会長の”三行日記”
2011.01.31
団結による優勝 No.1946
アジアカップで、とうとう日本が優勝を勝ち取りました。ちょうど土曜日から日曜日に変わろうとした深夜の午前零時、決勝の対オ-ストラリア戦のスタ-トが切って落とされました。
翌日が日曜日の休みとあって、前回の韓国戦同様、また多くの日本中の人達がテレビの前に釘付けとなったのではないでしょうか。そしてゲ-ムは私たちの期待以上に、目の離せない白熱したものとなりました。
やはり、戦前に予想されたとおり、オ-ストラリアは高いし、ベテラン揃いで強いチ-ムでした。ですから、それまでの試合では日本がここまで変わったのかと感心した、速い正確なパス回しも思うようにいかなかったのではないかと思われます。
こうしてオ-ストラリアに決定的なチャンスが3度ほどあったのですが、キ-パ-川島選手の咄嗟の機転がきいた反応で、何とか凌ぐことができたのです。
そして90分では決着がつかず、延長の前後半各15分に突入したのですが、後半開始直後の4分、延長戦から代わって出ていた李選手が、ものの見事なボレ-シュ-トを決めてくれたのです。
見事な日本の優勝だったと思います。そして何と言っても最高殊勲はザッケロ-ニ監督ではなかったでしょうか。聞くと今大会、日本は25人の選手中、23人も試合に出場したと言うのです。
また初戦では先発ではなかった岡崎選手をはじめとして、伊野波、細貝、そしてこの李選手と、交代した選手が貴重な得点を挙げたのも見逃すことができません。
ですから面白いと思ったのが、一番日本人らしくないザッケロ-ニ監督が、一番日本人らしいチ-ムの和だとか団結の力を重視したことです。選手が後で語っているように、この大会、初戦思わぬ引き分けの後、練習前にも長いミ-ティングを開き、十分コミュニケ-ションをとっていたようです。
それとただ守るだけではなく、攻撃的サッカ-を導入し始めているのも、この監督の手腕です。時には臨機応変に、特に決勝の途中、藤本選手を岩政選手に変えたのも、ただ守りを重視するだけでなく、それによって長友選手が生きてくるような戦術も考えていることです。
それにしてもこの長友選手、よく走る素晴らしい選手ですね。本田選手がMVPを獲りましたが、私はこの長友選手でもよかったのではないかと思っています。
翌日のテレビでも伝えられていましたが、このゲ-ム、長友選手の走った距離は何と15km以上にも及ぶそうです。また学生時代は正選手ではなく控えの為、一時期、サッカ-を辞めようかと思った時期もあったと言います。
そうした辛い時期を乗り越えたからこそ、今日の栄光が待っていたのではないでしょうか。「禍福は糾える縄の如し」人生悪いことばかりではありません。この日本サッカ-に私たちも勇気と感動をいただき、これからに生かしていかなければいけません。とにかくアッパレな日本チ-ムの勝利でした。