会長の”三行日記”
2011.11.24
力の差 No.2114
一昨日の晩、この29日で満88歳を迎える父の米寿の祝いを、御殿場・時之栖ホテルで行いました。ささやかに内輪だけで、私たち夫婦と子どもたち、そして弟たち夫婦の総勢9人で行ったものですが、祝ってもらえる父親以上に、皆がこうして仲良く元気に集まることのできる喜びを自分もかみ締めたものです。
時之栖のある御殿場高原ビ-ルの地は、ちょうど光のイルミネ-ショントンネルが開通したばかりで、祭日の前夜ともあって、多くの人でごった返していました。写真を撮り忘れてしまい、お見せすることができませんが、やはり手が掛かっているだけに綺麗なものです。
ささやかなご馳走と様々な温泉をしばし堪能し、泊まってきた翌日は母校・沼津東高と静岡高の定期戦がこちらのグランドで開催されました。
今年の秋季大会、東部大会予選の1回戦で敗れたものの、その後、敗者復活で5試合も勝ち上がり、見事県大会出場を果たした我が方と、県大会3位で東海4県大会まで進んだ相手方との力の差がどのくらいか、前々から興味を持って待ち望んでいた試合でもありました。
静高投手は地元・沼津から引き抜かれていった、ある代議士の子息でもある左腕投手です。もちろん、私もこの目で眺めるのも初めてだったのですが、少しコントロ-ルが不安定でしたが、やはり噂どおりのピッチングをしていました。
残念ながらこの投手と、6回からリリ-フした1年生の右腕投手に対し、我が方は全く手も足も出ないような状態だったのです。リリ-フ投手も上背のある長身から繰り出す球は、1年生とは思えないような力のあるもので、層の厚さを感じさせられるものでした。
一方相手打線の方はと言うと、どうやら主力3人を欠いていたらしいのですが、それでもオ-バ-フェンスの本塁打2本を含む12得点を挙げていました。2塁ベ-スすら踏めないこちらに対し、毎回のように塁上を埋めていた攻撃は、否応なく歴然とした力の差を見せつけられたものです。
相手投手の腰から下を眺めると、それこそユニフォ-ムがはちきれんばかりの、がっちりとした、見るからに安定性のある体型です。我が方との違いはどこにあるのでしょうか。OBの一人が言っていました。
あの体が作られるのは、よく食べて、そしてトレ-ニングでよく鍛え、なお且つ十分眠ることにあるそうです。そうすると、静高のように野球に専念出来るだけの環境にいればよいでしょうが、聞くところによると、我が方の選手は練習の終わった後、コンビニで慌てて何か腹に詰め込んで、それから塾通いとのことです。
これではとてもそんな体など、できっこありません。そうなると、物理的にこちらが高望みすることが無理なのでしょうか。でも何とか工夫して、我が校なりの効率の上がる練習を編み出してもらいたいものです。
今日からはグランドのバックネット改修工事が始まり、来年の1月いっぱいぐらいまで、満足のいくようにグランドは使えなくなります。それだけにこれから冬季にかけて、十分走りこんで下半身を鍛え、春には見違えるような体になることを願っています。
とにかく歴然としたその力の差を見せつけられましたが、打倒静高も取り組み次第では夢でありません。母校の更なる精進と一層の健闘を何よりも願うものです。