株式会社 アイソー




2005年03月の日記

発想の転換

[2005年03月31日(木曜日)|No.760]

 辛うじて勝てて良かったと思っています。いまいち決定力に欠けた日本でしたが、中村俊輔選手の動きは良かったのではないでしょうか。
 
さて、このところ頭の中に引っかかっていた懸案が、昨日はようやく糸口が掴め、ちょっとスッキリしています。というのも、そんなに深刻な話ではなく、お客様から今、引き合いのある物件についての技術的な問題です。
 
今まで電気的な信号のやりとりを有線(予め設備に配線を施したり、走行台車のようなものでもケ−ブル等が可動できるもの)でやっていたものを、ケ−ブルの処理ができない走行車輌に変わったからです。この制御部を司る盤を外に置いて、どうやって信号のやりとりをするかについて少し悩んでいました。でも昨日になって、お客様から概算見積も出さなければならないからと、催促を受けたとき、ふっと電車のことが頭に浮かび、ようやく解決できたのです。
 
盤を外に置くことのみ考えていたのですが、動く本体に載せてしまえば解決できるのです。外からの信号も、今までと全く反対の考えで、検出装置を外ではなく中に載せ、その感知部を外に設置すればよいのです。こうすれば電源だけパンタグラフのようなもので走行車輌に供給してやれば、あとの運転、停止、変速などの制御は全て中だけで可能なものとなります。
 
こんな簡単なことになぜ最初から気がつかなかったのか、不思議に思うでしょうが、今までのやり方が存在すると、なかなかそのシステムから急には頭の切替ができず、着目できないものです。
これが発想の転換ということでしょう。このように既成の概念でただ凝り固まっているのではなく、1回大きくシステムそのものを一から見直してみると、案外道が開けるものではないでしょうか。


真価が問われる大一番

[2005年03月30日(水曜日)|No.759]

 いよいよ今夜はバ−レ−ン戦です。先日のイラン戦は後半の15分過ぎからしか観ていません
が、結果に表れた通り、かなり手こずっていたように思えます。
イランが強かったのか、それとも日本のレベルが予想ほど世界に到達していないのか、定かではありませんが、ちょっと予想外の展開だったと思います。
 
さて今日の試合ですが、どうなることでしょう。巷では中田選手が中村選手をいかにうまく使うかに掛かっていると言われています。直接そのパスを中村に出すのではなく、フォワ−ドの高原や鈴木経由でうまくシュ−トに繋げていけばとも、一部では話していました。
 
とにかく今日負けたら、本戦出場が絶望的になってしまいます。バ−レ−ンの得意とするカウンタ−攻撃を封じ、いかに主導権を握ってゲ−ムを支配できるかだと思います。
先日のイラン戦のテレビ高視聴率にも表れている通り、国民の期待を一身に背負っての一戦となります。まだまだこのワ−ルドカップに興味を長く繋げていく意味でも、日本に是非勝ってもらいたいものです。ガンバレニッポン!


可愛いげのある会社

[2005年03月29日(火曜日)|No.758]

 先日、ホリエモンについて可愛げという話題を提供しましたら、友人からそんな次元の話ではないと、強いご指摘を頂きました。弁解するわけではないのですが、私の考えを少し述べさせて頂きます。
 
可愛げというテ−マは、何も中身のない人間がただ愛想を振り回すといった狭義のことではありません。お断りしたように今回の堀江社長のやったことにつき、私は全面否定している者では決してありません。むしろ、陰ながらその勇気ある行動に拍手を送りながら、できれば少しでも良い方向にと願っている一人です。何よりも社会全体が寄ってたかって、一人の人間のやったことを評価するのではなく、バッシングされることを不快に思っています。口を揃えて攻撃している、政治家のやっていることは何ですか。彼は合法的に大上段から構えているのに対し、見えない裏側でもっと卑劣なことをいっぱいやっているではありませんか。自分のやっていることを棚に上げ、何をかいわんやです。
 
こうした立場に基づいて話をさせて頂きます。堀江社長の掲げた「テレビとインタ−ネットの融合」という大きな命題について、ただ投げ掛けだけで具体的戦術や説得力が乏しいように思えてなりません。ニッポン放送やフジテレビの社員に敬遠されているように見えるのはなぜでしょうか。
彼らに自分の熱い夢を一切語ろうとしないからです。ですから敵対的買収などと、その1点だけで捉えられてしまうのです。人が夢を追いかけ、実現しようとした場合、人・モノ・金・情報のうち、人という要素は決して小さくはありません。それが人という要素をどこかに置き去りにし、金というものばかりがクロ−ズアップしているように思えるのです。
 
21世紀は心の時代とも言われています。少しでも良い会社、良い経営者、良い経営環境をめざして、26,27日の2日間、富士ハイツにて経営指針創りの研修を行ってきました。これについてはまた後日触れますが、ベ−スにあるのはやはり人との共生や共育にあります。どんなに金があってもそこに理念(こころ)がなければ企業は存在できません。それが”可愛いげのある会社”と呼ぶのではないでしょうか。


ガンバレ 楽天その1

[2005年03月28日(月曜日)|No.757]

 岩隈投手の好投で、見事華々しくその初陣を飾った楽天でしたが、昨日は0−26ですか、歴史的大敗を喫してしまいました。どちらの試合も結果だけで、内容に関しては知らないのですが一喜一憂で、ちょっと気になるところです。
 
さすが岩隈、開幕戦でその意地を見せてくれました。近鉄がなくなり、合併とは名ばかりの球団には絶対行きたくないとの、男の意地を貫いたのは以前にも触れた通りです。でも新球団において開幕戦での勝利を掴み取るまでには、ずいぶんと人知れないプレッシャ−があったものと思われます。そんなことを言っては失礼ですが、何しろピッチャ−は一流ですが、そのバックの野手は再生軍団のようなもので、先制打を放った3番の川口選手にしたって、正直知りませんでした。
 
そんな懸念が昨日はすっかり出てしまいました。岩隈投手以外のピッチャ−ではこの始末です。
おまけに打線もたった1安打で、残塁0と言います。おそらく完敗だったのでしょう。
でも面白いもので、判官びいきのこちらは弱くなるほど応援したくなるというものです。やる前から100敗説が飛び交っているだけに、何とか奮起を促したいものです。失礼ですがこの弱小球団とも言える楽天という存在とその頑張りが、プロ野球改革元年としても、また私達のように小さな組織が大きなものに向かっていく、挑戦という意味でも、明日に繋がる夢を少しでも与えてくれるものと思っています。ガンバレ楽天!


ライブドア 対 フジテレビ

[2005年03月25日(金曜日)|No.756]

 ライブドア対フジテレビの争いから、日替わりでめまぐるしくその優位が逆転し、目が離せなくなっています。一昨日はニッポン放送をほぼ手中に収め、最終的に目指していると思われるフジテレビへの関与に成功するかのような思いでいたのが、昨日のソフトバンクの参入でまた大きく変わりました。
 
これはニッポン放送の持っていたフジテレビの株(13.88%)を全てソフトバンク系列の金融会社に貸し出したということからです。これでフジテレビの筆頭株主であったニッポン放送から、その座がソフトバンクに移行し、ニッポン放送の持ち株がなくなったことにより、フジテレビへのライブドアの影響力を排除する形となったのです。
 
敵もさるもの、考えたものです。このソフトバンクの存在をホワイト・ナイト(白馬の騎士)の手法などと呼ばれていましたが、果たしてどうでしょう。その総帥である孫正義社長はかつてはテレビ朝日を手中に収めようとしていた人です。従ってテレビへの魅力が全くないとは言えないからです。
 
でもそんなことより、今のフジテレビは藁をも掴む想いでいっぱいのことと思われます。
またライブドアのやり方に、ニッポン放送関係からもいろいろと異議が唱えられています。タレントのタモリ、中島みゆきや解説者の江本等しかりです。合法的でもこの敵対的買収という形になってしまったホリエモンのやり方に、私は全面的否定をするつもりはありませんが、唯一足りなかったものがあるような気がします。それは人間として本来持っていなければならない”可愛いげ”の部分ではないでしょうか。


社長の心得7ヶ条その2

[2005年03月24日(木曜日)|No.755]

 引き続き、社長の心得7ヶ条その2です。社長は、会社の掃除をすること。
先日もちょっとこの事につき触れ、私なりの考えも述べさせて頂いていますので、改めて取り上げるつもりはありません。
 
とにかく掃除そのものは、当然、社長の仕事ではありません。でもこの掃除から生き方を学び取れるのです。掃除するよりは、もっと社長本来の仕事に精出せと言うのが大方の意見です。
でもよく考えてみると、掃除を朝早くからやっている社長の方が、どちらかというと本来の仕事にも前向きに受け止め、精力的にこなしているのではないでしょうか。
所詮は人間のやることです。自分自身、いかにその気にさせるかが、一番大事のような気がします。講師が言いたかったのも、まさにここにあるのではないでしょうか。


無関心の振り

[2005年03月23日(水曜日)|No.754]

 不良行為を行っている少年を見掛けたら、注意するという大人がたった1割であると新聞に載っていました。粗方、予想はしていましたが、ここまできたかという感じです。
 
不良行為を注意したいが、見て見ぬふりをするという人が54%と言います。またその理由が暴力を振るわれる恐れが第1の理由で、次いで注意しても聞き入れないと思うというのがそれです。
 
いわゆる無関心の振りというものです。でも世の中がどんどんその傾向に拍車を掛けていったら一体どうなるのでしょうか。恐らく今以上良くなることは絶対にあり得ません。
 
今までの経験からすると、不良少年側でも彼流に言うと、無視されるのが一番むかつくのではないでしょうか。例えその表現は下手でも、彼らなりに何らかの信号を発しているものと思います。
それを大人である我々がしっかりと受け止めないで、誰がするのでしょうか。私も昔は前に走っている車がゴミなどを捨てると、追っかけていって注意したものです。さすがに今ではそこまではやりませんが、大人である私達がそうした問題から目を逸らさず、しっかりと受け止めたいものです。


「愛・地球博」その1

[2005年03月22日(火曜日)|No.753]

 また地震です。一寸先は闇ではないのですが、現代社会、本当に何が起こるか判りません。
被災地の方々には心よりお見舞い申し上げ、一日も早い復旧をお祈り申し上げます。
 
いよいよ万博開催まであと1週間となりました。「愛・地球博」と銘打った万国博覧会は、その語呂のとおり、愛知の地にて開催されます。。「自然の叡智」をテーマとし、自然の素晴らしい仕組みや生命の力を学び、人と地球が調和する未来の社会を提示するものと言われています。
 
日本での前回、大阪で開催されたのがちょうど35年前、私も忘れることのできないくらい、しっかりと憶えています。それというのも、大学時代、ちょっと遊び半分で野球をやっていた夏の合宿で、運悪く足首を骨折してしまい、行くつもりだったこの万博に行けなかったからです。
当時がほぼ6500万人、今回は倍近くの来場が見込めるのではないでしょうか。この3日間、地元の方々を中心に、先駆けて公開した内覧会には11万人以上の人が詰め掛けたとのことです。
 
その見所としては、まず第1に木々も切らず、地形も変えず、できる限り環境に配慮した会場造りにあると言われています。それから、世界初のマンモスの冷凍展示です。1万年前ものその形をそのまま見られるというから興味深いところです。
またその他、日本館の新エネルギ−技術や、会場までの交通手段である、磁気式リニアモーターカー「リニモ」にも多くの注目が集まるものと思われます。でもやはり、何と言っても興味を一番引くのは、日本のロボット製作技術ではないでしょうか。
とにかくこれから9月25日までの半年間、多くの方々の注目を集めることになるでしょう。私も1回と言わず、機会があれば何度でも、今度はこの万博をしっかりとこの目で眺めて来ようと思っています。


社長の心得7ヶ条その1

[2005年03月18日(金曜日)|No.752]

 ちょっと反省です。16日の夜、中小企業家同友会支部3月例会があり、講師に税理士でもあり広く経営コンサルを扱っている、会員の先生のお話を頂きました。
 
だいたいこの例会は会員の”我が経営を語る”形式が多いのですが、今回は経験豊富な先生から社長の心得7ヶ条と称し、社長はどうあるべきか、いろいろとご指摘を頂きました。
7ヶ条全てを紹介したいところですが、掲載の関係で、1つずつ触れていきたいと思います。
 
まず1番目に「社長は、朝一番早く出社すること」
何よりも社員の来ない前から会社に出掛け、迎える準備もするのもその役目と指摘します。
バブルの時代には、ほとんどこの傾向がなかったものと思われます。重役出勤という言葉がある通り、社長の出社は遅いものと決められていました。それが大きく環境が変わった今、社長自らがその意識を変えなければ自社は存在しないと警告します。
講師は毎日5時15分に出社し、1時間ぐらいトイレ掃除を行い、社員を迎えると言います。社員の来ない前に済ませるというのがミソですね。なかなか真似ができないものですが、せめて7時までには出社していた方がよいと言われていました。
 
今後ご紹介していきたいと思う、この7ヶ条全てに反省しなければなりません。日産を大きく変えたカルロス・ゴ−ンさんは朝7時から夜11時まで、毎日精力的に仕事をこなされたと言います。
トップ自らが動いているからこそ、あのような思い切った変革ができたものと改めて知らされました
社員は思いのほか社長をよく観察しているものです。やはり率先垂範ですね。


ある講話から

[2005年03月17日(木曜日)|No.751]

 進路懇談会と称した、ある高校の職業体験者講話に参加してきました。講話と言っても、1,2年生が対象で各クラス毎に行われるものです。担当したクラスの講師は私の他にあと1名、その学校を2年前に卒業し、現在は立派な社会人となっているOBです。
 
最初はこのOBである女子が生徒達に語り掛けました。社会人となって2年が過ぎているというものの、やはり初体験でまだ20歳そこそこの方ですから、緊張するのはやむを得ません。ほとんど書いてきたものを読み上げて終わり、持ち時間をだいぶ残してしまいましたが、内容は心に触れるものがあったはずです。
 
次に私の番です。自分の会社の紹介、そして現在までの経緯として、いかに自分の仕事に関わってきたかを簡単に触れたあと、社会人と学生との違いや今、企業が求めているものなどを話しました。いかに時代が進んでいると言え、仕事はやはり血の通った人間のやるもの、人間同士の繋がりや、よき出会いに支えられていることなどを、自分の体験を通して語り掛けたのです。
 
しかし、ちょっと残念だったのが、一部の生徒を除き、顔を上げこちらの目を見つめながら、話を聴いてくれる人が少なかったように思えます。どちらかと言うと、熱く語りたい方である私でも、聴いてくれる側のこうした反応が少し気になるところです。また質問タイムでもなしのつぶてで、進行役の先生が一生懸命フォロ−してくれるだけです。ぬかに釘、暖簾(のれん)に腕押しといったところでしょうか。
 
2,3年ぐらい前に、中学生を前に話したときとはすっかり様相が違っていました。無関心とか無表情というものは、寂しく張り合いのないものです。面白いは文句ないでしょうが、むしろつまらないといった反応を、露骨に示してくれた方が解りやすいというものです。
この学校が全てを表すものではないでしょうが、近頃の高校生、何かちょっと変だなと感じさせられた出来事でした。


ペイオフ解禁

[2005年03月16日(水曜日)|No.750]

 いよいよ、この4月1日よりペイオフが全面解禁となります。
ご存知の通り、今までは全額保護されていた普通預金が、1000万円までしか保証されないということです。過去の時代ならまだしも、金融が不安な現在においてはその対策を十分考えておかなければなりません。
 
各銀行等では今、決済用普通預金というものを作り始めています。これは今までの普通預金に無利息という条件をつけるだけです。口座番号やカ−ドも変わらないと言います。それに今の金利にしたって、あってないようなものです。是非、1000万円以外の預金はこの決済用普通預金に切り替えることをお薦めします。定期預金と普通預金など、個人の(法人もそうですが)預金、全部合わせて1000万円までの保証額ですから、油断しているとその額を超えているかもしれません。
 
でも侘びしい時代になりましたね。お年寄りにとっては、余生を楽しむのに金利はつかないし、あちこち手持ちの金を分けなければならないし、踏んだり蹴ったりの時代です。
もっとも私などにとっては、このペイオフ解禁もあまり関係ないような話です。少しの貯えも、多くの借金と引き替えに、半ば拘束性預金となっているようなものです。
夢物語ですが、この借金もペイオフ同様、1000万円までしか保証されないというように、ならないでしょうか。そうしたら、ずいぶんとこの世界がバラ色に変わるに違いありません。


あまりにもお粗末

[2005年03月15日(火曜日)|No.749]

 お粗末な話です。衆議院議員の強制わいせつ逮捕による辞職の問題です。
辞めてしまう人間だから、触れるのはよそうかと思ったのですが、あまりにも馬鹿馬鹿しいので敢えて取り上げました。
 
おそらく正体不明になるまで飲んでいたのでしょう。そしてこうしたことが1度や2度ではないはずです。この人の頭のどこかに、胸に輝く金バッチの重みを少しは感じていたのでしょうか。いや恐らくないことでしょう。権力を振りかざすときだけ、その重みを感じているのでは、たまったものでありません。
 
まだこれからの40歳、しかも男の子、2人の父親だと言います。家族にも合わす顔がなく、妻や子ども達にもどうやって責任を取るのでしょうか。聞けば早稲田の政経学部卒と言いますから、エリ−トとして今までは順風満帆に進んできたのでしょう。それがこんなつまらないことで、台無しにしてしまうなんて、あまりにも軽挙すぎます。浅学非才な私だって、失うものの大きさには気がつきます。人事ながら、そのもったいなさを惜しむものです。
 
代議士の代名詞に「選良」という言葉があるそうです。「優れた人を選び出すこと」との意味を持つ対象の、この体たらくには送り出した選挙民も、開いた口が塞がらないでいることでしょう。
そして、代議士の皆様方、金バッチに伴う様々な特権を、そろそろ返還しなくてはいけない時代になってきているのではないでしょうか。


逆転の発想

[2005年03月14日(月曜日)|No.748]

 またまた、逆転の発想の話です。
先週の末、テレビで三宅島のことを話題にしていました。先頃、4年5ヶ月ぶりで避難解除となり、住民の方々が帰島できたのはご存知の通りです。
 
この島を留守にしている間、使えなくなってしまった畳や電化製品など、多くの排出ゴミに悩まされているのは報道されている通りです。このゴミと共に頭の痛かったのが、火山から吹き出した灰です。道路にはこの灰が溢れ、所によっては家などが埋もれている場所もあるくらいです。
 
この灰に目を付け、何とか有効利用できないかと考えたのが同村役場です。
専門家に相談し、試行錯誤して考えついたのが、陶器作りの釉薬(ゆうやく)としての使用です。
釉薬とはうわぐすりのことで、陶磁器の光沢を出すために塗るものです。火山灰を釉薬とした実験の結果、焼く温度によって、様々な色の変化があり、面白いと言われています。
村ではこれを”御焼(みやけ)焼き”と名付け、将来の三宅島名産品として考えていけたらと話していました。
 
是非、うまくいってもらいたいものです。元々、この三宅島は噴火が多いことから、昔は焼島(やけしま)と言われており、丁寧語の御をつけて、御焼島(みやけじま)と呼ばれていたそうです。
マイナスからプラスへ、そして人々の負担になっていた物から役立つ物へと変化できたら、こんなに素晴らしいことはありません。こうした逆転の発想は、まだまだ私達の身近に、数多くころがっていることに違いありません。まさにピンチはチャンスの見本です。


”いい子”の非行

[2005年03月11日(金曜日)|No.747]

 いわゆる見た目には”いい子”の非行が増えているという話を聞きました。
 
昔はイスに座る上半身の角度で、だいたい、いい子かそうでないか判断できたのですが、近頃は違っているそうです。背骨を床に対し、90度に真っ直ぐ座っている子でも、今では非行が見られると指摘していました。
 
またあちこち習い事に通わせ、書道やその他、全部合わせて12段、その取得に250万円掛けた子どもの行く末が少年院という、びっくりさせられる話もあります。一部には勉強さえできれば何をやってもよいという傾向になりがちで、親父狩りに加わった少年の口から出た言葉が「犯罪が楽しかった」という衝撃的な発言も聞かれます。
 
それから、野球がうまくて高校に特待生として迎えられた、中学のエ−スが進学後伸び悩み、暴走族になったという話もあります。その親が「いいよ、それでも」と言えばよかったのに、「お前、怠けているのではないか」と言ったばかりに、野球部にも行かなくなり、挙げ句の果てに退学してしまった結果です。
 
親が”いい子”を求めすぎて駄目にしているケ−スです。こうして付き合ってきた少年達、50人に共通するのが孤食という問題です。ある少年は日曜日の7時から始まる「サザエさん」を見るのがとても耐えられないと言っていたそうです。家族揃って、食卓を囲む光景がしょっちゅう出てくるからです。その子は親と一緒に食べたことがないどころか、カップラ−メンとかコンビニ弁当しか、夕食に口にすることがなかったと言います。このように思春期になるまで、何よりも家族が一緒になって食事をとることが大切だと強調されています。
 
以上の話は、家裁の調査官を長く務められ、こうした少年達と膝をつき合わせて来られた、佐々木光郎教授(現在は静岡英和学院大学教授)による、研修会からのものです。
非行を通して子ども達と真剣に向き合ってこられただけに、何よりも現実的で説得力があり、話に強く引き込まれたものです。このような関係で、来る5月14日の市P連総会の記念講演に、この先生をお呼びすることになりました。もし聴いてみたいという方がいましたら、遠慮なく、私の方にお問い合わせ下さい。親が頑張っている姿を、子どもは見てないようでしっかりと観察しているものです


焼酎

[2005年03月10日(木曜日)|No.746]

 今、飲み仲間で密かなブ−ムとなっている焼酎の話です。ちょっと調べて解ったことを紹介します。
 
焼酎は蒸留方法により、「甲類」「乙類」に分類されます。「甲類」は、西洋技術による蒸留方法で蒸留を繰り返し、香味成分や雑味を取り除いたものです。チューハイなどで使われる焼酎がこれです。
また「乙類」は蒸留を1回に留め、原料の素材を生かしたもので、米・麦・芋・そばなどの“本格焼酎”は「乙類」になります。中でもひと際人気なのが独特の香りと甘味を持つ芋焼酎です。
 
またこの本格焼酎の楽しみ方としては、下記のように載っていました。
 
ストレートやオンザロックなど、本格焼酎はそれぞれ独自の旨みがあり愉しみ方も様々ですが、まだ肌寒いこの季節は「お湯割り」がおすすめ。まず、グラスを温め、先にお湯を注ぎます。焼酎をあとから注いだ方がうまく混ざりあい、かき混ぜる必要がなくなるのです。50〜60℃のお湯にすれば香りが立って、器の中でさらに発酵もすすむとか言われています。
 
今日のように焼酎がその確固たる地位を築き上げたのも、やはり生みの苦しみが伴ったもので、日夜、杜氏たちの麹菌、酵母という微生物と格闘した結果だと言います。
この本格焼酎、血液をサラサラにするとも言われ、健康にも良いそうです。それから、日本酒のように少し飲み過ぎた翌日に残る不快感もなく、比較的後を引きません。
ある人は、奥様から飲んだ後、醸し出す独特の”オヤジ臭”を指摘されると言っていましたが、これもそんなに気にすることはないでしょう。とにかく、いろいろなブランドが増えた現在、比較的何でもそのツマミが合いやすいことからも、焼酎のこれらの特徴や効果を存分に楽しみたいと思っています。


過去に置いてきたもの

[2005年03月09日(水曜日)|No.745]

 過日、市P連の事務局をやって頂いている、元校長の菊地先生の講演を聴く機会がありました。
その中で言葉について、触れていたことが心に残りましたので、少し紹介させて頂きます。
 
まず、昔、母や祖母、近所のおばさんによく言われた言葉があります。
 
おかげさまで    もったいない    罰(ばち)があたるよ
お天道様(おてんとさま)が見てるよ
 
また、今、親が子ども達に伝えたい言葉は
 
ありがとう    あなたがいてくれて良かった
 
確かに最近ではあまり聞かれなくなっているように思えます。
でも私達の小さな頃は、両親に限らず周囲の方々から、何かあった時こうした言葉を掛けられ、励まされたり、間違った行いを咎められたものです。世の中がだんだん多様化し、それぞれが自分のことで精一杯で余裕がなくなると、どうしても自分中心的で、他人との関わりも希薄になりがちです。でもこの言葉に見られるとおり、もう一度過ぎ去った時代に忘れてきた、良きものを見直すときではないでしょうか。


素敵なお店 その3

[2005年03月08日(火曜日)|No.744]

 お店って表現が少し当てはまらないかもしれませんが、先週の金曜日、業務を午前中で切り上げ、社員慰労会を長泉山荘で行いました。山荘という名前が付いていても、施設はなかなかのもので、少し高級感を味わうことができます。
 
この長泉山荘は、駿河湾に浮かぶ高級リゾ−トホテル・淡島ホテルのグル−プで、元々は旧東京相和銀行が作られたと聞いています。長泉の奥深く、桃沢温泉の地にひっそりとたたずみ、知る人ぞ知る、静かな大人の隠れ家です。
 
行き帰りともバス送迎で、この地に着くや否や、嬉しい温泉が待ち構えてくれていました。夕方にはまだ少し時間を残していたためか、私達以外の人には邪魔されることなく、のんびりと癒される、温かい温泉が、何よりのものでした。入浴後、乾いた喉に染みわたるビ−ルを飲みながら、日頃なかなか一同に会し、できそうでできない会話を、研修時伝授されたグッド&ニュ−などのゲ−ムを通して楽しむことができました。社員1人を病欠で欠いたものの、外注さん2人を加え、総勢で11名の参加です。気がつけば少しづつ、我が社も賑やかになってきています。
 
そして夕食はお待ちかねの懐石料理のコ−スです。しばし、くつろいだ部屋とは別の、夜間スポットライトが当たる、滝のある庭が窓越しに望める素敵な和室に案内して頂きました。
和室とは言っても、掘り炬燵のように、足がしっかりと下に伸ばせるから嬉しくなります。
もちろん、次から次へと出てくる料理は上品で、どれも舌鼓を打つものばかりです。お陰でお酒の量も上がり、すっかり良い気分となることができました。
 
忙しい仕事の中、しばしの休息や癒しは必要です。ただ働け、働けと言っても、所詮は血の通った人間です。明日に繋がる鋭気を養うため、また相互のコミュニケ−ションを一層円滑にするためにも、時にはこのようにちょっと贅を尽くすことも必要ではないでしょうか。


日本の役割

[2005年03月07日(月曜日)|No.743]

 日本のアメリカに対する役割って何でしょう。先頃、地球温暖化防止の京都議定書が発行され、日本は温室効果ガスの排出を、2008年から5年間で6%削減するように義務づけられました。
2002年はその排出が8%増えたと言いますから、合計14%の削減です。
 
この日本の前向きな取り組みに対し、アメリカは一体何をやっているのでしょうか。この働きかけから早々に脱退し、この京都議定書など見向きもせず批准しません。
中国やインドなど経済発展途上の国は、この義務の対象国にはなっていないとのことで、仕方がないのですが、(とも言えませんが)アメリカは世界でも1,2の最大排出国です。まさに大国のエゴです。
 
地球温暖化の影響は、異常気象や、かつてない洪水など、世界各地に顕著に見られるようになっています。このまま、そこに住む人間が何もしないで先送りすると、取り返しのつかないことになるのは目に見えています。今が良ければ後はどうなってもいいとは、誰も考えてはいないはずです。
あらゆる点でアメリカのイエスマンとなっている日本にとって、唯一、強く呼び掛けなければいけないことではないでしょうか。人類の子々孫々の末永い繁栄を願い、この批准なしにはアメリカに、動じぬといった、確固たる毅然とした姿勢が、今、日本には求められています。


社長のトイレ掃除から

[2005年03月04日(金曜日)|No.742]

 毎日のように送られてくるメルマガに、下記のような指摘がありました。(一部省略)
 
私がとても嫌いな社長の行動の一つに、自ら率先して掃除をするっていうのが、あるんです。
完全に否定をしています。見せつけか、単に神経質なだけなのか、どちらに転んでみても厄介なだけです。でも、そんな自慢をする社長は、多い。
しかも、朝一番のトイレ掃除が、お好きです。さらに驚愕なことには、道具を使うことなく、素手で掃除をするんです。サル以下なんです。便器と心の因果関係は、決してありません。
素手で便器を磨いてみても、心がキレイになる訳がない。でも、そんな社長は、家ではしない。
ってことは、社員に対する見せつけかい?トリイで買ったスーツの小さな背中に、社員の視線を感じるだけで、満足かい?決して、掃除がダメだってことではなく、他人の視線を意識した、そんな行動を思いっ切り否定しているだけなんです。会社の掃除は、社員の仕事です。社長には、他にやらなきゃいけないことが、腐るほどあるハズなんです。磨くなら、靴を磨いてハーブの香りを漂わせ、前線に立つんです。
 
とても厳しいご指摘です。確かに一部には言われる通り、当てはまることがあります。
でもどうでしょうか、ご本人は1回でもこの掃除をやったことがあるのでしょうか。あるにしても多分数回しかやったことがないと思われます。
こうした行動の動機なんて、言われる通り、どうせ大したことではありません。私だって社長のこの俺がトイレ掃除をしているのだから、皆も感ずるところがあるだろう、という高を括(くく)ったものでした。それが半年経ち、1年過ぎて継続すると、不思議なんですね。そうした気負いが薄らいでいき物事を下から見れるようになるのです。言い換えれば優しい気持ちが少しづつ芽生えてきます。
それまでの一方的なものではなく、相手の立場に立ったものの見方というのでしょうか、そうしたものが育まれてきます。ですからトイレ掃除じゃなくてもいいのです。要はそうした自分の内面形成に掃除を利用しているだけなのです。
最近は少しご無沙汰していますが、朝、皆の出社前、この掃除をやり終えた、何とも言えない爽やかさを、ご指摘の方にプレゼントしてあげたいと思っています。


人間ドックから

[2005年03月03日(木曜日)|No.741]

 ちょうど10日ぐらい前になりますか、人間ドックに行ってまいりました。
その結果一覧表はまだ送られてきませんが、先生との最後の問診時、肝機能やコレステロ−ルの数値等、かなり改善が見られたように思えます。
 
特に前回は確か脂肪肝の疑いがあるとの指摘でしたが、これも消え失せたようです。痛風の恐れがある尿酸値も正常値に下がっているし、いったいどうしたのでしょうか。
全てこうしたものは肥満から来ているように思えます。この検診時、測った体重がちょうど昨年より5kg減です。たったこれだけ減らしただけで、このように効果覿面(てきめん)です。
 
思わず嬉しくなってしまいます。過日触れたように、朝食抜きの食事制限や犬の散歩等が功を奏しているように思えますが、油断大敵、益々その節制に努めたいと思います。
でも余分な話ですが、ちょっと見た目にも効果が出てきているのでしょうか、最近会う方に「痩せたね」と時々言われます。しかし指摘される相手方の表情の片隅には、少し不安げなものが覗いています。ちょっと痩せると、最近ではすぐこれですからたまりません。
こうしたことにも怖れることなく「初志貫徹」、醜くなっていた体を改善し、少しでも毎日を爽やかに過ごしたいと思っています。


中村選手の存在

[2005年03月02日(水曜日)|No.740]

 ちょっと話題が古くなってしまいましたが、サッカ−北朝鮮戦の時、中村俊輔選手がサッカ−協会川淵キャプテンを泣かせたという記事に目がとまりました。
 
ご存知の通り、ロスタイムでの大黒選手の劇的な決勝ゴ−ルで辛勝したわけですが、川淵さんはあってはならない引き分けを半ば覚悟していたようです。それが土壇場で嬉しい勝ちに繋がったわけですから、インタビュ−でも話す度に目頭がどんどん熱くなっていったのは当然かもしれません。泣かした最大の理由は中村選手の成長と言われています。
 
ジ−コ監督は戦前、この中村の先発起用はないと公言していました。また、前トルシエ監督からは「チ−ムのことを何もしない奴」と罵られ、代表の座からも外されました。以前、この欄でもガンバレ俊輔!と熱いエ−ルを送ったことを憶えています。
その控えに廻った中村が「これまではサブの選手たちが冷たいタオルとか手渡してくれた。今度はそれを“ボクがやる番です”」と言うのです。試合は途中からの中村選手の登場で、リズムが好転したことは多くの人の指摘どおりです。
 
やはりチ−ムワ−クですね。マスコミからはいろいろと不協和音も告げられますが、良いことだけを信じたいと思います。つい先日もイタリア・レジ−ナに勝利をもたらすス−パ−・フリ−キックを決めたと伝えられていました。サッカ−を技術的にもよく知らない私達の目からも、その素晴らしいキック力といい、中村選手は日本代表には不可欠な選手のように思えます。
2006年ドイツ・ワ−ルドカップに向け、ガンバレ、ニッポン!


母校・野球部の活躍を願う

[2005年03月01日(火曜日)|No.739]

 いよいよ3月ですね。もう先週ぐらいから、河津の桜は人出と共に満開との記事も載りました。
しかし先週末の土曜日には我が地、沼津を除き近辺は雪による影響がありましたから、近くまで来ているものの、春がちょっと足踏みしていると言えるかもしれません。
 
一方、球春という言葉もあるくらいですから、いよいよ野球シ−ズンの到来です。
昨日、母校・沼津東高野球部の雨天ピッチング練習場設備・引き渡し式に出席してまいりました。
同設備は昨年100周年を迎えた野球部に対し、この記念事業の一環として、OB会が学校に寄贈したものです。
 
式典に参列して頂いた大川校長先生の挨拶にあった通り、ナイタ−設備と共にこれですっかり周囲の環境は整いました。後は比較的粒ぞろいの野球部選手諸君が、いかに意識を高めながら活用するかに掛かっています。現役主将の「3月末から始まる東部大会に勝ち残り、夏の大会にはベスト8のシ−ドとなって甲子園を目指します」の言葉どおり、その活躍を願いたいところです。
 
また同設備に関しては、私学を除き、県立校では静高に続いての立派な施設との話も聞きました
野球環境として比べれば、特殊性を持つ静高とは一概に比べることはできませんが、昨秋の静高定期戦では10何年ぶりかで当方が勝利したと聞きます。ですから、満更今年の沼東は侮れないのではないでしょうか。とにかく野球は投手の占める域が多いものです。この設備を活用し、年々好投手を生み出していけば、いつの日にか、きっと夢の到来があるものと信じています。