会長の”三行日記”
2011.12.07
なでしこジャパンの与えてくれたもの No.2123
今年の流行語大賞は「なでしこジャパン」と決まったようです。女子サッカーが、日本女性の優雅な“美しさ”をたたえる意味として用いられている 、“なでしこ”という呼び名の大合唱を巻き起こすまでに、国民的な共感を与えてくれたということからです。
不幸にして招いてしまった未曾有の大地震から、日本中が暗く落ち込んでいるとき、なでしこジャパンの大活躍は私たち日本国民に大きな勇気と感動、そして希望を与えてくれました。
ですから流行語大賞などと聞くと、ちょっと下衆な響きがないわけでもないので、もっと今年全体を振り返ってという意味でも、一番の立役者ではなかったでしょうか。
その彼女たちのリ-ダ-的存在であった、沢穂希さんが書かれた「負けない自分になるための32のリ-ダ-の習慣」という本を少し眺めることができました。
はじめにこんなことを書かれています。私は昔から「有言実行」のタイプで、夢や目標は積極的に口にするほうでしたが、最近では「言霊(ことだま)」って本当にあるのかな、と思うようになりました。
言葉には魂がある。だからこそ、それが力になるし、同時に責任も生まれます。言葉にすることで自分の中でもイメ-ジがしやすくなり、鮮明になります。そして、それが実現したときのことを思うと楽しくなります。
そして32もの挙げていた習慣のうち、主だったものを少し紹介させて下さい。
・ 夢や目標は、積極的に「言葉」にする
・ 自分で自分の限界を決めない
・ リ-ダ-は「背中」で見せる
・ リ-ダ-だからといって、完璧でなくていい
・ 何にでも「ありがとう」という感謝の気持ちを持つ
・ まったく別の世界の人と交友関係を持つ
・ 前例のあるなしで、物事を決めない
やはり初めから不可能だと思わず、何でも前向きに挑戦していく姿勢が求められています。そして心の中にただ、しまっておくのではなく、絶えず口に出したりして、夢を現実に近づけていかなければいけないのでしょう。
あの決勝戦、最後のPK戦の直前、なでしこの面々が素敵な笑顔でいたことが思い出されます。他人に勝つより、まず自分に負けないことの大切さを知らされているように思えます。