会長の”三行日記”
2012.03.07
鈴木という姓(名字) No.2171
秋山とか前田といった名字の話です。ある所で読んだ雑誌にこの名字について、いろいろと書かれていました。
それによると、日本で一番多い名字の双璧は、何と言っても佐藤と鈴木であるそうです。次いで田中、山本、渡辺、高橋、小林、中村、伊藤、斉藤、加藤の順番で続くと言われていました。
この鈴木はなんと全人口の14%を占めているそうです。そして佐藤という姓は藤原から分かれたものとのことですが、鈴木の名字の由来について触れていました。以下、その説明文です。
鈴木は元々「すすき」と読み、秋の収穫が終わり稲穂を田んぼに積んでおく状態を指す言葉だった。農民は積まれた稲穂の中に1本の木を立て、神に祈りを捧げる。
その木を伝わって神が下り稲穂に魂を入れると信じていた。平安時代に盛んだった熊野信仰の教えである。そんなことから熊野大社の神官は、だれもが鈴木姓を名乗っていた。
中世に入ると、熊野大社は全国各地に山伏を派遣して、布教活動を繰り広げた。その結果、信仰心の厚い武士やその支配下にある農民は、続々と鈴木を名乗るようになった。
熊野大社の末社が網の目のように広がっている東海や関東にかけて、鈴木の名字が多いのはそのせいである。静岡県のある村では、全人口の四割まで鈴木という村もある。
確かにイチロ-選手の名前のように、鈴木一郎さんなどの名前は、いろいろな書式などの見本にもよく書かれているほど、多くの人が知るところです。
でもこうした鈴木という、名前のル-ツまで知っている人は数少ないのではないでしょうか。またある特定の地域に偏らず、全国的にその名前があちこち多いのも理解できるというものです。
熊野大社といえば、紀伊半島南部にあたるこの熊野の地と、伊勢や大阪・和歌山、高野及び吉野とを結ぶ街道の総称である熊野古道が思い出されます。
昨年9月の台風被害で、熊野古道中辺路・小広峠~船玉神社間など一部が通行止めとなり、大きな被害が出た関係で、友人と昨秋に計画していたツア-が今年へと延期になりました。
でも3月には迂回路なども整備され、復旧の見通しも立ったことから、7月ぐらいに仲間で訪れようと思っています。世界遺産ともなっているこの地ゆえ、鈴木姓の由来なども思い出しながら、是非満喫できたらと願っています。
明日8日~9日の2日間、被災地・福島(郡山)で開かれる、中小企業家同友会全国研究集会に参加致します。従ってカキコミは休ませて頂きます。この全国大会、当初1100名ぐらいの定員でしたが、それぞれの熱い思いからでしょうか、1500人もの会員が参加します。是非そのパワ-に与ってきたいと思っています。