会長の”三行日記”

2011.10.26

美魔女 No.2097

美魔女」という言葉をご存知でしょうか。40代女性に向けた雑誌による造語なのですが、驚くほど若く美しく見える40代以上の女性のことをそう呼ぶそうです。
 
その年齢を超越した若さと美しさから、魔法を使っているとしか思えないと感じたのが、その語源とのことです。私たち男性と違って、女性はいつまでも若く美しくありたいというのが、世の常でしょう。
 
そうしたことから、やれ自然食やサプリという食から、エステにプチ整形、そしてヨガやジョギングに至るまで、ありとあらゆる手段でその若さと美しさを保とうしている方が少なくありません。
 
そんな中にあって、この美魔女という存在は誰しもの憧れというものですが、最近では美容術を駆使して若さを保つ美魔女が現れていると言われています。その実年齢より20歳以上若く見えると称賛されているのです。
 
そしてその特徴が普通の女性でも、自分の努力次第で変われると主張しているのです。作家の林真理子さんはそうした傾向を、今の40代の女性がバブル期に20代を過ごしてきたことに注目していて、周囲に比べて損をしたくないという感覚が鋭いと指摘します。
 
また男性の方にも原因があるとして、我が国の男は徹底的に、若くて未完成な女が好きだからと話しています。ライタ-のある人は、最強の美魔女は松田聖子さんだと言われています。
 
その見た目の通り、年を否定したその容姿は、欲望を全開にして恐れず進む姿勢の象徴とも指摘しているのです。綺麗にしていると自尊心が高まり、同等の者より元気や生命力が増し、一種の優越感を感ずるのでしょう。
 
確かに女性が綺麗になっていくのは悪いことではなく、むしろ嬉しいことです。でも昔から言われているように、自分の顔は自分の生き方で創っていくということもあります。
 
人間的に思いやりがあり優しい人は、やはりそれなりに柔和な部分を顔に覗かせ、反対に意地の悪い人は隠せない部分を持ち合わせているものです。
 
ですから、いくら美容術なるものを施し、若々しく見せたところでその本質は隠せないように思えます。大切なのは見た目も美しく、そして内面的にも美しく老いていくということではないでしょうか。
 
余分なことですが、連続テレビ小説「おひさま」に出ていた若尾文子さんは、1933年生まれというから、この11月で78歳です。まさに「美しきお化け」とも言えるのではないでしょうか。