会長の”三行日記”
2011.05.31
JRA史上最高配当額 No.2017
3歳馬の日本一を決める今年のダ-ビ-は、オルフェーヴルが先の皐月賞に続き、制覇しました。これで2冠馬となったわけですが、台風の影響で雨が降りしきる中、不良馬場の悪コンディションをものともせず、堂々たる勝利でした。
このレ-ス前、騎手の池添謙一さんは1番人気のプレッシャ-のためか、かなり緊張していたように見えましたが、いざレ-スに入るとじっと後方待機で末脚を温存し、直線で一気にその驚異的な脚力を見せつける、見事な手綱さばきだったと思います。
これで秋の菊花賞に向け、3冠制覇ができるかどうか楽しみになってきました。さてこのJRAで先週の22日、驚異的な史上最高配当額である1億4685万円という配当が飛び出しました。
1枚100円でこの配当ですから凄いものです。これは今年から新たに発売された新馬券、WIN5によるものです。WIN5はJRAが指定する5レ-スの勝ち馬を全て的中させる馬券で、この4月から始まりました。
ネットで投票するもので、この日は重賞の本命レ-ス・オ-クスで7番人気が勝つなど、2番・3番・10番・2番そして7番と、対象レ-スで本命がそろって敗れる波乱となりました。その結果が約1200万票の発売総数に対し、たった6票しか的中しなかったのです。
万馬券と言われ、100円の元手で1万円以上稼げる大穴はよく耳にしますが、これでは億馬券ということになります。外れが多いほど配当は高くなり、的中すれば歓喜が極まります。まさにギャンブルの極致とも言えるのでしょうか。
JRAのこの戦略は従来と比べて、パチンコなどと同様、ずっと運の要素を強くしたものと思われます。でも忘れていけないのは、この収益からほぼ8億円が震災支援に回されていると聞きます。
このように聞くと、まんざら競馬で楽しむのもただの一人遊びとも言えません。普段は競馬などほとんど知らない私ですが、オルフェーヴルのような強い馬が出現すると、昔のハイセイコ-やテンポイント、オグリキャップ同様、少し追っ掛けてみたくなるのも事実です。