会長の”三行日記”
2012.04.12
メリハリ No.2194
このところ少し仕事に追われ、余裕のない日々を送っている私ですが、こんな警鐘とも言える記事を見つけましたので紹介いたします。
「朝寝して 昼寝が好きで 宵ねぼう たまたまおきて 居眠りをする」何だか随分怠け者の代表のような感じの歌です。人間の生き方を極端な面から観たものでしょう。
視点を変えて「寝る」ところを仕事に置き換えたらどうなりますか。朝も、昼も、宵も仕事ということになります。人間は仕事に徹することは大切です。
でも24時間1つの事だけには徹し切れないでしょう。張りつめた琴の絃はよい音色がしても、すぐ切れる結果となりはしないでしょうか。
48歳で主人を亡くされた奥様に遇ったことがありました。猛烈社員として上役の責任感から、朝から晩まで会社の為に仕事仕事の連続でした。ついに胃潰瘍になり手遅れでした。
家庭のことをかえりみず、ただ仕事のために尽くした主人は立派だと思いますが、もう少しゆとりがあったら長生きしたのでしょうと奥様の涙の言葉でした。
仕事に寝らされたと言えないでしょうか。試験地獄に四六時中、寝らされたための学生の障害もこれと似ていなければ幸いです。”兎小屋に住んで、働き狂人”と外国から悪口を言われたこともありました。
”徹する”とは、仕事をする時は仕事をする、寝る時は寝る、一杯飲む時は飲む、パチンコする時はする、スポ-ツする時は徹底して汗を流すというように、人生のリズムの中に徹することだと思います。絃は張りつめておくばかりがよいのではないでしょう。
とても私は、これほど何もかも忘れて仕事に打ち込んでいるわけではありませんが、やはり毎日の生活の中でメリハリをつけることは必要なのでしょう。
ただ流されているのではなく、自分自身で快適なリズムを創り出していかなければいけないものと思われます。そうした切替はまた新たなエネルギ-を生み出してくれます。でも何よりも、仕事が忙しくなるということは、とても有難いことだと感謝しています。