◆2003年10月31日(金) NO.437 先生の不祥事     先生の不祥事が相次いで取り沙汰されています。ほんの一握りなのですが、困ったことです。   1つは小学6年生の女子の体に触ったり、携帯に不届きなメ-ルを送り続けていたということです。   また同種の事件が別のところでも起きていました。一方では町立の校長先生が書店で雑誌を万引   きしたという不祥事です。またバカな先生がいたもので、夏休みの終わり頃、自分の住まいの周辺   を全裸で歩いていたという事実が発覚しました。本当に何を考えているのか解りません。   でも最初にも申し上げましたが、こうした馬鹿な輩は本当にごく一部の人間なのです。   先日の土曜日に、NHKの教育スペシャルで取り上げていましたように、学校が変わろうとしている   現在、先生方は以前に比べかなり多くの課せられていることがあり、忙しい毎日を送られています   習熟度授業と言って、それぞれの理解している度合いによって教え方を分けるのがよいのか、そ   れとももっと教え方を工夫して一律に教えていくのがよいのか、番組でも扱っていた通りの取り組   みがいろいろと要求されているものと思われます。   ですからこんな一握りのバカな存在のお陰で、”先生”そのもののイメ-ジというか評価が汚される   のは不本意で口惜しいことと思われます。でもマスコミはこうした重箱の隅をつつくようなものを探   し求めています。責任ある立場だけにくれぐれも自戒したいものです。明日は県のPTA大会が沼   津で開催されます。いくらかでもPTAはそのパ-トナ-として何ができるのか、少しでも究めること   ができたら幸いです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年10月30日(木) NO.436 引き際の事情     星野監督の爽やかな引退に比べ、自民党ではその定年制問題で後味の悪い引退騒動になっ   てしまいました。それも元総理大臣の中曽根さんだから始末の悪い話です。   ご本人はここで議員は辞めても政界は引退しないと言われていますが、ちょっと可哀想な気がしま   す。   それと言うのも、衆議院選挙が28日に公示され、新聞に全国の小選挙区候補者名が並べられて   いましたが、自民党では今回定年制で騒がれた比例区と違って、73歳以上の人がかなり目立ち   ます。鳥取では中曽根氏と1歳しか違わない84歳になる相沢英之氏(女優司葉子さんの夫)も   立候補しています。かつて中曽根氏が小選挙区を降り、比例区に移るときは党内事情からとのこ   とで、終身比例1位と引き替えに受け入れたと聞きます。これではやはり片手落ちのような気がし   ます。約束を反故にされたとご本人が怒るのも無理がないかもしれません。   ですから私が考えるに、比例代表73歳定年制などと中途半端なことは言わず、思い切ってどちら   も公平な73歳定年制を敷けば良かったのではないでしょうか。そうすれば、唇をわなわなと震わ   せて涙ながらに抗議するところまではいかなかったかもしれません。もっともそれでは党内の利害   関係でいつまで経ってもこの定年制などまとまりはしないでしょうが...   私達、部外者には到底理解できないところですが、そんなにこの政治家って辞めたくない、よいも   のなのでしょうか。張り合いを無くし、第1線を退いた方の陥りやすい老衰が気になるところです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年10月29日(水) NO.435 原爆乙女のメッセ-ジ     先週の土曜日、沼津で「山岡ミチコさんのヒロシマ被爆証言を聞く会」が開かれました。   ご本人が直接来られてお話をしてくれるだけに、私も是非出席したかったのですが、仕事で出張工   事が入っていたため、残念ながら伺うことができませんでした。   その代わりと言ったらおかしいのですが、当初より出席予定の妻と一緒に、中学3年生になる息子   にどうしてもと頼んで出てもらいました。この息子、友達にも誘ったら誰も行かないとのことで、行く   のを少し渋っていましたが、滅多にない私の頼みだっただけに断りきれなくなったようです。   山岡さんは14万人もの方々が急性原爆病で亡くなった広島で奇跡的に生き残り、「原爆乙女」と   して渡米し、人々の善意に支えられ39回にわたる整形手術を受けられた方です。そして73歳に   なる現在、心臓動脈瘤や甲状腺ガンを病みながらも広島の語り部を続けられています。   案内パンフレットに書かれている山岡さんの言葉は「憎むべきは戦争であり、人間ではない」との   素晴らしいメッセ-ジを私達に投げ掛けてくれています。   こうした文字通りの命がけの体験を基にしてのメッセ-ジは、乾ききった砂に水がしみ通るように   私達の心の中に素直に受け入れできるものと思われます。私もその一人ですが、戦争を知らずし   て生まれ育ってきている世代が過半数を占めるようになっているのが現在です。だからこそ、私達   よりずっとフレキシブルな頭脳と感性を有する、子ども達の世代にこうした貴重なお話を聞かせて   やる必要があるのではないでしょうか。子ども達の優れた感性できっと後世まで引き継いでくれる   ことでしょう。何もできなくても、それが唯一親としてしなければいけない務めのような気がします。   私達日本は他でもない、世界で唯一の原爆の恐ろしさを知っている国だけに... --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年10月28日(火) NO.434 感動のシリ-ズ     星野監督の戦前の言葉通り、歴史に残る感動の日本シリ-ズもダイエ-の優勝で幕を閉じまし   た。どちらのチ-ムもホ-ムグラウンドでは全勝という、長いこのシリ-ズの中でも今までになかっ   た、凄い記録を作りました。それだけ両チ-ムの応援の凄さというか、素晴らしさがあったからでは   ないでしょうか。やはり投手陣のちょっとした差が最後の明暗を分けたものと思います。   とにかくダイエ-の杉内を始めとした斉藤、和田、新垣と、阪神になかった若いパワ-を感じました   一方、ワ-ルドシリ-ズでも残念ながらヤンキ-スが後一歩のところで、ワ-ルドチャンピオンを   逃してしまいました。でも1戦から第3戦までは、出来過ぎと言うくらい松井の大活躍があったお陰   で、観ていた私達はどんどんその中に引きずり込まれました。第5戦、第6戦とシ-ズン中結果の   出なかった4番を任されたわけですが、ワンマンオ-ナ-を見限ったト-リ監督の開き直りのよう   に思えました。個人的にはもっと楽に打つことのできる5番、6番の打順の方がそれなりの結果を   残せたと思うのですが...でも後の祭りです。今年ワ-ルドシリ-ズで培った大きな自信に来年   期待しましょう。松井自身にとっては、また新たな大きい目標ができたことと思います。   このように日米どちらも応援していたチ-ムが負けてしまったわけですが、シリ-ズが終わって何   かある種の爽やかさを感じています。それは日本のプロ野球が頼り切っていた巨人というブランド   抜きで、ここまで戦え盛り上がったからでしょうか。それとも夢をありがとうの星野監督の引き際の   爽やかさでしょうか。来年の阪神には一抹の不安を感じないわけではありませんが、この口惜しさ   を新たな力に変えて、捲土重来を期してもらいたいものです。とにかく格好良すぎる星野監督に   感謝!です。来年はまた聞くことができるのではないかと思われる、爽やかな解説に期待します。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年10月27日(月) NO.433 ダイエット     食欲の秋です。口に入るものが何でもおいしくて、つい食べ過ぎちゃう季節でもあります。   もっとも私の場合は1年中その傾向にありますが、とにかく増えすぎる体重がとても気になってい   ます。ラジオで女優の秋野暢子さんがこんなことを言われていました。   日々の運動を継続するのには、自分がそうであるように肉体的にはマゾヒスト、また精神的には   サディスト、そして総合するとナルシストのような人間が当てはまるかもしれないと。   この方は1ヶ月に28日は(日曜日を除く毎日)毎朝10kmのランニングは欠かさないと言われて   います。そして週に2日はトレ-ニングジムに通い、また別の日はダンスと、ご自身の体を徹底的   に鍛え上げています。従ってご自身の肉体は徹底的にいじめ抜かれ、また精神的にはこれでもか   と言うくらい、自分をとことん加虐的に追い込んでいるそうです。そうして上げた成果や自分自身の   体に陶酔して楽しんでいるのではないかと言われています。   話を聞いていると、私も今すぐにでも同じように走り始め、市民マラソンに出たいような気分になる   から不思議です。でも絵に描いた餅では改善されません。やはり秋野さんが言われていたように   現実を直視しなければなりません。裸で全身が写し出される鏡の前に立った時からがスタ-トです   あまりにも醜い自分の姿がさらされた時、きっと何かをせざるを得ないわけにはいかないでしょう。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年10月23日(木) NO.432 ちょっと良い話part.3     阪神タイガ-スが第3戦でようやく一矢を報いました。1戦、2戦の流れではこのままダイエ-が   連勝して終わってしまうのかと、ちょっと心配していました。阪神がもう少し意地を見せて、何とか   フン張ってもらい、是非盛り上がりのある日本シリ-ズを期待したいものです。   さてこの星野監督ですが、残念ながら今シ-ズン限りで勇退することになりました。見事ダメ虎を   再生しただけに、もう少し落ち着くまで采配を振るってもらいたいと思っていましたが、体が予想以   上にボロボロみたいなだけに仕方がないところです。   先日、ラジオで星野監督のこんなエピソ-ドを紹介していました。   ご存知の通り星野仙一少年は、まだお母さんのお腹に入っていた頃父親が亡くなった関係で、女   手一つで育てられました。しかし人一倍負けん気の強かった仙一少年は、そんな母子家庭など微   塵も感じさせることなく、すくすくと育っていきました。大学時代の話です。明治大学に入学し、文字   通り野球づけの毎日でしたが、当時は先輩からのいじめがよくあったと言われます。きついのが練   習だけならまだ我慢できるのですが、こうしたことが度重なり、周囲がだんだん抜けていくのに伴い   自分も何度か辞めたいと思ったそうです。でもそんなとき、いつも踏みとどまらせてくれたのは、こ   の母の強い想いでした。ただひたすら子ども達を育てるために、昼も夜もなく働き続け、そうした中   から工面し、この大学に通う資金を出してくれました。そしてこの4年間、母が稼ぎ出し送り続けて   くれたお金は387万円にも及んだと言われています。星野監督はこの送り続けてくれた現金書留   の袋と同封の手紙を1通残らず大切に保管し、母の想いを胸に強く刻みつけていたそうです。   そして中日ドラゴンズに入団が決まり、初めて契約金を手にしたとき、真っ先に母にまず400万円   手渡したそうです。とても温かな親子の情愛が溢れる話です。残念ながら阪神タイガ-スの優勝が   決まった、ほんの数日前にこの母は静かに息を引き取りました。最後の言葉に息子には何も知ら   せないでくれと言い残したそうです。この母親があったからこそ、今日のヒ-ロ-監督の誕生に繋   がった素敵な話です。母の愛は何よりも偉大ですね。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年10月22日(水) NO.431 開かずの踏切     東京の中央線で先日、警報機が鳴っているのに無理に進入した車2台が渡りきれず、電車が   緊急停止したという事故がありました。武蔵小金井駅のすぐ近くの踏切ということですが、この踏切   はピ-ク時1時間の内、開いている時間がたった1分しかなく、後の59分は警報機が鳴っている、   いわば開かずの踏切とのことです。   これでは人や自転車などは大変ですね。やっと開いたと思ったら次の電車が接近し、渡っている途   中に警報が鳴り、早足でせかされている状態が続いているそうです。   我が地元にも、ある時間帯でここまではいきませんが、結構待たされる踏切があります。もうだい   ぶ前になるのですが、バスがこの踏切で事故を起こして以来、1kmぐらい手前にある片浜駅に着   いた時から遮断機が降りるからです。この駅に止まる、上りの電車がある時は軽く3~4分は待つ   ことになります。従ってこの時間帯は車が数珠繋ぎになってしまい、渋滞を引き起こしています。   小金井のこの踏切は首相の一言で、エレベーター付き仮設歩道橋が設置されることになったそう   です。こうした切羽詰まった事情から、鉄道の高架化を真剣に検討するなら理解できるところです。   でも我が市で騒がれているこの問題は、決してこうしたものに起因しているのではないのだから、   私は無駄な予算が掛からない橋上駅でよいと思うのですが... --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年10月21日(火) NO.430 遊びの王国in沼津より     秋晴れの日曜日の下、遊びの王国in沼津が愛鷹多目的競技場、少年自然の家自由広場など   で開催されました。私も市P連がその設営に協力していることから50数名の各小中のPTA会長、   母親代表と一緒に参加いたしました。恥ずかしながら全く初めての参加だったのですが、このイベ   ントの素晴らしさを知りました。   3箇所に分かれた会場の1つである子どもまつりコ-ナ-としては、手作りおもちゃ、ペンシルバ   ル-ン、けん玉、ミミズク作り、紙飛行機などを作ったり体験できるものです。   また昔の遊びコ-ナ-として多目的広場では、かつて小さな頃自分達が親しんだ、こま・めんこ・   ビ-球や竹馬・缶ポックリなどの遊びを体験できます。   そして多目的競技場のスポ-ツ広場コ-ナ-にはストラックアウトやゴ-ルキックコンテストなど、   様々なスポ-ツ関連の遊びや実体験も用意されています。   このように、ありとあらゆる遊びが各種団体の協力で設営され、親と一緒の子ども達が目を輝かせ   ながら楽しんでいました。まさにこのイベントのテ-マにある「見つめよう遊びの楽しさ大切さ」の通   り、遊びを知らない今の子ども達にとって、とても意義深いものではないかと思います。   市P連での協力は駐車場の案内・整理を担当する交通係、3会場の保安係、多目的競技場での   芝生への立入禁止の見張り役、そしてペンシルバル-ンと紙飛行機の遊びコ-ナ-の設営など   に分かれたものです。でもさすが、各学校のPTAのリ-ダ-となられている方々です。どちらかと   言えば日頃は馴染みのない、目立たない部分である、縁の下の力持ち的仕事をお願いしたにもか   かわらず、黙々と不平もなく精力的に取り組まれていました。PTAも会社も全く同じことが言えると   思います。トップやリ-ダ-自らが率先垂範の姿勢で臨めば、人々の心は開かれ、大きな山と言   えども動くものです。片付け終えて辺りがすっかり夕闇に閉ざされてしまいましたが、今日のお天   気同様、家路に向かう胸の中は久しぶりに爽やかな充実感で満たされていました。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年10月20日(月) NO.429 拉致被害者帰国1年     北朝鮮拉致被害者の5人が帰国してから、先週の15日で丸1年が過ぎました。   しかしそれぞれが言われているように、北朝鮮に残してきた家族はそのままで、事態は一向に進   展していません。   地村富貴恵さんは「子供は命のような存在。何もしてあげられないのが一番つらい」と母親の心情   から子どもへのやるせない想いを訴えています。   また夫の保志さんの「生きることの大切さを込めた。『生きていれば何かがある』との家内の口癖   に励まされ支え合ってきた」との言葉の中に、過酷な環境の中、夫婦が力を合わせ生き抜いてき   た強い精神力を感じさせられます。   そして唯一単身で帰国した曽我ひとみさんは「この1年は、拉致の23年間よりももっと長く感じまし   た。一番信頼しなければならないのに、だれを信じていいか分からず、見捨てられた気持ちになっ   たこともある」と疑心暗鬼になった自分を振り返っています。   このようにどうしてよいのか、糸口すら掴めない状態になっているだけに、苛立ちが一層募ってい   ることと思います。この方々の家族のみならず、他の拉致被害者の消息も未確認のままです。   話題が全てこの5人に集中されがちですが、横田めぐみさんの両親など、自分達の事情や想いは   棚上げにして、ひたすらこの会の為に全力を注いでいる姿は見逃すことができない尊いものです。   1日も早く、この問題が解決することをお祈りします。何しろ先方が訳の解らない難解な国であるこ   とと、自国の政治の取引材料にこの問題をすり替えているだけに、ややこしい問題には違いありま   せん。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年10月17日(金) NO.428 野中元幹事長の優しさ     今回で引退した自民党・野中元幹事長があるインタビュ-でこう答えていました。   まず自衛隊の海外派遣について   ◇イラクでは戦争が継続中だ。武装した自衛隊が行くとどうなるか。隊員に犠牲者が出ても当たり     前、相手が死傷しても正当防衛で当たり前、という論理になっていくのではないか。かつて誤っ     て戦争した戦前の日本に逆戻りしていく怖さがある。PKO(国連平和維持活動)が限度だ。   また引退後の今後の闘いについては   ◇子どもさんが集まってくれれば、小さな輪の中からでも子どもたちに話しかけ、生ある限り戦争     の歴史を語り継ぐ「語り部」となっていきたい。今の日本ではコミュニティーや家庭が破壊され、     自分のことは考えるが、自分と同じ目線で相手の痛みや悩みを共有するという考えがなくなって     きた。社会全体が弱肉強食の市場原理に引っ張られている。だからこそ政治を経験し、戦争の     時代を生きた者として、この国が平和で、少しでも国民が生きがいと喜びを感じ、コミュニティー     が大切にされ、人と人とが尊敬されるような、そういう国になるための捨て石になっていきたい。     闘いの始まりだ。   こう言ったらご本人に失礼ですが、その風貌から悪役的イメ-ジが強かった野中さんでしたが、   党内でも屈指のハト派としても知られていたことから、とても素晴らしいことを述べられています。   なぜか引退してから、こうした優しさが伝え知らされるのが日本の不思議なところです。   野中さんの言われる通り、弱肉強食のアメリカのような世界ではなく、古くより守り続けてきた日本   固有の”思いやり”のある文化を今だからこそ見直したいものです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年10月16日(木) NO.427 小泉首相の真価     衆議院が解散し、11月9日の総選挙に向けて必死になっている政局ですが、過日にも書きまし   た通り結果は小泉・安倍自民党の勝利で、何も変わらないような気がします。   まず何よりも小泉さんという人、受け狙いに優れているというか、機を見るに敏な人ではないかと   思います。独特なパフォ-マンスといい、言行不一致にしても大胆な発言など、いつも国民を真っ   先に意識しているように思われます。今回の安倍幹事長の抜擢も、前回の外務大臣・真紀子人気   にあやかろうとしたものと少しも違いません。   そして民主党と自由党の合併によるセレモニ-も、石原国交相による、藤井道路公団総裁の解任   騒動で、見事その華々しいスタ-トを切るはずであった話題すらつぶしてしまいました。数ヶ月も置   いてからなぜこの時期にと、皆が訝(いぶか)しく思っている通りです。   この小泉さんでも1つだけクリヤ-しなければ難関があります。それは17日に来日予定となって   いるブッシュ米大統領からの要求事項です。わざわざ来るからには、対イラク支援と称した巨額の   復興援助資金の要請と自衛隊の応援派遣を強く迫ってくるものと思われます。数十億ドルとも言   われている日本に対する資金の調達と、大量破壊兵器が見つからず、ここにきて崩れている米英   の孤立した正義に、日本がどう追随するかです。国民の目はフシ穴ではありません。その目を無   視して、あくまでも対米追随を貫くのか、お手並みを拝見したいところです。   でも選挙で対する民主党も不可解ですね。高速道路を無料化するって言っても、これからの財源   は一体どうするのでしょうか。無料化して高速が拘束道路にならなければよいのですが... --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年10月15日(水) NO.426 オレオレ詐欺     オレオレ詐欺というものが続発しているそうです。これは高齢者に対して息子や孫、親戚をかた   って金銭を振り込ませる詐欺事件です。その手口は「オレだけど」と言って、さも息子や孫のように   思い込ませ、「交通事故を起こしてしまったからお金が必要だ」などと、指定口座に振り込ませるも   のです。被害件数は今年3月から都内で585件を超え、被害総額は約3億6,600万円にも上っ   ているそうです。   被害者にお年寄りが多いだけに悪質な許せない犯罪です。なかには老後の蓄えとして、必死にな   って貯めてきたものもあるでしょう。「オレだけど」という言葉に「あら、○○ちゃん」と返事するので   はなく、「オレって、誰ですか」と答えるようにしたいとアドバイスしています。   こうした老人・子ども・婦女子などの弱者を狙った犯罪は卑劣でもってのほかです。でも現代のよう   に社会が複雑になればなるほど、こうしたいろいろな手口で増えていくものと思われます。   十分気をつけていきたいものです。他人事ではなく、犯罪が自分のすぐそこに忍び寄っています。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年10月14日(火) NO.425 創作4字熟語     三連休もあっという間に終わりました。この期間お天気にはあまり恵まれなかったようですが、    家族連れで出掛けた方も多いことと思われます。私も身内の結婚式があり、妻の実家がある四国   まで車で往復しました。途中大阪で上の娘を拾い、久しぶりに水入らずの家族5人の旅を楽しむこ   とができました。やはり全員が揃うと賑やかなものです。   さて早いもので今は10月の中旬、今年もだんだん残り少なくなってきました。住友生命保険が今   年の世相をうまく言い表す創作4字熟語を募集しているそうです。昨年選ばれた中には、サッカー   W杯開催による「日本熱闘(日本列島)」、ノーベル賞受賞の田中耕一さんを称した「突然権威(突   然変異)」などが優秀作に選ばれたとのことです。   ちょっと意味合いが違いますが、やはり昨年末、県中小企業家同友会が自身の信条や座右の銘   を4文字熟語に記せとの募集がありました。私の応募は「垂頭実穂」でした。”実るほど頭を垂れる   稲穂かな”偉そうな人は嫌いです。このような人にあこがれているだけに、すぐに思いつきました。   どうですか、今年をうまく言い表すものを考えてみませんか。下記のインタ-ネットでも応募を受け   付けているそうです。   住友生命ホームページ、http://www.sumitomolife.co.jp/jukugo.html --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年10月10日(金) NO.424 モザイク     最近テレビを観ていて感じませんか。あまりにもモザイクが掛かった画像が多いように思えます   これは別にいかがわしい画像というものではなく、個人のプライバシ-を守ろうとしているものを指   します。   このプライバシ-を守るという点では何も異論がありません。でも以前に比べてあまりにもこのモ   ザイクが多すぎるような気がします。ひどいのになると画面全体にモザイクが掛かって、一体何の   画面だか全然解らないものもあります。映像を伝えるのがテレビですから、これではその機能を果   たしていません。むしろ訳の分からない、鬱陶しくなる画面でしたら、同じ音の出るラジオの方がま   しです。やはり番組の構成に問題があるのではないでしょうか。手抜きしているとは言いませんが   こうした観る方の立場になって番組を制作する配慮に欠けているのではないかと思います。   その手法は素人の私には全く解りませんが、愛しい我が子を育てるように、しっかりと手を掛けて   もらいたいものです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年10月 9日(木) NO.423 見事な引退演出     原監督のラストゲ-ムに阪神・星野監督が粋な計らいをしてくれました。   普通、いくら引退を控えていると言って、本拠地でなくては引退セレモニ-の挨拶などないもので   す。それが阪神球団の配慮があったのでしょう。星野監督からの花束贈呈に続き、阪神ファンの多   い満員のスタンドに向かって、監督最後の挨拶がありました。   若大将と呼ばれているだけに、最後まで爽やかなものでした。星野監督からの花束贈呈時、労い   と励ましの言葉があったのでしょう。思わず涙ぐむシ-ンがあり、観ていたこちらまで胸が熱くなり   ました。先日の老師の話ではないが、やはりこの人の持ち合わせている徳なのでしょうか。   選手はもちろんのこと、巨人ファンのみならず阪神ファンまで惜しみない大きな拍手を送っていまし   た。そしてコ-チに至っては監督と運命共同体として、全員が総辞職です。この人の人柄を全て物   語っているのではないでしょうか。   それにしても阪神タイガ-スはあっぱれな見事な演出です。優勝するとやはり余裕が出るのでしょ   うか。テレビで観ていた野球ファンの心をしっかりとらえました。日本シリ-ズで阪神を応援したくな   った巨人ファンが増えたのではないでしょうか。原監督が挨拶の最後に言っていた「プロ野球は   皆さんのようなファンあってのもの」の言葉は、しっかりと心に刻まれたものと思います。   敢えて付け加えません。若大将の”夢の続き”をまた期待したいものです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年10月 8日(水) NO.422 小中合同講演会より     先週末、市内の門池小・中学校からご案内を頂き、合同講演会に参加してまいりました。   講演は「家庭の役割とは」と題した、少年院院長・松本哲様のお話です。   まず少年院と鑑別所の違いについて述べられていました。大きな違いは独房があるが刑務所と違   って教育をするところである少年院に比べ、何故悪いことをしたか、また本当にしたのか、ありのま   まの姿を調べ観察するのが鑑別所とのことです。   話の主な内容は、なぜ彼等がそういう経緯になったのか、分析し、彼等をよく知って、それに対す   る少年院の職員は、いかにあるべきかを述べていました。   こうした中で、最近の若者達の特徴やなぜ犯罪に結びついたのか、また家庭はどうあるべきなの   かを興味深く紐解いていました。また世の中の矛盾やおかしな点も指摘していました。   1例をあげると、長崎の事件など、なぜ中学に入学して数ヶ月しか経っていないのに、中学校の校   長が皆の前で「ごめんなさい」と頭を下げなければいけないのか。もし下げるのなら小学校の関係   者の方ではないか。また本当は顔を映さなくてもよいから、親が出てきて謝らなければいけない。   などです。蛇足ですがこの少年は14歳からの規定になっている少年院ではなく、埼玉にある国立   児童自立支援施設に先日移動したとのことです。   いろいろな指摘がありましたが、最後に親から寄せられた、こんな話を紹介して結んでいました。   万引きで捕まった我が子を前に、バケツに3杯の水を汲んできました。そのうちの2杯をまず自分   の頭から掛けました。そして残りの1杯を今度は息子の頭から被せました。水を掛けてすぐ風呂場   に連れていき、温めてやりながら息子にこう謝りました。「ごめんな。お前をこんなふうに育てた俺   が悪かった」とても感動的な話です。親が子どもに接すべきヒントがここには詰まっています。   悪いことに対しては冷静に毅然たる態度で厳しく、良いことには心から感情一杯に誉めてやること   が必要であると強く説かれていました。子育てには手を抜くことなどできないものです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年10月 7日(火) NO.421 リストラ     いよいよ今月18日から阪神対ダイエ-の日本シリ-ズが始まります。5日夜から始まった福岡   ド-ム開催の4試合分のチケットの売り出しは、わずか10分で完売されたというほどの人気です。   18年ぶりの悲願を果たした阪神か、それとも投打のバランスに優れたダイエ-か、フタを開けて   みないことには全く予測が立ちません。個人的にはその効果を考え、もっともっと世の中が元気に   なって欲しいとの願いから、阪神に勝ってもらいたい気持ちなのですが、果たしてすんなりいくか   どうかは分かりません。   この阪神なのですが、なぜ今シ-ズンこんなにも変わったのかを分析したテレビ番組を観る機会   がありました。比較的知られていないのが、昨シ-ズン終わってからの1/3ぐらいの選手を入れ   替えたリストラです。放出・トレ-ドあり、退団、引退勧告等、生え抜きで温々と甘んじていた選手を   バッサリ切ったのです。相撲の世界だけかなと思っていたタニマチもこの世界にあるそうです。   この影響を気にしてか、なかなか今までは思い切ったことができなかったが、星野監督は敢えて   英断し手をつけたのです。これによって選手の間で起こった危機感から、今までにない競争意識   が芽生えたと言われています。   18年も低迷していると、チ-ムの中にマンネリ化した沈滞ム-ドやあきらめがあったものと思われ   ます。それを払拭するのには、やはりこうした思い切ったリストラしかなかったのでしょう。   野球の世界と違い、私達企業の間では必ずしもこれが最良の方法とは言えませんが、旧態依然と   した体質は変えていかなければなりません。それには社員の間にこうした競争意識がなければ不   可能です。誰にでも代われるものであってはいけません。やはり一人一人がオンリ-1の存在に   なっていかなければならないでしょう。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年10月 6日(月) NO.420 日本の治安の悪さ     全国各地で頻繁に起こっている事件からも見られるように、日本の治安の悪さが目立ちます。   一昨日より二夜連続で、テレビでこの問題を扱っていました。かつての日本では考えられなかった   ことです。不法外国人の増加や青少年の犯罪増加、また取り締まる警察官の絶対数の不足など   を取り上げていました。   今までだったら、テレビや余所の出来事で自分達には関係ないと、高をくくっていたものですが、   決してそんなことはなく、先日も我が校区で女子高生が立て続けに二人、帰宅途中に襲われると   いう事件がありました。一人は倒されて首を絞められたというもの、またもう一人は自転車でずっと   つけ回された挙句、引きずり降ろされそうになったものです。どちらも顔見知りの女の子です。   可哀想に一人はショックからすぐには立ち直れず、しばらく学校を休んだと聞いています。ここまで   犯罪が身近に来ているのかと深く考えさせられました。PTAでも早速その対策を立て、自治会と連   携を取り、携帯用の防犯ブザ-の購入や地域のパトロ-ルなどに動き出しました。   幸い、今回は大事に至らなかったからよかったものの、何か大きなことに発展してからでは遅すぎ   ます。夜間の婦女子の単独外出等、今まではよかったからと言って、油断できない世の中になって   います。十分気をつけたいものです。「備えあれば憂いなし」で、この身はしっかりと自分自身で守   っていかなければなりません。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年10月 3日(金) NO.419 禅話会よりその4     すっかりご無沙汰していましたが、昨日ひさしぶりに座禅に行ってまいりました。   例によって龍沢寺・中川球童老師の法話です。   古米と新米を炊くとき、その水加減は違う。人生においても全く同じことが言える。自分が体験し、   体で覚え感じたものがホンモノである。ホンモノを知らないから、あれこれと噂になる。   「人の口に戸は立てられぬ」「人の噂も七十五日」と言われているが、噂が出るのは自分に焦点が   当たっているからで有り難いものだ。時が経てば噂にも上らず、忘れ去られて寂しいものだ。   また受け止める側としても、人の噂は春の風が吹いてきたと思えばよい。   社会が悪いと言ってボヤいているのはおかしい。自分もその社会を作り出している一員である。   故ケネディ大統領が言ったように、社会が我々に何をしてくれるのではなく、我々が社会に対して   どうすればよいのか考えるべきだ。   近々地震があるなどと、人の言葉に惑わされることはない。人の言葉に揺さぶられるのは自分が   しっかり地についていないからだ。人を見て法を説け。エルサレムなど98ヶ国の人間が集まって   いるが、どこにも通用するのはその人の人間性である。あまり枝葉にとらわれていると元が解らな   くなるものである。日々の徳を積み重ねていかなければならない。それには人に迷惑を掛けないこ   とである。この徳がないから信頼をされない。   苦難を乗り越えていくからこそ、自分の人生が充実し豊かになるものである。   上記は話の抜粋に過ぎず、その語り口同様、あちこち話が飛んで脈絡がないようにも思えますが   メモして後で振り返ってみますと、一つ一つの言葉が深い意味を秘めているからさすがです。   やはり永年、徳を積み重ねた”うんちく”なのでしょうか。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年10月 2日(木) NO.418 雨の怖さ     もう先々週の話になりますが、中小企業家同友会で毎年行っている支部対抗ソフトボ-ル大会   が、雨のため中止になってしまいました。静岡・清水・沼津の3支部が参加し、1年に1回、この時   期に開催されるものです。しかし残念ながら今年は台風の影響もあって、前日から天候回復の見   込みが全くなかったことから、早々に中止の決定をせざるを得ませんでした。今回が6回目を迎え   るものでしたが、初めての中止です。   一口に中止と言ってしまえばそれで終わりですが、事前から準備を行っている人間としては、ちょ   っと虚しいものがないわけでもありません。この日に備え、1年前からグラウンドを関係者に頼み、   確保することに始まり、お祭り好きの我が支部のことですから、ソフトボ-ルが終わった後のバ-   ベキュ-設営に至るまで、いろいろと計画やら準備を進めていました。それがたった1つの雨という   要素の為に、すべてお流れです。そしてどこにも責任を持って行くところがないだけに、余計恨めし   く感ずるものです。   今回の様に、たかが遊びと言われるくらいのものでしたら、これでも仕方がないかもしれませんが   多くのイベントの中にはこの雨という要素に振り回されたら、本当に困るものが多いはずです。   中止なら済んでしまうものが延期という、ややこしい要素があるからです。延期したばっかりに事業   の重複も出てきます。これを防ぐ手だては、これと言って何もないものですから、ただただ、テルテ   ル坊主を作って、ひたすら祈るしかありません。   そう考えると雨という輩は本当に厄介な、始末の悪い存在です --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 10月 1日(水) NO.417 ありがとう     早いもので今日から衣替えです。秋本番ですね。朝晩はめっきり冷え込む季節となりました。   先日「ありがとう」という言葉が世界一美しい言葉だと、夕刊コラムに載っていました。   今は亡き草柳大蔵さんが講演で述べられたそうです。   言葉の余韻といい、感謝を表す言葉であり、お礼の言葉でもあり、また相手に対しての思いやりの   言葉でもある点から、他のいかなる言葉にも勝るものである。こう述べていたそうです。   本当にその通りだと思います。この一言をいつもきちんとはっきり言える人は素敵です。   かつて妻と結婚したばかりの時、彼女の言動を奇異に感じたことがあります。バスに乗降する度に   運転手さんにこの「ありがとう」という言葉を掛けていたからです。生まれ住む私達の土地の習慣   では、バスに乗る度にこうした言葉のやりとりはありませんでした。ですからちょっと気恥ずかしい    思いになったことを覚えています。でも彼女が育った田舎ではそれが当たり前だったのでしょう。   いつの間にか、たまに乗る機会があるバスでも、こちらも自然とこの言葉を使えるようになっていま   した。いつもこの「ありがとう」という美しい言葉を、感謝の気持ちと共に持ち続けたいものです。 --------------------------------------------------------------------------------