会長の”三行日記”

2011.09.21

イチロ-ピンチ No.2077

残り8試合で24本打たなければ達成できないとのことです。ご存知、我らのイチロ-選手がいよいよ追い込まれているような状況です。
 
もっともご本人はもうあきらめているかもしれませんが、10年連続200本安打を放っているイチロ-選手が、どうやら今年はその達成が望み薄となってきました。
 
何しろ残り試合、1試合で3本打たなければなりません。まあ、あのイチロ-選手だから必ずしも不可能なことではないかもしれませんが、相手のあることです。いくら打ちたくても勝負をしてくれなくては話にならないのです。
 
今シ-ズン、ここまでの成績は20日現在、打率・273、5本塁打、44打点と、本人にとっても納得のゆく数字ではないはずです。ただ盗塁は40の記録を残していますから、一概に年齢から来る衰えとも言えません。
 
でも動体視力などはやはり38歳の年齢では、全盛期と比べると同じとは言えないのではないでしょうか。何しろ150km以上の球を一瞬のうちにバットで捉えるのです。
 
そして、そればかりならこのレベルでは難しくないでしょうが、近年、カット・ファスト・ボールと言って、ストレ-トと同じ球速で、手元に来てから微妙に変化するボ-ルを投げる投手が、大リ-グでは増えています。
 
つい先日、大リ-グ記録となる602セ-ブを記録した、ヤンキ-スのマリアノ・リベラ投手などは、このボ-ルを最も得意としている投手の一人です。打者は直球だと思って打ちに行くと、手元で横に曲がったり、斜めや縦に落ちる為、バットの芯を外されてしまうのです。
 
どうもイチロ-選手も、今シ-ズンはこのボ-ルに悩まされたようです。それから大リ-グ全体に言えることですが、今年は投手の方がよかった、投高打低の年だったみたいです。
 
積み重ねてきた記録がここで途絶えるのは、本当に残念ですが、元々がとてつもない大記録なのです。それをイチロ-選手だからこそ、簡単のように成し遂げていたわけですので、あきらめもつくのではないでしょうか。
 
とにかく、イチロ-選手には大記録が途絶えても、また別の目標に向かって、息の長い選手としていつまでも活躍してもらいたいものです。そしてシ-ズン終了後はゆっくりと体を休め、来季に備えてもらいたいと願っています。