週に1回、コ-チに来てもらってやっています。

1万2千人が会員の「新老人の会」というのをやっていて、生き方の3つのスロ-ガンがあります。1つ目は「愛すること」。愛し、愛されて生きることが必要です。2つ目は「やったことがないことを始めること」。

そして3つ目は「耐えること」。耐えることで感性が高まって、苦しんでいる人をサポ-トすることができます。子どもに平和を教えて、戦争はあってはならないこと、命とは何かを教えます。

私は子どものために時間を使っています。そのことが、自然に長生きをまっとうさせることになっています。皆さんも子どもに接することで、生き方を考えて下さい。どうよく生きるかは、どうよく死ぬかということと一直線にあります。私がこれからも「あるがまま」を続けます。

 
う-ん、下手なコメントができないほど、なるほどと思わせられることばかりです。常にやりたいことを追い続け、食べ物は少なくとも腹八分に抑え、人を愛し、耐えることを学び、子どもと多く関わりなさいと教えています。さすがですね。そしていつまでも輝いていて、とても素敵です。