会長の”三行日記”
2011.10.14
消え行く我が街のブランド No.2091
残念ですが沼津の火がまた1つ消えます。今月31日で、唯一のシティホテルと言われた、沼津東急ホテルが14年の歴史に幕を閉じることになります。
大資本である東急がこのホテルから撤退し、経営権を県西部・掛川に本拠地を置く、呉竹グル-プに譲ったのです。これをきっかけに一部の社員は残るものの、私たちゆかりの顔馴染みの方々も退職されてしまうと聞いています。
こんなことから一昨日、14年の営業に感謝を込めてということで、サンクスパ-ティなるものが開催され、招待をいただき行ってまいりました。
地元の商工会議所会頭はじめ、日頃利用していた各団体や、ここで結婚式を挙げた人など、多くの人たちが会場に詰め掛けていました。当初、軽食程度のおもてなしですが、というふれこみだったのですが、そこはブランドの名に懸けても精一杯頑張ったのでしょう。
おいしいロ-ストビ-フやお寿司など、最後のご奉公とばかり、振る舞っていたように思えます。来賓代表で挨拶に立った市川会議所会頭も、それだけ我々地元の利用や活用が減っているということでもあり、その名がなくなるのはとても寂しいと述べていました。
個人的にも、このホテルの営業のチ-フ・山本さんにはずいぶんとお世話になってきました。1年に1回の開催に過ぎない高校の同窓会総会も、設営的立場にいることから、ずいぶんとそのやりくりをして頂きました。
何しろ450名を超える出席者が一同に座って会せる、テ-ブル席がここを置いては他にないからです。また当日のドタキャンや意思表示のない出席など、その混乱にもめげず、よく対応して頂いたのです。
また他にも、やれ中小企業家同友会や法人会等の総会、新年会等の集まりなど、よく使わせていただき、細かな配慮をしてもらったものです。そういった意味でも、この撤退は本当に寂しく、残念に思っているものです。
引き継がれるホテルも、名をリバ-サイドホテルと名を変えるばかりでなく、方針も以前とはだいぶ変わってくるみたいです。食事の嗜好も、地元の西の流れをそのまま持ち込むようで、果たして関東圏である私たちの口に合うかどうかも分かりません。
こんなわけで、東急ホテルなき後、しばらくは様子を見るしかありませんが、今までのような大きな期待は持てなくなるかもしれません。ゆくゆくはこの東急以外にも、駅前にある西武百貨店が撤退すると言われています。
果たして我が街・沼津はどうなってしまうのでしょうか。とても駅高架などと騒いでいる前に、打たなければいけない手が他にあるように思えるのですが...