--------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 9月30日(木) NO.652 若すぎる死     台風21号が過去最大の8度目の上陸で、各地でまた多大な被害をもたらし、今なお北上を続   けています。被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。   昨日は知人が54歳という、まだまだこれからという若さで亡くなってしまいました。   心筋梗塞とのことです。昨年まで中小企業家同友会の会員であり、少しでも良い会社をとの目的   で一緒に活動していた仲間です。   以前もこの心筋梗塞で入院したことがありましたが、つい最近、親戚の葬儀の際にもお見掛けした   くらいですから、回復してすこぶる元気だったことと思います。突然の再発なのでしょうか。   とにかくその訃報に接し、心よりそのご冥福をお祈り申し上げます。私と同じ54歳、本人にしてみ   ればまだまだやりたいことが、いっぱいあったはずです。その口惜しい気持ちが伝わってくるようで   す。   泣いても笑っても、このように人生はたった1回しかありません。他山の石とせず、たった1度の   人生を、悔いのないよう精一杯努めなければと、改めて感じています。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 9月29日(水) NO.651 素敵なお店 その2     どうしても食い道楽な私は、素敵なお店というと食べ物屋さんの話題に偏ってしまいます。   この食べ物屋さんについてですが、弊社のすぐ近くにある「弥次喜多」という食堂を紹介させて   頂きます。   実はこのお店、まだ入ったことがないのです。入ったこともないのに、素敵も何もないだろうと言わ   れるかもしれません。それはその通りなのですが、きっと素敵なお店に違いないと思わせる事実が   あるのです。それは駐車場を含め、お店の周囲をご主人らしき方が、いつも掃き清めて整然として   いることです。食べ物屋さんの善し悪しを判断するのに、見逃せないのが裏口というか、ゴミとか   排出物が出る所です。このお店、その隠れた所でもいつも本当に綺麗にしているのです。   とかく忙しい仕事に追われていると、手を抜きたくなるというか、手が回らないのがこうした所です。   いつ見てもここを整然としているお店は、きっと間違いないだろうと思わせてくれるのです。   そんなに大きなお店ではないのですが、日曜日など休日には狭い駐車場に車がひしめき合って   います。ですからきっとお店の中も間違いないところでしょう。近々是非、家族で寄ってみたいと思   っています --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 9月28日(火) NO.650 残したい言葉     先日の敬老の日を前に、60歳以上の人300人にアンケ-トを取ったそうです。   テ-マは「孫の代まで残したい言葉」と「残したい昔からの教え」についてです。   前者の1位は「いただきます」。以下「暑さ寒さも彼岸まで」、「覆水盆に返らず」の言葉が続きます   また、残したい教えについては、1位が「親しき中にも礼儀あり」、3位に「苦労は買ってでもしろ」   そして「芸は身を助く」が4位と、若者に生き方をアドバイスするようなことわざが上位に入ったとの   ことです。   「いただきます」という言葉は本当に綺麗な言葉ですね。食事の時の他に、お風呂なども他の人よ   り先に入るときに使われています。余談ですが、我が家は両親併せて7人家族ですが、子ども達   がお風呂に入るときはこの言葉を、また出て来たときにも必ず「お先にすいませんでした」と言って   います。少しも恥ずかしがることなく、使っているその姿に、親ながら好感を抱くものです。これも   「3つ子の魂、百まで」ではないのですが、小さな時から体で覚え込んだ習慣は、大きくなっても忘   れないということなのでしょうか。   私はこの他にも「ありがとうございます」という言葉が大好きです。これは単に「ありがとう」というよ   り、ずっと響きが良いものです。朝も「おはよう」や「おは-」ではなく、「おはようございます」がやは   り良いですね。この他、日本語にはもっともっと残したい、綺麗な言葉がいっぱいあるはずです。   そういった意味でも子どもを持つ親の役割は、ただ好き勝手に生きているだけではなく、子ども達   に伝えなければいけない、大きな責任を抱えているものです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 9月27日(月) NO.649 命の尊さ     月曜日ゆえに、パア-ッと明るい話題を提供したいところですが、ここのところの空模様のよう   に、なかなかそうはいかないものです。   悲惨な事件が相次いで起こってしまいました。栃木で幼い兄弟2人が誘拐され殺害された事件と、   4人もの死者を出した大牟田の連続殺人死体遺棄事件です。   どちらも、むごたらしいもので、腹立たしくなります。テレビでその姿を眺めても、本当に可愛い年端   もいかない子ども達です。この子達を生きたまま、橋から川に突き落とすなんて、人間のやること   ではありません。またもう一方の事件も、親子の容疑者がその友達関係の悪化からの対立で引き   起こしたようにも言われています。それにしても果たしてここまでやるものなのでしょうか。   とにかく悲惨すぎます。あるメルマガに書かれていました。その人が人生観にしている言葉は   「朝、目が覚めたら感謝すること。寝ても、目が覚める保証はない」というもので、あるそうです。   そしてこう続いて述べていました。要は、自分の命さえ自分ではなんともならない、だから与えられ   た命は大切にと。   もちろん、自分の命も大切ですが、他人の命や動物のそれも同様です。またこれはこの自然界全   てに言えることです。従って自分や他人の命を、人間が勝手に絶つなんてとんでもないことだと思   います。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 9月24日(金) NO.648 母校・野球部に望む     再三お伝えしていますように、母校・沼津東高野球部が今年で創部百周年を迎えました。   既に記念式典、夏の大会を終え、一区切りついているようですが、私達関係者の間では密かに   夢見て、狙っていたものがありました。   来年の春の選抜出場です。こう言うと、同級生などからは”そんなばかな”という冷やかしを受ける   のですが、当事者の私達は半ば真剣に考えていました。久しぶりの県大会出場、主戦エ-スは   昨年度からの引き続き、またメンバ-の1,2年生には、県下中学生大会での2年連続優勝した地   元の原中、3中からの7名など、良い選手を含んでいること、そして何よりも韮山高校を甲子園に   出場させた、現野球部長の「今年のチ-ムは当時の韮山に雰囲気がよく似ている」という言葉です   その言葉にすがっていたわけではありませんが、もしかしたらという気持ちがなかったわけではあ   りません。しかし残念ながら、結果は県大会1回戦でよもやと思っていた金谷高に1-0で敗れ去   りました。従ってその夢は全く絶たれてしまったわけです。昨日もこの県大会準々決勝が行われ、   夏の覇者、東海大翔洋と中部勢3校が残りました。この中でちょっと注目したのが、ベスト4進出が   28年ぶりという清水東高です。進学校で学校の性質も我が校によく似ています。このチ-ムは投   手が良いとの評判です。   やはりこの投手に占められる割合が、どうしても高くなります。捲土重来、我がチ-ムもこの秋から   冬に掛けてしっかりと走り込んでもらいたいものです。そして来年春には見違える姿に是非変身し   ていることを願っています。何しろ投手に必要なスピ-ド、コントロ-ルは、全てこの下半身次第に   よるものですから。まだまだ、あきらめてはいません。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 9月23日(木) NO.647 勇気     今日は手短に、この秋の澄み渡る青空のように、爽やかにいきたいと思います。   あるメルマガにこんなことが載っていました。   ロシアの学校占拠事件で、ただ一人、武装グループに向かって、「あなた達は間違っている」と言っ   てその場で射殺された少年がいたそうです。そのニュ-ス番組は以下のユダヤのことわざで締め   くくりました。   “何も打つ手がないとき、たった一つ、打つ手がある。それは、勇気を持つことである”   なかなか、ここ一番の最後の手段である勇気を持てないものです。でも何もしないよりは、私達が   折角この世に生を受けた以上、生きている証を示さなければいけません。それはどんなちっぽけ   なことでも、正しいと思ったら、前向きな行動に表わしていくことではないでしょうか。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 9月22日(水) NO.646 支部対抗ソフトボ-ル大会     3日前の日曜日、富士川の河川敷グランドで中小企業家同友会3支部対抗ソフトボ-ル大会が   行われました。この大会は7年前から始まり、静岡、清水、そして我が沼津の3支部が1年に1回、   親睦の意味で行われているもので、今回が6回目を数えます。   いつも主催者側に位置する者として、常に頭にあるのがケガの心配です。中小企業と言っても、そ   れぞれが自社に戻れば立派な経営者です。この経営者に何かあってはと、十分時間を掛けた、   用意周到な準備運動から入ることにしています。幸い、今回もそうでしたが、過去このケガとは無   縁に続いてきています。業務に支障が出るようなケガが出てしまうと、大会そのものがお遊びだけ   に、その存続が危ぶまれてしまいますから、無事終わることが何よりです。   年々、各支部ともレベルアップしているようです。我が沼津支部が第1回以来、5連覇を果たして   いるのですが、この沼津に負けないよう今年こそはと、他支部に力が入ってきたからだと思います   しかし、各試合とも接戦の好試合が続いたのですが、今年も沼津に軍配が上がりました。   実に6連覇ですから見事なものです。自画自賛ではないのですが、我がチ-ムのメンバ-の中で   私とあと二人ぐらいを除き、普段ソフトボ-ルには携わっていない人がほとんどです。それが相手   方のウィンドミルで投げてくるスピ-ドボ-ルを見事に打ち返すのですから、大したものです。   「たかがソフトボ-ル、されどソフトボ-ル」爽やかな秋空の下、こうした仲間が和気あいあいと   興ずる1日は本当に楽しいものです。やはり目的を異にしない同士所以からでしょうか。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 9月21日(火) NO.645 ストライキ     ついにプロ野球70年の歴史の中で、選手会による初めてのストライキが決行されました。   18,19日とプロ野球が観れなくて、チケット等を購入したファンの方々は本当に残念だったことと   思われます。その方達には悪いのですが、ある意味ではプロ野球の在り方を見直す意味で、よい   きっかけになったのではないでしょうか。   そんなことを言ったら選手に怒られますが、野球しか能のない人達から野球を取り上げてしまえば   お手上げです。従って、何も好きこのんでストライキをやったわけではないことは、全てが認めると   ころです。その気持ちが自主的に開いた、ファンとの交流会やサイン会に繋がっていったものと思   います。野球をこよなく愛する彼らにとって、自分達の野球を見せられないことは本当に残念で、   申し訳なく思っていたことと思われます。   一方、経営者側はどうでしょう。突っ込んだ内容は解りませんが、伝わってくるものの限りにおいて   は危機感というものが全然感じられません。簡単に来季からはそれぞれ5,6球団によるペナント   レ-スなどとレ-ルを敷こうとしていますが、”プロ野球はファンあって成り立つもの”という基本原   則をどこかに忘れてきてしまっているのではないでしょうか。まず合併ありきではなく、ファンありき   です。バッファロ-ズを愛してやまない人達は、今だったら数え切れないものでしょう。でも統合さ   れて、その名前も消えてしまうのでは、多くの人達はそこから立ち去ってしまいます。中にはもうプ   ロ野球はいいわと離れていく人もいるでしょう。こんな、もったいないことをみすみす見逃してしまう   ようでは、経営者と果たして言えるでしょうか。今までが恵まれすぎてきた所以に、本当の問題点   に気がつかないでいるわけです。   野球協約第35条に、「実行委員会及びオ-ナ-会議は球団から新規に参加資格を取得しようと   する申請に関し、申請を受理した日から30日以内に、それに対する決定を球団に通達しなければ   ならない」という項目があります。これにも新規参加申請球団に対し、日本プロ野球組織が言って   いる、2005年度は見送りその翌年度から検討していくといった理由は当てはまらず、選手会が   望む、2005年度から6,6球団以上での開催の可能性を潰すものではありません。   プロ野球球団経営者並びにその機構は過去の良かった時代を白紙に戻し、私達中小企業の経   営者同様、もう少しその存続に危機感を持ち、「今、何をしなければならないのか」真剣に考えなけ   ればならない時ではないでしょうか。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 9月17日(金) NO.644 アッパレ!選手会長     スト突入の可能性を含んで、二度目の交渉期限まであと9時間です。プロ野球選手会と球団経   営者側との話し合いは依然、平行線のままのような気がします。   この中で頑張っているのが、ご存知、選手会長・古田選手です。昨日も午後まで会議に臨み、夕   方からの神宮での試合に出場しています。しかも試合を決める見事なホ-ムランまで放っていま   す。超人的でその活躍には言葉もありません。アッパレな存在です。   この古田選手というのは、とにかく反骨精神に溢れた人と聞きます。かつて少年時代のリトルリ-   グでやっていたときも、当時スポ根とかが流行っていた時代でも、本人が納得しない練習はやらな   かったと言われています。そして現在、プロ野球会の選手会長になってからも、今までにない経営   者側への強い姿勢を打ち出しているとのことです。また誰しも認めているとおり、黙っていてもヤク   ルトの次期監督は間違いないところにもかかわらず、敢えて自分の立場が不利になることも厭い   ません。本当にさわやかな、その姿勢に多くのプロ野球ファンが救われているのではないでしょう   か。この古田選手に対して送られた、甲子園や東京ド-ムでの、阪神、巨人ファンからの多くの声   援はまさにプロ野球を愛する者の代弁だと思います。   楽天がよくて、ライブドアが駄目のような姿勢もいまいち解りません。旧態依然とした経営者側の   姿勢を大きく転換しない限り、これからの日本プロ野球に明るい光明は灯さないのではないでしょ   うか。とにかく私達の少年時代からプロ野球は夢を売るものとして存在してきました。   子ども達の大きな夢をつぶさないことを願っています。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 9月16日(木) NO.643 ぬまづ人作り未来塾具現化グル-プ     ”ぬまづ人作り未来塾具現化グル-プ”という何やら難しい名前で、ややこしそうな会議のメンバ   -に召集を頂きました。これは今月の沼津市広報にも冒頭記載されている、沼津の著名人を代表   した長倉三郎氏(文化勲章者)、山田雄一氏(元明治大学学長)、岡野光喜氏(スルガ銀行社長)   の3氏が、沼津の人作りの未来について語った後を引き継いで、具体的なものにしていこうという   ものです。   人作りなんて、私にはとても相応しいものではありませんが、PTAの代表ということで11人のメン   バ-の1人に選ばれたわけです。校長、元校長、学識経験者等の厳めしいメンバ-の中で、私に   ついている役割はただ1つ、子どもの親という立場から見つめ直していくことにあると思います。   前からの持論ですが、”親が変わらなければ子は変わらない”と常々考えています。   ただ詰め込みだけのように見られる現在の受験中心の学習、親の公序良俗、子ども達の夢の実   現など、問題は山積しています。可能かどうかは判りませんが、全国に先駆けて、現在の受験制   度等を少しでも改めることのできるよう、この沼津から発信できることを願っています。でもやはり   無理でしょうね。無理を承知でも、誰かが言い続けなければいけない大切さを感じています。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 9月15日(水) NO.642 小沢一郎という人     民主党の小沢一郎という人について、あるコラムで触れていました。   つい先日の日曜日、私達が出張で小田原に向かう途中、箱根の頂上で物々しい警備に出会いま   した。所々に一新会研修会場の看板が出ていましたが、その時は何だか分からず、後になってそ   れが小沢一郎さんを囲む、若手議員の勉強会であることを知りました。   その小沢一郎さんについて書かれた”嗚呼、東京大学”というコラムです。   内容は、弁護士であった父の期待が、自分自身の経験からも中央省庁を牛耳っている、高級官僚   が東大法学部出身者で占められていたことから、この息子・一郎の進学に対して人一倍強く、その   入学を望んでいたことです。しかし、東大法学部入学を目指し、岩手から上京して今の筑波大学付   属中学校を受験しますが、田舎育ちの少年にとって奇問難問の受験にまず失敗します。   そして地元に残り、スポ-ツ万能でいつもトップクラスだった少年は、再度中学3年の時、東京の   中学に転向し、東大合格者の多い都立小石川高校をめざし見事合格します。   高校時代の彼は、東大文科1類を目指しながら、スポ-ツにも情熱を傾け、柔道と相撲は特に強   かったと言われます。しかしこの東大受験に失敗し、2度目の挫折を味わうことになります。   それから浪人し、再度その入学をめざしますが、直前で京都大学に変更し、これも失敗することに   なります。そして結局はその時に受かっていた早稲田大学と慶応大学の中から、慶応の経済学部   を選んだわけです。東大と京大の受験に失敗したのも、歴史小説を読みすぎたと言われているくら   い、歴史小説には没頭していたと言われています。ただ、東大合格を願っていた父の落胆は隠し   きれず、その心を知っていただけに、応えられなかったことに悔しさと共に自分に不甲斐なさを感じ   ているとのことです。   これを読んで、とかく、悪役的イメ-ジが強い小沢さんに対しての印象が変わったような気がします   総理大臣経験者等、多くは順風満帆に過ごされてきた方々でしょう。しかし、人生はその紆余曲折   が多ければ多いほど、自分同様、他人の傷みも解るのではないでしょうか。壇ふみさんの父であ   る、作家・壇一雄氏が子ども達にこう伝えたそうです。「お前達の人生が多難であることを祈る」   一新会研修会でも若手中心に30人もの議員が集まったそうです。ちょっぴり小沢さんが好きにな   り、期待したくなりました。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 9月14日(火) NO.641 最近、読んだ本からその1     最近、読んだ本をちょっと紹介させて頂きます。   「成功する考え方」と言って、今隠れたブ-ムになっている、タヒチアンノニジュ-スを扱ってこの数   年間で億単位の収入を得ている、一主婦から会社を構えた方の書かれた本です。   私も友人から勧められ、このノニジュ-スを愛飲し、もう8ヶ月以上になります。確かにその効能は   あるものと思われます。しかしここではそのことはちょっと置いておき、本の内容に触れます。   まず、強烈なインパクトがあったのは、苦労したり恥をかくのは「幸せになるプロセス」だと言い切っ   ていることです。確かにどこの誰だか分からない作者が、この得体の知れないジュ-スを人々に   知ってもらうのには、やはりそれなりの耐え難い苦労を伴ったものと思われます。しかし私達が学   ばなければいけないと感じたのが、目先のそんなことよりは、いつもずっと遠くを眺めている姿勢   です。   次に夢や希望を持っているなら、必ず紙に書き出すことと、指摘している点です。指摘されてまず   大きな夢の持ててない自分が恥ずかしかったのですが、夢や願いが漠然としたものであるなら、   それは叶えたくても叶いません。自分は「どうなりたいのか」「どうしたいのか」と将来の姿をイメ-   ジすることから全ては始まります。   あまりにも格好良く生きようとしているだけでは掴むことができず、また明確な目標がなければい   つまで経っても到達できません。どこかに置いてきたようで、このところ忘れ去ろうとしていたことに   久しぶりに出会ったような気がしています。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 9月13日(月) NO.640 小菅旭山動物園園長講演(動物の子育てに学ぶ)その2     群れをなす部類のキリンですが、先頃亡くなってしまったタミオくんのケ-スを紹介しましょう。   このタミオくんの後添えに入ったメスのマ-ナの子育ての話です。他の動物園から譲られてきた、   マ-ナは、当初気がつかなかったが、既に妊娠してのお輿入れでした。みるみるうちにお腹が大き   くなり、とうとう出産の日を迎えました。キリンの出産はまさに"産み落とす"という表現がぴったりの   上から子供が落ちてくる凄まじいものです。しかし産後このマ-ナは何もしないで子どもをじっと見   ているだけです。キリンは生まれてから3時間以内に立って、それまでは開ききった脚をすぼめ、   固めると言われています。従って何もしないこの親に変わって、人間の我々がおっぱいの所まで   持っていき、それを吸わせたのです。そして吸い始めてからの数時間後、やっとこのマ-ナが子ど   もをなめ始めたのです。母性本能にスイッチが入ったのです。   それから2回目、3回目の出産後は同様で、やはり人間の力を必要としました。そして4回目の出   産時、意図するところではなかったが、テレビ局からの依頼でカメラでその風景を写し出すことにな   りました。今度もどうせ自分では何もしないだろうと、予めその支度を整え、その時に挑んだら、様   子が違うのです。夜中の2時頃、出産した途端、今度はなめ始めたのです。なめ出したら子どもは   立ち上がる準備を始め、とうとうおっぱいに吸いつき始めました。何回かの出産でマ-ナは学習し   たのです。    群れをなすキリンの出産は通常、オスを一切寄せ付けず、メスだけで周囲を取り囲み、衆人環視   の状況で行われると言われています。そして出産後、周囲にいるメス達は一斉に生まれた子ども   をなめ始めるのです。しかし、悲しいかなこのマ-ナはそういった環境で育てられていなかった為、   このことを知らなかったのです。このように群れをなす生き物は周囲から学習のチャンスがあるた   め、本能ばかりで子育てをしていないということが言えるのです。   この他、ヒグマとかサルの子育てについても、熱く語られていました。どれも共通するのが、動物達   はその育て方は変わっても、生きるための明確な目的は自分の子を産み育てることにあり、それ   を生き甲斐としていることです。生きる目的そのものは当てはまらなくても、果たして私達人間につ   いては、いつの時代もどこの地域でも、このしっかりとした親子の関わりが変わらないと言いきるこ   とができるでしょうか。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 9月10日(金) NO.639 人間尊重     やはりメルマガに載っていたものを紹介させて頂きます。   『規則も機械も、すべて人間が動かしていることを忘れてはならない』   先日、ある郵便局でちょっとした「いい光景」を見た。その日はとても寒く、通りには雪がちらついて   いた。1人のお年寄りが窓口の係の人にこう言われていた。「もう4時2分で、4時を過ぎてしまいま   したから入金できません。明日来てください」老人はその時刻に郵便局に入ったのではなく、書留   か何かを先に出すために他の窓口にいたのだ。人が15人も入ればいっぱいになる小さな局である   その老人が前から居たことは、その係の局員にも見えていたはずだった。老人は「ダメですか?   ここまで家から遠いんじゃけど」と困っていた。すると係の人は「ええ、コンピュータが4時になると   閉まっちゃうんですよ」と平気な声で答えていた。そのときだった。隣の係の人が窓口のカーテンを   開けて「いいですよ」と助け舟を出したのだ。老人は何度も頭を下げて帰っていった。   助け舟を出した局員は、老人や利用者にとっては「良い人」である。だが、局の規則からすれば   「前例を作ってしまう規則違反」になるのだという。世の中にはある程度の規則が必要かもしれな   い。だが、規則を作った側の人々が規則の枠外で動くことはよくある。結局、この世は良くも悪くも   人間の感情で動いているのだ。ビジネスも時間もコンピュータも人間が主体となって動いているこ   とを忘れてはならないと思う。人を規則や数字の中で管理しようとしていくと、気がつかないうちに   自分が「温かい」感情の欠落した人間になっていたりする。お役所関係の仕事で働いている人たち   よ、あなたは大丈夫だろうか?   指摘される通りです。この温かい血の通った人間が動かしているものと、つくづく感じています。   私達、零細企業の受注についても同様です。例え、それが会社と会社との契約であっても、お客   様との、一人の人間としての、強い信頼関係に基づいているものと考えます。それが細々であるか   もしれませんが、今日まで永く築かれてきたことを考えると、改めて支えて頂いているお客様に感   謝しなければなりません。   上記の話ではないのですが、今進められている郵政民営化になれば、もう少しお客様の立場にな   って物事を考えていただけると、私は考えますがいかがでしょうか。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 9月 9日(木) NO.638 列島散々     9月9日ですか。窮々とか、苦々という言葉が連想されますが、ちょうど今月1日が210日、そし   て明日10日が220日です。ご存知、台風のよく来ると言われている時期でもあります。一昨日か   ら昨日にかけても、台風18号が日本列島を縦断しながら駆け抜けていき、各地で大きな被害をも   たらしました。被害に遭われた方々には、慎んでお見舞い申し上げます。   妻の実家がある小豆島でも、つい先日の16号台風で大きな被害があったと聞いております。この   実家でも、離れの屋根の瓦が飛んだりで散々だったそうですから、人事ではありません。   今回の18号でもテレビのニュ-スで、島の玄関に当たる土庄港周辺の様子が写し出されていまし   た。行き交う人達は道路にあふれ出した水で立ち往生です。同じように神戸でも、海水が逆流し、   道路は見るも無残な様子です。またあちこちで大型船が座礁し、風速50mを超える強風で大きな   樹木が根こそぎ倒れている状態です。   台風そのものの上陸も、過去最大となっているようですが、この日本列島全体で何か今までとは   違う、異質なものを感じています。このところ繰り返されている地震についても同様です。今まで自   然の摂理を無視し、人間が勝手に通り過ぎてきた、つけがここに来て出始めているのでしょうか。   沸きに沸いた、オリンピックが終わった途端、急に世の中が暗くなっているようにも思えます。   何かパア-ッと明るい話題がないものでしょうか。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 9月 8日(水) NO.637 記憶にない     定期的に送られてくるメルマガに、次のような面白い文章が載っていました。   私の友人は小さい頃、大人になったら選挙の時に立候補者にお金をあげなければならないと思っ   ていたらしい。なぜなら選挙の車から「ご声援ありがとうございます!」と言っているのを   「五千円ありがとうございます」に聞こえたのだとか…その時彼は大人になるのが嫌だと思ったそう   です。そんな子供達が大人になって不正な献金をしているのかもしれない。   過日も触れましたが、5000円どころか、0が幾つつくのでしょうか1億円は?、この小切手を目の   前でもらっているのにもかかわらず、「記憶にない」ですか。ずいぶんと自分に都合良くできている   ものです。昨日もこの元首相が事情聴取を受けたようですが、この「記憶にない」という言葉はすっ   かり政治家のトレ-ドマ-クとなっています。私は情けないことに生まれてこのかた、未だに1億円   の現金どころか小切手にも、お目に掛かったことがありません。ですから、自分の目の前にしたら   強烈なインプレッションを抱くことでしょう。この人達にうがった見方をすれば、きっと何回もそういっ   た場面に遭遇しているから、いずれの時のことか、「記憶にない」ということでしょうね。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 9月 7日(火) NO.636 許されないテロ     ロシアの北オセチアで、痛ましい事件が起こってしまいました。学校がテロリストに襲われ、多く   の子ども達が犠牲になりました。その死者の数は500人を超えようとしているとも言われ、人質の   実に8割もの人々が死傷者となっています。   何とも惨い事件です。学校を占拠するなんて、そもそも言語道断で卑怯千万な行為です。詳しくは   不勉強でよく解りませんが、事件の陰にチェチェン問題というものが潜んでいるとのことです。   簡単に言えば、チェチェンという国があり、昔から独立を望んでいたのにもかかわらず、迫害を受   け追放までされて恨みは深いが、いまだに独立を認められていない。10年前、独立を求める武装   グループと、独立を認めないロシア軍との戦いが続き、この時に有名になったのがエリツィン大統   領から命を受けた、責任者が今のロシア大統領・プ-チンと言われている。多くの犠牲者を出した   ことから、この国にはロシアに対して恨みが根強く、テロ事件をしばしば起こす原因になっている。   いわば、プ-チンとは歴史的に因縁めいたものがあるようです。だからと言って、何の罪もない子   ども達を巻き込んだ、このような事件はとても許されるものではありません。1つの爆発が偶発的   に強行突入をもたらしたとも言われていますが、こんなに多くの死傷者を出さなくてすむ、もっと別   の方法があったのではないでしょうか。そういえば、あの悲惨なニュ-ヨ-クでの同時多発テロか   ら、もうじき3年になります。テロという最も卑怯で許し難い行為を、何とかこの地球上から撲滅する   ことはできないものなのでしょうか。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 9月 6日(月) NO.635 パフォ-マンス     どうでもいい話ですが、我が国の首相は本当に目立ちたがり屋なんでしょうか。   パフォ-マンスが多いですね。北朝鮮の拉致問題がまだ解決していないのに、つい先日は北方領   土視察ですか。それも今まではやったことのない海上からのものです。   お供を連れながらご機嫌で双眼鏡を覗く姿が写し出されていましたが、ちょっとノ-天気のようにも   見えました。おまけにロシアのプ-チンさんを怒らせてしまいました。来年の訪日を再検討するよう   な話が出てきています。でもこのロシア、明日またこのことには触れますが、強行突入などまともな   ものではありません。そもそも終戦間際、どさくさに紛れて侵入し、占領していったような国です。   端(はな)から、こちらが相手にできる国ではありません。   それにしても我らの小泉さん、そんなにあちこち食べ散らかしてどうするのでしょう。幼児なら親が   その始末ができますが、首相の食べ残しなど、誰も見向きもしません。夏休みも2週間しっかりとっ   たのですから、じっくり腰を据えて、1つの事に当たってもらいたいものです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 9月 3日(金) NO.634 努力は天才にも優る     オリンピック選手の陰に隠れ、いまいち目立たなかったのですが、イチロ-選手の活躍が物凄   いですね。月間50安打以上が今シ-ズンになって、5,7,8月と3度ですか。それから8月は自身   でも最多であり、メジャ-月間最多安打の56本に並ぶ記録を打ち立てました。まだまだあります。   新人から4年連続のシ-ズン200本安打。そしてこの9月に入っても、留まることなく好調を持続し   今日現在で217安打、大リ-グのシーズン最多安打まであと40と迫りました。   おそらく死球とかケガの、よほどのアクシデントがない限り、残り29試合残していますので、達成   するものと思われます。この選手の素晴らしいのは、この打撃だけでなく走ってよし、守ってよし、   そして投げてよしの野球人として、これ以上の能力を必要としないくらい、全てを兼ね備えているこ   とです。ただこの天才に見えるス-パ-スタ-ですが、なるべくしてなった努力の人であるように   思えます。イチロ-選手が小学校6年生の時に書いた作文を何度か読むのですが、このような   一節があります。   活躍をするのには、練習が必要です。僕は3歳の時から練習を始めています。3歳から7歳までは   半年くらいやっていましたが、3年生の時から今までは、365日中、360日は激しい練習をやって   います。だから、1週間中、友達と遊べる時間は5~6時間の間です。そんなに練習をしているのだ   から、必ずプロ野球選手になれると思います。   とても小学校6年生とは思えない、素晴らしい目的意識と考察力、そして大きな志です。教育につ   いて旭川で学び、私達大人が子ども達にとって大きな夢や志を与えられる存在であるのか、改め   ていろいろと考えさせられる今日です。「Boys be ambitious  少年よ大志を抱け」そして   為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 9月 2日(木) NO.633 小菅旭山動物園園長講演(動物の子育てに学ぶ)その1     園長は、狼を例にあげ、オスの子育てもあると、胸の熱くなるような話に触れていました。   多くの隆盛を極めている動物は一見、オスがリ-ダ-に見えるが、メスが陰のリ-ダ-である。   しかし狼はリ-ダ-がオスで、その家族作りにこれほど素晴らしいものは他にない。巣穴からメス   とその子が出てきた途端、オスとメスとが口をさかんになめ合うしぐさ。それが終わってから、初め   て対面する我が子にもじっとおとなしくしたままで、お腹をつつかれ、食べていたものを全て吐き出   し、それを与える様子。これはまさに愛そのもので、平等に餌を分け与えるところからも、家族の絆   の深さが感じられ感動的である。しかし、こうしたオスが子育てしている動物に限って、残念なこと   に衰退している動物が多い。   人間の子育てで今、2極化現象が見られるそうです。1つは過干渉、過保護です。そしてもう1つは   無関心、無責任の放任です。これは父親の教育に関する不参加が影響しているとのことです。   片方では、オスが一生懸命、子育てに参加している動物に絶滅の危機があり、もう一方では母親   任せでいる人間が、ぬくぬくと生き延びているというのもずいぶんと皮肉な話ですね。   せめてオスである私達が、家族の中で規範のあるリ-ダ-でなければいけないものでしょう。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 9月 1日(水) NO.632 愚行     とても恥ずかしい事件で、当事者が中学校長ということですので、あまり触れたくなかったので   すが、あまりにも馬鹿げている行為に腹が立つところから、敢えて紹介させて頂きます。   先月の末、岡山県の中学校長が乗用車を運転しながら、女性の顔写真や裸の写真を合成した写   真をばらまき逮捕されたそうです。写真には別の中学校に勤務する女性教諭の住所や氏名が書   かれ、車内にも同じ写真が何枚もあったようです。それ以前も同様な行為を数回、繰り返していた   ことから届け出があり、捜査していてこの逮捕に繋がりました。その理由が以前同じ中学校に勤務   していた、この女性の当時の態度や言葉遣いに腹が立ってやったということです。   まず犯行が陰湿すぎます。事情はよく解りませんが、この女性教諭に対してはそれなりの少なくな   い不満がうっ積していたのでしょう。でもなぜもっと正面からぶつかっていかないのでしょう。確か   に私達には理解できない、当事者の立場や事情があることと思われます。でもそのつまらない自   己保身が災いしての、愚劣な行為ではないでしょうか。   子ども達にいじめをなくし、他人の傷みを知ろうと呼び掛けている先生の中心的存在がこの有様で   す。昔から、役が人を作ると言われているように、多くの先生方はこの多難な時代に向かって、子   ども達としっかり向き合っています。こうしたほんの一握りの馬鹿な先生の為に、マスコミは鬼の首   を取ったかのような、単なる興味本位の報道に走ります。ずいぶんとつまらないことです。   秋山仁教授の記念講演でも言われていました。子ども達にとって人生で出会う、親以外の最初の   大人がこの先生です。この役割は極めて重要です。その意味でも師と呼ばれる中心的存在がしで   かした、こうした愚劣な行為は極めてその責任が重いことです。 --------------------------------------------------------------------------------