会長の”三行日記”
2011.01.27
映画「わが母」の支援 No.1944
昨日、地元の生んだ大作家でもある、井上靖さん著書の「わが母の記」を原作とした映画が、この2月からクランクインすることから、その映画「わが母」を支援する会が立ち上がりました。
監督は「突入せよ!あさま山荘事件」や最近の日航機墜落を題材とした「クライマ-ズ・ハイ」を手掛けた原田眞人監督です。井上靖さんに加え、この原田監督が沼津出身であることから、栗原沼津市長や伊豆市長が呼び掛けの発起人となり、その支援する会が設立されたのです。
その第1回設立委員会は商工会議所で行われ、沼津市観光交流課と、地元のロケで街が元気になるプロジェクトとして活躍しているハリプロ映像協会が事務局となり、それぞれの方面から支援委員が顔合わせしたのです。
私もこの原田監督とは同級生の関係で、井上靖さんが出た沼津中学、また原田監督の出身校でもある沼津東高の、地元沼津・同窓会組織「沼津香陵会」の事務局長を務めることから、お呼びが掛かったことと思われます。
主にその支援内容としては、同映画のPR活動や支援資金の募金活動、また地元でのロケが増えることからの炊き出しや現場清掃等の撮影支援です。
またこの設立委員会には、映画制作に当たる松竹からも、執行役員やチ-フプロデュ-サ-などの方々が出席していました。自己紹介の中で、執行役員の方のお話で次のように述べられていました。
現在、日本で映画を観ているのが年間で延べ1億7000万人、その中で5000万人以上が50歳以上だと言われます。また映画が劇場や会館で封切られてから、ほぼ半年でDVDなどが出回り、1年でテレビ等に現われるとのことです。
そして映画「わが母」については、同会社の製作したヒット作「おくりびと」や「母べえ」同様に力を入れていき、希望目標500万人(70億)を目指したいと言われていました。もっとも次に述べられたプロデュ-サ-の話では、500万人は無理かもしれませんが、せめて100万人以上はと補足されていました。
尚、富士山の眺望も入るこの地域を扱った映画だけに、今年の5月ぐらいに仕上がった後、5月のカンヌ映画祭、9月のベネチア映画祭、来年2月のベルリン国際映画祭にも出品し、世界的にアピ-ルした後、劇場での公開は2012年4月以降になるそうです。
私もまだ原作を読んでいないことから、これからすぐ読まなければいけないものですが、どんどんと記憶が薄れていく母と、幼少の頃その母に育てられていなかった息子との、家族の愛を描いた感動作とのことです。
その中には、愛し続けることの素晴らしさや、生きることの喜びが描かれていると言います。またその母の名がたまたま八重ということや、晩年の記憶の薄れていく生い立ちということからも、私の亡くなったばかりの母とも満更、縁を感じないわけでもありません。
とにかく、ささやかなお手伝いしかできないかもしれませんが、映画「わが母」のヒットを祈り、少しでもお役に立てたらと願っています。