会長の”三行日記”
2011.07.19
アッパレ!なでしこ No.2046
嬉しいことが続きました。まず母校が富士高を8-1のコ-ルドで下し、2回戦を突破してくれたことです。相手は1回戦で16-0のコ-ルド勝ちで大勝を収めていただけに、ちょっと心配していたのですが杞憂に終わったようです。
この試合が行われた昨日は、秦野に工事の切替で出張していたため、観ることができなかったのですが、新聞などによると相手を2安打に抑えたエ-ス・勝又君のスライダ-のキレが良かったのと、打線が18安打を放つなど、よく打ってくれたお陰でしょう。
是非、この良い流れを次のシ-ド高、静清高との対戦にも繋げてもらいたいものです。相手は春の選抜にも出場している強豪ですが、高校野球は試合を積み重ねるごとに地力が付いてくる学校があるだけに、何が起こるか判りません。我が校もその1つとなって、波乱を期待したいものです。
それからもう1つは何と言っても、なでしこJAPANの世界一でしょう。昨日の朝は日本中の多くの人たちが、このテレビの前に釘付けになったのではないでしょうか。
私も朝6時半に出張に出掛けなければいけないため、前夜は早く休みながらこのサッカ-と出張に備えたのですが、運良く感動の瞬間に立ち会うことができました。
本当にこの勝利の瞬間のみならず、延長戦の沢選手の2点目の同点ゴ-ルなど、鳥肌が立つほどの感動を頂いたものです。それこそ、あるテレビ番組のキャッチフレ-ズではないのですが、「何ということでしょうか」の快挙です。
とにかく何が起こっても「絶対あきらめない」、なでしこイレブンの立ち向かう姿は、多くの人たちに学ぶべきものがあったのではないでしょうか。前半開始早々の試合展開は、お世辞にもこの強いアメリカにはとても勝てると思えるものではありませんでした。
それが相手のミスや、こちら側の耐え忍んで必死に守っている粘りが、途中から何とかなるかなといったまでに、試合を変えてしまうのです。
そして先制されたときや、延長戦のアメリカのエ-ス・ワンバックのシュ-トは、もはやこれまでと、決定的なものを思わされられたものですが、なでしこは絶対あきらめませんでした。これが残り3分という、追い詰められた土壇場での、沢選手の見事なゴ-ルに繋がったのでしょう。
ここまでの彼女達の苦労については、また別の機会に触れたいと思いますが、男子のJリ-ガ-などと比べたら、生活面でも、とても似ても似つかない環境の中で育ってきたと聞きます。
そうしたものがこの世界一をもたらしたのでしょう。PK戦に挑む前、全員が円陣を組んでいる姿に、それぞれの素適な笑顔がありました。これを眺めた時、必ず勝たなければいけないアメリカと違って、日本はリラックスしてできるなと確信したものです。
とにかく彼女達の偉業は、今沈んでいてなかなか浮かび上がれない日本中の人たちに、大きな感動と勇気を与えてもらいました。これがきっかけで、被災者の方々にも明日に繋がる、新たな勇気と希望が生まれることを切に願っています。本当に見事な、彼女達が掴んだ栄光でした。