株式会社 アイソー




2006年01月の日記

親のしつけ その2

[2006年01月31日(火曜日)|No.933]

 昨日の続きです。友人が”日本のお母さん”と題して以下のコラムを書いています。
 
 
暮から新年にかけてテレビを点けるとかなりの確立で細木かずこオバサンが出ていた。このおばさん見てくれや言葉遣いで判断するとかなり嫌なオバサン。しかしながらよく見ていると、と言うか聞いていると、言っていることが一々的を射ている。一見非常識なオバタリアンに見えるが、どうしてどうして、何処のお母さんよりも常識的だ。そして何よりもこの女性の素晴らしい点は、よその子供を叱ることができる点である。昔のお母さんは自分の子のみならず、よからぬ行いをしている子供を見つけると、たとえよその子であろうが叱ることができた。ところが現代のお母さんたちはよその子はおろか自分の子さえ叱ることができない。そういうお母さんが多い。
 
別に責任を転嫁するつもりはないが、最近のガキどものデキの悪さの原因は殆ど母親にある。
よく、「昔の親爺は威厳があった。それに引き換え今の親爺はだらしがない。」と言われるがそうではない。むしろ大正生まれの親爺どもほどデタラメな世代はなかった。私の親爺を筆頭に我儘、傲慢、ホラは吹き放題な自分勝手を絵に描いたような連中が多かった。それでも親爺としての威厳があったのは母親がそのように仕立てていたからである。私の母親は、親爺がどんなでたらめ言おうが、それを否定したことがなかった。親爺が私にどんな理不尽なことを言おうが、それに対して私が「何だこの親爺まるでわかっていない。何を言ってるんだ」と思っても、そこで間髪をいれず、すました顔で「お父さんの言うとおりだよ」と一言入れる。
 
同じ事柄でも親爺に言われると反発を覚えても母親に言われると「しょうがない」と思うものである
その繰り返しの中から子供心に世の中にはどうにもならないこともある。母親さえも味方になってくれない場合もあるということを覚える。それにより、諦めること、我慢することを覚え、程々に妥協するという処世術を身につけて行く。しかしながら、現代の母親は決して親爺を立てない。
親爺が子供を叱ろうものなら、「あんた何言ってるの?」と言わんばかりに、或いは身を投げ出して子供の盾にならんばかりに、ただひたすらに、ただ意味もなくかばいだてするばかりである。
ひどい場合には「お父さんなんか相手にしなくてもいいよ。あとでお母さんが何とかしてやるからね」などと耳打ちしているかもしれない。これでは、親爺の威厳なんて成り立つ訳がないのである。
しかし親爺の威厳など、どうでもいい。無くなってもいいのであるが、子供の躾けは困る。現代のような世相の中で育った子供は、我慢することも、程々妥協する処世術も知らない。行き着くところは反社会的な行動と言うことになる。これは何も責任を母親に転嫁している記述ではない。
 
言いたいことは、元々男には子供を躾けるなどといった大それた能力はないと言いたいのである。
しかし、昔のお母さんは親爺をそのように仕立ててそれを利用して子供を教育するという実にファジーな能力を身につけていた。それぞれの役割をわきまえていたのである。残念なことに、今のお母さん方は、言葉の上の男女平等にとらわれ、それぞれの役割についてのわきまえがまるで分かっていない。ところが我が尊敬する細木かずこ先生はその辺のことを実によくわきまえていらっしゃるのである。あれが良きお母さんの理想像であろう。「日本の母・細木かずこよ、これからもどしどし他人の子供を叱かりつけてください。自分の子も注意できない世のお母さん方のかわりにどしどし日本中の子供を遠慮なく叱り続けてください。」と願わずにいられない昨今である。
 
いささか長文になりましたが、どれもその通りと肯いていましたのでカットできず、原文をそのまま記載させて頂きました。全く言われるとおりです。私も最近テレビに出てくる、この細木さんの話を聞きながら、全く同様に感じていました。極端に言えば、日本の今日があるのは、この”日本のお母さん”の存在そのものではないでしょうか。そうした意味ではこれからの我が国の浮沈は、これからのお母さんに掛かっているとも言えるものです。


親のしつけ その1

[2006年01月30日(月曜日)|No.932]

 過日の引っ越しをやっていた大阪での話です。遅くなった昼食でファミレスに入りました。
禁煙席が空いていなかった為、それでも可と言い喫煙席に案内されました。やはり日曜日なので混んでいたのでしょう。
 
そんな中、ちょうど幼稚園に入るか入らないかぐらいの子ども達が3、4人ぐらい、私達の座った席の周辺を駆け回っているのです。その親はと言うと、母親ばかりの3人ぐらいのグル−プなのでしょうか、自分達の話に夢中で、たばこを吹かしながら自分達の子どもにはお構いなしです。もちろん周囲は食事をされているわけです。
 
あまりにも何回も繰り返され、ひとりの子が転んだこともあり、テ−ブルの角などに当たってケガをすることも恐れ、同伴していた家内が子ども達に注意しました。ちょうど同じタイミングだったでしょうか、隣の席に座っていた女の方も、見かねて母親達にも何とかしたらと注意をしたのです。
 
びっくりしたのが、その内のひとりの母親が、子どもがはね回っていた方向に何やら投げつけてきて、子どもに怒鳴り散らしているのです。また投げた方向がちょうど私達の所でもあったのです。
思わずこれが”逆切れ”というものだろうかと、開いた口が塞がらず、何の言葉も出なくなるような状態だったのです。
 
昔ではまず食べている他の人に迷惑を掛けるからと言って、母親が注意して止めさせたものです
少なくともこの母親達は人の迷惑などさらさら考えてはいないことでしょう。もう1つ理解できなかったのが、このお店の対応です。見て見ぬ振りをしているというか、従業員は何の注意も与えません
ちょっと考えれば解りそうなことですが、お店からそれなりに諭してたとえ理解してもらえなくても、ごく一部のお客を失うだけで、他の大勢のお客からは信頼を獲得することができます。
こうした臭い物には蓋的なことではなく、一人ひとりが思ったり感じたならまず行動に繋げていかなければいけません。それがない限り、ますます悪くなるだけで、一向に良くはなることがないでしょう。この問題を鋭く突き、私も溜飲を下げた、友人のコラムを明日は紹介させて頂きます。


つまらない事件から

[2006年01月27日(金曜日)|No.931]

 名門の京大アメフト部元部員である4年生が、女子学生に集団暴行し逮捕されるというお粗末な事件が起きてしまいました。
インテリでもある京大生において、なぜかこのアメリカンフットボ−ル部だけは学生王者に6回、また日本一に4回も輝いているほどの、文武両道を貫いています。
 
それだけにマ−タイさんではないのですが、”もったいない”話です。聞くと3人とも既に留年が決まっているとのことですから、就職は未定でしょうが、この名門クラブ出身では引く手数多(あまた)のことと思われます。
 
近頃、この種の事件が多いようにも感じます。かの女子高校生のスカ−トの中を手鏡で覗いたと言われる、著名の評論家も確か良い大学の出身だったことと思います。
一般の人が「なぜ」「どうして」という事件が多すぎます。こうしたものからは感情・精神面といった理性と頭脳・能力が育む知性・教養があまりにもアンバランスになり過ぎているように感じます。
頭は良いが何を考えているのか解らない。また独善的で自分さえ良ければいいといった、周囲に無配慮の人間がだんだん増えてきているようにも思います。
こうした人達が、ただ頭だけが良ければよいといって、高いポストに就き、国の政治・経済の中枢を占めるような国にならなければいいのですが...


愛犬の脱走

[2006年01月26日(木曜日)|No.930]

 またまた土曜日の話です。愛犬ク−が家から脱走したのです。ちょうど出張から帰ってきたばかりで、会社に電話が掛かってきて慌てて家に戻りました。母親がちょっと裏口を開けた瞬間、外に飛び出したらしいのです。
 
電話をくれた長女と一緒に、それからあちこち1時間以上は捜し歩いたでしょうか。すれ違う人にはこんな犬を見掛けませんでしたでしょうかと、いろいろと尋ね廻ったのですが、いまいち情報が定かではありません。また海岸の方で見掛けたという人もいて、そちらへも松林から海岸まで、くまなく歩き続けたのですが一向にその姿は見えません。
そして半分あきらめ始めた頃、お隣の方からの携帯が鳴り、家に戻ってきたというのです。
 
やれやれと思いながら家に着くと、お隣のご夫婦がドロドロに汚れた体を拭きまくってくれているのです。私達家の人間と同様、自分の飼い犬のようにして頂いている、ご夫婦の喜びようが心温かく伝わってきました。当の愛犬もまた、尻尾がちぎれんばかりに振りまくり、喜びを体一杯に表しています。
 
家内もその日は大阪に出掛けた後ですし、冷たい雨の降る日でしたので一日中家の中にいて、あまり犬好きではない母親しかいない家でストレスが溜まっていたのでしょう。ですから外が恋しくなっていたと思われ、ちょっとした隙に飛び出したのでしょう。
飛び出すのは仕方ないにしても、心配していたのは家の周辺は車の交通量が多いことです。
これだけ付き合っていると、情も通い合い家族同様にもなっていることから、万が一のことを怖れていたのです。
とにかく何事もなく戻ってきて一安心です。捜し歩いていたとき、犬を連れたおじさんの返事が強烈で面白かったので紹介しておきます。「大丈夫だよ、家に帰ってくるよ。そんな家を忘れるようなバカ犬ならあきらめた方がいいよ」。確かにそうかもしれません。


大学入試センタ−試験から

[2006年01月25日(水曜日)|No.929]

 先週の土曜日、またまた大学入試センタ−試験が雪の影響を受け、受験生はかなり苦労したのではないでしょうか。天声人語にこんなことが書かれていました。
 
受験生の遅刻といえば、去年列車を乗り違えた生徒を助けるため、東北新幹線が通過駅の宇都宮に止まった。...(中略)...京都市では一昨年、茨城県から来た受験生が会場をまちがえ、涙ながらに交番へ駆け込んだ。見かねた警官がパトカ−に乗せ、サイレンを鳴らして約20キロ先まで急送する。
 
どちらも大きな反響を呼び、その8割が心温まる話として好意的でしたが、残りの2割として甘すぎるとか、不公平との声もあがらなかったわけではありません。
一方、お隣の国・韓国ではこんな論争は起きないそうです。
 
入試の日には受験生を遅刻させまいという包まれるからだ。日本以上の学歴社会で、出身大学が一生を左右してしまう。「だから試験日には、官民挙げて生徒を助けようと張り切ります」
なかでも「修能」と呼ばれる統一試験が大変な騒ぎだという。遅刻者に備えてパトカ−や救急車が駅前に待機する。離島の生徒を運ぶのは軍用ヘリだ。通勤ラッシュに巻き込まないよう、大人たちは出勤時間をずらす。
 
いささかやり過ぎのような感もないわけではありませんが、社会全体が応援しようというム−ドに包まれていて温かなものを感じます。一方日本では規則といものに牛耳られるところがあって、なかなかこうした例外を認めないような傾向が増しているようにも感じます。私は時には臨機応変でこうした規則破りがあってもよいように思います。
でも会社入口にある、あいだみつをさんの額には以下のような言葉も掲げられています。
 
  七転八倒
    つまづいたり  ころんだり  するほうが  自然なんだな  にんげんだもの

みつを

 
別に失敗を奨励するわけではありませんが、時には失敗から大きな学びもあるわけです。


堀江社長の逮捕

[2006年01月24日(火曜日)|No.928]

 今日は何と言ってもライブドア・堀江社長の逮捕しかないでしょう。
「自分の夢は世界一の会社を作ること」と言って憚(はばか)らなかったこの人でしたが、これで事実上その夢が潰えたのではないでしょうか。
 
聞くと地検によるその捜査は1年前からに及ぶとのことです。証券法取引違反の容疑で関連会社の株価をつり上げる目的で、会社買収などの虚偽事実の公表やグル−プの粉飾決算などについての疑惑を持たれています。
このような形になってからあまり鞭打つような真似はしたくありませんが、金で買えないものはないとして、利益第1主義を貫いていたやり方の崩壊とも言えるのではないでしょうか。
 
やはり「人の心は金では買えない」ものです。本人は疑惑を否定していますが、同様に逮捕された仲間のメ−ルからはそれを裏付けるものも出てきています。一番得意としているITがその証拠を握っているというのも何か皮肉な話です。
もう1つ私が理解できないのは、自殺した元同僚・野口さんの通夜・葬儀とも堀江さんが顔出ししていないことです。周囲が必要以上に騒ぎ立てることがあるからかもしれませんが、ちょっと寂しく思っています。でも言うまでもなく今、本人が冷たい拘置所に入って一番感じているかもしれませんね。
 
ライブドアという会社は社会貢献とか、自分の会社は社員と共にこれを目指すのだといった、経営理念の大きな柱が果たしてあったのでしょうか。それは何のために生きているのかとか、人間としてどう生きていくのかに繋がることでもあり、決して金では買えないものと信じています。


引っ越し騒動

[2006年01月23日(月曜日)|No.927]

 日曜日とは言えども、社員の皆さんが忙しく働く中、私は休みを頂き大阪まで娘達の引っ越しで出掛けてきました。オ−ストラリア帰りの上の娘がまたこの春から大学復帰となるため、真ん中の娘が引き続き住んでいた1ル−ムの学生アパ−トに、二人では住めなくなったからです。
 
既に昨年10月の時点で物色し、12月からの契約にさせて頂いていた今度のマンションへと、いよいよ本格的な引っ越しとなったわけです。
上の娘の荷物をワンボックスカ−に満載し、こちらを出たのが早朝3時半過ぎ、途中天気も良く道も空いていたお陰で、大阪・枚方には8時過ぎには到着しました。
早速新しい部屋にこの荷物を置いた後、今度は今までの部屋からの運び出しです。1日前から新幹線で現地に乗り込んでいた家内の奮闘のお陰で、既にすぐに運び出し可能となっていた荷物でしたが、それでも3往復です。しかも今度のマンションが4Fですから、その頻度の負担は増します
またこれに併せて、やれベッドやらソファ−、電化製品等の購入品が別便で届けられます。
運び込みが終わっても、こうしたものの組み立てや梱包のダンボ−ルの処理などが馬鹿にできません。娘達の部活でお世話になっている男子学生達が手伝ってくれたから、それでも運び込みや組み立ては順調に進みましたが、終わって現地を出たのが19時ぐらいとなってしまいました。
 
それにしても、ここに住むことになる娘達のノ−天気さには参りました。古い部屋の荷物作りやトイレ・お風呂等の清掃・後片付けは全て母親任せ。そして運び込みはこのボ−イフレンドや、こっちから連れて行った末っ子の長男頼りとしたままで、お昼にもどこかへ食事に行ったきり、いつまで経っても戻って来ないような始末です。ふと頭をかすめたのが、この春から会社に来ることになっている中国人研修生のことです。彼らのハングリ−さに比べたら、この子達はいったい何だろうかと。やはりあり余る無駄な豊かさは、人をそれなりに育てることにはなりません。
まあ、そう育ててしまった私達の責任でもあるのですが...
こんなわけで帰り道、彦根−関ヶ原間などの吹雪などの影響もあった関係で、こちらには深夜0時過ぎのご帰還となったわけです。部屋の広さや新しい調度品には見るものがありましたが、これから先、この娘達は果たして大丈夫かなと、つくづく考えさせられた長い1日でもありました。


くじ運の悪さ

[2006年01月20日(金曜日)|No.926]

 早いもので、先日もう年賀状の抽選が終わってしまいました。毎年思うことですが、このくじ運の悪さをつくづく感じています。年賀葉書に限らず、暮れに抽選のあったジャンボ宝くじも同様です。
へそくりから大枚1枚か2枚を出し、購入するのですから大したことはありませんが、買い続けていても、とんといい目を味わったことはありません。
 
年賀状が下2桁のみ、そしてジャンボは連番で買っていたら、必ず1枚は当たるところの末尾の1桁のみです。周囲から当たらないものを買わなければいいのにと、冷たい目で見られていますが、買わなければ絶対当たることはないと言い続けて、いつも最後には虚しさを感じている始末です。
 
ある日、当たったときのことを思い描いていました。いろいろな煩わしさから、果たして周囲に一切伏せて置くことができるだろうかと。ある人は持ったことのない大金を手にした途端、それまでの生活とは全然変わってしまったと聞きます。良い方向ならいいのですが、お金を持っていて気前が悪いと、途端に周囲からはドケチ扱いも受け、人間関係まで変わってくような話も聞きます。それからいろいろな団体からも煩わしい寄付も迫られると言います。こう考えると当たるのも善し悪しです。
 
でもそんなことは私にとっては心配無用かもしれません。当たることはないでしょうし、当たってもきっとこの会社の借金に消えてなくなることでしょうから...つまらないものです。


芥川賞のコメント

[2006年01月19日(木曜日)|No.925]

 芥川賞と直木賞の受賞が決まりました。芥川賞は絲山(いとやま)秋子さん、また直木賞は東野圭吾さんです。お二人とも長年ノミネ−トされていて、何回もその候補に上がっていた、いわば実力派でもあるわけです。昨日、ラジオでこの絲山さんの受賞についてのコメントを取り上げていました。
 
とてもユニ−クなコメントで、芥川賞を取った感想は「足の裏に付いたご飯粒のよう」と答えていました。その心は「取れないと気持ち悪い」とのことです。洒落がきいていてちょっと面白いですね。
またそれを聴いていた聴取者から寄せられたのは、もっと面白い内容でした。
絲山さんの本心は「取っても食べられない」と言いたかったのではないかと。
 
私は知らなかったのですが、この芥川賞というのは純文学の部門ゆえ、直木賞などに比べればどちらかというと当節はあまり本が売れない傾向にあると言います。それを引っかけて言ったのです
こうしたウィットに富んだ会話のやりとりって、結構面白いものです。アメリカでは一流たる者必携とも言われています。日本もアメリカのつまらない所ばかり真似するのではなく、こうした良い面を採り入れていったらどうでしょう。


もったいない その1

[2006年01月18日(水曜日)|No.924]

 「もったいない」新幹線の車両の中にも掲げてある、このフレ−ズに今年は少しこだわってみたいと思います。
 
昨年の暮れ、年賀状の住所録等処理していた1台のパソコンのマウスが、突然動かなくなってしまいました。縦にはカ−ソルが動くのですが、横に全然動きません。大慌てで処理していたため、とりあえずは他のパソコンのものを流用していたのですが、後日総務を担当している家内に、同等のものをパソコンショップで買ってもらいたいと依頼しました。
 
依頼したその日の午後になって、このマウスを掃除したからちょっと使ってみて下さいと言われました。使ってみると嬉しいことに、マウスは以前のように全然問題なく動くのです。
どうした?と聞いてみると、分解してみたら中にゴミがいっぱい溜まっていたので、綺麗に掃除したと言うのです。動かなくなった原因は中に入っているボ−ルが、このゴミなどが詰まっていたため動きが悪くなっていただけなのです。
 
身近の問題で、このようなことは他にもいっぱいあるのではないでしょうか。この私も含め、ちょっと具合が悪くなっただけで、ろくに原因も調べず、すぐに新しいものに交換するというのが、近頃の傾向です。本当に「もったいない」ですね。大いに反省しなければなりません。


ちょっと良い話 part8

[2006年01月17日(火曜日)|No.923]

 ひさしぶりのちょっと良い話です。弊社では毎朝朝礼を行っていますが、1週間の最後の日にはその週の司会進行係となっている当番の方が「週の終わりの一言」を述べるようになっています。
 
先週の当番であったAさんがこんなことを言われていました。
家に向かう退社途中の横断歩道で、自分に近い車線側の車が停まってくれたから渡り始めたのですが、反対車線の車は一向に停車してくれないため、横断歩道の真ん中で一人ぽつんといつまでも取り残されていました。そんな時、横断歩道の向こう側で、犬を連れた散歩中の方が手を挙げて車を停めてくれたお陰で、何とか渡りきることができました。その方も渡るのかなと思っていたら、自分は渡らず、そのまま何事もなかったように犬と一緒にその場を立ち去ったのです。
 
横断歩道の真ん中では、ずいぶん冷たい人が多いと侘びしくなっていた気持ちが、いっぺんに和んだという話で、世の中まだまだ捨てたものではないという感想です。
人のことは何があっても無関心という類の方が増えている現代で、嬉しくなる話です。困っている姿に見て見ぬふりができず、助けてあげたこの方も素晴らしいが、そうしたことに気づき感謝の気持ちを抱いたAさんの感性もまた素晴らしいのではないかと思いました。


少子化対策

[2006年01月16日(月曜日)|No.922]

 先週末の新聞に、入院を含めた出産費用全額を国が負担する「出産無料化」制度導入について、政府が前向きに検討する旨載っていました。
とても良いことだと思います。少子化がどんどんと進む中で、こうした施策でも採らなければ、その傾向は益々増加するものと思われます。
 
政府の少子化対策は「働く女性が出産後も社会復帰しやすい環境づくり」と「出産や育児などの経済的負担の軽減」という2点を大きな柱にしているものですが、まず後者についての対策を打ち出したわけです。出産は私達男ではとても想像がつかないほどの肉体的苦痛を伴うわけですから、経済的負担は是非軽減化してやり、少しでも子どもを産みやすい環境を願いたいところです。
 
自分の子どもがそうだからと言って、偉そうなことを述べるわけではないのですが、よく兄弟が3人いると好ましいと言われています。その成長過程でミニ社会が構成されているからです。1人では比較的わがままになりやすく、本人が望んでいるとおり周囲は叶えてやるようになりがちですが、3人もいればそうはいきません。またお互い譲ったり、助け合ったりしなければ兄弟として長いことその関係を維持していくことが不可能です。
 
こう考えると、やはり一人より大勢の方がよいでしょう。実社会に出る前に兄弟間で喧嘩をしたり、いろいろな体験を積むことが、予備段階として何よりも貴重になるわけです。この政策が少しでも少子化の傾向に歯止めがかかればと願っています。余分なことですが、一人っ子政策をとり続けている中国は伸びゆく経済とは裏腹に、こうした人の本来有している、一番大切な感情面だとか情緒育成面において果たして今のままで大丈夫でしょうか。自分さえ良ければいいといった考えが一番危険です。


ETC割引

[2006年01月13日(金曜日)|No.921]

 ETC割引ってご存知ですか。ETCを設置していても、案外知られておらず活用されていないのがこの割引です。
 
まず深夜割引です。これは午前0時から4時までの深夜・早朝時間帯に高速道路を通行していれば料金が30%引きになるというものです。この時間帯ならゲ−トを入るか出るか、どちらでも適用されます。従って長距離をこれから走るという場合、午前3時55分に入れば適用となりますが、午前4時1分では除外されることになるわけです。もちろんこの時間帯に入っていれば、ゲ−トを出るのが昼間でも割引は適用されることになります。
 
またよく使われるのが通勤割引です。これは100km未満という走行距離に制約がありますが、朝の6時から9時までの時間帯と夕方17時から20時までの時間帯の出入なら、全て50%となりますので馬鹿にできません。ですから極端な話ですが、高速道路を出る場合、夕方16時55分にゲ−トを潜ったら料金は何ら変わることがありませんが、17時過ぎれば半額となりますので、少しの時間調整の有無で大きな差が出ることになるわけです。
 
その他都市圏では早朝夜間割引(50%)などがありますが、私達圏外では直接関係ないことから触れませんが、必要とあらば道路公団までお問い合わせ下さい。
またポイントが貯まるマイレ−ジサ−ビスも結構有効で面白いのではないでしょうか。
私もこの割引を知ってからは、できる限り活用するように努めています。長距離を走るときなんか文字どおり、「早起きは三文の得」ですね。


家族の絆

[2006年01月12日(木曜日)|No.920]

 過日の天声人語に載っていた話です。ちょっぴり感動しました。
 
句読点といえば、福島県猪苗代町の野口英世記念館で見た、母シカ自筆の手紙が忘れがたい。
「おまイの。しせ(出世)にわ。みなたまけました」。
どうか帰国して下されと英世に訴える書状だが、実物を見ると、マルの一つひとつが字ほどに大きい。しかも行の隅でなく中央に置かれている。
幼い頃に覚えた文字を思い出してつづった手紙だという。テンも兼ねた大きなマルが、母親の一途な思いを伝える。句読点の結晶を見る思いがした。
 
本当に母の一途な思いがひしひしと伝わってきます。今でこそ、こうした読み書きができない人など、ほとんどいないわけですが、当時としては裕福な階級を除き、貧しかった人々の多くはこうであったと言われています。母が子どもを想う、強い気持ちが感じられます。その愛は海よりも広く、空よりも高いものです。それがどうして近年、この絆が大きく打ち破られるようなことばかり起こるのでしょうか。全ては家庭から発せられるもののように思い、もう1度、人間として原点に帰り、それぞれが家族というものを見直す時でもあるように思っています。


男の無力さ

[2006年01月11日(水曜日)|No.919]

 またこれは後日改めて触れますが、大晦日から元旦にかけては子ども達に付き合い、ディズニ−でカウントダウン。家に帰って来てやれやれと思うや否や、今度は妻と共に娘達二人が3日から実家に帰省したため、正月は両親と長男と私4人が家に取り残されました。
 
ほぼ認知症に近い母親は当てにならず、男達だけが取り残されたようなものです。
つくづく感じたのが男達の無力さです。幸い食べ物だけは妻が用意していったおせち料理の他、いろいろとありましたから、出して並べるだけですが、普段何から何までやってない関係でいろいろと煩わしいものです。朝晩の犬の散歩や餌等の世話、それからゴミ出し、これもやれ今日はプラスチックゴミだとか、明日は生ゴミなどと。また4日からは息子の部活が始まった関係で、駅までの送り迎えに加え、前述の食事の支度。いろいろと普段気がつかないことがよくあります。
 
このように居なくなってみて、初めて日頃の有り難さに気づくものです。昨年、テレビドラマで熟年離婚というものをやっていましたが、そうなってしまった自分の姿を思い描いてみると、背筋が寒くなる想いです。また男がこの歳になると、出掛ける用事がないとこれといって何もやることがないことをつくづく知らされました。手持ちぶさたで、結局のところ何をしたかって言いますと、会社に出て仕事をしたような始末です。男ってつまらないものです。
 
ですが、ひさしぶりに正月に帰省した妻からは、その喜びようがひしひしと伝わってきました。また水入らずで娘達にひさしぶりに会えた、実家の両親の様子はやはりそれなりのものがありました。
これを考えると、私のちょっとした煩わしさなど一時のものに過ぎませんから、大したことでもないようです。男の無力さや情けなさと、併せて男に生まれて良かった実感を十分味わった正月でもありました。


年頭のご挨拶

[2006年01月10日(火曜日)|No.918]

 新年最初のカキコミがすっかり遅くなってしまいました。私も年始の挨拶廻りだけでなく、少し大きな見積の引き合いを頂いているため、例年より早めにスタ−トが切れ、いち早く仕事モ−ドになることができました。
 
新年の話題をいくつか拾うと、もうすっかり正月の風物詩となった恒例の箱根駅伝で、亜細亜大が初優勝を飾りました。往路復路とも比較的テレビに首っ引きとなった今年でしたが、亜細亜大の最終ランナ−の岡田くんが良かったですね。9区で逆転したランナ−からたすきを受け、大丈夫かなと心配しながら観ていたのですが、終始マイペ−スで淡々と走っている姿がとても印象的でした。
嬉しかったのが、この選手3年生ですが箱根駅伝初出場とのことで、昨年までは選手に水を補給する役だったそうです。やはりこうした縁の下の力持ち的な選手が活躍すると、何となく嬉しくなるものです。一方、可哀想だったのが順天大の8区を走ったキャプテンの難波選手です。途中、脱水症状を引き起こし、フラフラとなって1位から一気に4位まで順位を下げてしまいましたが、たすきの重さというものでしょうか、それでも必死に走り抜き何とかたすきを繋いだシ−ンも感動的でした。
 
北国は例年にない豪雪に見舞われています。積雪が3m以上とも言われていますので、本当に大変なことと思われます。これによる死者が60人を超えるとも言われており、雪を知らない私達の計り知れない壮絶さに付きまとわれていることでしょう。この雪による家屋が倒壊し犠牲となった、ある親子の例など痛ましい話です。親子と言っても親が90歳以上、そして息子夫婦が70歳以上の家族で、暮れには全員で1回屋根の雪下ろしをやったとのことです。それが度重なる大雪で、肉体的にもとても対応しきれなかったのでしょう。本当にお気の毒な話です。
今週あたりからそろそろこの大寒波も途絶え、暖かな気圧配置に移行するとも言われています。
いち早くそう願いたいところです。
 
またその他新生児の誘拐など、新年早々相変わらず物騒な事件が続く2006年ですが、今年も皆様方の変わらぬご交誼を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。皆揃って是非良い年にしていきましょう!