会長の”三行日記”
2011.07.08
丈夫で長持ち No.2042
折角の1年に1回の、彦星と織姫のデ-トが果たしてできたのでしょうか、夜まで雨がちらついている、危ぶまれる天気でした。6月の後半は異常に暑かったし、いつまでも梅雨は明けようとしません。現政権同様、少し変な状態ですね。
新聞に騎乗最年長の騎手が紹介されていました。あと少しで62歳になろうとする、山中利夫さんという地方競馬で活躍されている方です。
山中さんは3日の金沢競馬で、自己の持つ騎乗最年長記録を更に28日間、更新したとのことです。61歳11ヶ月と22日という、何とも真似のできない凄い記録です。
ちょうど私とは同級生になるのでしょうか、この歳まで自分のウェイトを管理し、しかも私たちの想像以上にハ-ドなレ-スに出続けるということは、とても真似のできることではありません。
お付き合いがあるというものの、始終私のように飲んだくれていては、到底務まる仕事ではありません。それどころか、飲めないでしょうし、好きな食べ物も自由に食べることができないのではないでしょうか。
山中さんは毎日、午前2時に起きて調教に汗を流し、週2日のレ-スに向け、1~1.5kgの減量を繰り返しているそうです。いくら仕事とは言え、大変なことです。
この地方や中央の競馬会でも、全部で440人騎手がいるそうですが、60歳を超えて出場しているのは、この山中さん、ただ一人とのことです。一流と呼ばれる騎手も50歳を過ぎると引退し、調教師などになりますから、本当に異例の長い選手寿命とも言えるわけです。
その騎手生活を支えたのは、何と言ってもその丈夫な体なのでしょう。そして誰よりも柔軟な体にあると言います。ご本人いわくところ、モチ腰といって、柔かくて粘る腰のお陰で、大きなケガをしたことなく、1日に2度落馬したこともありますが無傷だったそうです。
こうして地方競馬一筋に積み上げた勝利の数は、2811まで上るそうです。あと1年は乗りたいと話す山中さんですが、こうなったら1年と言わず、2年でも3年でも乗り続けてもらいたいものです。
とかく華々しい中央競馬会ばかりに目が行きがちですが、地方にもこんな素晴らしい方がいるものです。目立たなくても丈夫で長持ち、これが1番ではないでしょうか。また、こうした方にスポットを当ててくれる、新聞にも好感が持てるものです。