会長の”三行日記”
2011.09.27
解任 No.2080
来年度の中日監督に落合監督が外されました。今年が契約最終年と言っていますが、言ってみれば事実上の解任みたいなものでしょう。
オレ流を貫いてきた落合監督は、コ-チ陣なども中日生え抜きのOBにはこだわらず、独自に進めていたことなどがOB優先の球団方針とはどうも合わなかったようです。
また観客動員数も近年減っていることから、勝つことが唯一のファンサ-ビスだと主張していた監督との溝が埋まらなかったようです。
でも就任8年で3位が1回だけ、後は全て1位か2位で、リ-グ制覇も3回もしている成績は見事なものです。それでも切られるのですから、ずいぶんと非情な世界です。万年赤字経営の球団にとって、一番ネックとなっていたのは、やはり監督の高い年俸だったのでしょうか。
この落合監督の解任が発表されたのが、首位ヤクルトとの4連戦の初日でした。皮肉なもので、日曜日の4戦目には負けましたが、それまで3連勝して1.5差まで差を縮めたのです。
中日はこのように球団史上初めてのリ-グ連覇を狙っていて、ヤクルトと熾烈な首位を争っている時、なぜこの時期に監督の首のすげ替えが発表されるのか、不思議でなりません。
詮索すれば、それだけ落合監督を替えたくて仕方がなかったとも思えます。というのも、ヤクルトとの首位決戦はまだ5試合もあるわけです。それも全てホ-ムの名古屋ド-ムでの試合です。
ですから中日の優勝の可能性は低くなく、もし優勝でもすればそれだけ監督を替えにくくなるからです。こうした、うがった見方も満更外れてはいないのではないでしょうか。
とにかく、落合監督が一言、「契約書通り。この世界はそういう世界」と言ってはいても、先日の日本ハム・梨田監督といい、なかなか厳しい世界です。
私たちの想像以上に、現場とフロントとの隔たりとか確執があるみたいです。でも面白いもので、辞めるのが分かった途端、今まで以上に選手の動きが良くなったような気がします。そして落合監督も冷たいようなイメ-ジがありましたが、ずいぶんと優しくなっているようにも思えます。
こうなると我らヤクルトファンにとっては少し心中、穏やかではありません。正直、何とか逃げ切ってリ-グ制覇を果たしても、クライマックスシリ-ズでは危ないかもしれませんね。何しろ、最後までオレ流を貫く落合監督でしょうから...