会長の”三行日記”
2011.10.05
レジでの割り勘 No.2086
先日の新聞投稿欄に、レストランなどに仲間で来ている時、支払いは別々に勘定を払っている為、レジが混んで仕方がないとの苦情が寄せられました。その投書はこんな内容です。
ファミリーレストランなどで、5~8人ぐらいのグループが、いざ会計の段階で1枚の伝票をレジ係に渡し、1人ずつの個別支払いに応じてもらっている光景をよくみかける。
たいていは後ろに会計の順番待ちをする他の客が並んでいても知らん顔のようだ。ときにはレジ係に、「まとめてお支払いをお願いできませんか」と懇願されていることもある。
個別支払いの場合、レジ係が電卓片手にメモを取り、額に汗を浮かべながら対応している。その姿をみて、このグループの一人ひとりは、なぜこの光景を冷静にみていられるのだろうかと疑問に思った。
このようなケ-スは若い人に多いのでしょう。私たちの若かった時代も、もちろん割り勘でしたがこうはしてなかったはずです。予め支払いの前に、それぞれから集金して誰かがまとめて払っていたように思えます。
もちろん、親しい人との間柄では絶対にそんなことはありません。これは今の時代を反映してのことでしょうが、消費税とか飲食税が足される計算が面倒で、レジが余計、混乱してしまうのでしょう。
そしたら昨日のやはり同じ投稿欄に、それなら店側で注文時に別々の伝票を切ったらどうかとの提案がありました。確かにレジでの混乱は少なくなるのでしょうが、果たしてそんな処置でいいのでしょうか。
「オレは俺、おまえはお前」と全て割り切ってしまったら、惻隠の情とか謙譲の美徳などという、日本古来から引き継がれてきた日本固有の文化はどうなるのでしょうか。
またそこには他人に迷惑を掛けているのではないかという、思いやりの心も存在していません。とても寂しい思いがするものです。
自分さえ良ければ他人のことはどうでもいいといった風潮が、今回の不幸にして招いた大災害を機に、少しでも改まることを切に願っています。やはり他国とは違う、日本人として生まれ培われた、自覚と誇りを大切にしなければと思うものです。
明日は一日工事で出張する為、カキコミは休ませていただきます。