--------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 7月30日(金) NO.616 もっと自分に誇りを     過日、静岡で行われた講演会で、こんなことを言われていました。   「自分がだめな人間だと思う」かどうかの問に、小学校6年生では70%、また中学3年生では実に   85%もの子ども達が、YESと答えているそうです。ちょっと嘆かわしい現実です。   また、問題を起こしている子ども達のパタ-ンは、① やらされている良い子 と   ② 否定されて問題を繰り返す子 の2通りに分かれているそうです。   この中で着目しなければいけないのが、①のやらされている良い子についてです。   佐世保の事件での小学6年生の加害者(被害者はそれ以上に成績優秀)や、それより1年前の   4歳の駿ちゃん誘拐殺人事件での中学1年生の加害者は、どちらも学校の成績は優秀とのことで   す。前者がクラスで5番以内、後者に至っては5教科、465点と学年でも抜群の成績であると言わ   れています。   それがどうして?と思われるかもしれません。光と影があるように、教育されすぎた子どもの心の   構造に、うっ積したマイナスの感情が潜むと言われます。従ってこのように心の基底がしっかりと   できていない時期、自分で自分を誇りに思えるような指導をすべきだと指摘しています。   また親達の思想や願いではなく、子どもの心は何だろう、どうだろう、といつも問い掛けていく姿勢   が求められています。   やはりここでも私達、親という存在や価値が指摘されています。子どもは自分を認められることに   喜びを見出すものです。もっともっと親の過剰な期待ではなく、子ども本来の持っている良いものを   引き出していくことが、その役目のような気がします。「生まれてきてありがとう」の気持ちを持つこ   とですね。   8月2日(月)は私用で、大阪の娘の所に出掛けるため、休ませて頂きます。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 7月29日(木) NO.615 祝 甲子園出場!     友人の息子が、見事、甲子園出場を果たしました。お隣の神奈川県、横浜高校です。   しかもまだ1年生で、背番号14をもらって、この県大会に出場していました。もちろん甲子園も   ベンチ入りできるとのことです。   本当に喜ばしいことです。もともと素質は抜群のものを持っていたのですが、並み居る先輩達を   押しのけ、名門・横浜高でそのメンバ-に名前を連ねるのは大したことです。しかも決勝戦では   9番サ-ドでスタメンで出場していました。また3回戦ぐらいでは代打で出場し、バックスクリ-ンに   ホ-ムランを打ち込んだとも聞きます。そこには他人には気がつかない、本人に隠された努力が   あったものと思われます。   これで甲子園の魅力が倍増しました。やはりそこに、自分に近い存在があるかないかで興味が変   わります。それでなくても、今、息子の同級生があちこちの野球部で頑張っています。6校に分か   れ、12名もがそれに携わっています。あと1年経ったら、彼らの試合を眺めるか、新聞でも追っか   ける楽しみができました。その活躍を期待したいものです。   折角、仲間うちで甲子園出場を果たしたのですから、学校の先生とも相談し、許可を頂ければ   「祝 甲子園出場! S くん(片浜小・中出身)」の垂れ幕でも出してあげたいと思っています。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 7月28日(水) NO.614 相田みつをさん、その1     有楽町から東京駅に向かう途中に、東京国際フォ-ラムがあります。その中にある相田みつを   美術館に過日、PTA研修旅行で訪れました。   少し認識不足だったのですが、相田みつをさんって、詩人ではなく書家だったのですね。   ご存知の通り、この相田さんは、人間の心のありようを語るのに、難しい言葉や文字をいっさい使   用していません。それゆえに短い語りの中から、強烈な主張がインパクトとなり、人々の心を捉え   ているのではないでしょうか。どれを取っても教えられるものばかりです。   その中から、少し紹介させて頂きます。   アノネ  親は子供を  みているつもりだけど   子供はその親をみているんだな            親よりも  きれいな  よごれない  眼でね                                               みつを   あんなにして  やったのに  「のに」がつくと  ぐちが出る                                               みつを   独特のあの書体が表現できず、残念ですが、少しはその想いが伝わったでしょうか。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 7月27日(火) NO.613 成功者のポイント     メルマガに成功者のポイントについて掲載されていましたので、紹介したいと思います。   ◆成功者は意志が強い   ◆成功者には行動力がある   ◆成功者は、しぶとい   ◆成功者は「まっすぐ」だ   ◆成功者は人に頼らない   ◆成功者は「できない」「ムリだ」と思わない   どれも皆、自分には当てはまらないように思えます。「やるぞ」とは思うのですが長続きはしない。   グズグズ考えているだけで、いっこうに前に進まない。何もしないまま、時間だけが過ぎていく。   すぐにへこたれ、せっかく始めた仕事を簡単にやめ、しぶとさがない。やるべきことをやらない、勉   強すべきことを勉強しない、行くべきところに行かない、会うべき人に会わないで、自分自身で言い   訳ばかりしてまっすぐ動かない。常に人に頼ろうとする。「できない」「ムリだ」と思う前に「どうしたら   実現できるだろう」と考えることがない。   見事に、成功できない人のパタ-ンとして見抜かれているような気がします。そのポイントを眺めて   みると、学歴やアタマのよさとビジネスの成功とはまったく無関係のようです。従って成功者と同じ   ように考え、同じように行動すれば、誰でも成功できるということにもなります。今からでも遅くない   でしょうか。成功者の定義がいまいち解りませんが、社員と共に、少しでも豊かにならなければと   強く思っています。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 7月26日(月) NO.612 なかなかできない嬉しい話     豪雨に見舞われた福井県に、1等の2億円が当選したドリームジャンボ宝くじが匿名の郵便で   届けられたニュ-スが大きく報じられています。   何とも凄い人がいるものです。この話を聞き、少し信じられなかったのですが、世の中には経済的   というよりは、心の本当に豊かな方がいることを知りました。手紙には下記の如く、書かれていたそ   うです。   不幸にも被害を受けられた方々に少しでも援助になれば幸いと思い幸運に恵まれた宝くじ当選券   (弐億円)一枚を同封して送ります。現金でなく申し訳ありませんがあくまで匿名の寄付ということ   にしていただきたく、よろしく取り計らいお願い申し上げます。   私など凡人は当たる前から、捕らぬ狸の皮算用で、いろいろとその使い道を考えてしまいます。   もちろん、当たったらこのような英断を下すことは絶対にないでしょう。それゆえにやられたことの   凄さと尊さを感じます。少しでもこれで被害に遭われた方達が元気を取り戻し、その復旧作業が進   まれることを祈っています。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 7月23日(金) NO.611 熱中症     毎日、本当に暑い日が続いています。先日は山梨では記録的な暑さである40度を超える気温   が観測されたと聞きます。また熱帯夜でよく眠れないという方もいるのではないでしょうか。   くれぐれもご自愛頂きたいと思います。   さてこの暑いと言えば、最近、熱中症という言葉がよく聞かれます。昔は日射病とか言われていた   ものがありましたが、どこがどう違うのでしょうか。   症状としては脱水症状やけいれん、吐き気などを伴うと言われています。各地でもその被害が続   出しています。何よりも気分が悪くなったら、日陰の風通しのよい、涼しい所で休むのが一番との    ことです。また対策としては下記のことがあげられています。   (1)帽子や日傘、日陰の利用  (2)屋外での長時間のレクリエーションや甲羅干しに注意する   (3)長時間の運動や作業時には風通しの良い場所で休憩を取る(4)水分と塩分をこまめに取る   これから夏休みに向け、私達業種にとっては、お客様の工場が休転となる関係で、出張工事も増   え、忙しい時期となります。従って、暑い作業環境の中、この熱中症とやらに掛かることなく、くれぐ   れもそれぞれが体調管理に配慮し、元気で夏を乗り切りたいと思っています。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 7月22日(木) NO.610 百周年の夏、終わる     惜しくもシ-ド校の東海大翔洋高に3-5で敗れ去りました。昨日、忙しい仕事をやりくりしなが   らも、この母校・沼津東高の応援のため草薙球場に駆けつけました。   初回、翔洋のノ-アウト満塁のチャンスを凌いだのが、まずはこちらのペ-スに引き寄せることに   なりました。2回表のタイムリ-でまず1点先取。5回表、相手のミスもありこの回2点追加。その裏   1点はあげられたものの7回表まで3-1でこちらがリ-ド。   百周年効果でひょっとしたらと思った矢先の7回裏、2死1,3塁から遊撃内野安打でまず1点返さ   れ、これは仕方ないと思いましたが、悔やまれるのは尚も続いた2死満塁からの三塁ゴロです。   記録は安打となりましたが、一瞬突っ込もうか、どうしようか躊躇し、結局待ったために難しいバウ   ンドとなり、後逸してしまうことになりました。これで2点、更に外野手の本塁悪送球で1点をむざむ   ざ献上し、この回計4点失ってしまいました。全てはこの回が物語っていたと思います。   翌日の新聞にも、シ-ド校の翔洋、辛勝との大きな見出しと、勝負に勝ち試合に負けたとの記事   が載っていましたが、やはり地力の差と野球は守りが要であることを実感しました。守りに自信が   あれば3塁手も勇敢に突っ込んでいたでしょう。でも少しでも不安があると、なかなか思い切った   プレ-ができないものです。   このシ-ド校に勝つためには唯一、相手が初戦である、この機会しかないと思っていたのが当たっ   ていました。相手は好投手を擁していただけに、途中までの展開にあせりが感じられたほどです。   これだから高校野球は難しいものです。ゴルフではありませんが、これゆえに「たら、れば」を言い   たくなるものです。でも守りに不安を抱えていると、遅かれ早かれ、結局はいつかはこの破綻が出   ることになるのではないでしょうか。それから8回にこちらが見せた、ランナ-1,2塁で左投手が   一塁牽制した間に、2塁ランナ-がスタ-トし三盗したような頭脳的プレ-をもっともっと見せてもら   いたいものです。それがある意味では我が校野球の真髄のように思えます。   結果は伴いませんでしたが、百周年効果はそれなりにあったと思われます。今回を良い教訓とし   て捲土重来を期してもらいたいものです。野球の秋はもうすぐです。この節目を機に大きく躍進す   ることを願っています。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 7月21日(水) NO.609 青春の1ペ-ジ     昨日触れた渡邊先生がこんなことも言われていました。特に男子にその傾向が著しいのですが   中学生以上になると、自分からはほとんど親に話しかけない。こうした子どもが「おかあさん」「お父   さん、ちょっと」と話しかけてきたら、何を置いてでもすぐ耳を傾けて下さい。そこには必ず子どもの   強い意志とか主張が含まれているはずですからと。   高校生の野球をやっている息子が、夏の大会の1回戦が終わり、夕方家に戻ってきました。生憎    チ-ムは可哀想にコ-ルドで負けてしまいました。彼は1年生ですから試合にはまだ関係なかっ   たのですが、普段は重い口をめずらしく開きました。   この回に得点をあげないとコ-ルドで負けてしまう、最終回とも言えるときに、3年生3人に打順が   廻ってきました。日頃、出番のあまりないAくんは1人ランナ-に出れば代打で使ってもらえます。   ただ、野球センスがあまりなく、ときどきは先生からも辞めた方がよいとも勧められていた、このAく   んでしたが、とうとう3年間、真面目に最後までやり通したのです。     2死後、自分が塁に出ないと、このAくんの出番がないと知った次打者の3年生は、打席に向かう   前、皆に必ず俺が打って出るからと誓ったそうです。結果は見事、その言葉どおりの2塁打です。   そしていよいよAくんの打席です。残念にも空振りの三振に終わりましたが、スタンドで精一杯応援   していたお父さんが、大きな声で「ナイス、スイング」と呼び掛けたそうです。この近くにいた1年生   の彼が、とても胸が熱くなったのでしょう。試合後、涙を流している3年生からも、このAくんのため   にもという話が出ていたそうです。   「たかが野球、されど野球」の話です。単なる技術の向上だけでなく、野球を通していろいろなこと   を学ぶことができます。従って青春の時間を多く費やしても、決して無駄にはならないことと思いま   す。このやりとりのお陰で、退部しようかどうしようか迷っていた別の1年生が、そのまま続ける決   心をしたとのことを付け加えておきます。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 7月20日(火) NO.608 親が変われば子どもも変わる     先日、函南で開かれた東部地区PTAリ-ダ-研修会の講演をちょっと紹介したいと思います。   演題は「親が変われば、子どもも変わる」という、日頃私達が同様に考えているテ-マに基づいて   のお話です。講師は静岡生涯学習研究所の渡邊佳洋所長です。   ただ内容については、やはり専門的だけに、その切り口が変わっていてとても興味深いものです。   この先生は20数年前から子ども達を連れて、キャンプを実施しています。子どもの放牧運動と称   して、自分が動かないと生活できないことを子ども達に体験させるためです。   各班にはリ-ダ-として高校生や大学生がついていますが、彼らには一切口と手を出さないよう   予め言ってあり、テント作りから全て子ども達だけでやらせます。中には折角組み立てたのはいい   のですが、入口のチャックが閉まらないところもあります。「どうしたらいいですか」と聞いてくるから   「自分達の好きなようにしなさい。但し、これから組み直すと夜中になるかな」とだけ言って班に帰   します。夜中になるならと、あきらめてそのまま寝てしまった子ども達が、翌朝また報告にきます。   「先生、夕べは入口が開いていたから、寝ていてとても寒かった」「そうか、寒かったか。今日もその   ままで眠るのか」とだけ答えると、子ども達はその日のうちに、しっかりと自分達だけで組み直すこ   とができるそうです。   この大人は僕たちを助けてくれない、困ったなと思えば必ず自分達でやるそうです。そして出来上   がって、「お前達だけでよくできたな」と褒めると、下を向いていた顔が上がってくることになるので   す。現代はこの格差の認識→反省→決意→行動のプロセス(試行錯誤)をあまりにも省略してい   ると言われています。従って失敗=学習であって、決して怖れることではないと指摘しています。   他にも忘れ物を届けてやる親など、むざむざ考えさせる絶好の機会をつぶしているようなものだと   の指摘に、多くの親達が耳の痛いことではないでしょうか。子どもの持つ本来の学習能力の芽を、   親が摘んでしまっていると言えるかもしれません。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 7月16日(金) NO.607 夏の高校野球県大会開催     野球の話題が続いてしまいましたが、明日から高校野球静岡県大会が開催されます。   我が母校は18日、1回戦・伊東高校、そして勝つと2回戦で優勝候補の1角である、東海大翔洋   高と対戦します。   少し因縁めいていますが、ちょうど3年前母校が創立100周年を迎えた時、ベスト16の試合で   この翔洋と当たりました。相手が少し甘く考えていたこともあって、8回表の我が方の攻撃を終えた   時点で7-4とリ-ドしていました。これはいけるかなと思った矢先、その裏に同点とされ、9回裏に   サヨナラ負けした苦い記憶が蘇ります。このリベンジの意味でも、野球部百周年を迎えた今年、   一矢を報いてもらいたいものです。   10日に行われた、この壮行会の席でも会長代行として挨拶を述べさせて頂いたとおり、ここ一番   の時、自分の力を十分発揮できる強靱な精神力と、自分達にまず強い誇りと自信を持ってもらい   たいと思います。翔洋高などには、それは日頃の練習量からして勝負になりません。しかし、高校   野球はそれだけではありません。学業と野球を両立させてこそ、意味があるのです。これを備えて   野球もそこそこに強いと言ったら、とても素晴らしいことではないでしょうか。   とにかく、一生の内、高校野球はたった1回しかできません。この経験者なら、誰しも思うことです   が、夏の大会で負け、これで高校野球ができないといった時の寂しさは半端ではありません。   その意味でも、少しでも長くこの野球が続けられることを願います。そして、すぐ甲子園に行けとは   言いませんが、節目のここで躍進のきっかけになる年になればと考えています。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 7月15日(木) NO.606 揺れ動く球界     球界が揺れ動いています。先日行われたオ-ルスタ-ゲ-ムを、これで最後と思って見られた   方もいるのではないかと思います。野球ファンにとっては、とても寂しい話です。   ごく一部のお馴染みのワンマンオ-ナ-が、取り仕切っている様子が垣間見えます。それにパの   有力なオ-ナ-が私利私欲で同調しているようです。   考えるに、今年折角、プレイオフを導入して、新たなものに挑戦しようとしていた、あの意欲的な   パリ-グはどこに行ったのでしょうか。エキサイティング・パリ-グではなかったのでしょうか。   セリ-グがダントツ、人気があるようですが私はそうは思いません。あくまでもパリ-グがあるから   こそ、セリ-グが存在しているものと考えます。それに日本シリ-ズ、オ-ルスタ-ゲ-ムがなくな   ったら、つまらない日本のプロ野球になるのではないでしょうか。ファンあっての、プロ野球です。   こうした意向を無視して進めていると、それでなくても大リ-グに逃げている日本のファンが、もう   見向きもしなくなるのではないでしょうか。一時期の巨人人気、巨人頼みはもう終わったと思います   これは現在の巨人戦を見ても明らかです。従って1リ-グにして巨人人気にあやかって運営してい   くということではなく、これに変わる新しい戦略を打ち出していかないと淘汰されてしまうのではない   かと考えます。   幸いにも、ここのところ阪神球団を筆頭に巨人を除く5球団が、1リ-グ制を見直そうという動きが   出てきています。目先の利益だけでなく、もっと長い将来を見据えた、関係者の良識ある判断を望   みたいものです。それが野球を愛する1ファンの、ささやかな願いです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 7月14日(水) NO.605 人間の真価     根津甚八さんの交通事故について、ちょっと触れさせて下さい。   過日、東京で乗用車を運転中、誤って自転車の男性をはねて死亡させた件です。交差点で前方   左側から自転車で横切ろうとした男性と衝突し、この勢いで10メ-トル近くはね飛ばされたこの人   はあお向けに倒れて全く動かなくなったと言います。   ここからが凄いと思ったのが、根津さんは救急車を呼んだあと、「10分か15分ぐらいかな、被害   者に対してずっと心臓マッサージしていた」という目撃者の証言があることです。   確かに交通事故を起こすことは悪いのには違いありません。でもこうした咄嗟(とっさ)の時、私達   はこのような冷静な判断をし、被害者に適切な処置を施すことができるでしょうか。答はほとんどの   方が「ノ-」ではないかと思います。悪質になれば、そこから逃げ出す人もいます。ほとんどの人は   自分のした事にひどく動揺し、ただウロウロするだけではないでしょうか。   人間ですから、必ず間違いもあります。完璧な人なんか、ありっこないはずです。ある意味では本   当の人間の真価は、こうした非常時とか追いつめられたときに表れるのではないでしょうか。   事故で亡くなられた方には本当にお気の毒だと思います。決して、はき違えて事故そのものを美化   するつもりはありませんが、その後に伝えられている根津さんの、誠意ある謝罪や対応に良識あ   る人間性を感じています。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 7月13日(火) NO.604 曽我さんの嬉しい再会     ちょっと間が空いてしまいましたが、曽我さんの家族との再会、本当に良かったですね。   日本人のほとんどが待ち望んだ瞬間、思わず、グクッとくるものがありました。ジェンキンスさんも   思っていたより元気そうでした。しかもバリッとしたス-ツを着こなしていて、北朝鮮の政府筋の強   い関与を感じさせられるものでした。   タラップから降りてきた夫に、いきなり抱きつきキスをした曽我さんに、今まで見たことのないものを   感じられた方も多いと思いますが、一番素直な自分が表れていたのではないでしょうか。   そして2人の子どもとは、「ミアン(ごめん)」「オンマ(お母さん)」の朝鮮語でのやりとりがあったと   聞きます。親子の強い情愛を誰もが感じたことと思います。   しかしその再会少し前、飛行機のドアが開いた時には、曽我さんは今にも泣き出しそうで、緊張の   ためか、足を踏み出すことができなかったそうです。そして中山参与の声でようやく歩き出したと言   われています。これが1年9ヶ月を隔てた時がもたらすものでしょうか。   テレビでも映っていた、こちらからの同行職員の姿が一番象徴的でした。こみ上げるものを必死に   おさえている様子が、全て私達の気持ちを代表していたものと思います。   前途多難な道がまだまだ待ち構えている、曽我さん家族のこれからですが、今までの幸せが薄か   った分、少しでも取り返すことのできる人生を願います。苦あれば楽あり、朝の来ない夜はありま   せん。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 7月12日(月) NO.603 参議院選挙から     今朝は曽我さんの再会など、取り上げたい話題がいっぱいありますが、やはり夕べの結果でし   ょう。眠たい目をこすりながら会社に出掛けた方も多いものと思われます。   自民党が結果からすれば、敗北したことになるでしょう。一方の民主党は大幅に議席を増やし、2   大政党政治の大きな足がかりができました。と言っても、この党の政策が国民に受け入れられた   ということではなく、今回の結果は自民党政治に対する不満や批判が多く表れたものでしょう。   人生いろいろ、会社もいろいろ...などと言っている、開き直った姿勢に国民がはっきり不快感を   表したものだと考えます。ここまで、小泉さんはずいぶんとメディアを有効的に活用してきました。   それが小手先だけの細工では通用しなくなったということではないでしょうか。   保守王国、我が静岡でもその傾向が顕著に表れました。現職2人が落選し、新人二人の台頭です   しかも西高東低と言われていたこの地でも、中部・西部を基盤としていた2人ではなく、東部からの   候補者が二人とも選ばれたのです。私など個人的にはとても喜ばしいことなのですが、今までの   政治ではなく、まだまだ残る閉塞状態から、何かを大きく変えてもらいたい、強い意志の表れでは   ないでしょうか。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 7月 9日(金) NO.602 やってはいけないミス     本当にやってはいけないミスをしてしまいました。全て実行委員長である、私の不徳の致すとこ   ろです。相手の方には本当に申し訳なく、心よりお詫び申し上げます。   実は先にも触れました野球部百周年記念事業において、協賛の寄付金をOBのみならず、賛助し   て頂ける関係者の方々からも頂戴していました。この方々の中で、実際にはとっくに振り込んで頂   いていたのにもかかわらず、会計係からまだ頂いていないとの連絡を受け、結果として最終的に   入金をご本人に確かめるようなことをしてしまったのです。   このお相手の方にとっては、直接は関係ない野球部のために、多額の寄付をしているのにもかか   わらず、そのような失礼をこちらが働いたのですから、ずいぶんと心外で不愉快な思いを持たれた   ことと思われます。従ってお相手に対しては、何も弁解の余地がありません。   ただ、係からこのような報告を受けてから、私としては念には念をの思いから、かなりその期間を   自分なりに置いたつもりです。再三、入金を見直す依頼や、郵便局への振込通知書を確かめよう   と、式典前2,3週間は自ら、郵便局の私書箱にも足を運び、他の式典出欠通知と併せ、その通知   を待ち望んだのも事実です。その間、ご本人とも何度か顔を合わせることがあっても、決して無粋   な真似はしませんでした。そして、晴れて記念事業が終了し、まとめの段階となりましたので、この   ような経緯になってしまったのです。   「覆水盆に返らず」で、やってしまった非礼は、誠心誠意、謝罪するしかありません。現在、郵便局   の本局にてその原因を調査中ですが、その結果がどうあろうとも、心よりお詫びし、当事業への   感謝の気持ちをお伝えしなければと思っております。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 7月 8日(木) NO.601 お粗末な警察     兵庫県警でとんでもないことが発覚しました。パトカー1台(2人勤務)につき、月8件の検挙を   目標として課せられ、未達成者は始末書を提出させられていたことが分かりました。   そしてこうした事実上のノルマ制や実績を点数化するシステムがプレッシャーとなり、一部の隊員    がこの捜査書類偽造に走る問題となってしまったのです。   本末転倒な話です。前からそうではないかなと予想していたのですが、とうとう表面化したのです。   本来、その役目柄、事故や事件を減少させる為にあるものが、取り締まりが目的のように置き換え   てしまっているものです。スピ-ド違反等取り締まりの罰金で、自分達なりにプ-ルして、忘年会と   か新年会の費用に廻すなどと、かつて噂に聞いたことがありますが、満更嘘でもなさそうですね。   もう少し立場上、信頼のおける職務を遂行してもらいたいものです。   そうでなくては取り締まりで検挙された人が、聞く耳を持たず、なかなか納得できるものではありま   せん。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 7月 7日(水) NO.600 1枚のハガキ     いよいよこのカキコミも600回を数えることになりました。自分ながらに、よく続いているなと思っ   ています。今日は晴天の七夕です。従って年1回の麗しきデ-トについては、つつがなきものと思   われます。   昨日、出張工事より自宅に戻りましたら、嬉しいハガキが届いていました。   先日の百周年記念式典についての礼状です。しかも大先輩で、我が母校でたった1回、甲子園出   場(と言っても終戦間際の影響でこの時は西宮球場で開催)を果たしたメンバ-のお一人からの   ものです。ちょっとその内容を紹介させて頂きます。   素晴らしい創部百周年記念事業を成し遂げて下され有り難とうございました。委員長の会長補佐   と指導力によって達成したものと、改めて敬意を表したいと思います。ますます母校野球部の強化   にご尽力されるようお願いします。取り急ぎお礼申し上げます。 敬具   とても恐縮する内容のものです。たった1枚のハガキが、こんなにも人を嬉しくさせてくれます。   今までの苦労(と言えるかどうかは分かりませんが)がいっぺんに吹き飛んでしまいました。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 7月 6日(火) NO.599 曽我さん家族再会     曽我さんがインドネシア・ジャカルタで9日、家族と会えることになりました。本当に喜ばしいこと   です。5人の拉致被害者の内、唯一家族と離ればなれになっていただけに、早期の家族再会を   誰しも望んでいたところです。この先はいろいろと大変な問題を抱えていますが、まずは家族が再   会できることになり、良かったと思っています。   先日も、曽我さんの聡明さには少し触れましたが、今回の記者会見でも表れていました。   家族をどう説得しますかという質問に対してです。質問した方も会う前から気が早く、少し配慮に欠   けているように思えたのですが、毅然として、「説得という言葉は使いたくない。最終的には家族揃   って日本で暮らしたい」と答えていました。家族が離ればなれに生活することなど、誰も望んでいな   いわけではなく、仕方なくこういう状況になっただけに、この答は端的にその意志を物語っていたよ   うな気がします。   この良き話に決してケチをつけるわけではありませんが、「なぜこの時期に?」、また「今までどうし   てもっと早く進められなかったのか?」という疑問が残ります。一部新聞にも触れられていますが、   どうしても選挙対策のような気がしてなりません。国民年金問題を含め、政治不信が加速されてい   る中、小泉首相お得意のパフォ-マンスではないかと思います。またこの時期に社会保険庁の長   官も新たに民間から抜擢し、就任することになりました。   こうした姑息な手段に走るのではなく、もっとその中身を十分に考えてもらいたいものです。   でも政治家に選挙を意識するなということなど、極めて馬鹿な指摘をしているかもしれませんね。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 7月 5日(月) NO.598 沼津東高野球部創部百周年記念式典・祝賀会開催     7月3日(土)、沼津東高野球部創部百周年記念式典・祝賀会がホテル沼津キャッスルにおいて   盛大に行われました。来賓、OB会員併せて160名、野球部現役諸君を加えると総勢200人規模   の大がかりなものとなり、昨年2月よりこの記念事業を進めてきた私達、実行委員にとっては、とて   も嬉しい1日となりました。   やはり、200人規模の式典ともなると、壮観なものです。百周年記念に相応しい、厳粛かつ賑や   かな集いができたものと思います。受付、会場、進行、接待とそれぞれに分かれた実行委員も、   フレキシブルに本当によく対応して頂きました。祝賀会も立食形式ではなく、お名前が入った20も   のテ-ブルに分かれての着席形式でしたので、事前よりその出欠の把握が大変で、最後まで振り   回されることとなりました。当日も出席するはずの方が一部お見えにならなかったり、出席予定で   なかった方が突然お見えになりましたが、臨機応変にそれぞれが手早く対応してくれました。   先日もこの欄で少し取り上げたのですが、1年以上もの長い期間を要し、多くの時間を費やしてき   ただけに、その使命感と連帯感は強大なものです。当初の目的の1つであった、百周年の節目の   機会に、OB相互の結束を強めよう、との想いから、実行委員それぞれの心の中で、このおもてな   しの気持ちが大きかったものと思われます。   とにかくこの実行委員会だけでも26回、また記念誌編集に別に10回、準備作業を繰り返し進め、   休日返上で多くの労力を貸していただいた実行委員にただただ感謝するのみです。   大げさに言えば「ロ-マは1日にして成らず」の諺どおり、結果はその真剣な積み重ねについてく   るものです。一夜明けた翌日、仕事で出張に出掛けた車中でも、なぜか興奮冷めきらず、心の中   は1つの目的を果たした達成感とその心地よい余韻に包まれていました。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 7月 2日(金) NO.597 雨による被害     一昨日の台風の影響による雨は凄かったですね。静岡県では局地的に1時間に81.5mmもの   雨が降ったそうです。まるでバケツから水をこぼしているような雨です。   ちょっとこのところ異常気象が続いています。この雨の前も夜中から一晩中、雷が鳴り続けていま   した。普通、雷はそんなに長くは続かないものだと思うのですが、この日は日中まで続き、ひどい    雨にと繋がりました。沼津市内では落雷で火事に遭ったお宅もあるそうです。よく雷が鳴ると、そろ   そろ梅雨明けかなと言われますが、今年はどうでしょう。   先週の金曜日もそうだったのですが、この集中豪雨は馬鹿にできないものです。沼津でも三ツ目   ガ-ドと言われる所で、冠水により5台の車がその被害に遭いました。内、2台は運転手まで車内   に閉じこめられたそうです。またこの日、私はたまたま焼津のお客様まで出張だったのですが、   東名でこの雨とぶつかり、怖い思いをしました。道路がある一定以上の水量を超えると、車のロ-   ドホ-ルディングが極端に悪くなるため、コントロ-ルが効かなくなります。そして横を通り過ぎる   トラックなどのはね上がる水量が多いため、一瞬目の前が何も見えなくなることがあります。   くれぐれも気をつけたいものです。   一昨日も、道路に水が溢れた影響で、動けなくなった車の記事が新聞に載っていました。被害に   遭った友人の車を仲間で押していたら、見ず知らずのトラック運転手が車から降りてきて、さりげな   く手伝ってくれたそうです。もちろん、そのトラックを逆に皆で押してあげたというものです。   困っているときはお互い様です。いつ何処でどんな事に遭遇するか判りません。人が困っている   のに気がついたら、進んで手を貸してやりたいものです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 7月 1日(木) NO.596 生命の神秘     今日は7月1日、早いものでもう半年が過ぎ去りました。   今年の初めの元日に、いつになく出張作業をしたのは以前にも触れたとおりですが、その時右手   中指の爪を作業中に挟んでしまい、つぶしてしまいました。爪の中が真っ黒になってしまい、見る   も無残な形に変わりました。   それからちょうど半年経った今、この爪は見事なピンク色の綺麗な爪に生え替わっています。   不思議ですね。大げさに言えば生命の神秘を感じています。その期間、どうやって生え替わるの   だろうか、興味を持って眺めていたのですが、この人間の持つ、再生能力は凄いものと思います。   この素晴らしい能力を有する、人間そのものをもっと愛おしく、大切に可愛がってやらなければなり   ません。小さなことかもしれませんが、こうした人間の持つ不思議な能力に目を向けると、簡単に   自分の命を絶つとか、人を殺めるなんてことはできるわけはありません。   もっともっと一人ひとりが、まず自分の命だけでも、大切に見つめ直すことができないものでしょう   か。泣いても笑っても、人生はたった1回しかありません。また朝の来ない夜もないものです。 --------------------------------------------------------------------------------