会長の”三行日記”

2011.08.29

決選投票の行方 No.2062

いくらコップの中の嵐と言っても、選出された代表は次期総理大臣を担うわけですから、全く無視するわけにはいきません。嫌でも何でも今日の民主党両院議員総会を経て、午後にはその代表が選出されることになっています。
 
大方の予想はまず1回目の投票で、小沢さんが推す力を頼りに、海江田さんの第1位は覆らないというものの、過半数までは達しない為、上位2名による決選投票が確実視されています。
 
この第2位が誰かというのが焦点のようで、昨日と今朝の段階ではもう見方が変わっているくらいです。今朝の新聞では野田さん有利と伝えられていますが、昨日の時点では漁夫の利のような形で、決選投票となれば反小沢の前原・野田の両氏ではなく、中間派をまとめている鹿野さんが手強いようなことが書かれていました。
 
ですから、いくら第1回で海江田さんが票を集めても、2位以降がまとまるような形になれば、決戦投票で勝てるとは言えないわけです。むしろそのキャスティングボ-トを握るのは、どこの派にも所属していない100名余りの人たちではないでしょうか。
 
とにかく誰がなっても大きく変わらないだろうと前回書きましたが、次のことだけは何を置いても、即実行してもらいたいものです。
 
何よりも被災地の早急な復旧・復興の支援です。大きな被害の出た東北の各地では、未だに仮設住宅が足りないなどの話も聞かれ、いったい半年が経とうとしている現在、政治は何をしていたのかということです。
 
そして将来的に被害に遭った土地をどうするのか、やむなく捨てざるを得なくなってもその代替地をどうするのか、これは単なるそれぞれの行政や、自治体に任せておけばいいといったことではなく、国家がきちんとビジョンを示すことだと思います。
 
また福島原発事故の影響を受け、避難している人たちに対しても、いったいいつになったら戻れるのか、戻れないのか、また農産物や畜産等の生産者の具体的な保護対策など、早急に手を打たなければいけないことが山積しています。
 
これらのことに何の対策も打てず、ただ、おめおめと自身の延命依存だけに時間を割き、無駄に過ごしていた菅さんがやっと辞めるわけですから、是非とも早急に手を打ってもらいたいものです。
 
それでなくてはもう民主党など、誰も見向きもしなくなるのではないでしょうか。とにかく、元々無理があったマニフェストの実現など、期待をしている国民は少ないだけに、「今できること」に全力を挙げて取り組む必要があるものです。