会長の”三行日記”

2011.10.24

噛むことの効果 No.2095

前にも触れているかもしれませんが、自分自身のためにも「噛むことの効果」について触れたいと思います。現代人は昔の人に比べて、そもそも口のいろいろな機能が衰えていると言うのです。
 
それは昔みたいに、噛めば噛むほど味が出るという食事が少なくなり、噛まなくてものみ込める、麺類などの柔かい料理が多いからとも言われています。
 
その結果、噛む力が衰えてきて、食べ物を細かくするだけでなく、唾液の分泌を促したり、口のまわりの筋肉を鍛えたりする働きが充分でなくなってきているのです。
 
そしてこの口の機能が衰えてくると、体のいろいろな部分に悪影響が出るとのことです。まず挙げられるのが顔の老化です。口を動かさないことにより、周辺の筋力が低下し、あごのたるみなどが目立つようになってくるというのです。
 
それからドライマウスと言って、口の中が乾いてくるのです。これは唾液の分泌が少なくなるからで、食べ物がのみ込みにくくなったり、口の中がネバネバして会話がしにくくなるのです。また口臭や舌の痛みなども伴います。
 
また唾液が減ることにより、抗菌作用が薄れ、雑菌の繁殖からむし歯や歯周病にかかりやすくなると言われているのです。時によってその雑菌が肺に入ると、誤嚥性(ごえんせい)肺炎を引き起こすこともあり、お年寄りなどは死に至ることもあるわけです。
 
こうした口のトラブルを抱える人は生活習慣病など、体の健康にも問題がある人が多く、歯周病などは動脈硬化や糖尿病など他の病気とも関係していると言われています。
 
このように口と全身の健康は密接に繋がっているため、口の健康を守ることが、全身の健康や老化を防ぐことにもなるのです。こう考えると、食べ物の入口でもある口の中で、しっかりと噛むということは馬鹿にできない、大切なことなのですね。
 
以下に再度、噛むことの効果を挙げておきます。一口30回噛むことを心掛けたいと思います。
 
1.唾液の分泌を促しガン予防、歯の病気予防、体力向上に!

2.脳を活性化させ、肥満・老化防止に!

3.正常な咬合が美しい発音や言葉を生みだします!

4.メタボリックシンドロームを予防してくれます!