会長の”三行日記”

2011.11.09

笑顔がもたらした優勝 No.2105

先日の女子ゴルフ、ミズノクラシックで上田桃子選手が2年ぶりの優勝を飾りました。中国のフォン・シャンシャンという、体格的にいかにも飛ばしそうな選手とのプレ-オフの末、もぎとった勝利なのですが、久しぶりの日本人選手の活躍で、少し溜飲が下がったものです。
 
それというのも、日本で開催されているこの女子ゴルフツア-ですが、最近では韓国や中国、台湾の選手の台頭がめざましく、現在の賞金王にしたって、2年続けて韓国のアン・ソンジュ選手に持っていかれそうな様相です。
 
そんなわけで、しっかりしろと日本人選手に叱咤激励したくなっていたのは、決して私だけではなかったと思います。そんな中、プレ-オフにもつれ込み、またまた雲行きがあやしくなっていましたが、見事その3ホ-ル目でバ-ディにて決着をつけてくれたのです。
 
この上田選手、ここしばらく勝てないどころか、予選落ちなども続いていたことから「もうゴルフをやめたい」とまで思っていたこともあったみたいです。
 
日本での賞金女王という実績を引き下げて、2008年から米ツア-に参戦していたのですが、なかなか勝てず、4年が経過した今、もう勝てないのではないかという恐怖心にまで襲われていたと言います。
 
そんな彼女を少しでも陰で支えていたのは、一緒にツア-で活躍している、宮里藍、宮里美香の両選手の存在だとも言われています。今回の優勝でもプレ-オフ前から18番のグリ-ン横に待機していて、声援を送りながら優勝が決まると真っ先に祝福する姿が映し出されていました。
 
やはり、単身アメリカに乗り込んでプレ-するというのは、私たちの想像以上に孤独なのでしょう。日本のト-ナメントと言っても、米ツア-の公式戦も兼ねている、この大会での優勝で無条件に3年間のシ-ド権も手にすることができました。
 
これからはもっと伸び伸びとプレ-することができるのではないでしょうか。それから今大会で特に目立っていたのが彼女の笑顔です。終盤のきっと緊張していると思われる場面でも、終始このニコニコ顔を絶やしませんでした。
 
これは今までの彼女を知る人なら、大きな変化とも言えるでしょう。以前、問題視された優勝を逃したときのブスッとした顔はすっかり消えていました。きっと意識して心がけていたのではないでしょうか。
 
このように笑顔のほうがずっと素敵ですし、魅力的です。またそれは周囲を和ませ、幸せを与えてくれるものではないでしょうか。