--------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年11月30日(土) NO.218 休日の過ごし方     先週末、中学で開かれた学校保健委員会に出席したのですが、アンケ-トのまとめとして、   生徒達からの報告の中で意外な結果がありました。   それは月曜日が一番疲れるという、報告です。   私達大人の感覚では、週末が一番疲れのピ-クに達するものと思われがちですが、生徒達の多く   はこのような傾向にあるようです。   同席した学校医から、本当に疲れたというのではなく、朝起きるのに大変とか、十分寝足りないよ   うな、感覚ではないかとの指摘がありましたが、とにかくその立ち上がりは悪いみたいです。   1週間のスタ-トである月曜日にそんなことでは、ちょっと考えさせられますが、私が思ったのは   休日の過ごし方にその原因があるのではないでしょうか。   先生から指名されたほとんどの生徒は、この休日に塾通いが忙しいとのことです。   それだけ聞いても、子供達は昔と違って忙しく、可哀想な気もしますが、ある意味では普段の日と   この休日の切替がうまく出来ていないのではと思われます。   週5日制学習となり、少しでも子供達にゆとりをとの狙い通り、2日の休日のうち1日は徹底的に   遊ぶとか、休日にも計画を立てて、もう少しメリハリを持った方が良いような気がします。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年11月29日(金) NO.217 会長の誕生日     弊社の会長が今日で79歳を迎えます。   喜寿の祝いも過ぎ、80歳までは後1年となりました。我が父親ながら、未だに現場が忙しい時は   手伝って頂けるわけですが、いつも仕事に賭けるその姿勢には頭が下がります。   出張でも、やはり自分の出番だと判断されると、率先して出かけて頂けます。高圧関係など、ある   特殊技術を要するものは、どうしても周囲が当てにするものです。これは会社全体としてはちょっと   情けない話ですが、どこでも段々こうした昔からの固有な技術の引き継ぎが、難しくなっているの   ではないでしょうか。こうした特殊技術の継承がうまくいけば良いのですが...   野村捕手ではないのですが、現場畑において生涯現役を貫こうとしています。私の学生時代には   既に独立し、この道一筋に歩んできていますが、その年齢からしてみても、1級配電盤組立技能士   という立派な資格を持っているにせよ、やはり寄る年波には勝てないものです。   またいつまでも現役というのも酷かもしれませんが、元気でいてもらいたいものです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年11月28日(木) NO.216 古豪、阪神の意地     このシ-ズンオフ、阪神タイガ-スの補強がずいぶんとクロ-ズアップされています。   これも星野効果でしょうか、FAを宣言した檜山は早々に残留を決めましたし、広島の金本を始め   続々と他球団から良い選手をかき集めています。昨日も大リ-グ、テキサスレンジャ-ズ伊良部   投手の正式入団が伝えられました。   今年のペナントレ-スを見ていて思うのは、やはりこのタイガ-スが強くならないと野球は面白くな   いということです。今年、スタ-ト直後の阪神はこの威勢の良い新監督のお陰で、確かに勢いがあ   り、見ていても面白かったものです。それがシ-ズン途中で息切れはしましたが、来シ-ズンは   もっと面白くなるのではないでしょうか。   図らずも宿敵、ジャイアンツのご存知、なべつねオ-ナ-が、この趣旨の発言で中村獲得につけ、   大リ-グに行かずタイガ-スに入るようにとのアドバイスをしたとの話が伝えられています。   自分のところさえ良ければいいというやり方を棚に上げ、中村選手にとっては、大きなお世話で   よく言うよと、言いたかったことでしょう。   そしてもう1人、シダックスのノンプロ監督に引っ込んだ野村さんも、中村が阪神に入れば面白い、   関西は大いに盛り上がるとエ-ルを送ったそうです。   それでも最後に「それにしても他に比べ、巨人と阪神は景気がエエの-」と言い残した野村節は   野に一旦下っても、しっかりと健在だったようです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年11月27日(水) NO.215 継続は力なりpart.3     トイレ掃除をやり続けていて、気が付いたことから1つ。   それは継続していることが、いかに自分を楽にしてくれるかということです。   昨年の9月中旬からやり始め、ちょうど1年経ったこともあり、少し気が緩んだものと思いますが、   10月初め頃や、終わりから11月に掛けて、それぞれ2週間ぐらい休んだことがあります。   仕事等の事情があるときは、しっかり割り切って休ませてもらっていますが、さして理由がないにも   かかわらず休むときは、どうしても次の開始する立ち上がりが鈍るものです。   それに期間を空けると、何よりもトイレそのものが汚れます。一旦汚れてからですと、その修復が   まず手間です。それに今まで消えていた不潔感が漂ってきます。   不思議なものですね。毎日掃除をしているときはこの不潔感を感ずることが少ないのです。   従って継続の秘訣はこのトイレがそんなに汚れないで済む、毎日のようにやり続けることではない   かと思います。またそれが比較的楽に行えることにも繋がります。   「継続は力なり」こう考えてみると、トイレ掃除に限らず、いろいろなことにも共通して言えるもので   はないでしょうか。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年11月26日(火) NO.214 家本社長講演会近づく     初めての体験で、友人の告別式で弔辞を行いましたが、結婚式のスピ-チと違い、こうしたもの   は何度もやるものではないですね。万感胸に迫り、行う方も、聞く側も共に辛いものです。   今後出来る限りないことを祈ります。   中学PTAでお呼びする、家本賢太郎氏の講演会が近づいてきました。以前この欄でも触れました   (9月21日)通り、現在20歳の若さで会社の社長でもあり、慶応大学の学生でもある同氏が中学   時代、首から下が全く動かないという障害に見舞われましたが、見事克服し、短い睡眠時間の中   新しいビジネスや世界中を駆けめぐっています。この毎日が楽しくて仕方がないと言われている、   家本社長の歩いて来た道から、「やればできる」「人間死ぬまであきらめたらいけない」ということを   生徒達に少しでも伝えたいと願っています。   できれば全校生徒に聞いてもらえれば、一番良いのですが、こちらの思惑と違い、なかなかそうも   いきません。でも相手が中学生ならと、快く引き受けて頂いた家本社長の為にも、もっと多くの人   達に呼びかけ知ってもらわなければと思っています。   とにかく子供達に一番近い世代だけに、きっと大きなインパクトをもたらすものと考えます。   この熱い想いがもっともっと伝われば良いのですが... --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年11月25日(月) NO.213 友人の死     竹馬の友である友人が亡くなってしまいました。昨日の午前1時との話です。   先週の金曜日に私の留守中、妹さんから「ここ数日あまり具合が良くないことから、本人に変に気   付かれないように何気なく病院へ見舞って下さい」との電話が入り、休日である昨日にも出掛ける   矢先だっただけに、残念な思いが強くしています。   至って健康そのものであった彼が、昨年秋口行われた会社の定期検診で異常を指摘され、診断   の結果、急性白血病との宣告を受けました。そして昨年暮れの入院から約半年の闘病生活を経て   この5月には晴れて退院して、元気な姿を見せてくれました。この間の見舞いに行った経緯は、   過日(3月11日)のこの欄でも紹介しました通りです。それが思いの他の再発で、血液のガンと呼   ばれるこの病気の怖さを改めて知らされています。   1人娘が嫁いだばかりで、そのお腹の中の子供が来月にも生まれる予定になっていただけに、   楽しみにしていた可愛い孫の顔を見ることができず、さぞ口惜しい思いをしているものと思います。   生者必滅と言えども、53歳とはあまりにも若く、無情な話でものの哀れを感じています。   またこの防ぎようのない病とは言っても、自分の体はしっかり自分で守らなければいけないと、   先に逝ってしまった友人からの貴重な遺言と受け止めています。   明日の葬儀では、この友人にじっくりと最後の別れを語りかけたいと思っています。   謹んでそのご冥福を祈ります。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年11月22日(金) NO.212 頑張れ松井     先の日米野球では意識しすぎていたのか、松井の調子がいまいちでしたが、現段階で大リ-グ   の球団からのオファ-は4球団と言われています。   この松井が大リ-グで通用するか否かという話題が、あちこちで取り沙汰されていますが、私は   全然心配ないと思います。彼の目指している理想のバッティングは、私達の想像以上にレベルの   高いものです。従ってそこそこにやれるのは当たり前で、求めているものがずっと高いような気が   します。ですから技術的には問題がありませんが、1つだけ懸念されるのはハ-トの問題です。   以前にも触れました通り、その見かけよりずっと心優しい性格が災いしなければいいなと思ってい   ます。聞くとニュ-ヨ-クのマスコミは結果が出ないとすぐ叩くと言われています。ここをいかにクリ   ヤ-するかによるもので、願わくは結果をすぐ出し、良いスタ-トを切ることです。   とにかく多くの日本野球ファンの為にも、大いに頑張って活躍してもらいたいものです。   それがイチロ-同様、彼らの次を目指していく、日本の野球のレベルアップに大きく繋がっていくも   のと思います。   また日本の某球団のように、良い選手は自分の所へ軒並み集め、自分さえ良ければよいといった   やり方が、きっといつの日か反省しなければならない日が来るものと思われます。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年11月21日(木) NO.211 ふれあいコンサ-トより     PTA研修委員会主催のふれあいコンサ-トが先週の土曜日、中学で行われました。   浜北市からアマチュア30人で構成された、グレイス・ゴスペル・クワイヤ-というグル-プが、わざ   わざ駆けつけてくれました。このゴスペルのコンサ-トというのは初めてでしたので、楽しみにして   いましたが、こちらの予想以上になかなかのもので、熱いものがこみ上げてくるほどでした。   クワイヤ-(Choir)というのは聖歌隊を意味するとのことですが、このグル-プの若い人達が全員   映画「天使にラブ・ソングを!」を想わせるような、濃紺の聖歌隊の出で立ちで、綺麗な音楽を歌う   その姿は心癒されるものです。   また「君は愛されるため生まれた」という曲では、メンバ-が手話を交えながら歌い、とても感動的   でさわやかなものを覚えました。やはりこちらの聴く姿勢によって、ずいぶんと捉え方が変わるもの   です。欲を言えば、朽ちかけている体育館ではなく、コンサ-トホ-ルならばと望みたいところです   がこれも致し方ないところです。音楽は心で聴くものですね。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年11月20日(水) NO.210 事故や災害は忘れた頃やってくる     昨日まで工事で出張していた為、ちょっとこの欄をお休みさせて頂いておりました。   その出張中の話なのですが、昨日仕事中、制御盤の改造作業を行っていて、私が誤って踏み台   から転倒するということがありました。幸い事故やケガまでには至らず、元請さんにも迷惑を掛ける   ことなくほっとしていますが、改めてその怖さを感じながら反省させられています。   ちょうど背中合わせで設置されている盤の、高さがほんの5~60cmの踏み台(低い脚立ではな   かった)に乗り、作業を行っていたのですが、高さが中途半端で膝を曲げなければいけない高さで   この事は起こりました。同じ所で作業を行っていた前日から、脚立のように安定していないこの備   え付けの踏み台は、グラグラしていて不安定で嫌だなと感じてはいました。それが作業に夢中にな   り、中腰の高さでバランスを失い、踏み台が倒れたことから転倒に繋がってしまったのです。   この台が前に倒れたことから、当然それに伴う足が前に行き、残された上半身は後ろに倒れます   これが怖いところですね。幸い後ろの背中側は盤があった為、ヘルメットを被っていた頭が止まり、   自分の背中は盤の突起物に強打したものの、お尻からずり落ちるという形をとったので、大事には   至らなかったものと思います。   もし背中側にこうした障害物のような物がなかったらと思うと、ぞっとします。またこうした倒れ方を   した場合、例え50cmぐらいの高さでも大きな事故に繋がるおそれがあるものと思います。   そしてヘルメットを被っていたことも幸いしました。多分転倒の最中、頭もあちこちにぶつけている   はずですが、ヘルメットのお陰で何も痛さを感ずることがありませんでした。   こうした失敗を次に活かせていかなければいけない必要を今、強く感じています。   そして不安要素は出来る限り取り除き、安全面での一層の配慮が求められるものです。   また転倒したのが社員ではなく、私自身で良かったとつくづく感じています。   それにしても年は取りたくないものです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年11月15日(金) NO.209 ちょっと変だなNO.1     最近、車を運転していて気がついたことを1つお話ししたいと思います。   相手から譲ってもらったり、停車して前に行かせてくれたりした時、よくお礼の合図で、駐車用の点   滅するハザ-ドランプを点灯することがあります。   これ自体は何も問題ないのですが、こうして例えば譲ってあげる事前、双方がお互い目と目を合   わせているにもかかわらず、その時は何のリアクションもなく、前に入れてもらった後、このお礼の   合図である点滅をする人が増えています。   これって何か変だなと感じます。元々顔を合わすことができず、サンキュ-とか有り難うございます   という意思表示が出来ない為、その代わりの表現として使われるようになったものと思われます。   それが事後にこうした合図さえすればよいというのでは、本末転倒にも思える話です。   こうした傾向は比較的若い世代に多く見掛けられ、世の流れが無関心・無愛想・無感動に変わり   つつ現れなのでしょうか。   人間として会釈とか挨拶はやはり原点です。そして日本古来からの美徳とも言えるものです。   いつまでもこうした気持ちの良い習慣や文化は残していきたいものです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年11月14日(木) NO.208 営業姿勢に問われるもの     昨日は湯河原のKホテルへ仕事で出掛けました。現在お客様に技術提案を図っている、電力量   の節約について、その測定結果の説明です。   日帰り温泉などを含め、日頃かなり忙しく稼働しているKホテルだけに、その電源環境の測定デ-   タからはだいぶ省エネ効果が見込まれるものと予想していましたが、測定結果はそれほどのもの   ではありませんでした。従って今回、技術提案の工事見積書は敢えて持参しませんでした。   それでは何の為にこうした営業をやっているのか、とお尋ねになるかもしれません。現在のような   厳しい経営環境の中、一番考えなければいけないのは、この費用対効果のことです。   短期間にその消却ができればよいのですが、費用の回収に時間が掛かりすぎるのではいかがか   と思います。こうしたまずお客様の立場になって考えていかなければいけない必要を感じます。   ただ闇雲に、お客様に何が何でも商売に繋がる方向へ向いてもらうのではなく、その分析から、   あまり投資効果が上がらなければ、はっきりNO(不必要)とこちらからもアドバイスをしてあげるこ   とも必要だと思います。またこのような、直ぐにはビジネスに繋がらなくとも、目先の利益を追いか   けるわけでない、私達の誠意ある姿勢が、いつ何処でどんな引き合いを生み出さないとも限りま   せん。「急がば回れ」の言葉にもある通り、信用の積み重ねが大事だと思います。   そして弊社の経営理念にもある通り、いつもお客様の立場になって、一層の小回りのきくサ-ビス   を心がけたいと思っています。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年11月13日(水) NO.207 人の話に耳を傾ける     市教育委員会からのお声掛かりで進められている、「子育て井戸端会」が昨夜地元大諏訪の集   会所で行われました。これは沼津市の中で、本年度我が片浜校区がその対象地としてあげられて   いる関係で、5つの字でそれぞれ8月ぐらいから進められているものです。   その内容としては、主に子供達の教育に関する話題が中心になることから、中学PTAの立場から   もその出席要請がありました。別に難しい肩の凝るような会ではないのですが、自治会・老人会・   婦人会・生徒会・子供会の関係者が、それぞれの立場で気ままに話される関係で、論点がボケル   というか、コンセンサスが取りにくい集まりであったというのが印象です。   こう言ったら何ですが、特に老人会というか、この組織を代表して出席している方の、個人の資質   に関わることが多いのですが、頭が硬いというか、昔はこうでありこうせざるを得ないと言った、か   たくなで妥協を許さない部分を感じました。   話し合いというのは、こうしたそれぞれの少しずつの歩み寄りがあって成り立つもので、一方的に   自分の主張を押し通すものでは、その目的が適いません。   もっとも、だから井戸端という名前がついているのかもしれませんが、言いっぱなしではなく、人の   意見に耳を傾けなくてはいけません。   この自分が語るより、人の話を聞くことの方がずっと学ぶべきものが多く大事であると考えます。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年11月12日(火) NO.206 古紙回収     一昨日の日曜日、中学PTAで地元の古紙回収作業を行いました。幸いお天気にも恵まれ、ス   ム-ズにその作業を進めることができました。そしてとてもラッキ-だったのが、この資源ゴミであ   る、新聞・ダンボ-ル等の引き取り単価が上がっていたことです。   我が中学行事としては、年に2回行われているもので、今回が2回目になります。協力業者のご好   意もあり、前回の4月末に行なった時に比べ、新聞が2円から3.5円、ダンボ-ルが1円から2円   そして雑誌が0.5円から1.5円とそれぞれ値上げになっていました。   また回収量も増えていたことから、前回のおよそ3倍近い額である、約23万円もの収益金を受け   取ることができました。   いくらお金でその価値は代えられないと言っても、皆が一生懸命働いた結果として、少しでも多い   収益をあげることができれば、それに越したことはありません。生徒達にとっても、学校活動の中   での補助経費として、いろいろと役立てることができます。   それにしてもこの行事の度に、地元の方々の有り難さをいつも感じさせられています。この実施日   の2日前にも、市で行う定期的な資源ゴミの回収がありましたが、それには出すことなく、この日に   備えて以前から蓄えて頂いています。   このように学校はその地域に支えられていることを改めて知らされます。また親と子が力を合わせ   一生懸命働く姿やこうした地域の協力から、いつもやって良かったと思うのがこの行事です。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年11月11日(月) NO.205 子供に対する違い     子育てに関して、こんな比較が載っていました。   子供が転んだとき、日本の母親は直ぐ抱き起こすと言います。   一方、アメリカでは黙って見ているそうです。   またアフリカのお母さんは、自分が転んで起きあがって見せると言われています。   自立ということが、いろいろと我が国でも言われていますが、やはり過保護なんでしょうか。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年11月 8日(金) NO.204 ユニ-クさと非凡さ     ノ-ベル化学賞を受賞した田中さんの、愉快なコメントなど、その愛される人間性がいろいろと   披露されていますが、もう一人のノ-ベル物理学賞の小柴昌俊さんについても、新聞にこんな記   事が載っていました。   今から50年ぐらい前、臨時講師をした神奈川県の中学校で、こんな試験問題を出していたそうで   す。「この世に摩擦がなければどうなるか答えよ」   この解答の正解は「白紙答案」です。摩擦がないと鉛筆の先が滑って、紙に何も書けないというの   がその理由です。何ともユニ-クな先生だったものです。   この正解者が3人いたというのも凄いものですが、「やはり“変人”でしたね」と教え子たちは懐かし   く語っていたとの話です。   過日記載した劣等生発言といい、田中さんのス-ツとネクタイのコ-ディネ-トをいちいち考えたく   ないことからの、全く同じ物を何着も用意していると言った話にしても、どちらのノ-ベル賞受賞者   共、変に型にはめられていない、そのユニ-クさと非凡さが伺われます。   やはり世界的な偉業を成し遂げる人って、どこか普通ではないのですね。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年11月 7日(木) NO.203 感謝とねぎらい     毎日の朝礼時、読み合わせをしている職場の教養ですが、昨日はこんな話題が載っていました   忘れ物を届けてもらった時、その中身がこちらの要求を満たされている場合は良いのですが、届   けた品物が違ったり少なかったりすると、往々にしていきなり怒り出したりすることが多いものです   これは特に身内などの場合、典型的にこうした傾向になりがちなものですが、以下のように諭され   ています。   もしも違う物が届いたとき、「せっかくだけどこれじゃなかったよ。でもわざわざ届けてくれてありが   とう」と言うことができたら、頼まれた人も「悪いことをした」と反省できます。   こうして人は自らを改め、向上するもので、頼んだ方も間違ったことを責めるより、やってくれたこと   への感謝とねぎらいの心を持つことで、自分を磨き高められるのです。   私などは身につまされるところで、すごく耳の痛い話です。少しでも気をつけようと思っています。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年11月 6日(水) NO.202 飲酒運転     飲酒運転の罰則が強化されてから、その取り締まりについていろいろと耳にします。   まずはゴルフ場を出た直後の帰り道に、検問が張られていると聞きました。これはコンペの後など   のパ-ティ帰りを狙ってのものです。一説には改正された法律では、同乗者にもその責任があるこ   とから、運転手1名はもちろんのこと、同乗者3名と併せて100万もの罰金を払った人がいるとか、   いないとか...   また新聞に記載されていたことですが、代行運転を頼むのは良いのですが、検問を通り過ぎた途   端それをキャンセルし、飲酒運転のまま自分で運転して帰るというのが増えているそうです。   これも厳しい時代を反映しているような話ですが、落ちがついていて代行から自分に代わった途端   事故を起こしたり、結局再度検問に引っかかって検挙されるということもあるそうです。   どちらの話題も何か侘びしくなるような話です。一方は心底事故のない安全を願っての取り締まり   というよりは、ただ捕まえる為だけの行為にも見えますし、また車を乗る方も飲酒運転の罰則逃れ   だけがその目的で、本来の何か起こってからでは取り返しのつかないということの、防止策からは   全く外れています。とにかく、免許書き換えの時、眺めるビデオのように何かあってからでは遅く   自分一人だけではなく、家族まで悲劇のどん底に巻き込んでしまいます。   「飲んだら乗るな、乗るなら飲むな」を是非徹底したいものです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年11月 5日(火) NO.201 未知なるものへ、新たなる挑戦     先週末、とうとう松井選手が大リ-グ入りを正式に表明しました。   いよいよという感じですが、昨日も巨人の日本一を祝った優勝パレ-ドに、40万人もの人々が訪   れたと言います。この多くの人達のほとんどは、松井見たさに押し掛け、心からお疲れさまの言葉   と大リ-グでの今後の大活躍を祈り、エ-ルを送ったものと思います。   私はジャイアンツファンではありませんが、今年の松井は何かが違っているようで、見ていて恐ろし   いほどの気迫が伝わって来て、敵ながらアッパレという感じで密かに応援していたところもあります   これも本人の中では、日本での集大成という意味合いで、今シ-ズンに賭けていた強い現れが、   あったからこそで、今となっては良く理解できます。   来年日本のプロ野球界は少し寂しくなるかもしれませんが、こうなったら日本の4番バッタ-が、   世界でどこまで通用するか、是非見たいものです。   技術的にもまた一段とグレ-ドアップし、とにかくそれに賭ける執念は並々ならぬものを持つ、松   井選手ゆえ、きっと大きな成果を上げられるものと思います。   またイチロ-とは違った意味で、気配りに富んだその性格から模範的な好青年と呼ばれていること   からも、世界に松井ありを見せつけて、更に大きく実をつけてもらいたいものです。   とにかく、敢えて安住の地を捨ててまでも、自身の大きな夢に挑戦する、その姿勢は見事です。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年11月 1日(金) NO.200 意義ある改革     高知で行われていた国体が閉幕しました。地元県が天皇杯を逃すのは39年ぶりとのことです。   高知県はご存知、橋本大二郎知事が率いる県でありますが、今まで各県が取られてきた、この国   体優勝に向けての無理な強化策は行わなかったと言われています。   確かにこの知事が言われるように、毎年、毎年開催県が優勝をするというのも、変な話です。   そして高知県の場合、前回は31位で毎年最下位に近い成績の県が、地元になったからと言って   いきなり優勝するというのもおかしく、理解できるところです。また今まではこの優勝を狙うために、   地元とは全く関係ない選手を無理矢理集めていたとも聞きます。   こうした悪い慣習を改めるためにも、高知県が採った選択は価値あることではないかと思います。   それは新聞にも書かれていた通り、決して不名誉なことではなく、意義ある改革と言えるものであ   ります。そもそも現在の国体において、個人ではない団体での都道府県優勝が果たして大きな意   味を持つものでしょうか。有名無実なものと思われます。   また無理な強化策に伴う、不必要な費用の捻出は全く無駄なものではないでしょうか。   来年は地元静岡の開催です。是非良識ある判断をお願いしたいところです。 --------------------------------------------------------------------------------