◆2003年 8月29日(金) NO.396 野球部創部100周年事業     明日、久しぶりの高校同窓会が開かれるのですが、私は鳥取で開催される全国PTA研究大会   に役目柄、参加のため出席できません。   この為、事前にこの同窓会幹事を訪ね、メッセ-ジを託し、ある事のお願いをしてまいりました。   それは母校、沼津東高野球部が来年で創部100周年を迎えるためです。野球部OB会ではこれ   を記念し、照明設備のないグラウンドに照明灯2基を新設することになりました。   学校側野球部からの強い願いでもあり、文武両道をめざす学校の事情も抱えているからです。   ご存知の通り週5日制授業が導入したことで、学校はカリキュラムに追われ、部活動が始められる   時間が4時半過ぎとなり、新チ-ムとして一番練習したいこれからの時期に、十分な練習ができな   いからです。いつの日か甲子園をと願ったところで、これでは叶いません。こうして少しでも環境を   整えてやり、周囲からその機運を盛り上げていきたいとしたのが、この事業の目的です。   私達の悲願とする、母校甲子園出場を夢見てOB会業務に就いてから、早20年以上の歳月が流   れ過ぎていきました。なかなかその想いとは裏腹に、結果が伴わない現実ですが、たった1回で   よいから甲子園のアルプスで校歌を歌ってみたいと強く願っているものです。   厚かましくも同窓生達にもその協賛を願いながら、悲願達成のための気運を高め、事業推進を図   っていきたいと思っています。「千里の道も一歩から」夢を現実に近づけるために! --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 8月28日(木) NO.395 石踏みとブナ     中小企業家しんぶん8月25日号にこんなことが書かれていました。   知る人ぞ知る、福岡で金融アセスメント法を立ち上げた当時の代表理事の中村高明さんです。   「石踏みとブナ」と題したコラムで、あっという間に新しい葉が枯れた葉に入れ替わってしまうブナ   をその例えに出し、このように述べています。   私達は経営指針書を作りますが、ブナのように1年、1年生まれ変わるという気迫で臨んでいるで   しょうか。ややもすればやるべきことを持ち越し、翌年も同じことを書き続けているのではないでしょ   うか。「今日という日は、昨日の続きではない。今日は明日の前日である」と教えられるように、   やるべきことは1年で必ずやり遂げる覚悟で対処しなければならないでしょうと、説かれています。   本年度経営指針すら、遅々としてなかなか進まない私にとってはとても耳の痛い話です。   「今私達は何をすべきか」と、それぞれがその目標に向かい、明確な行動計画を盛り込んだ経営   指針はやはり不可欠な、会社発展への羅針盤となるものです。   そしてその1日が持つ重みと大切さを感じています。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 8月27日(水) NO.394 万景峰(マンギョンボン)号     お騒がせ、万景峰(マンギョンボン)号が9時間遅れて、新潟港を離れていきました。   その数日前、テレビでやっていた昔のドキュメンタリというかニュ-ス特集を眺めたのですが、元々   この船は在日朝鮮人の方々をおいしい言葉で本国へと誘い出し、その帰国船として就航したのが   歴史の始まりだったようです。貧困で喘いでいた当時の人達は、本国へ帰れば今の生活から抜け   られると期待に胸を膨らませ、日本を出たのですが、待っていたのはそれ以上の耐乏生活だった   ようです。日本の当時の政府もひどいのが、降ってわいたこの帰国騒ぎに、自国の負担が軽減で   きるからこれ幸いと、乗ってしまい帰国奨励を煽ったことです。   こうした歴史を秘めている万景峰号ですが、今年5月にアメリカで元北朝鮮の技師が、ミサイル部   品の90%を日本からこの船で運んだという軍事利用を告発した他、麻薬・覚せい剤の密輸にも   関与しているという事実が明るみに出てから、俄に注目を集めているものです。   今回のチェックでは安全検査で数点の指摘事項があったものの、疑惑の解明に繋がるようなもの   は何もなかったと聞きます。   でも北朝鮮という国は本当におかしな国ですね。国民が食料難に陥り、外国にも経済援助を求め   ているとき、韓国でのユニバ-シア-ド応援で、何が美女軍団ですか。そんな時でもないでしょう。   華々しく美女達を引き連れてマスコミを賑わせていますが、そんな余分なお金を使うのなら、もっと   国民の生活援助に廻すべきです。過去の帰国問題しかり、あまりにもこの国の内と外との落差が   激しいのに憤りまで覚えます。また拉致問題にしても、いいように政治取引に使われており、被害   者の家族の皆さんの心中をお察しするものです。   とにかく今回の6カ国協議において、北朝鮮に対してアメリカ・日本がもっと強い態度で臨まないと   何の意味もない開催に終わるものでしょう。でも結果は火を見るも明らかですが... --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 8月26日(火) NO.393 木内マジック     熱戦を繰り広げていた甲子園も、常総学院の初優勝で幕を閉じました。   ご存知、木内マジックこと、常総・木内幸男監督が50年にも及ぶ監督生活最後の夏に、有終の美   を飾りました。初めて白河の関を越えられるかと挑んだ、東北の豪腕・ダルビッシュから12安打を   奪い、ものの見事にその夢を打ち破りました。アッパレ、木内マジックです。   この木内監督はその50年の間、清原・桑田のPL学園を倒し取手二高で初の全国制覇、そして移   った常総学院でも春の選抜優勝と今回の優勝を合わせ計3回もの全国優勝、そして甲子園での   通算40勝を飾っている名物監督で、この木内マジックという言葉と共に、伝説の人として甲子園   の歴史に残ることになりました   日頃の野球部グラウンドでは、ユニフォ-ムなら後ろ姿で選手が分かるというくらい、観察は鋭い   ものがあります。そして。「特別な選手はいないから上を上げるんじゃなくて、下を上げる。常に7、8   番の選手を取り替えてやろうと思う。選手を競わせ、レベルアップさせる」というのが持論です。   とにかく野球熱心で負けず嫌いと言われています。大会が近づくと、その試合展開を考えて夜も   眠れなくなり、精神安定剤を飲むこともあるというくらい、野球にのめり込んでいます。   こうした戦後最年長優勝監督でもあり、名将がまた1人、甲子園を去っていくのは寂しいことです。   たまたまこの決勝戦を甲子園まで観に行っていた娘からメ-ルが入り、「お父さん、今球場で木内   コ-ルが起こっているよ」と言っていました。期せずして起こった、このコ-ルも永年の功績を讃え   た、惜しみない観客の正直な声だったと思います。ガハハと明るく笑い飛ばす、何といってもあの   笑顔が素晴らしいですね。熱い夏が終わりました。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 8月25日(月) NO.392 犠打世界新記録     ジャイアンツの川相選手がバントの世界記録を達成しました。かつての大リ-ガ-、エディ・コリ   ンズの持つ511犠打を更新したのです。この大記録におごることなく、何よりもそのコメントが素晴ら   しく謙虚な人間性がしのばれました。   「バントとは僕が38年間歩んできた人生に似てます。大きなことはできないんでコツコツやってきた   成果が世界記録につながったと思います」と。   それから見逃せないのが、38歳という年を全然感じさせない華麗な守備です。この日も犠打を達   成した後、三塁の守備につき横っ飛びに2本おさえた、ファインプレ-がありました。   「本当はあれが僕の特徴なんです。この年であれだけ守れるからこの世界記録ができたと思いま   す」と本人が述べていますが、プロの世界であそこまでやれるのには、人知れない隠れた努力が   あるはずです。   この偉業達成の裏には我々の気がつかなかった逸話もあります。「攻撃的な野球をやる。五回ま   でバントは要らない」とした、バント嫌いの長嶋前監督の下でプレ-した時期が長かったのです。   それにもかかわらず、着実に記録を伸ばしていったのには、並外れた努力と技量の確かさがあっ   たものと思われます。   試合後ナインから受けた、優勝したような胴上げで感涙にむせぶ川相選手でしたが、絶えず周囲   への感謝の気持ちがあったこその祝福と思います。川相の先にも後にも「川相なし」。川相はオン   リーワンのプレーヤーと特筆されていましたが、こうした地味ながら堅実な「いぶし銀」の存在の   大切さを知らせて頂きました。まだまだ引退はしないでしょうが、こうした職人選手がだんだん少な   くなるのも寂しいことです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 8月22日(金) NO.391 デジタル万引き     「デジタル万引き」というのが大流行とのことです。   カメラ付携帯が一世風靡している昨今ですが、この携帯のカメラによって書店などで盗み撮りして   いくことを指します。また本来その使用を禁止されている、コンサ-ト会場などでのマナ-違反にも   繋がっています。   一昔前なら考えられないことだったのですが、こうした携帯横行社会になってしまっては、今さらそ   の存在を無視するわけにもいかず、関係者にとっては頭を悩ませている、大きな問題になってい   ます。   そもそも、この携帯電話はほとんどの人間が持参し、個人的な持ち物だけに一時預かりができま   せん。従って今までのカメラのような規制ができず、本人の持っている良識やモラルに訴えるしか   ないと言われています。   書店に限らず、美術館・博物館やス-パ-銭湯まで、問題は拡大されています。そう言えば人の   裸やスカ-トの中などの隠し撮りも、残念ながらこの携帯が暗躍に寄与しています。   何とも難しい世の中になったものです。自分一人ぐらいならといった気持ちで、大勢がやり始めた   ら結果はこのように悲惨なものを見ます。規制が生まれ、罰則を問われる前に、私達が自主的に   解決していかなければなりません。利己的なものは捨て、やはり一人一人の良識に訴えていくし   かないでしょう。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 8月21日(木) NO.390 ニュ-ヨ-ク大停電から     ニュ-ヨ-クからカナダ一帯で、先日大停電があり復旧まで1日以上も有しました。   地下鉄が動かなくなったり、エレベ-タの中に多くの人々が閉じこめられた、このニュ-ヨ-クの   惨状がもし日本だったらどうだろうと、ラジオで言っていました。結論は日本ではあそこまでの被害   にはならないだろうとのことです。   停電時、バックアップ電源としてのバッテリ-非常電源がすぐ切り替わり、可動するからエレベ-タ   の中に閉じこめられるようなことはないそうです。   それができるのも、日本は比べものにならないくらい、日頃のメンテナンスが優れているからと言っ   ていました。高い保守点検費をかけているだけに、こうした対策には備えているとのことです。   ただ注意すべきことは、こうした緊急時エレベ-タが止まると、どうしてもドアを開けたくなるのが   人間の習性です。でもこれがいけないと言っていました。ドアを開けてしまうと、セ-フティ機能が   優れているだけに、逆にエレベ-タは動かなくなってしまいます。   慌て騒がず、機械を信じて身を委せるしかありません。でも真っ暗闇は嫌ですね。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 8月20日(水) NO.389 バス飲酒事件     何とももはやと、考えてしまう信じられない出来事が起こりました。   JRバス関東の運転手が高速で酒を飲みながら運転していたという事実が判明しました。   この少し前にも横浜で、市営バスの運転手4人がバスの運行をサボったり、乗客の女性に連絡先   を教えるよう迫ったりする不祥事を起こしたばかりですが、ここにきてバスの運転手の姿勢が問わ   れています。   そもそも人様の命をお預かりしているというプロ意識がないのか、今回のバス飲酒事件について   は深く考えさせられます。昔はこうした公共機関的な乗り物に乗車する場合、暗黙のうちに発生す   る相互の信頼関係に基づいて、プロに全てを委ねていたわけで、少しの不安を持つものではあり   ませんでした。一方、受け入れ側も自分の体調やら、取り組み姿勢に万全を期し、プロのドライバ   -としての少なからず誇りを持っていたはずです。   時代が変わったということでしょうか。でもそれで片づけられる、簡単な問題ではありません。   自分の職業にかける意識に大きなズレがあるような気がします。私達の年代では、仕事=自分の   人生に近いものがあり、仕事にかける姿勢や思いは何よりも優先してきました。社会の多様化に   伴い、この職業意識は確実に変化が見られます。望んでも受け入れてもらえない社会の事情が   あるとは言え、例えば今はやりのフリ-タ-のように、この道で生きていくんだというものでなく、腰   掛け的に考えている世代も少なくないことでしょう。   ともあれ、人様の命をお預かりしている職業に就かれている方は、何よりも人命尊重、滅私奉公の   精神で取り組んでもらいたいものです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 8月19日(火) NO.388 駿沼学校生活協同組合総代会     駿沼学生協総代会というものに出席してまいりました。この学生協は静岡県独自のものと知らさ   れたのですが、学校への一般文具・教材・体育用品・図書類等を少しでも安く供給しようとの目的   から、静岡県東部(沼津市・駿東地区)の加盟している、ほとんど全部の学校の、教職員・PTA保   護者が組合員となって構成されているものです。いわば今回はその総会に当たるものです。   PTAの保護者が全員組合員となり、その数が現在でも約40000人と多くを占めることから、代々   市P連の役職者がその組合長理事を務めることになっており、この総代会で引き継ぐことになりま   した。何でもその中に飛び込んでみないと、実態やらそのご苦労が解らないものです。   近年の少子化の影響で、年々総売上額は少しづつ落ち込んできています。でもその売上げに反し   我々の利益に相当する経常剰余金は前期を16%も上回る業績で、全体の5.8%もの還元が可   能とのことです。いくら優先された恵まれた環境にあるとは言え、人件費等経費の節減に努めた成   果が出ています。またこの組合の最も”売り”とする、全学校へのFAX・コピ-機の設置リ-ス代の   負担も決算額を眺めると、2100万円に達する巨額の数字を示しています。   こうした援助は我々の露知らないところでありましたが、改めてこうした事実を眺めながらも、学生   協の本来の役割と使命に徹した、特筆すべきものと感じました。そして微力ながら少しでもそのお   役に立つことができたらと思っています。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 8月18日(月) NO.387 差別化その3     お盆休みも終わりました。弊社では製作に追われている関係で、この期間には休日返上で仕事   に取り組み、休むことはできなかったのですが、これも差別化の一環かなと考えています。   逆に言えば、こうした周囲が休んでいる時、喜んで受け入れる姿勢がないと、新たなニ-ズがない   ものと考えていかなければいけないでしょう。   ただ遅かりし夏休みとなりますが、今の仕事が一段落したら、社員の皆さんには後日、ゆっくり骨   休みを取っていただきたいと思っています。   この差別化という観点で、24時間ス-パ-の記事が目にとまりました。   中部地方で24時間営業のス-パ-店舗が増え始めているそうです。これは利便性を高め、コン   ビニエンスストアに流れがちだった夜間の客を取り込もうというのが狙いとのことです。   ただある程度健闘している店舗でも、夜間(夜10時から午前8時まで)の売上げが全体の15%ぐ   らいと言われることからも、この延長に伴う人件費などのコスト増をいかに解決していくかにかかっ   ています。でもこれからの流れとしては、イオンの岡田社長が言われるように、「食品スーパーの   24時間営業は消費者のニーズに応える必然的な流れ」が主流になるものと思われます。   お客様が欲しいと思ったとき、いつでもそれに応えていくことがやはり求められるようになります。   これは食品に限らず、私達電気の分野にとっても全く同じことが言えるものでしょう。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 8月15日(金) NO.386 終戦記念日     今日は終戦記念日です。戦争が終わって58年もの歳月が流れ過ぎました。   テレビでの、この日について街頭でインタビュ-した様子を妻から聞いて、愕然としました。   大学生らしいのですが、今日は「何の日か知っていますか」との問い掛けに、「知らないよ」。さらに   「終戦記念日ですが、知らないの」と続けると、「そんなの知らないよ。関係ないから」との答です。   若者全部がこうとは言いませんが、一部にはこのような実態が見えるのが今の日本です。   戦争の悲惨さを忘れたくないから、そして二度と過ちを犯したくないから、伝えていかなければいけ   ない出来事です。   繰り広げられている甲子園でも、かつて名を馳せた名選手達の多くがこの戦争で散っていったこと   が知られています。また上田にある無言館のように、今生きていればと思わせられる、芸大出身   の画家のたまごとも言える人達が、本人達の意志とは無関係に、今は帰らぬ人となっています。   こうした無念さを少しでも知ることがあれば、決して関係ないよとは言えないはずです。   そして今日の繁栄が、こうした多くの犠牲に成り立っているものと思えば、決して忘れ去ることは   できないものでしょう。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 8月14日(木) NO.385 石に上にも三年     先日も紹介した「まだ本気じゃないね」という、僧侶の大谷てつじょうさんが書かれた本に、こん   な一節が載っていました。   千分の一の努力という題です。「石の上にも三年」とは、今日、千分の一の努力をしておこうという   ことだそうだ。昔は一ヶ月、二十八日。三年で一〇〇八日となる。遅々と進まない自分。いっぺんに   全部はもとより、十分の一と言われても腰が引ける。でも千分の一なら、なんとかなりそうな気がす   る。「石に上にも三年」という言葉の深さを知った。   会社で立てる中期経営計画は、まさにこの3年、5年後にどうあるべきかを示したものです。   毎日流されていても、時の過ぎゆくのは一緒です。それなら3年先を夢みて、毎日この千分の一の   努力を積み重ねなければいけません。千分の一の努力はすぐには見えなくても、積み重ねた暁に   はきっと花が咲き、実を結ぶことでしょう。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 8月13日(水) NO.384 プラス思考     前にも触れたかもしれませんが、プラス思考ということがメルマガに載っていました。   仮に砂漠での遭難を想定した場合、飲み物がちょうど半分になったとき、「まだ半分ある」と生還へ   の意欲を強く燃やすことができるか、それとも「もう半分しかない」とトホホ気分になるのか、あなた   はどちらですかという話です。   この気持ちの持ち方次第で、健康面でも体の免疫機能を高めることが科学的にも立証されたそう   です。これはNK細胞と呼ばれるもので、少なくとも50億から人によっては5000億個も存在し、   毎日3000個発生すると言われるガン細胞をやっつけてくれるのです。ですからこの細胞が活発   だとガンになったり体調を崩すことが少なくなります。そしてこの細胞は活動的で自由な生活のもと   で活性化するという特徴がありますので、プラス思考は本当に重要だと指摘されています。   また笑うこともこの細胞の活性に繋がるとも言われています。ですから変にクヨクヨせず、「失敗は   成功のもと」といったプラス思考で、明るく笑い飛ばしてしまうような元気が私達には求められて   います。やはり「笑う門には福来る」ですね。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 8月12日(火) NO.383 育っていない親     高校野球が始まり、熱い夏がようやくと思ったら、台風が本土を直撃し各地で雨水の被害をもた   らしました。本当に変な夏です。今日あたりの天気予報を聞いていると、秋雨前線が停滞している   ようなことも言っていますので、このままですと暑中どころか、残暑見舞いもない、冷夏となってしま   いそうです。海水浴場やビアガ-デン・プ-ル等、一年をこの夏だけで稼がなければならない所は   お気の毒な話です。   さて先日少し触れました家庭の日・シンポジウムで、オ-ル巨人さんがこんなことを言っていました   世の中にはあまりにも育っていない親が多すぎる。テレビで怒りの相談室という番組をやっている   そうですが、こんな親がいることを紹介していました。   まずス-パ-でレジを通さない品物を平気で子どもが開け、食べているのに何の注意も与えない   親。次には万引きした生徒に、少しでもその負担を軽くとの店の配慮から、学校には言わず親に   引き取りに来てくれとの連絡に、そのくらいの品物なら大したことないでしょうとの返事をする親。   また都会での深夜一斉指導で摘発された子どもの引き取りに対しても「二人でホテルに行って泊   まりたいと言っているのなら、そうさせて下さい」と平然と答えている親。   その他にも学校での保護者参観日に授業中、自分の子どもをビデオで追っかけ廻す親、そしてそ   れを何も注意しない先生。あまりにもおかしな親が多く、考えなければいけないことが多いと指摘   します。   変にアメリカナイズされ、利己的というか自己中心主義のところが目立ちます。このまま進んだら   どうなるか、危惧されるニッポンですが、あきらめず、私達にできることを一生懸命、心がけたいと   思っています。親そのものも、このかけがえのない子どもによって育まれているのです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 8月11日(月) NO.382 顧客満足度(CS)     お客様から一年の中でも一番忙しいこの時期に、機械が故障して動かないとの連絡を頂きまし   た。さぞかしお困りだろうと思い、取り急ぎ現場に駆けつけてみると、インバ-タ(電動機可変速制   御器)という機器が不良で動作しません。しかしこの機器が在庫にない為、すぐには交換できず、   お客様が望んでいる生産ラインの現状復帰はままなりません。   ここで交換部品がないからと言って、入るまでは処置できませんと帰ってしまっては、何もお客様   が満足することには繋がりません。既設制御盤を見渡したところ、同様なインバ-タが全部で6ケ   付いています。駄目でもともとと思いながら、お客様にこの中で使っていないコンベヤ等はありま   せんかと聞いてみたところ、そのうちの1つは他の付属機器が故障しているため、コンベヤは廻っ   ているものの実質使用していないとのことです。これだと思い容量を確かめながら、その機器を振   り替えて使うため配線替を施したのです。試運転の結果、故障していたコンベヤは無事動きだし、   生産ラインは元通り復帰しました。   処置したことは大したことでないかもしれませんが、これが顧客満足度(CS)を高めることになるの   ではないでしょうか。どうしたらお客様が望んでいる生産ラインの立ち上げができるか、その身にな   って一生懸命考えていけば、きっと糸口は掴めるはずです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 8月 8日(金) NO.381 全国高校野球選手権     いよいよ夏の高校野球が始まりました。ようやく夏本番ですね。昨日の開会式では、歴代総理   では初めて小泉首相自らがこの始球式に臨みました。首相としての能力はともかくとして、私なり   にこの人の人気の秘密がよく解りました。それは政治家としての行動力ではなく、とにかく1人の   人間として魅力的によく動くからではないでしょうか。   この始球式の投球フォ-ムを見ていても、格好良く、様になっているし、政治家らしくない、明るい   ところが人々に受けているものと思います。   話を高校野球に戻しましょう。今大会からベンチ入りが2人増え、18人になりました。少しでも多く   甲子園のグラウンドに立たせてやろうという配慮からのものと思いますが、早速初戦の神港学園   が18人の選手全員を使い切りました。新聞によると、流れを変えようとの起用からと思われるが   試合を決める決定的な失点の陰には、この控え選手の悪送球から取り返しがつかなくなったと載   っていました。また敗色濃厚の時、思い出作りでできる限りベンチにいる選手を出場させようとする   監督がいるが、勝利への可能性を捨てたと映ることもあって、これは快しとしないと意見を述べて   いました。   私はちょっとこれには異論があります。そもそも甲子園に出るチ-ムぐらいになると、レギュラ-と   控え選手の間には、この記事にあるような歴然とした力の差などないものと思われます。控えの   選手にとっても、今まで一生懸命練習を積み重ねてきた集大成を何らかの形で表したいものです   こうしたチャンスという点では、レギュラ-も控えも分け隔てするものではありません。   そして少し理想論になるかもしれませんが、「努力するもの、必ず報われる」といった教育の原点が   あるのではないでしょうか。ですから機会均等を図り、少しでもそのチャンスがあればベンチ全員で   戦っていくことは、決して記事にあるような、あきらめたということには即繋がりません。高校野球   はこうした教育の一環で、決して単なる勝利至上主義であってはいけないものと考えます。   マスコミも知らない間に、勝つことや戦略だけを重視し、本来の高校野球の目的を忘れた報道の   偏重姿勢をよく考えて頂きたいものです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 8月 7日(木) NO.380 ノ- モア ヒロシマ     広島で58回目の原爆記念日を昨日、迎えました。多くの犠牲者を出したこの悲惨な出来事も   年を重ねる毎に人々の記憶から薄らいでいるかのような昨今ですが、広島の秋葉市長がアメリカ   のブッシュ大統領や北朝鮮の金正日総書記に対して、広島訪問を呼び掛けました。   核兵器が及ぼす被害の現実を直視するよう訴えたものです。   こう訴えたものの、先方には残念ながら馬耳東風の話です。少しでもその聞く耳を持つ素養があ   れば、イラク戦争はなかったでしょうし、馬鹿な核兵器の開発もなく、世界はもっと早くから好転して   いたことでしょう。でも日本人が絶対忘れてならないのは、世界で唯一の被爆国ということです。   今でも同じ人間に対し、ここまでの仕打ちをするのかと、腹立たしくなります。   この「ノ- モア ヒロシマ」は私達日本人にとって、韓国の恨(ハン)同様、子々孫々まで伝えてい   かなければいけないことです。それはアメリカで一部言われている、「リメンバ- パ-ルハ-バ-   」の比ではありません。世界でたった1つの核体験国だけに、私達しか伝えることのできない使命   がきっとあるはずです。しっかりと「ノ-」と言える日本人になっていきしょう。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 8月 6日(水) NO.379 県PTA大会に向けて     昨日、第2回目の県PTA大会実行委員会が教育会館で行われました。これは11月1日、地元   沼津市で開催予定の、静岡県PTA大会に向けて準備を図っているものです。県内各地のPTA会   長他関係者約1200人が集まるだけに、お迎えする立場の沼津市としても、少しでもよい印象を   持ち帰って頂きたいとの想いから、おもてなしの心で臨まなければなりません。   そんな中、現段階で頭が痛いのが駐車場の問題です。できる限り、専用の駐車場を確保している   バスでまとまって来て頂きたいとのお願いはしていくつもりですが、近隣の方々はやはり乗用車で   の来場が考えられます。会場である市民文化センタ-は昨年途中より駐車場が有料化となりまし   た。30分100円の料金です。この会は講演も挟み、およそ3時間以上にも及ぶことから、駐車料   金の個人負担も馬鹿になりません。   従って以前での開催会場にはなかった、この問題が沼津という地の印象を悪くしなければいいと   考えています。今後、教育委員会などにもさらに協力のお願いを働きかけるつもりですが、果たし   て行政側が真剣に耳を傾けてくれるでしょうか。「文化の香りがする街」と、格好良く唱っていても、   実態はなかなかそぐわないものです。せめて公共の行事ぐらい、その配慮が欲しいものです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 8月 5日(火) NO.378 バカの壁     養老孟司先生の書かれた新潮新書「バカの壁」が、発売から4ヶ月で100万部を越えたとの記   事が目にとまりました。私もまだ読んでいないので詳しい内容は解りませんが、「自分が知りたくな   いことについて自主的に情報を遮断」してしまうバカの壁が、誰にでもあるとのことです。   少し前に養老先生がテレビに出ているとき、y=a xの式でいくらでも大きくすることのできるaです   が、これが壁となり阻んでいる話をされていました。   独特の語り口で、鋭い社会批評をすることで知られている養老先生は、今年の5月にも沼津教育   振興会総会で「日本人のこころの危機」という題で講演されました。その時の内容を少し思い出し   てみます。   教育基本法というものがあるが、まともな家を建てたければこれだけは守ってくれという建築基準   法みたいなもので、問題は地面そのものが傾いていないか、よく考えるべきである。グロ-バリゼ   -ションという言葉は世界中の地面が傾くことを指しており、都会が象徴的である。   都市化がもたらすものとして、①人の考え方を変える ②人間が考えたものしか存在しない   ③地面は不気味だから見たくない ④意識の中に人が住むということがあげられる。   例えば、雑草が生えてくると、こんなものは植えたおぼえがないと言って取り外すことが基本的に   なっている。従って小学校のグランドが舗装され地面が見えなくなる。都市はこのように人間がコン   トロ-ルできるものだけで固められ、平和と安全志向の、人間が考えたことしか起こらないものに   なっている。現在の意識が優先してきているのが危機を感ずるものである。   ヘラクレスの「万物流転」の言葉通り、人間は変わるが情報は変わらないものである。それをニュ   -スは朝晩変えており、言葉の重みはなくなり使い捨てになっている。また人のこころがわかるの   が教育である。子どもはひたすら変わっていくものであり、こころに個性があるわけで、10年辛抱   したらよく解るのではないか。この150年、学問は情報化に走っていることを考えなければならな   い。   聞いていてもレベルが高いと思ったのが実感です。でもこの難しく奥行きのある養老哲学を、比較   的易しく紐解いて、現在の混迷する社会での生き方や考え方を示しているから人気が出ているの   ではないでしょうか。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 8月 4日(月) NO.377 偽ボランティア     地震で大きな被害が出た宮城県で、とんでもない偽ボランティアが出たとの記事が載っていまし   た。これはボランティアを申し出て活動した後、日当などを要求する手口です。   「屋根にシ-トをかけましょうか」と言って、防水シ-トを持って被災者宅を訪問し、これに応じると   作業後にシ-ト代や日当を要求するというものです。   以前、噴火で非難し離島していた隙に、泥棒に家屋を荒らされたという話もありましたが、この話も   同様なもので人の弱みにつけ込んだ、許し難き行為です。   被災者にとっては「泣きっ面に蜂」で、「一難去ってまた一難」である気の毒なお話です。   これとはちょっと意味合いが違いますが、ボランティアの中で考えさせられることもあります。進学   するのに内申点を上げるといった目的からのもの、また友人の新聞記者から聞いた話でも、わざ   わざやる前から「やるよ、やるよ」といったマスコミを利用した宣伝類のもの、どれもこれがボランテ   ィアかなと考えてしまいます。   とにかく、さりげなく他人を思いやったものでなければなりません。「困ったときはお互い様」昔から   引き継がれる日本独特の文化である、隣組の発想に似たものを大切に守っていきたいものです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年 8月 1日(金) NO.376 一念、岩をも通す     高校野球夏の大会も各地予選が大詰めを迎え、それぞれの代表がほぼ出揃ってきました。   静岡県も名門、静岡高校が4年ぶり21回目の出場を決め、甲子園での活躍が期待されるところ   です。そんな中、愛媛県代表として出場を決めた今治西高の曽我健太くんに、今、注目が集まって   います。   まず初めに、決して単なるもの珍しさからこのようなことを申し上げるのではなく、その生き方と活   躍に大きく心動かされたから、触れさせて頂くことをお断りしておきます。   曽我健太くん、17歳、名門・今治西高の6番サ-ドのレギュラ-、今大会21打数12安打9打点   打率5割7分1厘、堂々たる文句ない成績です。   彼は5歳の時に祖母のミカン園で、運搬用モノレ-ルに左足を挟まれ、足首から下を切断し左足   のひざ下から義足をつけています。そんなハンディを背負いながら、小学校3年の時から父親の   「普通に育って欲しい」との願い通り、好きな野球を始め、その持ち前のセンスがすぐに開花しまし   た。中学では4番でエ-ス、そして地元の名門・今治西高に入ってからも1年生の秋には見事、ベ   ンチ入りを果たしました。それから監督の薦めで打撃を生かすため、投手から野手に転向し今日   に至っています。50mも6秒7で走る俊足です。   こうした彼の感動した話があります。野球をやり始めた頃、親子どちらも好きなことがあって、「大き   くなったら甲子園に野球を見に行こう」との父親の言葉に、少年は「僕が野球でお父さんを甲子園   に連れていくよ」と答えたそうです。その強い想いで見事、こうして現実のものとしたのです。   この彼を支えてきたのは父親始めバックの力ではないでしょうか。「野球が自信をつけてくれた。あ   の子は義足を少しもハンディとは思っていない。普通に嬉しい」と答える父親や、「素直に一選手と   して預かっているだけ。あの子もそれを望んでいるでしょう」との監督の言葉に全てをものがたって   います。   本人しか解らない苦労もあります。小学校時代1年に1度でよかった義足の取り替えも、運動量が   進むにつれ半年での取り替えが必要となり、この大会に臨む直前の6月にも「悔いを残したくない   」とのことで新調し、最後の夏を迎えています。傷害を持った人達の大きな指標ともなります。   彼の甲子園での活躍を祈念します。そして彼に対し、ここまで打ち込んできた野球だけが素直にや   れる環境を作ってやるよう、周囲の人達にもお願いしたいところです。 -------------------------------------------------------------------------------- --------------------------------------------------------------------------------