株式会社 アイソー




2006年04月の日記

バックアップ

[2006年04月28日(金曜日)|No.990]

 20日以来、このカキコミの更新作業が出来ず、大変ご迷惑をお掛けし申し訳ございませんでした。稚拙なこの欄ですが、嬉しいことに一部の方には毎日のようにご覧いただいております。
少しでも読んで頂けることに張り合いがありますし、継続にも繋がります。
そういった意味でも1週間以上も間を置くと、申し訳ない気持ちから、じれったさとあせりに似た複雑な思いに駆られるものです。
 
私は馬鹿の一つ覚えで、ただ教えられたとおり、この欄のカキコミ更新作業を続けているだけです
従って専門的な知識を兼ね備えていないだけに、何か問題が起こったときには対処できないのです。こうして専門家には問い質していたものの、1週間があっという間に経ってしまったわけです。
 
たぶんパソコンそのものに不具合が出ている為ではないかと思われます。こうした文章を標準モ−ドで入力した後、必ずプレビュ−で確かめるわけですが、あるはずの入力文章が無くなってしまっているため、サイト転送ができなかったのです。でも助かったのはバックアップです。予め調子が悪くなっていたため、段階的にもう1つのパソコンに移行しようと準備を進めていたからです。
従ってデ−タも問題なく残っていますし、何とかその切替が出来たため、こうして復旧ができました「転ばぬ先の杖」という言葉もあります。何が起きるか判りません。何か問題が生ずる前に、起きても支障がないように、くれぐれも日頃からバックアップに努めたいものです。


ちょっと良い話 part 11

[2006年04月27日(木曜日)|No.989]

 父親の権威について、ある本にこんな話が載っていました。
 
私の長男は今、高校3年生ですが、たしか小学校3年生ぐらいのときの話です。1月末の粉雪のちらつく寒い夕方でしたが、私が外出先から帰ってくると、妻から長男が仏壇の前にあった金の一部を持ち出して使ってしまったと聞かされたのです。
私はすぐに長男を呼んで「いいか、おまえがしたことがどんなに悪いことか、お父さんが教えてやるこれからおまえに水を五杯かける。しかし、おまえがそういう悪いことをしたのは、おまえが悪いだけではない。そういう悪いことをさせたお父さんにも責任がある。だから、お父さんも水を五杯かぶる」と言いました。妻が泣いて止めるのも聞かず、パンツ一枚になった長男と私は粉雪の舞う庭に出ました。まず私が身を切るような池の水をバケツで五杯かぶる。その姿を目に涙を流しながら、バケツの水しぶきが自分の体に跳ね返ってくるのに、避けようとも逃げようともせず、ぶるぶる震えて立ち、じっとみつめている息子の顔を見たとき、この時ほど、この息子は俺の血を分けた大事な息子なんだと実感として受け止めたことはありませんでした。
それから心を鬼にして息子に三杯、水をかけたらすくんでしまいました。あとの二杯は半分ぐらいにして、数だけ約束どおり五杯かぶせると、私は息子を横抱きにして風呂場にかけこみました。
そして、乾いたタオルでごしごし息子の体を拭いてやったのですが、そしたら息子が、わきのタオルで私の腹をなでているのです。私は思わず息子を抱いて、男泣きに泣いてしまいました。
それからというもの、長男は間違っても、自分の金でないものには、投げておいても手を触れない子になりました。
 
とても良い話ですね。父親の権威を見事に示しています。世の父親族が皆、このようになっていけばもっと日本も変わるものと思われます。とにかく、ここまででなくても、我が子と信頼関係はしっかりと築いていきたいものです。


時間を守る

[2006年04月26日(水曜日)|No.988]

 去る22日に行われた、中小企業家同友会沼津支部総会で何回かお話しする機会があったのですが、その中で今年度方針の1つとして”時間を守る”ということを取り上げました。
 
過去からの悪い慣習になっていることなのですが、例会は別として委員会、役員会等定刻に会議が始まらないのです。もちろん時間をしっかり守って駆けつけてくれる人がいるわけですが、多くが集まらないために開始しようにも始めることができないのです。
ある方にお聞きしたのですが、静岡時間というものがあるそうです。7時に開始という約束が7時半であるかのように集まりだし、何事もなかったように、やおら始め出すのです。
 
でもどうでしょう。約束を守り、定刻に駆けつけている方の貴重な時間を奪っていることになってはいないのでしょうか。それと新役員さんとか新会員さんなどは比較的、最初は時間を守ってくれています。ところが、何回かそうしたことを繰り返すと、朱に染まる傾向にあります。時間を守っていても、始まらなければ馬鹿らしくなるからです。こうした意識が次々と伝染し、現在に至っているのではないでしょうか。
 
一方で私達は皆、経営者で会社を代表している人間です。こうした人間が大事なお客様と約束を取り交わしたとき、誰が約束時間を平気ですっぽかすでしょうか。一人としていないはずです。
不可抗力でもし遅れることになっても、必ず事前に連絡を入れるはずです。この原則を守っているからこそ信頼関係が維持されるのです。これと会のル−ルは何も違わないのではないでしょうか。
全ては自分自身の意識から出ていることなのです。1年間根気よく改まるよう努めたいと思います
それが経営者集団にとって必要不可欠なこととと考えますし、それでなくては対外的にもとても認められる組織にはなれっこしません。


尼崎JR脱線事故から1年

[2006年04月25日(火曜日)|No.987]

 ちょうど1年前の今日、あの尼崎JR脱線事故が起こりました。あれから早一年、今でも悲しみを引きずっている記事を見つけました。
 
当時30歳の一人娘をこの事故で失った、守さんという父親の思いについての話です。
あれ以来、一度もJRには乗らなかったそうです。でもこの日はいつもと違い、JR福知山線の川西池田駅に向かいました。「事故が起きたのと同じ日、同じ時間帯の電車に乗れば、娘の康子が感じた恐怖を、痛みを共有できるかもしれない」と思ったからです。奥さんが30歳を過ぎてからやっと授かった子で、「結婚しても絶対に一緒に住むからね」といつも言っていた、優しい娘さんだったと言います。
 
午前九時六分、同志社前行き快速電車が到着し乗り込みます。満員の電車は何事もなかったかのように走っていき、乗客は眠ったり、本を読んだり、安心して身をゆだねています。やがて事故現場に差し掛かったときの記述です。
 
午前九時十七分、警笛を鳴らし、レール音をきしませながら、事故現場に差しかかった。守さんはあふれる涙をこらえ、口を一文字に結んで懸命に事故現場を見ようとした。だが、胸がつまって何もわからなくなった。献花台や無人になったマンションが目の前を流れていく。そっと手を合わせ、目頭を押さえる乗客もいた。守さんには何も見えなかった。「ちゃんと目を開けてじっと見たつもりだけど見えなかった。情けないなぁ」
 
このような方が一人でもいる限り、事故は絶対に風化させたくないものです。


小沢神話

[2006年04月24日(月曜日)|No.986]

 選挙には絶対強いという、小沢神話が生きていました。この度行われた衆院千葉7区の補選で民主党・太田和美候補が、対する自民党候補を破り初当選しました。
小沢代表になってからの初の選挙で、一方の危機感を持った自民党陣営も小泉首相を筆頭に、ぞくぞくと選挙区入りし、双方が総力を上げての選挙だっただけに、全国でも注目を集めた選挙だったのです。
 
結果は955票差という僅差だったのですが、軍配の上がった民主党にとっては小沢体制のスタ−トだけに大いに弾みがつくのではないでしょうか。勝敗が決まってからは自民党内部でもその選挙戦術について、異論が出始めています。幹事長の特異なパフォ−マンス、動員された小泉チルドレンの対応などについてです。この近年独特の劇場型選挙に対して、民主党は従来の企業団体を回るドブ板選挙に徹して勝利を収めたわけです。
 
この小沢代表、さすがと思わせられたのが自分自身の身の振り方です。どちらかと言えばあまり演説がうまくない自分に代わって、都市部の街頭演説などは党副代表の管氏に任せています。
そして自分はこうした表舞台より裏方に回って、地道な選挙活動を続けていました。「己を知る」がゆえに為せる術ではないでしょうか。岩国市長選挙の結果と合わせ、終演が近づいている小泉劇場、ちょっとお尻に火がついてきたのではないでしょうか。またご自身が言われたとおり、あまり勝ちすぎては驕りが生ずるといった点からも「国民の絶妙なバランス感覚」ではなかったかと思われます。


WBCの後遺症

[2006年04月21日(金曜日)|No.985]

 WBCでの日本優勝の後遺症かもしれませんが、活躍した日本人選手の不振がちょっと気になります。まずイチロ−選手です。先日は4安打の固め打ちがやっと出たものの、打率も2割5分を切っていて、例年より出遅れが目立ちます。めずらしくボ−ル打ち、特に高めの球で仕留められているケ−スが多いようです。でもこの人のことですから、きっちりと最後には帳尻を合わせてくるでしょうが、続いているシ−ズン200本安打のこともありますから、ちょっと気になるところでもあるわけです。
 
それから、イケメン・ソフトバンクの川崎選手です。キュ−バ戦だったでしょうか、本塁をうまく潜り抜けたスライディングはさすがと思わせられたのですが、あのプレ−で骨折をしていたのですね。
可哀想に開幕には間に合わず、治療に努めていたのですが、ここでようやくそのケガも癒え、出場し始めました。ちょっと出遅れましたが、足も速いし、持ち前の野球センスの良さで、早く本来の華麗なプレ−を見せてもらいたいところです。またこの川崎選手、WBCのお陰で、ずいぶんと女性ファンが増えたでしょうね。
 
もう1人はベイスタ−ズの田村選手です。今年一番伸びるのはたぶんこの人だろうと思っていたのですが、やはり疲れがあったのか、出遅れています。でも持ち前のパワ−は並大抵のものではありません。フェンスを怖れず好捕したプレ−といい、ダイナミックな持ち味を存分に発揮してもらいたいものです。WBCで付けた大きな自信で、西岡選手と並び、きっと近年大きな花を咲かせるのはこの人ではないかと思っています。この他、大量に選手を送り出したロッテの不振といい、こうしたことがWBCの次期開催にマイナス面での影響が出なければよいと願っています。


消費者金融の業務停止

[2006年04月20日(木曜日)|No.984]

 「えんむすび」とか「むじんくん」など、気軽にお金が借りられる消費者金融についての話題です
この大手でもある、アイフルが複数の店で強引な取り立てをしたとのことで、全店の業務停止命令が出されました。
 
可愛い犬が出てくる、ユニ−クなコマ−シャルでお馴染みの会社です。このコマ−シャルでもそうですが、サラリ−ロ−ンだとかキャッシングなどという、昔のサラ金という意味合いからは少しかけ離れているようなイメ−ジが作られ、人々は気軽に借金ができる世の中になっています。
しかも前述の「えんむすび」などの自動契約機で、他人とは顔も会わさずに金が借りられます。
 
こんへんがこうした業者の狙いでしょうが、所詮は高利貸しに違いありません。アイフルのホ−ムペ−ジを覗いてみたら、迷惑を掛けたとのお詫び文がトップに掲載されていましたが、さらに突っ込んでみたところ、会社の経営理念に行き当たりました。
そこにはこう書かれています。経営理念「社会より支持を得る」また三者総繁栄と真ん中に書かれ「お客様から選ばれる会社を目指す」等が掲げられています。
強引な取り立てや脅しに近いようなセリフは、とてもこの経営理念からは遠くかけ離れているものです。「知行合一」で、ただの看板ではなく、やはりそれにしっかりと裏付けられた行動が求められるものです。また安易な借金の仕組みや、それをあおり立てるような業界の手口についても、しっかりと正していかなければいけない必要を感じています。


役者魂

[2006年04月19日(水曜日)|No.983]

 役者魂というのでしょうか、俳優の宇津井謙さんが最愛の奥さんが亡くなった日に、誰にも気づかれないまま、ラジオ出演とテレビドラマ「渡る世間は鬼ばかり」の収録に参加していたとのことです。
 
宇津井さんは最愛の妻が亡くなっても「皆さんに迷惑を掛けたくない」と、仕事関係者に事実を一切知らせなかったそうです。そして数時間後の午前8時30分からTBSラジオの生番組に約2時間ゲスト出演し「渡る世間−」をPRし、午後からは同ドラマのリハーサルに参加していたと伝えられています。
 
これがプロと呼ばれる人なのでしょうか。周囲の方達には本人が現場を離れてから、初めて伝えられたそうですが、あまりにも普段と変わらない様子に、共演者が「まさか」と驚いたそうです。
そう言えば、藤岡琢也さんに代わって、この宇津井謙さんがこのドラマで親父役としてレギュラ−になっています。やっとやりがいのある役に就いたことで、そうすることが、亡き妻が一番望んだものとして必死に努めたのでしょう。ですから、かえって悲しみを必死に堪えて仕事をすることの方が、最愛の妻へのはなむけだったかもしれません。形だけではない、人間の繋がりと麗しき夫婦愛をそこにしっかりと感ずることができました。


介護

[2006年04月18日(火曜日)|No.982]

 いつかの新聞にも書かれていましたが、自分の周囲で現実に直面して、初めて介護という問題を真剣に考えることができます。
 
我が家でも骨折の手術後の経過が順調とのことで、婦長さんのアドバイスもあり、少し早いようにも思えたのですが、母親を退院させてから、もう10日あまりが過ぎました。
病院にそのまま置いていても、認知症の関係で、24時間付き添いをしなければいけないからです
従って歩くこともままならないのですが、リハビリは家と通院でとのことで、家に連れて帰ってきました。ここで我が家内ながら、さすがと思ったことがあります。明日退院すると決まったその日に、大工さんに連絡をして、玄関から家の中の通路、またトイレの中に至るまで、全て手すりを付けたのです。しかも自分の判断でです。退院の前日、私が夜、家に戻った時にはもう全て施されていました。かつて、デイケヤ−などで手伝うことがあった彼女ですが、そうした経験が活かされているのでしょう。
 
こうして家での介護生活がスタ−トしました。しかしそれは想像以上の大変なものです。半月あまりの入院生活が影響してか、認知症はますます進んでいたのです。未だにまだはっきりしないのですが、戻ってきた自分の家がよく判らないのです。またトイレに連れていくことから食事の世話一切に至るまで、この転ぶことを防ぐため目を離すことができません。
 
連れ合いである父親がサポ−トするものの、ほとんどこうした世話は家内の負担となります。
また同じようなことを何度も繰り返し言っている母親の相手をするのも、こちらの想像以上に疲れるものと思われます。
このように、さも当事者のように話してはいますが、情けないのは実の息子でもある私という存在です。気持ちではこうした献身的介護に対し、有り難く済まないというものがあるものの、ほとんどその役には立たない存在なのです。ですから当事者から見ればイラツク存在になるかもしれません。
 
ということで自分にできることは何かと考えたのですが、暗くなりがちな家の中を、少しでも、思いやりとか感謝という精神的サポ−トを心がけ、努めることにあるのではないかと思われます。
介護のまっただ中にいる人は本当に大変だと、ただただ実感しています。


連続フルイニング出場

[2006年04月17日(月曜日)|No.981]

 先に904試合連続フルイニング出場という大記録を打ち立てた、阪神の金本選手についてです
904試合と言ったら、ほぼ7年間出ずっぱりということなのでしょうか。凄いものです。
 
その間、左手首に死球を受け、骨折までしながら出場し続けていたとのことです。しかもそれだけではなく、右腕一本で2安打も打ったそうです。フル出場もすごい話ですが、この金本選手のもっと凄いのはその間、バッタ−として素晴らしい結果を残していることです。
もちろんプロですからその結果が出ていなければ、試合に出続けるわけにもいかないのですが。
 
カル・リプケン氏の持つ記録を超えたとき、セレモニ−で金本選手は「この強靱な体を生み、育ててくれた両親に感謝したい」と述べていました。両親に対する感謝の気持ちは人一倍強かったのではないでしょうか。思うに、国籍等の関係でここまでの道はきっと平坦なものではなかったはずです。
その間ずいぶんと口惜しい思いをしてきて、今日があるのではないでしょうか。
 
先週の土曜日は中小企業家同友会静岡県総会が開かれました。奇しくも記念講演で中同協のお馴染み・鋤柄幹事長がこう述べられていました。「今日のこん畜生は10年後のありがとう」
同友会の場合は相手のことを思えばこその叱咤激励ですから、意味合いは少し異なるものの、口惜しさをバネとして精進したからこそ、後で大きな花を開かせることができるというものです。
現阪神・岡田監督にして「自分のやる限り生涯、阪神の4番打者はいつまでも金本」と断言させるほどの人間としての厚い信頼は、一朝一夕には生まれないものです。改めて敬意を表したいと思います。


新たな裁判員制度

[2006年04月14日(金曜日)|No.980]

 2009年までに新たな裁判員制度が導入されると言います。くじで選ばれた市民が事件を審査するといったものです。この狙いは一般市民の常識を裁判に反映するということにあるそうです。
 
これは過日の天声人語に書かれていたことですが、果たして狙いどおり、うまくいくものなのでしょうか。今日までの裁判においても、その専門家がやっていることといえ、冤罪等様々な事態を引き起こしています。そして想像を絶するくらいの長い時間をかけています。
 
今日、時代が多様化し、人は様々な価値観や事情を抱えています。昔から十人十色と言われますが、その傾向は益々強められているようにも思えます。
こうした中、判決の集約といった点では、今まで以上にばらつきが生じ、大変ではないでしょうか。
また現代人はそれでなくても時間がなく、忙しさを抱えます。専門でもないことに、そうした大きな関わりを果たして持てるものなのでしょうか。
 
このように述べると、全て否定的なようにも聞こえるのでしょうが、そうではなく、人が人を裁く問題ゆえ、くれぐれも慎重に行ってもらいたいという願いからです。
裁かれる当事者やその関係者しか、真の痛みは解りません。近頃のテレビでも、失った愛する息子の口惜しさをはらすために、自身の仕事まで投げ出し、奮闘している家族までいることも目にしました。そうした意味でも、ただアメリカに見習ったことではなく、我が国ならではの慎重な対応を望みたいところです。


もったいない その3

[2006年04月13日(木曜日)|No.979]

 社長として私が社員の皆に言い出したら、そうせざるを得なくなると思い、結構我慢していたのですが、一向にその様子が見えないので提案してしまいました。
毎日の昼食弁当に付いてくる、割り箸についてです。
 
以前から、お弁当屋さんから定期的に割り箸をいただき補充していました。私は家が近いため、会社では皆と一緒に昼食をとっていないため、部外者なのであまり口出ししませんでしたが、この毎日の昼食に、ただ当たり前のように割り箸を使い捨てることに、少なからず抵抗がありました。
そしてこのようにむき出しで大量に届けられていた割り箸が、つい最近では一膳づつ、爪楊枝が入った紙包装のものに変わったのです。それでも言い出す人がいないので、堪えきれず朝礼で言ってしまいました。
 
二人の中国の研修生は毎日、自分達で作ったお弁当を下げ、もちろん”マイ箸”でやってきます。
一方、社員は爪楊枝もほとんど使うことなく、昼食後使用した箸はそのまま捨てられることになります。これってとても”もったいない”ことではないでしょうか。マイ箸にすれば、無駄に使うことにはなりません。もちろんお弁当屋さんからは無償で届けていただいているのですが、それだからいいのでしょうか。もっとグロ−バルな視点では許されることではありません。会社の経営理念にもある通り、「人と環境に調和した、社会に貢献できる企業をめざします」ものにはなっていないことでもあります。できれば、指摘されてから気づくのではなく、自発的に言い出してくれればすごく喜ばしいことだったのですが...


強い巨人

[2006年04月12日(水曜日)|No.978]

 いやはや、巨人が強いですね。開幕後10試合で8勝2敗ですか。この快進撃は23年ぶりだと言われています。最近では私もアンチ巨人とは、とても言えなくなるほど、不本意な成績だったわけですが、やはりこうでなくてはいけません。しばらく、くすぶっていた巨人ファンも、今年は大いに溜飲を下げているのではないでしょうか。
 
私も含め、アンチ巨人派は数多くいることと思われますが、この前提は強い巨人でなければ成り立たたず、その本領が発揮できません。こうした意味では今年は少し盛り上がるのではないでしょうか。何より原監督が爽やかでいいですね。チ−ムがとても明るくなったような気がします。
それと4番に入っている李承燁(イ・スンヨプ)選手も素晴らしいですね。先のWBCでも本塁打等、2冠王を獲得したのですが、この大会でずいぶんとまた自信をつけたのではないでしょうか。
 
このように4番バッタ−がしっかり打てばチ−ムは強いものです。他にも高橋、小久保選手等、元々皆4番バッタ−のようなものですから、相手投手からは益々驚異的存在になるわけです。
 
これでゴ−ルデンカ−ド、巨人−阪神戦が面白くなりました。また別の機会に触れたいと思っている鉄人・金本選手との対決です。また海の向こうの大リ−グでも、日本人選手の活躍が伝えられてきます。WBCの優勝で始まった今年、例年にも増して野球がこのように面白くなるのではないでしょうか。こうしてみると、アンチ巨人とか、なんだかんだと言っていますが、強い巨人に支えられているのは間違いないことで、口惜しいが仕方がないところです。


いかがわしいメ−ルの襲来

[2006年04月11日(火曜日)|No.977]

 何とかならないものですかね。毎日のように怪しげなメ−ルがやってきます。それも近頃では押し寄せてくるといった感じに変わってきています。
当初は1日に4,5通だったでしょうか。でも今では朝夕通して10数通にもなろうとしている勢いです。
 
そのほとんどが題名からして、それらしきものと分かるのですが、中には緊急とか知り合いのような名前を語っているものもあるくらいです。内容のほとんどは援助交際まがいのもので、それに加わるとこちら側が、さも報酬を得られるような紛らわしいものです。
 
でもそんなにうまい話がどこに転がっていると言うのでしょうか。こうした誘いがその手なのでしょうが、楽して遊んでお金を得られるようなことが存在するわけがありません。男の持つ弱さを突いてきているものだけに、くれぐれもご用心願います。
 
私はそのほとんどを開封しないで削除するのですが、メ−ルの項目の中にある、メッセ−ジの送信者を禁止するという処理をしています。次に同アドレスから来るものを自動的にフィルタ−に掛けて削除するものです。でもその効果はほとんどないような気がします。数え切れないくらいアドレスの組合せを考えているのでしょう。毎日、あの手この手で次から次へとやってきます。本当に何か良い方法がないものなのでしょうか。


剛腕登場

[2006年04月10日(月曜日)|No.976]

 民主党代表に「剛腕」とか「壊し屋」の異名を持つ、小沢一郎氏が就任しました。
一言で申し上げると、これで政局はいっぺんに面白くなったのではないでしょうか。とにかくメ−ル問題とか、その事後対策など国民に愛想を尽かされ、民主党存続を問われるまでの危機に陥ったのですから、小沢さんのような強いキャラクタ−を持った政治家でなければ、その建て直しは難しいのではないでしょうか。
 
小泉首相も言っていた通り、対する自民党にとっては一番手強い相手の登場です。何しろかつてその幹事長までやった人ですから、自民党の手の内は知り尽くしています。また一部の新聞にも載っていましたが、その中でも戦々恐々としているのが安倍官房長官のようです。
現在その人気からもポスト小泉に一番近い存在がこの人です。小沢氏はこの安倍氏の大先輩でかつて実父の故安倍晋太郎氏と同時代の、若手実力者でもあったのです。またこの晋太郎氏でも小沢氏には一目も置いていたほどの存在で、当時の安倍派四天王と呼ばれた森喜朗元首相、塩爺こと塩川正十郎さんなどは手も足も出ない存在だったと言われています。
 
このように聞くとこれからの展開に興味が持たれます。何しろ自民党の独裁では政治は良くなりません。二大政党で勢力が拮抗しているからこそ、私達国民の声にも謙虚に耳を傾けるというものです。少しでも国民に近い政治を望むなら、このように第2党である政党が力をつけることです。
以前にも書きましたが、この小沢さんという人、見かけによらず愛される一面を持っているようですできれば「コワモテ」をイメチェンし、本来持っている良き面と高い政治手腕を発揮されることを望んでいるのは、私ばかりでなく、巷には少なくないのではないでしょうか。


外国語教育

[2006年04月07日(金曜日)|No.975]

 過日の天声人語にも書かれていましたが、2カ国語を滑らかに話せる人をバイリンガル、そして多くの言葉が出きる人をマルチリンガルと呼ぶそうです。それでは1カ国語しか話せない人は?と載っていました。
 
正解はアメリカン(米国人)だそうです。英語がどこでも通じると思い、他の国の言葉を学ぼうとしない米国人の驕(おご)りを皮肉るジョ−クとのことです。
我が国ではこれに比べ、最近では結構熱心に外国語を学ぶ風潮が強いようです。一般の人はもちろん、小学校の義務教育でも必修にしようとしています。
 
でもどうでしょうか。まだ十分日本語そのものを理解できない子ども達に、早期での英語などの学習は押しつけにはならないでしょうか。その道の専門家は、できる限り脳のまだ十分柔らかい時期からの方が習得が早いとの、全く反対の意見を述べられていますが、正しく美しい日本語やその古来からの文化を学ぶ意味ではどうでしょうか。
 
私は現行の中学からの教育で十分だと考えます。今、弊社で頑張ってくれている中国人研修生と会話するとき、ちょっと詰まると私の方からは英語の単語が出てしまいます。でもこちらの予想を裏切り、何でもない英語の単語がよく理解されないのです。あまりにも通じないので、こちらの発音が悪いのかなと思ったのですが、そうではなく言葉そのものを知らないのが分かりました。彼らは中国でも最高学府まで学んでいるのだからといった、こちらの先入観は誤りだったのです。つまり日本と中国の、外国語に対する教育の違いではないかと思います。その代わり、彼らは自国の文化に対しては私達の予想以上に誇りを持っているように感じます。
 
このようにまず自国の存在を認め、伝統的な文化を学び育んでいくのが先決のような気がします。
WBCで日本が優勝したり、五輪で荒川選手が金メダルを取ったりしたときだけが、自国を見つめ直すものではないと考えます。そして何よりも子ども達には詰め込み教育ではない、子どもらしい心身共にゆとりを持って育んでくれたらと願っています。


経営指針発表会から

[2006年04月06日(木曜日)|No.974]

 先日の経営指針発表会でメンバ−からお聞きした内容です。
まさにこうした取り組みこそ、同友会そのものと感じましたので、是非お知らせしたいと思います。
 
水産加工を営む会社です。今、消費者の間では食の「安全・安心」を望む声が強く、ス−パ−などではこの産地表示が義務づけられています。またこの世界中で捕れたほとんどの魚が、中国へ加工に廻されているのが現状のようです。従ってス−パ−には中国産という表示がいっぱい出まわっているものの、国内の消費者はほとんど目もくれないそうです。「安全・安心」の観点からでしょう。こうして余ったこの魚がどこに行くと思いますか。何とそのほとんどが子ども達の給食に廻っているとのことです。
 
次世代を担う子ども達に、お母さん方から見離され家庭の食卓に上らなかった魚が、廻り廻って学校給食を通して、その口に入るというのもおかしな話だと思いませんか。
また安い労働力を当てにして、最近では日本近海産でも輸送コストを掛けて中国で加工して、また日本に持ち込むといったシステムも採り始められているとのことです。
 
こうした矛盾を突き、何とかしなければと考え、取り組み始めたのが由比などの近海で捕れたサバやイワシへの着目です。サバもノルウェ−などで捕れたものは脂の乗りも多く、今の人達の食感に比較的合うことから、現在では私達が口にするほとんどが、その冷凍物だと言われています。
これに比べ、脂の乗りが少し足りないというだけで口にされにくい、新鮮な近海物を提供する地産地消を事業の1つの柱に据えていこうという取り組みです。その竜田上げなど、私も試食で頂いたのですが、決しておいしくないことはありません。
 
地球温暖化の原因となる、輸送に伴う無駄な二酸化炭素の放出もなく、何よりも安全で新鮮な食材を提供できるのですから、こんなに良いことはありません。既にこの趣旨に賛同し、同友会会員企業の中でも自社の食材の仕入れ等で真剣に考え、応援体制に入るところも出始めています。
企業は何のためにあるのかといった社会貢献の意味でも、この会社の素晴らしい取り組みが今後順調に軌道に乗ることを願っています。


甲子園出場その4(完結編)

[2006年04月05日(水曜日)|No.973]

 いやはや、驚きました。何と我らが応援していた白井史弥くんのいる横浜高が、あれよあれよという間に勝ち進み、とうとう優勝してしまったのです。
 
前評判でも優勝候補と言われていないわけでもなかったのですが、正直ここまでやるとは思いもしませんでした。彼自身の活躍も見事なものです。大会通して5割近い打率を残したのではないでしょうか。1回戦にも私的に応援バスを出し、友人達は甲子園まで駆けつけたのですが、私は仕事の調整がつかず、それも適いませんでした。またその後の何試合かも、テレビでも満足に観ることがなかったのですが、収録していたビデオやハイライトを眺め、トップバッタ−でセカンドを守る彼の大活躍はしっかりと伝わってきました。
 
特に準決勝での先制のランニングホ−ムランや、決勝での1−2塁間を抜けそうな打球をダイビングしておさえたファインプレ−は特筆すべきものがあります。
新聞でも紹介されているように、このチ−ムは個々の力は凄いものを持っていたみたいですが、今ひとつまとまりがなかったとのことです。それが甲子園での1試合ごとにチ−ム力を上げていったのです。唯一の二年生で、華麗な守備と見事なバッティングを見せていた遊撃手の高浜くんは遠く佐賀県から、この横浜高を目指してやってきたほど、優秀な選手が全国からいっぱい集まっていたのでしょう。そうしたチ−ムが1つにまとまるとやはり強いわけです。
 
我らの史弥クンも、そうした中でしっかりと中心選手になったのですから、本当に大したものです。
当初、横断幕の応援で終わりと思っていたのが、こうなったらそうはいきません。本人の都合がつくかどうかはともかくとして、何らかの御祝いの席を考えていかなければと思っています。
それにしても、地元はないものの、応援していて張り合いのある、今年の選抜大会でした。


負ける練習

[2006年04月04日(火曜日)|No.972]

 小学3年生の自殺なんてありっこないと思っていたら案の定です。
15階から投げ落とした犯人が捕まりました。別件でやはり女性に同じようなことをして発覚したのです。
 
ひどいことをする人がいるものです。しかも被害者二人とも面識はないと言われています。
その理由が会社をリストラされた腹いせなどと言っていますが、とんでもない話です。人間の命を何と考えているのでしょうか。自分の問題で面白くないからといって、全く関係のない人達まで巻き込んで、しかも尊い命まで奪ってしまうなんて、言語道断で腹立たしい限りです。
 
昨日、静岡まで向かう電車の中で読んだ本の中に、こんなことが書かれていました。
受け身の大切さについてです。相田みつをさんの詩の中に「負ける練習」というのがあります。
 
  柔道の基本は受け身  受け身とは投げ飛ばされる練習  人の前で叩きつけられる練習
  人の前でころぶ練習   人の前で負ける練習です
  つまり、人の前で失敗をしたり  恥をさらす練習です  自分のカッコの悪さを
  多くの人の前でぶざまにさらけだす練習  それが受け身です
  長い人生には  カッコよく勝つことよりも  ぶざまに負けたり  だらしなく恥を
  さらすことのほうが  はるかに多いからです
  そして負け方や受け身の  ほんとうに身に付いた人間が  人の世の悲しみや
  苦しみに耐えて  ひと(他人)の胸の痛みを  心の底から理解できる
  やさしく温かい  人間になれるのです
 
人間は一生の間に千回ころぶそうです。これは物理的、精神的の両方を意味しているでしょうがころんで立ち上がりながら、少しづつ知恵がつき、学びながら大きくなることができるのです。
ですから少しぐらいころんだからと言って、自暴自棄になるなんて全く論外な話です。


花見

[2006年04月03日(月曜日)|No.971]

 いよいよ春真っ盛りの4月ですね。昨日の日曜日は全国的に雨にたたられましたが、その前日は最後の花見に多くの人達が繰り出したのではないでしょうか。
 
私達も中国人研修生を連れだし、友人のお世話で地元の門池公園に出掛けました。バ−ベキュ−屋さんで少し下地を作り、この公園に夜桜見物としゃれ込んだのです。近くにいながら初めて訪れたわけですが、ライトアップされた桜はさすがに見事で美しいものです。
ただお天気はよかったものの、ちょっと寒かったのでしょうか。このため、昼間に比べそんなに多くの人がいることもなく、場所も難なく確保することができました。東京の上野ではこの場所確保の代金として、客に1000円で売りつけ逮捕されるということも起こっているくらいですから、田舎はこのような世話もなく、のんびりしていいものです。
 
花冷えと言うのでしょうか、このところ2,3日続いた冷え込みも手伝い、今年は4月までこのお花見をすることができました。桜の花を見ながら、人々が集まり飲んだり食べたりするという、この花見の風習はおそらく日本だけの独特なものでしょう。聞くと中国では、ぼたん祭りなどというものがあるそうですが、こうして車座となって、飲食を伴うようなものではないと言っていました。
研修生達は慣れないもので、少し戸惑いがあったかもしれませんが、多くの人達と触れ合う意味では無駄にはならなかったでしょう。また彼らの人柄のせいか、周囲の多くの人達が温かく支えて頂いています。本当に有り難いことです。あ、そうそう私達はうっかり忘れてしまいましたが、この花見の時に、ダンボ−ルが必需品とのことです。ブル−シ−トの下に敷けば暖かいし、風があれば風よけにもなります。今年はもう必要ないかもしれませんが、来年の機会がありましたら、是非持参することをお薦めしたいと思います。