会長の”三行日記”

2011.04.07

温かく差し伸べられている手 No.1986

被災地に対し、様々な温かい気持ちが寄せられています。先に申し上げたユニクロだけでなく、楽天の会長兼社長である三木谷浩史さんも個人で10億円もの義援金を贈られています。
 
三木谷さんが起業した原点も95年の阪神・淡路大震災での実体験にあったからと言います。この震災で三木谷さんは叔母夫婦も亡くし、被災地を歩き回り、学校に安置された何百もの棺を見て回ったそうです。
 
ですから全く他人事ではないのでしょう。温かな気持ちは本当に嬉しいことです。またソフトバンクグル-プの代表である孫正義さんも、会社での10億円とは別に個人で100億もの大金を寄付したとのことです。
 
それに加え、本年度から引退するまでの間、グループ代表としての報酬も全額寄付し、今回の震災遺児やその他多くの遺児などの支援に当てるそうです。
 
これなど、いくら膨大な資産があるからと言って、到底真似のできることではありません。改めて敬意を表したいものです。それから石川遼君も凄いことを言ってくれています。
 
今シ-ズンの獲得賞金額全額と、さらにバ-ディ1個獲るたびに10万円の基金を上乗せするというのです。そうすると2010年度の実績からは1億8千万円ぐらいの金額になるのです。
 
そしてそれが自分にできる何かであり、東北のみなさんとつながっているつもりで戦いたいと述べています。一部義援金商法などとネットで陰口をたたかれていて可哀想にも思えますが、19歳の青年にできるベストの選択ではないでしょうか。
 
アッパレなものです。今週から始まる夢の祭典・マスタ-ズより賞金は積み上げるそうですが、是非その活躍を期待したいものです。
 
また宅急便のヤマト運輸も、届け物1個につき10円をこの被災地復興や水産業・農業の再生支援向けに寄付すると発表しました。昨年の取扱数が約13億個ですから、災害で取り扱い数が多少減っても約100億円は見込めると言います。
 
そうすると1企業としては最大級の拠出額にもなるわけです。企業の存在目的は自己の利益追求ではなく、世の中へのお役立ちとも言われています。まさに文句なしの社会貢献ではないでしょうか。
 
それから海外からも多くの温かい援助の手が差し伸べられています。台湾からの寄付などは早々に1国だけで100億円を超えたとも言われています。
 
何とも嬉しくなる話です。過去において、日本がそれだけ他の国への施しをしていたとも言えることですが、窮地に立たされているだけに、温かい支援は有難いものです。私共も少ない金額かもしれませんが、是非被災地の方々に、社員それぞれの気持ちを届けたいと思っています。