会長の”三行日記”

2012.04.05

急騰するガソリン価格 No.2189

市内の小中学校では今日、一斉に入学式が行われます。この日まで遅咲きの桜は何とかもってくれましたが、依然として今日も強い風が吹きつけています。例年より寒い天候と、その気圧配置の影響とのことですが、この風、どうやら今月いっぱいは吹く日があるみたいです。
 
さて困ったことですが、ガソリンの価格がどんどん上がっています。この傾向は7週連続とのことですが、レギュラ-ガソリンの価格は160円台にもなろうとしています。
 
これは2008年10月以来の、3年半ぶりの高値とも言われています。原因は以前のエジプトの緊迫化あたりから始まり、リビアへ飛び火した反政府デモなどによりダメ押しとなった、引き続き起きている中東情勢の不安定化によるものです。
 
最近ではイランの核開発疑惑から、アメリカ中心の経済制裁措置としてとられているイラン産原油輸入削減と、イラン攻撃に備えたイスラエルとの軍事衝突の恐れから、原油先物相場が上昇しているのです。
 
日本はこの中東の、サウジアラビア、UAE、カタール、イランなどから、90%近く原油を輸入しているからです。それではどうして円高なのに安くならないのかという、疑問が湧いてくるわけですが、原油は投機の対象となっていて、需要と供給に関係ないところで価格が決定されているからです。
 
ですからこの原油の高騰で、円高だからこれくらいで済んでいるとも言えているのです。そしてこのところの少し円安傾向の動きが、値上げせざるを得ない情勢にもなっているというのです。
 
こうしたガソリンを使用する私たち以上に深刻なのは、外食産業や観光業です。物流コストはもちろん上昇し、車での移動を控える動きとなるからです。
 
確かにこれだけ上がってくると、どうしてもという用事以外は車を使いたくなくなるし、エアコンなどの燃費効率の悪いものは控えたくなるものです。また東北の被災者の生活再建にも大きな影響を及ぼしています。何とか早期の低めの価格安定を願いたいものです。