会長の”三行日記”
2011.10.19
経営指針を創る会1泊研修より No.2094
先の土・日の2日間、今年も榛原・吉田町のホテルで行われた、経営指針を創る会の1泊研修に参加して来ました。第8期を迎えた今回も、スタッフとしてのお手伝いで出掛けたわけですが、毎回、受講生に限らず、こちらの方がかえって学びが深まるものです。
物を売るだけではとても自分たちの隙間を見出せないことから、収穫のお手伝いと各種研修会や勉強会の開催を通して、地域密着の強みを活かそうとする農業関係の販売会社。
また1社依存の家業的立場から、何とか企業としての新たな展開を模索する若手経営者や、許認可業務ながら、いかに自分と社員との間で感じられる溝を埋めていったらよいか悩む経営者。
そして今年社長に就任したばかりだが、今まで社員さんから会社にしてきてくれたことに、今度はその立場からお返ししたいと、新たな会社の仕組みづくりに腐心する、新進気鋭の経営者。
それから転ばぬ先の杖とばかり、問題が起きてからではなく、できる限り起きないよう、セミナ-などを通して伝えていこうとする、差別化された戦略を考えている、企業への提案型資格者など。
こうした受講者それぞれの抱える経営課題は少ないものではありません。そうした中、共に歩んでいく社員とのベクトルを少しでも合わせていきたいということで、今回はそれぞれの経営理念を中心に協議を図りながらまとめていきました。
この理念は、自社が世の中にどんなお役立ちをしようとしているのかという使命や立ち位置、またどんな会社を目指すのかという目標や到達点、そして生きがいを持って社員と共にいかに歩んでいこうかという人間性を問うものです。
従って一見、簡単そうに見えるものですが、自社に照らし合わせてみると、なかなか容易にまとまるものではありません。こうしたことから、受講生それぞれやスタッフからのアドバイスを取り入れ、見直しを図っていったのです。
各自の抱える会社の問題点や悩みは、決して報告している会社だけのものではありません。業種は違っていても、置かれている経営環境などにはやはり共通しているものがあるはずです。
そしてそこからの打開策や新たな戦略は、報告者のみならず、必ず自社に振り替えても何らかのヒントがあるものです。こうした学びに惹かれて、今年も2日間、ほぼ缶詰状態で参加してきたわけです。でも少しでもこうした学びに加わり、前向きに取り組むか否かで、会社経営において他との違いが出てくるものと信じています。
明日、明後日と2日間、個人的な休暇をとらせていただきますので、このカキコミも休ませて下さい。よろしくお願いします。