株式会社 アイソー




2007年05月の日記

ちょっと変だなNO.2

[2007年05月31日(木曜日)|No.1223]

ある新聞への読者の投稿記事です。
 
雨の降る朝、駅に向かって歩いていると、追い抜いていった自転車が前方で転倒した。スリップでもしたのだろうか、倒れた女性はすぐには立てず横になっていた。その時、手前を歩いていた女性が倒れている女性の上を足でまたぎ、そしてスタスタと行ってしまった。目の前の倒れた人に声も掛けず、立ち止まることもなく平然と歩いていく姿に唖然とした。
 
一方、倒れていた女性は、やがて立ち上がったが、近くにいた男性の気遣う言葉や好意には、終始無言のままで自転車などを受け取るとそのまま立ち去った。ここで見た、二人の若い女性の行動は、それぞれの事情があってのこととは思うが、なぜ「大丈夫ですか?」「ありがとう!」と言わなかったのだろうか。その一言がほしいと思う出来事だった。

 
投稿者の方はこの状況を自分の目で眺め、人に言わずにはいられなかったのでしょう。このような無関心・無感動な人間が増えてきたことにびっくりさせられます。教養とは相手の立場に立って思いやることのできる、心の広さと深さを測るバロメ−タ−だと言われています。
 
そういう意味ではただ、うわべの薄っぺらな学問だけを身に付けても、それは決して教養があるとは言えないものでしょう。人の痛みや悲しみを分かち合うことのできる器量を身に付けたいものです。このような人間がどんどん増えていったら、これから先の日本はどうなることでしょう。投稿文を読み、黙ってはいられないものが私にもありました。


残念な出来事

[2007年05月29日(火曜日)|No.1222 ]

松岡利勝農水相が自殺を図りました。何ともびっくりさせられたものです。議員宿舎の自室で首をつっての自殺だったと言われています。また部屋にはそれぞれに当てた遺書までが見つかっているとのことですから、覚悟の上での死の選択だったと思います。
 
松岡大臣と言えば、昨年暮れ事務所の光熱水費問題がまず持ち上がり、そして最近では同所管の緑資源機構の官製談合事件でも、その周辺まで捜査が及んでいるほど疑惑の渦中にいた方です。
 
光熱水費の問題でも、追及する相手方議員をスルリとかわしたりしているところを眺めると、自殺するような弱い人間には見えなかったのですが、判らないものです。でも死者に鞭打ちたくありませんが、自殺はいけません。今までに現役の大臣が自殺などした例もありません。影響力が少なくないからです。
 
いつもマスコミの監視下に置かれ、とかく注目を浴びていて目立つ大臣が自殺などしようものなら、それを見た子ども達は何と思うのでしょうか。同僚でもある文科省の伊吹大臣からも、どんなに追い詰められ苦しいことがあっても、そこからただ逃げ出すだけの自殺などは絶対にしてはいけませんと、子ども達に常々教えられていることもあるからです。
 
依然として自殺者の数は一向に少なくはなりません。またその年齢はどんどんと低下してきて、子ども達にも及んでいます。それだけにしっかりとした生き方を大人が見せていかなければなりません。ちょっと行き詰まり、自分の立場が悪くなったら、大切な命まで絶つような馬鹿な真似が、まかり通ったらいけないのです。
 
苦しくても生きていく選択肢はどんなにもあるはずです。事件の真偽はともかく、バッチを外して普通の人に戻ってもよいでしょう。またもし罪の意識があるのなら、ボランティアをして償っていくのもよし、また刑に服してもいくらでもやり直しはきくはずです。
 
この広い世の中には、自己責任でなくても、明日もままならない苦しい状況に置かれながらも、立派に生きている人は少なくありません。そうした人々のためにも、また明日の日本を背負っていく、未来ある子ども達のためにも、今回の出来事はとても残念に感じているしだいです。 
 
明日は1日所用のため会社を留守にしますので、カキコミを休ませていただきます。


ちょっと良い話part17

[2007年05月28日(月曜日)|No.1221]

ビルの谷間で棒高跳び、凄いことを考え出したものです。昨日、東京・丸の内で少しでも陸上の楽しさを多くの人に味わってもらおうと、為末選手らが中心となって、「東京ストリ−ト陸上」なるものが行われました。
 
元々はテレビのクイズ番組で為末選手が1000万円獲得したことから、この計画が持ち上がったそうです。賞金を何か陸上競技のために有効に活用しようと考え出されたものですが、総費用はこの1000万円では足りず、実現にはいろいろと苦労があったようです。
 
それでもその後、多くの企業の協賛をいただき、昨日の開催に至ったのです。ビルの谷間に位置する通常の路上にゴムを敷き、その上に陸上用の走路をセットして、陸上競技の良さを知らせるデモンストレ−ション的なことが行われました。
 
路上に置かれている信号機のすぐ近くにセットされた棒高跳びも面白いものです。5mといったら信号機の高さなのですが、陸上競技場とは異なり、下から見上げる観客には改めてその高さが凄いものと知らされたはずです。それを超える5m25も難なくクリヤ−したと言いますから、十分その醍醐味を味わえたのではないでしょうか。
 
また朝原選手や為末選手などがそれぞれ、50m走やハ−ドル走を、ハンディをつけてちびっ子ランナ−と競い合ったのも面白い試みです。特に路上ですから観客の目の前を猛スピ−ドで駆け抜ける迫力たるや、格別なものがあったのに違いありません。
 
集まった観客は2500人にも及ぶと聞きました。路上の観覧席には収まりきれず、近辺の歩道やビルの窓側にもあふれたとのことですが、陸上競技の迫力を十分堪能したことと思われます。こうした試みは発想からして極めて斬新なもので、8月の世界陸上を前に、陸上競技の楽しさを十分アピ−ルできたのではないでしょうか。
 
主催者の一人である為末選手が、陸上競技場をいっぱいにするのも自分の大きな夢と言われているとおり、アスリ−トとしての夢にとどまらず、こうした企画や夢を追いかけるのは画期的なことで素晴らしいものです。そう言えばこの間ゴルフで優勝した石川遼クンも、確か中学時代は陸上で鍛えていたと言っていました。もっともっと、その打ち込む姿に人々の胸を打つ、大きな感動があることを願っています。
 


法人会講演から

[2007年05月25日(金曜日)|No.1220]

22日に沼津法人会総会の記念講演として、慶大教授・小林良彰氏が「日本の政治経済の課題」について下記のように述べられていました。
 
生活的な改革を行っていった小泉さんとは異なり、安倍さんは戦後レジ−ムの総決算として、もう一度検証しようと教育基本法や新しい憲法の制定に、その大きな力を注ごうとしている。
 
並み居る反対勢力を押しのけ首相の座についた小泉さんとは違い、安倍政権は圧倒的多数で成立した政権で、いわば身内を守っていかなければならない状況とも言える。従って閣内にいくつか不祥事が起こっても、いまいち歯切れが悪いのはこのためでもある。
 
一方それを攻めきれない民主党も情けないもので、それぞれに同様な問題を抱えているからである。そう言っても今度の参議院選挙は、これからの日本の50〜60年後を決める、大きな選択を迫られるもので、憲法、教育、道州制(地方分権)が3つの大きなポイントである。
 
統一地方選では知事選による現状維持、また県議選でも自民・公明が票を減らしてはいない結果が出たわけだが、有権者は決して肯定しているのではなく、むしろ変化を求め改革を望んでいるものである。
 
でもだからと言って、必ずしも民主党が勝つわけではない。支持率は伸びていないし、投票箱の内訳で24%もの割合を占める無党派層の投票行動如何によるからである。この無党派層、大学生なども含まれるわけだが、かなり世代間不公平を持っていて、財政再建をしっかりと考えていかなければならない。年齢的にも安倍さんと小沢さんが逆だったら面白かったかもしれない。
 
少子化の問題でも、女性が高学歴になったという理由からではない。高学歴でも他国には出生率は上がっているケ-スも見ることができ、どうやって子育て支援をしていくかにかかっている。
 
現在では仕事か育児かの二者択一を迫られており、比較的長い時間、面倒を見てくれる保育園がいっぱいで、幼稚園がガラガラの状態である。幼稚園が文科省、そして保育園は厚生省と所管が異なることから、コンセンサスを図るのは難しいが、今後、幼保一元化をめざしていかなければならない。
 
その他、財政再建を図っていくためには、消費税増税の西欧型や、行政サ-ビス削減や地方交付税カットの韓国等に見られるアジア型、また公共事業を転換し次世代産業(IT・バイオなどの特許産業)に投資していく米国型、そして貨幣価値を意識的に下げインフレ政策をとる南米・東欧型など、様々な方法がとられているわけだが、日本の国情にあった政策をしっかりと採っていかないと次世代は大変なことになる。

 
何よりも強く言われていたのが、これからの地方自治体や企業も、国や様々な外部環境に屈することなく、自立型の差別化を図っていくことにあるということです。既に大分では広瀬知事が独自の企業誘致策を推進し、九州で一番の経済成長を遂げているそうです。
 
また福井の西川知事は、いち早く現在の英語等のリスニング重視の動きを掴み取り、数年前から講師等の増強など教育改革に着手した結果、共通試験では福井県の高校生が全国一になるという事例もあるくらいです。
 
最後にも述べられていた、産業やあらゆる分野において特区を出していかなければならない、また豊か過ぎるから良いアイディアが出ないという指摘と併せ、今後生き残りを図っていくためには、否応なく求めれている課題はやはり少なくないように感じました。


愛犬の介護

[2007年05月24日(木曜日)|No.1219]

犬を中心とした生活が始まり、家族と共に成長していった愛犬の老後について、新聞に投稿されていた記述にちょっと胸を打たれながら考えさせられるものがありました。愛犬ジョンについて記されていた掲載文を一部紹介します。
 
ジョンが14歳になると、後ろ足がきかなくなり、歩くのがやっと。やがて全く歩けなくなり、体位も変えられなくなって床擦れができた。それから大変な老犬介護が始まった。夜中、妻と交代でジョンを抱えて外に出し、排泄をさせ、2時間ごとに体位を変えるのを繰り返し、寝不足の日々が続いた。
 
動けなくても、食べることだけは執着を見せていたジョンだが、その年の12月には全く食欲がなくなり、見る見るやせ細っていった。そして私が当直の朝、妻から電話があった。ジョンが執拗にほえるので妻が起きていくと、大きな息を二、三度して、妻の腕の中で静かに息を引き取ったという。最後の力を振り絞り、妻を呼んで旅立ったのだ。
 
たくさんの思い出をくれた愛犬だからこそ、今まで一緒に生きてくれた感謝をこめて、最期まで懸命に介護した。娘たちと成長し、私たち夫婦を追い越し、老いていったジョンの姿が走馬灯のようによみがえり、妻と二人で涙が止まらなかった。生き物を飼うことの責任と大変さを実感させてくれるとともに、家族にたくさんの思い出と幸せをくれたジョンに心から感謝している。

 
私を含め、愛犬に癒されている毎日を送る人々にとっては、まさに身につまされる話で、決して他人事ではありません。我が家の愛犬ク−もやっと3歳を迎えたと言っても、あと10数年先には迎えなければならず、逃げるわけにはいかない問題なのです。
 
またこれって、決してこの犬だけの問題ではなく、私たち人間にも当てはまることでもあります。妻が一生懸命努めてくれている母親の介護に限らず、やがては自分達にも訪れるものなのです。
 
生老病死、命あるもの必ずは老いて朽ち果てるものです。極めて、はかないものには違いありませんが、たった1回の人生ならば、せめて人と仲良く楽しく生きていかなければなりません。その意味でも常々他人に活かされているという感謝の気持ちを忘れてはなりません。そう言えば最近自分の顔の表情をチェックしていませんが、ちょっと難しい顔になっているかもしれません。反省すること多き日々です。


ちょっと良い話part16

[2007年05月23日(水曜日)|No.1218]

中国から来た女性の話です。先日の新聞に、香港から東京にいる長女の所に訪ねてきた、78歳の中国人女性が散歩中、道に迷って39時間後に保護されたとの話が載っていました。
 
保護されたのは12kmも離れていた所だったと言われています。言葉も解らず、所持金もなく、大東京の真ん中でさぞかし不安な思いに駆られていたのではないでしょうか。
 
でも「袖すり合うも他生の縁」との言葉もあるとおり、ニッポン人はやはり親切な人が多いものです。とかく大都会は他人に無関心などと言われていますが、どうしてどうして、なかなか捨てたものではありません。
 
発見後、家族である長女の話によると、母親はその日午前10時に散歩のため、一人で家を出た後、途中で道が分からなくなりましたが、そのまま歩き続けてJR御徒町の駅に出ました。そして夕方雨が降ってきたため、屋根のある出口付近で眠ってしまったそうです。
 
朝になって、パン屋で若い女性がパンを買っているのを見て、お金もなくお腹がとても空いているとのジェスチャ−で伝えると、1つ譲ってくれたとのことです。また駅に入り、中年男性に路線図を指差すと、切符も買って渡してくれたそうです。
 
こうして電車に乗ることができましたが、二駅目で降りた後、今度は歩いているときにつまづいて転び、顔や手足を擦りむいてしまいました。血をにじませながら近くのマンション入口で座って休んでいると、心配した住人が警察に通報してくれ、無事保護されたのです。
 
家族は見つかったのは奇跡的だとしか思えないと話されていたそうですが、ちょっぴり心温まる話です。もし自分が高齢者で異国の地で、同様な場面に置かれたらどうでしょうか。本当に心細く、それだけに他人の親切が身にしみて嬉しかったのではないでしょうか。
 
それにしてもこの母親、長女の自宅が渋谷区恵比寿と言っていましたから、道に迷い歩き続けたと言っても、行き着いた先が御徒町というのも凄い話ではないでしょうか。中国人の健脚と必死の思いがそうさせたものと感じ入っています。


ゴルフ界に新星出現

[2007年05月22日(火曜日)|No.1217]

ゴルフ界にス−パ−ル−キ−が誕生しました。石川遼くんと言ってまだ15歳の高校1年生ながら、男子プロゴルフのマンシングウェアKSBカップというト−ナメントで見事、優勝を飾ったのです。
 
もちろんアマチュア選手なのですが、並み居るプロのツワモノどもを押しのけ、36ホ-ルを回った最終日に逆転でものにしたのです。しかもツア−初出場で初優勝、また最年少Vというからメチャクチャ凄いなんてもんじゃありません。
 
最終日、一緒に回ったプロ達もとにかくその凄さに舌を巻き、素直に脱帽しています。そして小技に磨きがかかればすぐにでもプロになれると太鼓判を押しているのです。好感が持てるのはこのプロ達がこれで男子ゴルフ界にも救世主現れると指摘している点です。
 
そう言うからには少なくとも悪い印象は一切持たれていなかったのでしょう。マスコミはハンカチ王子の斉藤投手の向こうを張って、この石川君をいち早くハニカミ王子などと名付けて、騒ぎ始めたほどです。
 
優勝した後のスピ−チもまだあどけなさの残る少年らしく、たどたどしく愛らしいものでした。ゴルフは小学1年のときからやり始め、中学では陸上部に所属し短距離で鍛え上げ、部活終了後にゴルフ練習場に通ったそうです。また現在の高校も埼玉の自宅から片道2時間かけて通学し、帰宅後に毎晩近くでゴルフの練習を続けているとのことです。
 
体はさして大きくはありませんが、ドライバ−の飛距離300ヤ−ドはこんな隠れたところに秘訣があるのでしょう。でもそれ以外はどこにもいる普通の高校生です。2時間かけて通学しているというのも、特別恵まれているわけではなく、好感を持てるものです。
 
また本人は高校生なのだから今はプロどうのこうのより、もっと勉強もしなければと言っています。極めてまともな感覚の持ち主ではないでしょうか。ですから、折角出てきた逸材なのですから、周囲があまり囃し立てず、じっくりと温かく見守ってやらなければいけないように思えます。
 
女子プロの宮里藍ちゃんのような存在が男子にも登場しました。その人気回復には関係者はすぐにでも飛びつきたいことでしょうが、我慢して3,4年先でもよいのはないでしょうか。じっくりと育て上げ、和製タイガ−ウッズとして、世界にも大きく羽ばたいてもらいたいものです。とにかくアメリカの今田選手と併せ、男子ゴルフ界にも明るい材料が見えてきて、少しほっとしているのはないでしょうか。


人を育てるのには

[2007年05月21日(月曜日)|No.1216]

緑萌ゆる絶好なシ-ズンとなりました。昨日も快晴の中、先週からの引き続きで、沼津市町別ソフトボ−ル大会の3回戦以降が行われました。我がチ-ムは2試合勝ってベスト8に残ったものの、準々決勝で惜しくも敗れ去りました。
 
いささか自慢話に聞こえるかもしれませんが、なかなか出場機会がままならなかった私ですが、ここ一番のときの代打で2試合、2打数2安打3打点です。特に2試合目はタイスコアで迎えた最終回、ノ-アウト満塁で起用され、試合を決めたライト前ヒットです。
 
できる限りチ-ムの若返りを図るため、いまいちの若手でもチャンスを与えようと臨んだこの大会です。ですから出場機会の少ないのは仕方ないところですが、負けた試合も正直ベンチで、不甲斐ない味方を眺めながらウズウズしていたのが本当のところです。
 
でもよく考えてみると、これも私達経営者として会社における社員の育て方と、似たようなものがあるものです。いつまでも社長自身が自分が一番できるからと言って、先頭になって何から何までやっていてよいものでしょうか。
 
チャンスを与えられなければいつまで経っても人は育ちません。かつて私は会社を引き継いだ当時、少しずつ築き上げていった技術的な信用をいっぺんに損なうことを怖れ、なかなか他人には任さず全て自分で抱えていました。でもそれではいつまで経っても社員に実力はつかず、自分で自分の首を絞めることになるのです。
 
やはり認めて、任せて、励まさなければ人は育たないのです。もっともだからと言って、決して私自身がソフトボ-ルにおいてもス−パ−スタ−だと言っているわけではありません。ここ一番というときに求められている通り、しっかりと結果を示してやれるよう心がければよいのです。それが何よりも規範となり大きな説得力だと思います。
 
社長にもここぞというときに大きな判断力や行動が求められます。たかがソフトボ-ルといえども、こう考えると会社にも相通じるものがあり、結構勉強になるものです。それにしてもプロ野球で代打一振りに賭けるなどとよく言われていますが、なかなか一打席で結果を出していくのは難しいものです。日頃、大口を叩いているだけに、それなりの結果に正直ほっとしていますが、57歳まだまだ現役にこだわり続けているところです。


不遜な態度?が気になる我が首相

[2007年05月18日(金曜日)|No.1215]

最近の安倍首相の様子がちょっと気になっています。国会答弁などを聞いていても、相手と同じようなレベルで構えているような気がします。
 
相手はそもそも首相の揚げ足を取ろうと、普通ではないのだから、それにむきになっていては品位が問われるというものです。以前の小泉さんのように、さらりとジョ−クを交えて受け流したいところです。この辺がやはり若さなのでしょうか。
 
それにしても国民投票法案などをここで無理やり成立し、憲法改正に向けて走り出し始めました。安倍さんにとっては祖父の代からの命題には違いないものでしょうが、そんなに急いでどこへいくといった感がしています。
 
この国民投票法案は憲法改正の手続き法案以外の何ものでもないのですが、気になるのは最低投票率の問題です。若い人の意見も採り入れたいといって、投票年齢を18歳以上に下げているのですが、もし投票率が50%を切るようなことがあれば、過半数で改憲案は成立するのだから国民4人に1人以下の賛成で憲法改正が成立することになってしまいます。
 
もっともこの国民投票法案が成立したと言っても、公布から3年経たなければ改憲案の提出はできません。ですから最短でも2010年にならなければ提出ができず、衆参両院で2/3の賛成をもって憲法改正がされることになるのです。
 
その意味でもこれからの3年間が大事な期間と言えるのではないでしょうか。日本が世界に誇るこの平和憲法を守っていくことができるか否かは、国民である私達にかかっているのです。
 
中途半端な軍備しか持てない日本の、世界に対する大きな役割としては、我が国しかできない平和憲法に基づく戦争を一切放棄し、別の意味での国際貢献を貫き、他国とは違うその立場を鮮明にしていくことにあるのではないでしょうか。
 
そう言えば凶弾に倒れた長崎市長への首相の言葉には、真相究明を待つと述べただけにとどまり、そこに政治的テロは絶対許さないとの言はありませんでした。左翼系を嫌う、近頃、とことんタカ派色を強める首相の一面ではないでしょうか。国家の品格の著書にもある、日本人しか持たない武士道精神と惻隠の情が、我が国を統帥するリ-ダ-には望まれるものです。
 


ご近所づきあいその2

[2007年05月17日(木曜日)|No.1214]

私的なことで恐縮ですが、ご近所から生まれた極めて良好なおつきあいの話です。今年は8月の25日から2泊3日で東北へと観光に出掛ける予定となっています。宿泊を伴うものとしては、今度で4回目ぐらいになるでしょうか。
 
最初は確か家内の実家がある小豆島だったでしょうか、次がハワイそして前回が沖縄です。旅行会社の方にもよく言われるのですが、極めて珍しいメンバ-の組み合わせであるそうです。
 
5組の夫婦による、都合10人のメンバ−なのですが、何しろこの夫婦が全てご近所、隣組の方々なのです。同級生とか親しい友達5組の夫婦という組み合わせはあっても、なかなかご近所の5組というカップルは珍しいのではないでしょうか。
 
そもそもがかれこれ10数年前に遡るのですが、それぞれのご主人が地域の体育委員を同じ時期に経験したのです。年の差こそ多少ありましたが、いわゆる馬が合っていたのでしょう、終わっても一緒に飲んだり、親しくおつきあいをしていたことに始まります。
 
そして面白いのですが、奥様達それぞれが舅(しゅうと)、姑(しゅうとめ)を抱える身だったのです。ですから同じような環境にいるせいか、類は友を呼ぶということもあり、奥様達も話が合い、すぐ夫婦同士に結びついたのです。
 
年齢のこともあり、私のところが幹事的な役割を引き受け、奥様方で毎月1万円ずつの積み立てを始めています。そして3年の満期を迎えるとこの旅行が実施されるのです。仕事や経済的事情からハワイなどは、ちょっとやそっとでは行ける場所ではないのですが、こうした公然的事実ができあがると比較的行きやすくなるものです。
 
私のところを含め、今年は年寄りを抱えるところがまだ2,3組あることから、不測の事態を招いても対処できるからという理由で行き先が国内になりました。今から仙台の牛タンや松島、そして角館が楽しみです。「仲良きことは美しきかな」ご縁があれば、人とはこのように仲良く関わりたいものです。


内外の高まっている野球熱

[2007年05月16日(水曜日)|No.1213]

海の向こうではようやくレッドソックスの松坂投手のエンジンがかかってきました。昨日は昨年のワ−ルドシリ−ズの覇者タイガ−スを相手に、無四球で完投勝ちを収めました。9回最後のマウンドに上がった松坂投手には、地元フェンウェイ・パ−クの大観衆から、割れるような大声援と拍手があがったとのことですから、さぞかし大きな力になったのではないでしょうか。
 
この松坂投手にはこうした力強い応援がその地力を増幅させるものと思われます。元々大試合に強いこの投手ですから、大リ-グでは多いといわれる124の球数も、少しも苦にならず、むしろ早く一度完投してこうした気分を味わいたかったのではなかったかと思われます。ますます目が離せなくなったものです。
 
それから国内では楽天が頑張っていますね。マ−くんこと田中投手が昨夜も勝ち星こそつかなかったものの、7回まで1失点の好投を見せていました。これに押されチ−ムもこの試合延長戦を制し、球団初の5連勝を飾ることができたわけです。高卒の1年目からこれですから、やはり松坂投手同様、ちょっと類を見ない非凡なものを感じています。
 
またセリ-グでは巨人が独走態勢に入るような勢いです。アンチ巨人のこちらとしては、シ-ズン開幕前から谷と小笠原の加入で、この嫌な予感がなかったわけではありません。やはりその通りの結果となっています。しぶとい両選手ですから攻撃に切れ目がなくなりましたね。ちょっと前まで大砲ばかりを並べて、この繋ぎがいまいちだったチ-ムが大変身を遂げているわけです。でもこのまま行ってしまっては面白くありませんね。
 
一方、マ−くんの甲子園でのライバルである、ゆうちゃんこと斉藤投手の人気が相変わらずです。お陰で六大学野球は連日大観衆が詰め掛け、大きな盛り上がりを見せています。今度の6月初めに行われる早慶戦など、前売り券が1時間で完売するほどの熱狂ぶりです。
 
この斉藤投手、やはり大物ですね。大学野球に慣れるまで少し時間が掛かるのではないかと思っていたのですが、どうしてどうして、いきなりの鮮烈なデビュ−を飾りました。在する早大の応武監督も4年間でしっかり鍛え上げれば、プロに行っても1年目で15勝を挙げられる素材に間違いないと豪語しています。
 
その優しい風貌とは異なり、内に秘める本来の地力やセンスは並大抵のものではないのでしょう。また本人が、自分への過大な応援や評価はかえって自分を駆り立てその気にさせる力になるものと、常々言っている姿勢も素晴らしいものです。やはり何よりもこうした前向きな姿勢がよく、私達も見習いたいものです。とにかく内外問わず、野球が面白くなっていて目が離せなくなっている昨今です。


ちょっと良い話part15

[2007年05月15日(火曜日)|No.1212]

これも連休の後遺症でしょうか、身内のちょっぴり弛んだ話です。先週末、大阪に戻った長男から財布を失くしたとの連絡がありました。現金はそんなに多く入っていなかったみたいですが、財布には学生証や免許証の他、銀行のキャッシュカ−ドが2枚入っていたそうですから、「やってくれたな、やれやれ」と思っていました。
 
ところが嬉しいことに昨日になって、この財布が見つかったとの連絡が警察からあったそうです。これを聞き、息子のこととは言え、ちょっぴり沈んでいた気分がいっぺんに晴れ、世の中がすこぶる明るくなりました。現金なものです。
 
聞くと道路の真ん中に落ちていた財布を、主婦の方が拾ってくれたとのことです。すぐ警察に届けられなかった関係で今週になったのですが、それでも親切な方がいるものです。失くしたのが財布と聞き、ほとんど出てこないものと思い、カ−ドの無効手続きや証明書の再発行などしか考えていなかった、こちらとしても思いがけない嬉しい発見だったわけです。
 
ところで、この息子が使っていた財布は思い出深いものがあるものです。家内に言われて思い出したのですが、私達が新婚旅行のお土産で買い、仲人の叔父にあげたものです。この叔父達の紹介で私達夫婦は出会ったわけですが、叔父が少し使用した後、亡くなった関係で一人残された叔母がずっと保管していて、最近になって私達にまた譲ってくれたのです。
 
こうしてこのヴィトンの財布が回りまわって、息子の手に移っていたのです。こう考えると、財布が出てきたから言えるかもしれませんが、亡くなった叔父がしっかりと見守っていてくれたのかもしれません。ちょうどこの長男が生まれたばかりのときに亡くなったのですから、もう18年が経つわけですが、そこになぜか因果関係があるような気がしてなりません。
 
いまだに恩あるこの仲人さんの家に行くと、真っ先に仏壇のお位牌に手を合わせている私達です。ですから18年経ったと言えども、私達にとってはいつまでも心の中に生き続けている叔父なのです。
 
もちろん財布を届けて頂いた、親切な方がいたからこその話ですが、どうやらこの叔父が救ってくれたようにも思える、今回の出来事です。それにしても、ちょっと弛んでいる息子に、財布が出てきたからには少し気合を入れなければいけません。世の中、悪いことばかりないものです。


やれやれの時ではなく、今だからこそ

[2007年05月14日(月曜日)|No.1211]

約100チ−ムぐらいが参加した沼津市の町別ソフトボ−ル大会が昨日より開催され、我がチ−ムも2回戦を勝ち抜き、何とか昨年3位の面目を保つことができました。雨等の影響もあって、久しぶりに私も体を動かすことができたのですが、ちょっぴり今日は筋肉痛が残るものの、やはり気持ちがよいものです。
 
さて連休が終わって弛んでいるところがあるのでしょうか、国内では目を覆うような事柄が続出しています。その一つ、大分県では飲酒運転の10トントラックが、あちこちお店や車にぶつけ廻り、約60キロの暴走を繰り返していたということがありました。
 
何と駐車場に停めていた車や対向車など21台と接触し、コンビニエンスストアなども3軒に突っ込み、追跡したパトカ−の数も10台にも上り、約3時間かけて取り押さえたと言われています。
 
現代版大立ち回りとも言えるものでしょうが、あきれた話です。アルコ−ルも焼酎5杯とビ−ル1杯を飲んだ上でのことらしいのですが、勤め先にも不満を漏らしていて会社に迷惑を掛けてやるといって、こうしたご乱行に及んだとのことです。こうした社員を抱えた会社側に、どんな事情があるのか計り知れないところですが、巻き込まれた方々は本当にとんだとばっちりを受けたものです。
 
また十和田の方ではニラとスイセンを間違えて販売し、食中毒を起こすという事故がありました。その販売者が当初は自分で栽培し出荷したと言っていましたが、実のところ山で間違って採取して出荷したためです。
 
いくら調理するとき、ニラは臭いがあるから無臭のスイセンとの違いに気づくはずと言っても、出荷したのが専門家だけにいただけない話です。出荷生産者のプライドがどこにあるのでしょうか。
 
先日、同友会の県オリエンテ−ションがあり、冒頭、講師の丸山博先生が新入会員を含む出席の会員に、景気回復を実感していますかとの問いかけをしました。およそ50人ぐらいが対象だったのですが、その結果、十分に実感していた人が1割、そこそこにが4割、少しも感じていないといった人達が半分の5割を占めていました。
 
これはなぜかという結論としては、つまるところ中小企業の経営者である私達自身に全て問題が潜んでいるとのことです。どこにも10〜15%ぐらいは必ず元気な人がいるわけで、そうでない人のほとんどはすぐあきらめてしまったり、やめてしまう悪いところを持つそうです。
 
物事を習慣化すること、何かあっても一人称である、まず自分を責めること、そして社員の幸せに常に関心をもつことが求められていると指摘されていました。自分達の仕事は誰のためにやるのか、やめたら誰が困るのか、比較的一段落した今のような時こそ、社員と共にしっかりとそのお役立ちを考えていきたいと思っています。
 


ご近所づきあいその1

[2007年05月11日(金曜日)|No.1210]

昨日の出張時、ラジオから流れていた”ご近所づきあい”ということをちょっと考えてみました。今、日本では都市部を中心として、どんどんと他人との関わりが希薄になっています。
 
つい先日も連休の前からアパ−トの部屋で亡くなっていたのにも関わらず、発見が連休後になってからと遅く、また隣の人に聞いてもどんな人だったかよく判らないといったことがありましたが、こんな事例も少なくありません。
 
今の時代、他人と変に関わるのが煩わしくなっているのでしょうか。そう言えば、私も日課にしている朝の愛犬との散歩の際、すれ違う方には必ず「おはようございます」の挨拶を交わすようにしているのですが、いろいろな人がいます。
 
元気に返事が返ってくる人、声も出さずただ頷くだけの人、また聞こえなかったのか全然反応のない人、様々です。やはり嬉しいのは少しでも会話が入ってくる人です。それがお天気や何気ない話題であっても、朝のことですし清々しい気持ちになれるものです。
 
ちょっと話が逸れましたので元に戻します。私が住んでいる所は昔からの土地柄ですから、この近所づきあいという点では比較的関係が深いのではないかと思われます。図らずも今年は組の班長を仰せつかっている関係で、いろいろと今までに気がつかなかったことも出てくるのではないかと思っています。
 
この土地はまだ向こう3軒両隣という慣習が残っており、結婚式などは隣組友人としてお互いが招かれたりしています。また班内の方に不幸があれば、直ちに班長からの召集があり打合せ会が開かれ、可能な限りお手伝いに出るようになっています。
 
しかし時代の流れなのか、これも近年だんだんその諸式が変ってきて、葬儀社で全て執り行うから隣組のお手伝いは不要とのことも出始めてきました。村8分という言葉に示されるとおり、他の関わりは一切省いても不幸のときだけは別としていたことまで変ろうとしています。
 
それぞれの負担が減ってよいのか、はたまた人々の繋がりがますます希薄になることを憂わなければいけないのか、難しいところです。でも私達の子ども時代にはあった、夕食時などお隣さんからのおかずのお裾分けなどは、他国には全く例を見ない、心優しい日本人らしいところだったかもしれません。
 
とにかく離れないで近づきすぎない関係が望まれるものではないでしょうか。やはり同じ土地に住み、肩をつき合わせているのなら、せめて挨拶ぐらいはまともに気持ちよくしたいものです。このご近所さんから生まれ、今尚ずっと継続している、ちょっと微笑ましい良好な関係はまた次回触れさせて頂くことにします。


運命

[2007年05月10日(木曜日)|No.1209]

運命などと言うと、とても大げさですが、ちょっとしたタイミングで人間の生死が分かれることがあるのですね。エキスポランドで起こったジェットコ−スタ−事故で、2両目に乗り亡くなった19歳の女性は本当は最前列に乗るはずだったと伝えられています。
 
1両目に乗り軽傷で済んだ男性会社員の家族が、「順番待ちを代わらなければ、女性は助かったかもしれない」と複雑なその心境を語っていたそうです。当初、亡くなった女性の連れ2人がこの家族の前に並んでいて、亡くなった女性を含む4人が後から合流したとのことです。
 
後から来たこの4人が、会社員家族の前に並ぶのでは悪いと思い、先の2人がこの家族に順番を前に譲り、この仲間が2両目以降に乗り込んだのです。席を譲られた家族にしてみれば、こういう結果に何とも複雑な思いに駆られているのではないでしょうか。
 
また連休中、一時帰省していた大学生の長男が事故を伝えるテレビ画面を観て、「俺、今度の20日にエキスポランドに行ってこれに乗るつもりだった」と叫んでいました。まさに当人にしてみれば他人事ではなかったはずです。
 
こうしたそのちょっとしたタイミングのずれで、命を失う方がいたり、逆に難を逃れたりしている事実を見せつけられると、何か人間の力ではどうにもならない、大きなものに左右されているような気がします。
亡くなられた方には本当にお気の毒な話ですが、見えない糸にできる限り逆らわずに生きていかなければいけないかもしれません。


緑茶と健康

[2007年05月09日(水曜日)|No.1208]

我が県、静岡と言ったらやはりお茶でしょう。この5月2日が八十八夜になっていたと思いますが、お茶の最も忙しいシ−ズンだと思われます。そう言えば多くの企業が連休で休む中、近所にある製茶工場だけは忙しく稼動していました。
 
この緑茶を1日5杯以上飲むと脳梗塞になる危険が低下すると、新聞に載っていました。東北大の准教授が発表したものですが、1994年から40歳以上の男女4万人余りを追跡調査をして、1日に飲む緑茶を飲む量から分析したものです。
 
それによると、脳や心臓など循環器系の病気の死亡リスクは、緑茶を飲む量が多いほど低下する結果が表われています。1日に1杯未満の人に比べ、5杯以上飲む人は男性が22%、女性が31%低下しているそうです。また脳血管障害では男性は35%、女性は42%も低下し、特に脳梗塞になるリスクが低くなる結果が判明されています。
 
私もお茶は大好きです。食事のときはもちろんのこと、出張工事の時なども休憩時、口にするのがこのお茶です。何となく飲み終わった後、口の中に残らない爽快感がいいものです。またこのお茶は口臭などを抑制する消臭効果もあると言われています。
 
今盛んに加齢臭とか言われて、臭いが若い人たちの中でも気になる要素の中でも上位を占めていることからも、隅っこに追いやられない前に私達おじさん族も気をつけたいものです。
 
ちなみに、お茶と同様によく飲まれる紅茶とかウ−ロン茶は、上記の飲む量とこれらの病気の死亡リスクに関連がなかったそうです。やはりニッポン人は緑茶ですね。でも決して私は伊藤園の回し者ではありませんので念のため...


特待生制度問題

[2007年05月08日(火曜日)|No.1207]

先日触れた専大北上高問題に端を発した特待生制度は、調査の結果、全国の私学のほぼ半数、376校7900数名の生徒が該当することが判明されました。改めてその数の多さを知らされたわけですが、この該当者を全て特待生制度から外そうとしているのでしょうか。
 
どうも高野連のやっていることがよく解りません。いくら野球憲章にあるからと言って、今更特待生制度をほじくり返して何をしようとするのでしょうか。野球憲章に触れるという理由なら、この制度は誰もが知っている公然の事実でしたから、とっくの昔に手を付けていたはずです。それを今更なんでという感じです。
 
確かに公平的な見方からすれば、この特待生という制度は少し引っ掛かるものがあるかもしれません。でもこのスポ−ツ・野球でなくても勉学に優れている人間には与えられている特典なのです。それなら野球に限らず、スポ−ツ全般や並外れた特技を有する人に対しても与えて当然のものではないでしょうか。
 
教育の真髄とも言えるものでしょうが、それぞれが持っている特性や長所を大きく伸ばしてやることが教育の使命だと考えます。必ずしも勉学に優れている者ばかりではありません。でもその子の持っている一番優れた部分にスポットライトを当て、引き出してやるのが教育であり、求められているものではないでしょうか。
 
野球特待生の中には経済的にも恵まれていない人たちもいることでしょう。その特典を無理やり取り上げてしまったら、この先継続できない人も出てくるものと思われます。中には唯一自分を認めてもらえるものとして、大げさに言えば人生の張り合いとなっている人間も少なくないはずです。その人からこの先のやる気を取り上げてしまってよいものでしょうか。
 
また甲子園は大きく様変わりしてしまいます。文武両道という観点ではそれでよいのでしょうが、野球はそれだけではありません。やはり本来持っている醍醐味を欠いてはどうかと思います。また野球学校が必ずしも全て強いというものではありません。そうした学校を目標にしていた公立校がある日突然勝つということもあり、それだからこそ高校野球は面白いのです。
 
とにかく折角多くの日本人プレ−ヤ−が大リ−グを開拓し、野球の底辺拡大に努めてくれていることからも、野球そのもののレベルアップに是非水を差して欲しくないものです。


連休が終わって

[2007年05月07日(月曜日)|No.1206]

しばらくぶりのカキコミとなります。会社は8日間のお休みを頂いていたのですが、29日が出張工事、また3日、4日が別々の工事切替のため、その間の期間も準備等で会社には出ていた関係で、実質的な休みは5,6日の2日間だけでした。
 
でもいつも思うことですが、大勢の人々が連休を楽しむこの時期に、一緒になって楽しんでいなくてよかったということです。何か負け惜しみのようにも聞こえると思いますが、自分達会社の置かれている使命や存在感を考えれば当然のような気がします。
 
大手や中堅以上のところと同じようなことをやっていて、私達が活かされることがあるでしょうか。今回の3日と4日の工事も別々のお客様で、しかもどちらも初めての所でした。それゆえ余計力も入るというものです。
 
現状に満足していては私達零細企業に明日はありません。工事発生から期間もなく、製作納期も厳しいがゆえに私達にも引き合いを頂けるのです。いわばそういう状況だからこそ、巡ってきたチャンスでもあるわけです。これを活かさなくて何としようとするものでしょうか。
 
あちこち休みに入り、周囲が小回りが利かないからこそ、お客様のできるだけ要望に沿って動き回る私達の存在価値が少しでも高まってくるのです。嬉しいことにどちらのお客様も、そんな私達に温かいおもてなしをして頂きました。10時や3時の休憩時にはお客様自らから飲み物の差し入れがありました。主客転倒とも言える話で、ほんとうに嬉しくなるものです。
 
それにしても、エキスポランドで起こったジェットコ−スタ−事故は悲惨でしたね。被害に遭ったお客の方々にとっては本当にお気の毒な話ですが、これもある意味ではただ流されているだけの、危機感の喪失が招いた事故とも言えるものでしょう。自分達にとって真のお客様とは何かとか、その顧客満足度をいつもしっかり考え追求していたいものです。