会長の”三行日記”

2012.03.23

早起きの効用 No.2180

配信されるメルマガに、朝方人間へのお勧めという記事が載っていました。とにかく生活を朝型に変えると良いことがいっぱいあるとのことです。
 
それによると、元来人間の身体というのは朝型にできているということで、猫のように2時間眠って3時間活動するようなパターンを繰り返す動物と違い、日没後暗くなってからまとめて睡眠をとるのが人間だと言われています。
 
従ってその生理として暗くなったら眠り、明るくなったら活動し始めるというはたらきが組み込まれていて、もっとも活動的な条件が体内に整うのは体温が一番高くなる午後2時頃だというのです。
 
ですから近頃のように、朝5時半にはもう明るくなっていますから、この時間には活動する準備はできているわけで、条件を効率的に生かすには、理想的には午前5時くらい、少なくとも午前6時には起床したほうがよく、仕事の能率もアップすると言われているのです。
 
しかしながら近代人はその傾向として、起きる時間が遅くなったのに睡眠時間が減っているというのです。それは自宅に仕事を持ち帰ったり、家事や家族のこと、またいろいろな趣味に時間を割かれ、就寝が遅くなって、翌朝はギリギリまで床の中に入っているのです。
 
この起床が遅れ睡眠時間が減ると、単なる時間のズレなどの問題だけでなく、睡眠の質の違いから正しいサイクルから外れ、疲労が蓄積したり脳機能の回復がはかられなかったりといったことに繋がるそうです。
 
そして、うつ病などの精神的な病理に発展する条件を生み出すことまで論証されているのです。うつ病はストレスの多い職業や長時間勤務の職場に起因することが多いのですが、この睡眠の質と量が大きく関わっていることが明らかにされているのです。
 
ですからライフスタイルを、「早起き」を基本とした生活に建て直していけば、自然の摂理にかなうわけで、自律神経失調症やうつ病の克服にも繋がっていくと言われているのです。
 
また早起きの効用は仕事の能率アップに限られず、体調面でも血圧調整を行なうカテコールアミンのような分泌物が適度に生まれるようになるなど、疲労回復や成人病予防にも大変有効だそうです。
 
でも「言うは易く行いは難し」で、早起きという、この当たり前の積み重ねがなかなかできません。ではどうしたら“朝型人間”になれるかということですが、目当てをもち、決意を繰り返すことだと言っています。
 
それには朝の散歩やダイエットの体操でもよいし、読書の時間を30分作ることでもいいから、そうした目当てをつくり、強い決意を持って繰り返すことだと言います。でも失敗してもいいそうで、何度でも失敗しながらやることが定着に繋がっていくのです。
 
このように考えてくると、私などは本当に愛犬のお陰です。彼がいなければ、冬の寒い朝に毎日、きっと早くから起きることもないでしょう。
 
本文にも書いてあったとおり、こうした早起きの習慣化は静かな気持ちで内省、仏教の言葉でいえば内観することに繋がり、精神の安定と向上には大きなプラスになるでしょうね。とにかく、朝早いのは気持ちにも余裕が出て、すこぶる爽やかな気分になるものです。