株式会社 アイソー




2010年09月の日記

身体年齢若返り術その1

[2010年09月30日(木曜日)|No.1891]

「たけしの健康エンタ−テイメント・みんなの家庭の医学」というテレビ番組を観ました。テ-マが自分自身の身体年齢を知ることと、その若返り術についてです。
 
まず血管の若返り栄養素に注目していました。今およそ100万人以上もの日本人が、何らかの動脈硬化になっていると言われています。
 
年をとれば誰でも血管の老化は進みますが、埼玉県の坂戸市というところは、町中でこの血管を若返らせる取り組みを行ない、1年間で4億円以上もの医療費を削減する事に成功したというのです。
 
中には血管が40歳以上も若返るという、驚異的な人も現れています。それは血管の若返り栄養素と言われる、葉酸というものの摂取によるものです。
 
葉酸とは、ビタミンB群の一種で、一般的には、貧血予防や、胎児の栄養補給のため、妊娠した女性が摂取をすすめられる栄養素ですが、これには、血管の老化を促す新しい危険因子と呼ばれる、ホモシステインを減少させる効果があるとのことです。
 
ホモシステインは食後、肝臓で分解されたアミノ酸の一部なのですが、これがなかなか曲者で、栄養分などと血液中に送られる際、血管壁に衝突してその内膜を傷つけてしまうのです。そしてこの傷ついた血管壁が、コレステロールが付着しやすく動脈硬化が起きると言われているのです。
 
番組ではその食生活を採り上げていましたが、一番よいのが海苔を食べることです。それも味付け海苔より、焼海苔の方がより効果的だとのことです。
 
全般的には葉酸はやはり野菜に多く含まれ、菜の花や枝豆、からしながそのベスト3です。しかし葉酸は水に溶けやすいため、ほうれんそうなど野菜を茹ででしまうと栄養成分が半減してしまうと言われていますから、調理法には工夫が必要です。
 
現在、日本人のその平均摂取量は、1日299μg(マイクログラム)と言われていますが、効果を上げた坂戸市ではプロジェクトで目標としているのが一日あたり400μgです。
 
毎日決まってこれだけ摂取するのは、かなり大変なことと思われます。でも葉酸は野菜の他、岩海苔や牛・豚のレバ−、わかめ、うなぎの肝などにも多く含まれていることから、根気よくこれらと併せて、1食あたり133μgを目指して大いに食べた方がよいとされています。
 
この番組を観た我が家でも、翌日の朝食は珍しく温かいごはんに、焼海苔を巻いたおにぎりでした。「ああ、しっかりと私の体のことを考えてくれているのだな」と、口には出しませんでしたが、ちょっぴり嬉しく感謝の気持ちを抱いた朝でした。
 
その他まだまだ紹介していた筋肉年齢を若返らせる方法など、この続きその2はまた明日、紹介させていただきます。


大横綱の風格

[2010年09月29日(水曜日)|No.1890]

4場所連続全勝優勝で、双葉山の持つ69連勝にあと7つと迫った、横綱・白鵬の偉大さを改めて知りました。この技術的に優れた点はもちろんですが、それ以上に相撲に取り組む姿勢というか、心構えが何よりも素晴らしいものです。
 
それはもう、モンゴル人とか日本人といったレベルを超えているようにも感じます。場所後、数あるインタビュ−を受けていても、「ああこの人、もうすっかり日本人だな」と感じさせられるくらい、すっかり落ち着き払った対応の上、その一言一言が味わいのある言葉に包まれています。
 
そのいくつかを紹介させてもらうと、「私は決して、力強い人間ではありません。ただ、運があった。運は努力をしている人間にしかこない
 
また別の雑誌に載ったインタビュ−記事でも、「相撲は力じゃない。体の使い方です。足腰が良くなる、体が大きくなるというと、相手に対する圧力が強くなる。足腰がいいと、体重を活かす相撲ができるようになる
 
上半身の力に頼ってないんですよ。わたしの体重152キロは幕内平均体重です。平均であっても150キロってすごい重いじゃないですか。それを利用する相撲になってるんですよ。目に見えない圧力です
 
また土俵に上がって、無理に勝とうと思っていないことが次の言葉に表われています。「歌にもある、勝つと思うな、思えば負けよって。だから、勝ちに行くんじゃないぞみたいな。横網っていうのは、思い切って相撲をやってないんです
 
100%の力でやってない。そうすると絶対、落とし穴があるんです。ちっちゃい土俵だし、俵を割れば負けだから。バーッと馬鹿みたいに待ったりしたら、負けちやいますからね
 
何が何でも勝たなければいけないと、とどめを刺すような、快く思われなかった朝青龍の取り口とはえらい違いです。その言葉の中に、いつしか自然に築かれた、大横綱の風格さえ感ずるようになっているのです。
 
この白鵬が一番意識しているのが、やはり本や映像で研究した双葉山の姿とのことです。偉大な先輩が上記で挙げたような、勝ちに行く気負いを感じさせず、ふわっと立って攻めさせた上で、自分が十分になる取り口だと言われているのです。
 
新聞にも、今の白鵬には、双葉山の集中力に加え、大鵬の安定感、北の湖の厳しさ、千代の富士の切れ、貴乃花の正々堂々さがあり、大横綱の持ち味を「ちゃんこ」にしたような強さがあるとまで書かれています。
 
こうなったら来場所、この大横綱の持つ大記録を是非更新してもらいたいものです。朝青龍などとは全く違って、この人には国籍などは全く意識させない、トップとしての大きな責任感や使命感、そして人間としての大きな包容力、優しさがあるからです。


山あり谷ありの人生

[2010年09月28日(火曜日)|No.1889]

島野修さんってご存知でしょうか。1968年のドラフト1位で巨人指名を受けた選手ですから、ご存知の方もいることと思います。このドラフトで、巨人指名を確信していた、仙ちゃんこと、明大の星野仙一投手が、星と島の間違いじゃないかと、ショックを受けたと言われていることでも知られる島野投手のことです。
 
神奈川県の武相高校出身で、甲子園でも活躍し、当時のドラフト目玉であった田淵、山本浩二、星野という3羽ガラスを向こうに追いやり、堂々の巨人1位入団を獲得したものの、故障に泣かされ、入団3年目でやっと初登板初勝利を飾った人です。
 
ところがその後も勝ち星に恵まれず、76年に阪急ブレ−ブスに移籍後、1軍のマウンドを踏むことなく3年後の78年に現役を引退することになったのです。
 
この島野さんが1年間打撃投手を務めた後、野球から足を洗い飲食店を経営していたとき、話を持ち掛けられたのが、球団のマスコット人形です。当時は他に類がなく、島野さんが始めたブレ−ビ−というマスコットが、日本の草分け的存在となったのです。
 
でも通常は、その中身まで興味を示さない存在のマスコットなのですが、島野さんの場合は違いました。ある時、新聞に栄光からの転落などと書きたてられたことから、グランドでのヤジもそれはエゲツないものとなりました。
 
お前、巨人のドラフト1位だった島野やろ。ようやるわな、ぬいぐるみ着て。恥ずかしくないんか」「何やっとるんじゃい。恥を知れ、恥を」などと、お構いなく乱れ飛びます。
 
落ち込んでクサクサして自棄酒をあおっていると、ある日、隣の席にいた親子の会話が耳に入りました。「ブレービー、めっちゃおもろかったなぁ。また、見に行こうな、お父ちゃん」。小学生だろうか、「H」のマークが付いた阪急の帽子をかぶっていたそうです。
 
この子どもの一言に涙し、すっかり変わった島野さんは98年に辞めるまで、18年間1試合も休まなかったと言います。そしてオリックスに変わり、名前がネッピ−に変わっても姿勢は何ら変わることなく、その試合数は何と1175試合にも及びました。
 
その間、重さ12キロの着ぐるみを身に着け、40度の熱を出しても飛び跳ね、足を捻挫してもテーピングをグルグル巻きにして全力疾走しました。また94年、オールスターゲームではパフォーマンスに失敗して肋骨を3本折りましたが、公式戦が始まるとコルセットを3枚巻き、元気よくまたグランドに飛び出してきました。
 
そんな彼の必死な姿を眺めて感銘し、オリックスからメジャーリーグへと巣立ったイチロー、田口らが一目置き、本拠地でのゲームの前には必ず挨拶していたのはあまり知られていないことでもあります。
 
こうして、今ではどの球場に行ってもマスコットの姿を見ないことはないくらい、スタジアムでのパフォ-マンスは野球を楽しむ上で、欠かせないものとなっています。
 
その草分け的存在の島野さん(ネッピ−)の背番号は111番でした。パ・リーグで1位、そして日本一、最後の1はマスコットとしてNO.1という願いを込めているという島野さんの言葉は、まさに自分の仕事に誇りを持つ男そのものだったと言います。
 
今年の5月、その島野さんは脳出血の為、59歳という短い生涯を閉じてしまいました。でも栄光から転落し、思い悩んで挫折の底から築き上げた人生は、今見事に引き継がれ、プロ野球にしっかり根付いているものと思います。
 
与えられたものが天職と思い、精一杯ベストを尽くせば道はまた開けるというものです。何事も絶対あきらめてはいけませんね。島野さんの功績に敬意を表し、そのご冥福を祈ります。


イチロ−選手の偉業

[2010年09月27日(月曜日)|No.1888]

イチロ−選手が10年連続200本安打を記録しました。一口に10年というものの、その積み重ねは想像を絶する大変なものと思われます。心から祝福したいと思います。
 
先に日米通算3500安打を達成したとき、イチロ−選手は球団に頼んで華々しい球場での演出をやめてもらいました。ちょうど2年前、なぜか地元紙に、イチロ−はチ−ムのことより自分のことしか考えていないと書かれ、チ−ム内に不穏の空気が漂ったからです。
 
また大リ−グで4256本の最多安打記録を持っている、ピ−ト・ロ−ズは「日本の野球を悪く言うつもりはないが、基本的には(マイナーの)3Aレベルだ」と反発し、さらにその打撃を「内野安打が極めて多い。世界一幸運な男だ」とまでけなしています。
 
こうしたことからイチロ−選手なりの考えで控えたことと思われます。でも一方では、イチロ−選手がカリフォルニアに生まれていたら、間違いなく大リ−グだけで4000本を超える安打を放つ選手になっていただろうという、地元での意見もあるわけです。
 
それからこのピ−ト・ロ−ズしか、それまでシ−ズン200本安打を10回記録した選手はいなかったわけですが、連続記録ではありません。それをイチロ−選手は大リ−グに移籍したその年から、1シ−ズンも欠かさず続けていることに、大きな価値があるのではないでしょうか。
 
とにかく来る日も来る日もコツコツと安打を放ち、その記録を積み上げ、ここまで至るというのは、まさに前人未到の記録とも言えるわけです。こうなったら口惜しいから、ロ−ズの持つ、4256本の記録も是非抜いて欲しいと思っています。
 
大リ−グ通算ではとても年齢的にも無理でしょうから、認められない日米通算でよいから達成してもらいたいものです。
 
それにしてもこの当人が「打撃は、ものすごく高度なテクニックを積み重ねていくわけで、全スポーツの中でも、かなりハイレベルな身体能力と技術を要すると思うんです。自分が、ちょっとズレを感じれば、10割のうち、3割を打つことも難しい。10回やって3回成功するのが、至難の業なんです」と言うように、そんなに簡単に打てるものではありません。
 
それだけにそうしたズレを絶えず克服し、打ち続けるイチロ−選手はやはり凄いものです。あと5〜6年と言わず、10年やってもらいたいものです。そうすれば大リ−グでの最多安打も夢ではないですね。


尖閣諸島沖中国漁船衝突事件

[2010年09月24日(金曜日)|No.1887]

中国が大国的な我がままぶりを発揮しています。ご存知のように、領土問題でもめている尖閣諸島の日本領海内で、巡視船にわざと衝突し逃げようとして捕まった、中国漁船船長の逮捕をめぐる問題です。
 
中国はこの事件に対して、国内でも抗議のデモが起きていたり(と言っても国内のほんの一部のことでしょうが)、日本に対して報復とも思えるような、様々な対抗措置を見せています。
 
その1つは日中閣僚級交流停止などと、一方的に通達してきて、その態度はどんどんエスカレ−トしてきています。これに先立ち、事件直後でも、まだ赴任して間もない、民間出身の丹羽大使を真夜中に呼びつけています。その立場が逆だったら、えらい問題になるところのことだけに、高飛車な姿勢に疑問を感じているものです。
 
また中国のある会社の社員旅行という、1万人規模の日本への旅行を、1ヶ月前になって急遽キャンセルしてきました。一人当たり13万円の平均出費と言われていることから、これだけでも13億を超える経済損失となるわけです。
 
それからSMAPの上海公演がここにきて延期となったり、中国側からの招待で、大学生ら1000人が上海で行われている万博や、現地青年との交流に参加する、日中青年交流事業が2日前になって突然の延期を申し入れてきています。
 
あまりにも一方的で、訪問を予定した関係者の心情を察するところです。どれも中国側の傲慢な態度を感ずるものですが、ある意味ではここで新たな出発となった菅内閣の力量を試しているのではないでしょうか。
 
その中の一人、前原外務大臣は比較的、中国には距離を置いている、どちらかと言えば親米派の人間です。従って、お手並み拝見的な意味で探りを入れるため、揺さぶりを掛けているようにも思えます。
 
あるコラムに、この中国も日本の後を追うということが載っていました。世界第2位の経済大国を確実にしていて、その繁栄はまだまだ続くと言われる中国ですが、構造転換や市場経済化が進まなければ、遠くない将来、日本と同じように高成長時代が終わるとも考えられるという指摘です。
 
そして中国もアメリカと同じように、自信過剰になる前に、日本の経験から多くを学んだ方がよいと結んでいました。こんなことを言っても、とてもその耳に届くものではありませんが、高い経済成長や強い競争力を持つ今だからこそ、努めて謙虚になるべきです。
 
もちろん、日本の対中政策はその圧力に屈せず、毅然たるものでなければなりません。菅政権の力量を測る試金石ともなった、この問題ですが、一歩間違えると、後々まで日本の将来を揺るがす、由々しき問題だと思っています。


報道の行き過ぎ

[2010年09月22日(水曜日)|No.1886]

前日の感謝という話題の後で、こんな下衆な話に触れたくないものですが、一回は言っておかなければ気が済まず、敢えて触れさせて下さい。
 
先日、懲役2年6ヶ月の実刑判決が下された、タレントのM・Oの事件についてです。民間の裁判員が加わっている裁判でもあることから、また一段と注目を浴びているものですが、一言で言って、もうあまり触れる必要がないというか、触れる価値もないように思っています。
 
判決が出た途端、即控訴ですか。まずもって、まるっきり反省している態度が感じられません。あまりにも身勝手というか、自分のことしか考えていない被告を眺めていると、たとえ実刑が確定して収監することになっても、自分の過ちを認め、更生するようなことはないものと思われます。
 
とにかく、あまりにも自己保身に走り過ぎています。そのような、いかがわしい薬を使ったことがありませんから、当時の状況など、とても知る由もありませんが、苦しんでいる被害者を放っておいて、救急車も呼ばず現場から立ち去り、いろいろと身代わりの工作をするなど、血の通った人間のすることではありません。
 
ましてや、多くの人間の前に立って仕事をするタレント業です。そうした思いやりのかけらもない人間は、そもそもそれだけでタレント失格で、視聴者が許すはずがないものと思います。
 
裁判の答弁の一部を聞いていても、あまりにも見苦しい言い逃れです。ちょっとそこまでマスコミが採り上げてもいいのかなと思うことですが、意味深なメ−ルの内容については、薬ではなく俺が欲しいのかなどと、あまりにも聞くに堪えないふざけた内容です。
 
ですから事の真相より、興味本位に裁判の内容に関心を持つ人も少なくないのではないでしょうか。明らかに行き過ぎで、そこまで報道する必要もないことだと思うし、また報道する価値もないような事件ではないかと思います。
 
また被害者の家族には本当にお気の毒だと思っていますが、少し見方を変えてみれば、どうでしょう。もし彼女が生きていれば罪になることです。ましてや妻子のいた人との秘め事であれば、今のような被害者の家族が全面的に表に出るようなことも、少し疑問が生じます。
 
そんな中、この事件を唯一救ってくれたのは、民間から選ばれた裁判員の事後のコメントです。「客観的事実を見ることに徹した」「被告がタレントでなく一般人でも同じような判決になったと思う」という、清々しいコメントの中には、もうこれ以上、物見遊山的な報道は控えてくれといった思いが、きっと込められていたものと思っています。


感謝!

[2010年09月21日(火曜日)|No.1885]

1961年の独立創業から2007年の閉店まで、40年以上にわたって行列が続いた東池袋のラーメン店「大勝軒」の秘訣について、あるメルマガに載っていました。途中、一部省略してありますが紹介させていただきます。
 
大勝軒・店主の山岸一雄さんはラーメン界のカリスマとしてあまりにも有名だが、たんなる人気店の域を超えた「大勝軒」の生命力を支えている要素は、意外にシンプルなものだった。
 
① 素材に感謝しなければ素材を活かせない
 
感謝の気持ちをもて。名刺に「出会いに感謝」と刷り込む人もいるし、社是・社訓に感謝という言葉を用いている企業も多い。感謝を否定する人はまずいないだろうが、感謝の価値は、その大切さを説く人にかかっている。虚しく聞こえず、胸に響くかどうかは、ひとえに“人物としての説得力”の問題だ。
 
感謝の価値を説くに価する人物かどうか。たとえば長年にわたって多くの信頼をえた人物が、感謝の価値を説けば素直に耳を傾けたくなるものだ。東京・東池袋の「大勝軒」店主、ラーメン界のカリスマで知られる山岸一雄さんも、そのひとりである。
 
山岸さんは、満足できないスープが仕上がると捨ててしまう料理人に疑問を投げかける。素材を扱う姿勢に問題があるのだと。スープの素材は元をたどれば、肉、魚、野菜などそれぞれが生命であり、スープを捨てることは生命を軽んじている証拠である。
 
多くの生命をもらってスープは作られるのだから、素材に感謝の気持ちをもたなければ素材を活かせず、美味しいスープを作れるはずがない。そう指摘するのだ。
 
山岸さんは、カウンター越しにお客にあれこれと注文をつける店主ではない。いつも黙々とラーメンを作っている。しかし、あえて口に出さなくても山岸さんの思想がお客にも伝わっていることは、お客の振るまいに現われている。大勝軒のお客は食べ終わった後に器を自分で下げる。これは店側の要請ではなく、客のあいだで自然にできあがったルールなのである。
 
以心伝心だ。お客が自分で器を下げる行為は、美味しいラーメンを作ってくれた山岸さんへの感謝の証しとみてよい。きっとお客は無意識のうちに、山岸さんから感謝の気持ちを学んでいるのだろう。美味しさだけではなく、あえていえば心が洗われるような清々しさ。だからこそ、40年以上も行列が続いているのだ。

 
② どんな高級食材にも勝る最高のスパイス
 
お客への感謝の気持ち。これも山岸さんが最重要視するひとつである。自著「これが俺の味」で、山岸さんは端的に述べている。「精一杯努力して、美味しいものをつくって、お客さんに喜んでもらいたい」これこそが、どんな高級食材にも勝る最高のスパイスなのである。
 
飲食店主なら、皆が皆そうではないかもしれないが、ほとんどの店主はお客への感謝の気持ちをもっている。だが、マスコミに取り上げられて有名店になると、それが薄れかけてしまうのが凡人である。一過性の人気店で終わることを「マスコミに消耗される」という。一面の真実だが、大勝軒がこれだけマスコミに登場しているのに、なぜ消耗されないのだろうか?
 
理由は明快だ。感謝の気持ちを失わないからである。山岸さんは、売り上げの落ちた店が思いつきで新メニューなどに走ることを強く戒める。初心に返らずに、つまり感謝の気持ちを持ち直さずに小手先に走ると、「心」を取り戻せずに、やがてお客からの支持を失っていくというのだ。
 
素材への感謝、お客への感謝。シンプルなテーマだが、長年にわたって持ち続けることは、文字どおり行なうは難し。これは、ひとつの技術ととらえたほうがよい。感謝の気持ちを持ち続けるという卓越した技術が、山岸さんをラーメン界のカリスマに押し上げた原動力ではないのか。
 
「これが俺の味」の帯に掲載された推薦文を書いたのは、キヤノンの御手洗冨士夫社長である。学生時代に山岸さんのお客だった御手洗社長は推薦文に「大勝軒の味は山岸さんの“心の味”」と寄せた。この推薦文を美辞麗句と受け止めず、「そうだ!そのとおりだ!」と共感する常連客は多いと思う。

 
やはり作る素材やお客様に「感謝」の気持ちを持ち続けることが、結果的に40年以上も行列のできる繁盛店として続けることができたということです。感謝の気持ちがいつもあるから、当然素材としてのモノを大事にできるし、お客様にもその誠意が伝わったのでしょう。
 
それはこうした飲食店に限らず、私たちモノ作りの分野をはじめ、全てに共通したことではないでしょうか。全てに感謝!しなければいけませんね。


断捨離(ダンシャリ)

[2010年09月17日(金曜日)|No.1884]

ダンシャリアンってご存知でしょうか。私もそれを聞いて、いったい何のことかサッパリ判らなかったのですが、断捨離(ダンシャリ)を実践している人たちを、そう呼ぶそうです。
 
断捨離とは手身近に言えば、片付けて捨てることをそう呼ぶみたいです。昨年の12月ぐらいに刊行された、やましたひでこさんが書いた「新片付け術ー断捨離}という本が、じわじわと読者数を増やし、10万部を突破したとのことです。
 
それは片付けの本なのですが、単なる片付けの方法を書かれたものとは、ちょっと違うと言われています。この本によれば、断捨離とは「モノの片づけを通して自分を知り、心の混沌を整理して人生を快適にする行動技術」ということです。
 
ですから、この主役は片付けることではなく、それを実行する自分自身なのです。つまり、単なる部屋などを綺麗にするためだけではなく、自分自身の心を浄化し、ありのままの自分でいられるようになるための手段として捉えているのです。
 
物は使ってこそ価値があるというのが、ここでの考え方です。ですから、もう少し経てば使うかもと言って取って置いても、使わなければ宝の持ち腐れです。でも使わないこのモノを必要としている人がいるかもしれない、そういったあるべきところに戻す社会を目指すという考え方です。
 
本書ではこの断捨離を元々実践している例として、モンゴルの遊牧民を採り上げています。もともとこの人々は、遊牧に出るときには必要なモノしか持たず、モノを溜め込むということをあまりしないのです。
 
しかし、そんなモンゴルでも最近、都市化、定住化が進んだため、「断捨離」とは程遠い状態が増え、モノが豊かになることで生まれる功罪が如実に出ていると指摘しているのです。
 
確かに事務所の机なども整然としていれば、気持ちまで洗われるようなものですが、なかなかそれが実践できず、ついには書類の山となってしまっているのが実情です。また仕事のできる人はこのデスクがキレイだとも言われています。
 
そうでない私などはこの「モノを減らす」ということができないのです。これができるためには、自分の中で基準を設けてしまえと指摘しています。つまり、最近1ヶ月以内に1回以上使ったかどうかというような、基準を設けよと言うのです。
 
また、こうした捨てられない優柔不断さは、仕事のときでも出てしまうと言われるから、やはりしっかり考えていかなければいけないものです。
 
このテ−マで採り上げていたテレビ・東京12チャンネルでは、その実践する会社として、過日私たちも見学に訪れた、大阪の山田製作所を紹介していました。社長とは同友会のお仲間として、親しくさせていただいている間柄ですから、嬉しく観させていただいたものです。
 
とにかく、この山田製作所のように、ル−ルを決めて、使わないモノは潔く捨てるということでなければ、いつまで経っても整理・整頓はできないものです。やはり山田社長が常々言われているように、これが業務以前の原点なのでしょうね。


政局の行方

[2010年09月15日(水曜日)|No.1883]

菅首相が民主党・代表選にて小沢一郎さんを破り、総理として再任することになりました。喜んでいいのやら、悲しむべきなのか、複雑な思いに駆られています。
 
1つは日本はこれから先、大きくは変わらないだろうとの見通しです。ある意味では小沢さんがなれば、いったいこの人、何をやってくれるのだろうといった、変革に対する期待が少なかったわけではありません。
 
それが菅さんでは10%消費税論議でも示されるとおり、官僚主導の体質は一切変わりません。そのポストは代わらないと言われている、仙石さんとの菅ー仙石体制が強化され、小沢さんが言う自民党政権時代と何も変わらない、政治主導がいつまで経ってもできないのではないでしょうか。
 
ですから、もちろん行政改革の筆頭に挙げられる、天下りの問題などには何も手を付けられないものと思われます。また議員定数の削減などにも、あまり前向きな姿勢を見せないものでしょう。
 
それから2つ目には以前にも挙げた、菅さんの総理としての資質にも疑問を持っているからです。元々市民運動家としての菅さんはその弁舌が示すとおり、キラリと光るものがありましたが、やはり為政者としてはどうでしょうか。いつまで経っても相手を攻撃する野党のように思えて仕方がありません。
 
ある人は菅さんを評して「オポチュニスト」と言っています。利用できるものは何でも利用し、捨てていく。攻めは強いが守りには滅法弱い。そしてブレーンがいないと指摘するのです。
 
それは鳩山政権時、主要ポストとして作られた国家戦略相でも、何一つ肝心な部分での答弁には触れず、沈黙を守ってただ自分の出番が来るのを、ひたすら待ち続けた姿勢でも明らかです。
 
今回の代表選でも、思わぬ大差がついたようですが、これも菅さんへの期待と言うよりか、首相がこうコロコロ代わるのは嫌だ、小沢さんは嫌いだ、そしてだからと言って自民党の政権復帰は嫌だという、党員、サポ−タ−の強い意思表示ではないでしょうか。
 
とにかく、私たち国民は嫌でも何でも菅首相に期待するしかありませんが、国会のねじれ現象も大きく改善されるとは思えず、法案もあまり議決される見通しが立たないことからも、目先の生活環境が大きく改善されることもないでしょう。
 
そして壊し屋との異名を持つ、小沢さんがいつまでも冷や飯を食って我慢できるとも思えません。従って政界再編はそう遠い先の話ではないでしょう。まあ、どっちにしても、国民の現実に照らし合わせた、望むべき政治は期待できないものと思われます。
 
明日16日は私用でお休みをいただきますので、カキコミは休ませて下さい。


病院を変える

[2010年09月14日(火曜日)|No.1882]

医師の数が2/3に減ったのにも関わらず、病院の売上げ(病院は売上げとは言わないかもしれません)が2.5倍になったという、高知の病院をテレビで紹介していました。
 
この病院も以前はご他聞に漏れず、医師は減り病院経営はかなりしんどかったみたいです。高知県野市病院と言うのですが、病院が変わったのは根本的にその考え方を変えたからです。
 
これは今、接遇というテ−マで知る人は知る、マナ−スク−ルの講師の平林都さんの力を借りているのです。月2回のこの病院への指導訪問とのことですが、テレビで観る限りでも凄まじいほどの迫力です。
 
看護士ではない、患者さんのお相手を務める職員も揃いのユニフォ−ムを着て、この接遇の手ほどきを受けているわけですが、何とも手厳しいものです。お辞儀の仕方から、患者さん(この病院では患者様と呼んでいますが)の受付に迎える姿勢など、事細かくチェックが入れられています。
 
そもそも通常の病院と発想が異なるのは、患者さんの悪い所を直してやるという、一般的な上から目線ではなく、病院はこの患者さんのお陰で経営が成り立っているという、いわばお客さんとしての考え方です。
 
ですからその随所に通常とは異なる点が見られます。まず待たされたり、煩わしいことの多い受付に、医療資格を持たない職員を増やしていることです。これを接遇といった点では、比較的気遣いと思いやりに富んでいる専業主婦に着目しているのです。
 
待合室では患者さんに対し、お茶のサ−ビスやキャビンアテンダントのように、新聞を配り回るサ−ビスまで採り入れています。また患者さんの自宅への送迎まで無料で行っています。
 
そして前述の患者様と呼ぶことについても、医者でも患者でも立場は平等、患者が医師を先生と呼ぶのだから、人生の豊かな経験者に対し、様をつけるのは当たり前だという考え方です。
 
それからこの病院には物理療法室という施設を抱えています。最新のトレーニング機器に加え、疲労を取る酸素カプセルや、遠赤外線によって岩盤浴と同様の効果が得られるカプセルを備える、街のスポ−ツクラブ顔負けの施設を備えているのです。
 
こうした病院とは思えない、驚きの接遇を随所に採り入れているのです。ですから待合室をはじめ、患者さんの顔に笑顔が絶えないのは頷けるものです。
 
やはり病院などはこうあるものという、固定観念をかなぐり捨てなければいけません。そして横並びの発想ではなく、常に相手のことを気遣い、思いやる心が必要です。まさに私たちが目指している、他社との差別化の戦略で、病院も会社と同じ、ファン作りが大切というお話です。


特捜への信頼が揺らぐ冤罪事件

[2010年09月13日(月曜日)|No.1881]

冤罪というものが、本当にあるんだなと実感しました。厚生労働省の元局長・村木厚子さんのケ−スです。事件が発覚したのが昨年の6月と、まだ記憶に新しかっただけに、忘れられてはいない事件です。
 
正直、マスコミの報道姿勢の影響か、村木さんには悪いのですが、無罪を言い続ける被告であった村木さんの真偽というよりは、頑固な女性だなと思っていたのが事実です。
 
それが先週の無罪判決の内容を詳しく読んでみると、検察側の調書内容が全くでたらめで、作り上げられたものだったと言うのです。この事件を扱った大阪地検の特捜部が、あらかじめ自分たちで描いたシナリオどおりに、関係者の自白を強要していったということです。
 
そのシナリオは先に逮捕されている、郵便割引の不正を行っていた「凛の会」が、民主党の議員である石井一氏に口添えを依頼し、厚労省で議員案件として扱われていたという内容です。
 
そうした内容に添って、やはりそれ以前に逮捕されていた厚労省・係長に自白を強要し、元部長の指示を受けた村木元局長(当時は企画課長)が、この係長に証明書を不正発行させたという疑いでした。
 
その捜査当局のずさんさが現れたのは、議員会館で口添えを頼んだという当日が、当の議員が千葉のゴルフ場にいて、時間的にも東京へ帰れる時間でなかったことや、逮捕された係長が捜査段階では容疑を認めたものの、公判では一転してその指示を否定し、自分の判断だったと訴えたことです。
 
こうして裁判に出された、43通もの供述調書のほとんどが、検事の誘導で作られたとしてその信憑性が認められなかったのです。調書がこのようにして作られることにも驚きましたが、でっち上げだと認められて、本当に良かったと思います。
 
それにしてもこの村木厚子さんという方、大阪地検から出頭を呼び出された当日、意図せずその夕方に逮捕され、それから164日の長期にわたる拘留にも屈せず、一貫して無罪の主張を貫いたのは凄いことです。
 
先にあげた係長が、長時間にもわたる取調べに屈して、一度はサインをしてしまったことからも、私たちの想像以上に取調べの厳しさを窺えるものです。
 
それにしても、以下のような特捜の取調べのやりとりには腹立たしさまで覚えます。「今回の罪は大した罪ではない」 『大した罪とはどんな罪ですか』 「殺人や傷害だ」 『罪を認めるくらいなら、恋に狂って相手の男を刺したほうがましです』
 
そしてこの否認を続けると、検事は「私の指示がきっかけで、事件が起こってしまった」という供述調書を勝手に作って読み上げ、「署名しますか」と迫ったそうです。権力を笠に迫るから、相当な迫力でしょうね。
 
以上のことから、村木さんが「これ以上、私の時間を奪わないで欲しい」と言われるように、検察側は控訴を断念することを願っています。ご本人のみならず、家族、特に逮捕当時、高校3年生の娘さんがいたと言いますから、与えた影響は少なくなかったはずです。
 
それにしても、村木さんの上司であった元部長と言われる方、現在小豆島町長とのことですが、マスコミの取材にも一切応ぜず、一部談話を新聞に残しただけです。課長以下に逮捕が及んでいて、この人にはお構いなしという、取調べの仕組みも私たちにはよく解らないものです。


エクセル講習会

[2010年09月10日(金曜日)|No.1880]

エクセルの講習会に通っています。弊社の会計を監査して頂いている永田会計事務所様の主催により、先週より3回シリーズで行っているものです。
 
この講習会は同事務所の関与先を主に対象としているとは言え、ほとんどボランティア的に、そのご好意で行ってくれているようなものです。
 
私も見積の内訳書等、普段エクセルを使っていないわけではないのですが、このように正式に習ったことは一度もなく、ほとんど自己流で見よう見まねでやっていたに過ぎません。
 
そのため、ちょうど良い機会なので、一度は本格的に習ってみたいと思い、参加させていただきました。正直、罫線などの表はそれなりに作れるものの、表計算などは仕組みそのものを全く知りませんでした。
 
ですから内訳などで、ちょっと書式を変えるときは、ここで教えていただいたような、シグマとか、セルを自由に選択して掛け算や割算などを行うという、簡単なやり方ではなく、今までのセルに入っている計算式をコピーして貼り付けるといった、原始的な方法で行っていたのです。
 
知らないとは恐ろしいものです。昨日でその2回目が終わったわけですが、今まで知らなかった機能をいっぱい教えていただきました。
 
今更ながら知ってみて、改めてその仕組みの素晴らしさに気がつき、それを活かしていない、もったいなさを感じたものです。
 
やはり、聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥ですね。ですから知らないのは、みすみす宝物を逃しているようなものです。
 
また知ったからには、これを生かせていかなければなりません。きっと今までより、ずいぶんと効率が良くなることと思われます。60の手習いではないのですが、この歳で気がつかせていただいた、同事務所のスタッフに、ただただ感謝!しています。


親から引き継いだ健康の有難さ

[2010年09月09日(木曜日)|No.1879]

親から譲り受けた、自分の体の健康の有難さをしみじみと感じているこの頃です。一人しかない弟が先日、「兄貴、自分は両親に感謝しているよ。会社で行った健康診断でも、未だにどこも異常がないよ」と話していました。
 
私よりずっと飲んべえの、この弟には少なからず肝機能など、体の異常がなければよいと思っていたところでした。彼が言うのには、親が健康でなければ、こんなにいつまでもよいはずないと指摘するのです。
 
言われてみて、なるほどと肯いたものです。死亡原因のトップに挙げられるガンはもちろん、糖尿病や心臓疾患等、やはり遺伝的に本人の好むと好まざるに関わらず、親から引き継いだりするものです。
 
そういった意味でも、こういった疾患を何も抱えていない両親には、何よりも感謝しなければいけません。もう1ヶ月以上になりますが、この母親が施設で肺炎をこじらせ、急遽入院することになりました。
 
年寄りはあごの筋肉を使うことが少ない為、あごの骨が外れやすくなってしまうのです。このため、飲み込みにくくなり、食べ物が肺に入って起こる誤飲性肺炎とか言われるものを引き起こしてしまったのです。
 
そして入院して1日経った後、主治医に呼ばれ、もう覚悟して下さいと言われたのは、過日も触れた通りです。ところが酸素マスクも取れ、栄養を採るため鼻から管を通したり、胃ろうと言って胃に直接栄養分を補給したりする準備を始めようとすると、容態が急変するのです。
 
こうしてこの1ヶ月余りの期間で、もう覚悟して下さいと医師に呼ばれて、宣告を受けたのも3〜4度に及びます。つい最近では痰が自力で出せない為、肺に溜まってしまい、もう可哀想で見ていられないくらいの、ゼ−ゼ−という辛い呼吸にもなりました。
 
このときはさすがに医師から鎮痛剤である、モルヒネを使うかどうかの打診がありました。これを使うと楽にはなるのですが、中には呼吸が止まってしまう人がいるからです。
 
もう見ていられない状態でしたので、こちらも覚悟を決め、楽にしてやって下さいと言わざるを得ませんでした。でも3〜4日経って、家内が通ってきた後、酸素もモルヒネも取れて使っていなかったと言うのです。
 
やはり人一倍、心臓なども強いのでしょう。またもっともっと生きたいという、生命力が強いのでしょう。こちらとしても、もう覚悟を決めていたとしても、生きていてくれれば、それに越したことはありません。
 
そんなわけで、明日も病院に呼ばれ、今後のことを相談したいと言われているくらいですので、改めて両親の体の強さを感じているしだいです。そしてお盆前の仕事がピ−クだった時期、母親に万が一のことがなくて、本当に有難かったと感謝しているものです。


モテない男とは?

[2010年09月08日(水曜日)|No.1878]

あるメルマガに、モテない男の5Kという記事が載っていました。モテない男はなぜモテないのか、いくらかは参考になるのではないかと思い、紹介することにしました。
 
3Kどころか5Kといった、5項目まで並べ立てていますが、無理にモテなくてもいいものですが、中にはやはり、これくらいはといった、必要最低限のことも含まれていますので無視できないものと思われます。
 
① 汚い
  女性は、身だしなみを考えない男を前にすると、「この男は、私と会うのに、何の配慮もしていない。私って、そんなに価値がない女なの?」と思います。「汚い」ことそれ自体が嫌であるのはもちろん、自分の価値がとてつもなく下がってしまうことへの憤りもあるのです。女性と会うときは、自分の顔、全身を鏡でチェックしましょう。

 
服装を清潔にするのはもちろん、季節に合わせた色を着るのもよいと言われています。その他、肌や歯などもキレイにするのが不可欠とのことです。
 
② 暗い
  眉間にタテじわが刻まれているタイプだったり、成功より失敗をいつも想像しているような暗い男は好まれません。ストレス社会の今、心の健康管理が大切です。必要なメンタルヘルス対策の正しい知識を身につけられる資格もあります。

 
やはり前向きで、いつも笑顔を絶やさない人が好かれるものでしょう。
 
③ くさい
  口臭、体臭などのニオイには気をつけましょう。

 
おじさん、おばさんなどから発せられる、加齢臭などにも気をつけなければいけませんね。日本人には少ないと言われているワキガもその1つとのことです。
 
④ 怖い
   男尊女卑のような古い考え方で、女性をバカにして、上からモノを言うような男は軽べつされます。

 
決して女性を蔑視しているわけではないのですが、仕事上でも、その言い方には気をつけなければいけませんね。
 
⑤ 堅い
  融通のきかない人で「それは規則で決まっている」というような男は評価を下げるでしょう。

 
ケ−スバイケ−スで、臨機応変にフレキシブルに対応できなければいけないものです。
 
このようにモテない人にはやはりそれなりの理由があるものです。持って生まれた容姿を無理に変えることはありませんが、上記の項目の中でも、本人が心がけていればいくらでも改善できるものと思います。
 
こちらから近づいていかなくても、少なくとも避けられたり、嫌われたりする人にはなりたくないものです。


戒め

[2010年09月07日(火曜日)|No.1877]

先週の金曜日、中軽井沢のモノレ−ル工事の残作業で、現地・軽井沢に出掛けました。作業は上り、下り用の停止及び低速切替に使っている、近接センサを交換するだけのことでした。
 
このため、ちょうどこの期間、沼津を訪れていた家内のご両親も、ドライブがてら一緒にお連れして、現場と軽井沢の街の雰囲気を少し味わっていただこうと、同行してもらったのです。
 
またご両親の親戚の方が、八ヶ岳の麓に別荘を構えているということですので、帰りに回ってこようと取り決めていました。
 
いつもこの軽井沢に行くときは、だいたい朝4時ぐらいに出発するのですが、こうした関係で出発を2時間ほど遅らせました。このため、休憩を挟んだこともあって、現地には5時間以上掛かって、到着が11時半近くになりました。
 
それでも作業は簡単なので、1時間半もすれば終わるものと、高をくくっていたのです。ところが、どっこい、そんなときに限って作業は手こずるものです。

 
以前にはなかった、近接センサの周囲は鉄板が張り巡らされていて、しかも前面下部に設置されている制御盤まで、別の鋼板で覆われているのです。
 
もちろん、この鉄板や鋼板のカバ−を外さなければ仕事になりません。仕方なく、まず外さなくてはと、ドライバ−でビスを緩めようとしました。
 
ところが鉄板ビスを電動のドライバ−で締め付けたのでしょう、ビクともしないのです。こちらは電動を用意していなかったので、普通のドライバ−で緩めるしかありません。
 
こうした仕事で一番厄介になるのは、無理して回すとビスの頭のネジ山を潰してしまうことです。こうなったらカバ−を外すことさえできなくなってしまうからです。
 
こんなわけでネジ山を潰さないよう、注意しながら固く締められたビスを一本、一本外していったのです。もちろん時間は掛かりました。ですからカバ−を外す時間の方が、目的のセンサを交換するより、ずっと掛かってしまったくらいです。
 
このように、遊び半分の仕事には予期せぬことがあるものです。また仕事って結構面白いところがあって、簡単に考えていると意外に手こずったりするものです。
  
幸い、ご両親たちにはその間、車で出掛けて時間を潰してもらっていたからよいものの、待って頂いていたら、えらい迷惑を掛けるところでした。
 
仕事にはいつも万全を期さなければいけないという、自分への戒めとなる、良い教訓でした。蛇足ながら、八ヶ岳の別荘には遅くはなりましたが、何とかお連れすることはできました。


アッパレな18歳

[2010年09月06日(月曜日)|No.1876]

いやー、恐れ入りました。日曜日に行われたフジサンケイクラッシックでの石川遼君の優勝です。この日、朝から大好きなソフトボ-ルの試合を2試合済ませ、例によって仲間といつもの場所で一杯やりながら、午後このテレビのスイッチを点けたのです。
 
ちょうど見始めたのが、遼君の高校時代の一級先輩に当たる、ト-ナメントリ−ダーだった薗田選手の最終18番でのトラブルでした。グリ-ン奥に2打目を外して、深いラフからのアプロ-チを失敗して3打でもグリ-ンを捉えられないピンチの場面です。
 
しかし、そこはさすがプロ、4打目も難しいアプロ-チだったのですが、何とか1パットのボギーで収めました。そして1つ後ろの最終組である、前日までのリーダーだった遼君はこの時点で1打差の2位につけていました。
 
ティ−ショットを左に少し曲げて2打目はクロスバンカ−からです。この最終18番ホ-ルは460ヤ−ドもある、距離の長い難しいホ−ルですので、追い付くのが少し難しいかなと思って観ていた矢先、放った2打目はピン下1mの絶好の位置に付けたのです。
 
土壇場でのクライマックスの場面、多くの人間が固唾を呑んで見守る中、放たれたこのス−パ−ショットは圧巻でした。そしてもちろん、このパットを沈めて4ホ−ルにわたるプレ−オフに突入したのです。
 
そして制したのは遼君でしたが、プレ−オフ前のこの18番の2打目で、何か決着がついていたような気がします。昨年に引き続き、このト−ナメントを2連覇したわけですが、どうしても負けられないという執念のようなものを感じました。
 
また持って生まれたスタ−性というか、この選手に潜む宿命的なものも強く感じたわけです。以前から言われていますが、ギャラリーが多くなればなるほど、遼君は燃えるそうです。普通ではここ1番の場面、緊張して十分自分の実力を出せないのが、並みの選手です。
 
逆に最高のショットを放つことの出来るのが一流と呼ばれる所以です。それは中継しているテレビ局の期待通りに応えてくれていることでもあります。ですからテレビの中継ホ−ルに入ってから、俄然、力を発揮してくる遼君は、テレビ局にとっても、格好の狙うべき逸材でもあるわけです。
 
こうした技術的にも抜きん出た遼君に、もう一つ見過ごせないこともありました。優勝の決まった瞬間、あまり喜びを前面に出さなかったことです。
 
それは先輩・薗田君が入れてくるだろうと思っていたパ−パットを外したからです。人のミスにより、転がり込んだ優勝を手放しで喜べなかったのです。
 
この辺に、石川遼君の相手を思いやることのできる優しさと、そういうふうに躾けられた育ちの良さを感ずることができます。いつまでもこの気持ちを忘れず、益々強くなってもらいたいものです。とにかく、アッパレな18歳です。


民主党代表選・続き

[2010年09月02日(木曜日)|No.1875]

引き続き、民主党の代表選について触れさせていただきます。当初、小沢さんが代表になっても国会が混乱するだけで、政治の停滞を招くのでどうかなと思っていたのですが、ここにきて私は少し考えが変わってきています。
 
それは菅さんの首相としての資質について、考え始めたからです。テレビで盛んに取り上げられる討論会や演説会では、現職総理大臣としての堂々と構えた戦いというよりは、相手の弱点を突付くような姑息な手段が見られるからです。
 
それよりも私たち国民が望んでいるのは、今をどう変えていくのかという、現実を踏まえたこれからの政策展開やビジョンです。それが少しも具体的なものが示されず、相手の批判ばかり繰り返しているようでは、考えさせられてしまいます。
 
当初、この方は世襲とか金権政治によって、その座に就いたのではなく、一介のサラリ-マン家庭から市民運動家を経て地位を獲得した関係で、親近感も湧くことから応援したい気持ちになりました。
 
でも3ヶ月経っても少しも政治は変わるところもないし、その素振りも見せません。その間に円高となり、輸出に頼る我が国の経済体質を鑑みて、株はどんどん値下がり傾向を示しています。
 
当面のこの問題についても何か画期的な手を打っているのでしょうか。聞くと日銀の白川総裁との電話での会談もたった15分で済ませたと言います。今一つ、目先のやるべき仕事を軽視し、うつつを抜かしているような気がするのですが、そう感ずるのは私ばかりでしょうか。
 
また、いくらコワモテの小沢さんが対抗馬として出馬されたからといって、そんなにアタフタするものでしょうか。もっとどっしりと構えて、今は揺るぎない現職総理なのですから、横綱相撲を取った方が私たちから見ても安心というものです。
 
以前に触れた名古屋市長の河村さんではないのですが、3ヶ月経って画期的に変わらなければ、1年経っても、それは同じことではないでしょうか。
 
そんなわけで、ここにきてなぜか、豪腕と言われる小沢さんに、一回やってもらったらどうだろうかという気になってきました。演説を聴いていても、言っては悪いが訥弁な小沢さんにしては、いつになく力が入っているし、その言葉が重みをもって伝わってきます。
 
やはり今の日本の現状では、いつも言うことですが、閉塞感が強過ぎるのです。この殻を大きく突き破って変えてくれる人を待ち望んでいます。それには現状の、それしかない二者択一の選択では、小沢さんの方が期待を持てるのではないでしょうか。
 
とにかく世論からは少しも支持されていない小沢さんなのですが、ご本人も言われている、政治家としての最後の挑戦を見てみたいものです。また少し、マスコミの姿勢も変わるのではないでしょうか。
 
明日、3日は軽井沢に工事の残作業で出張しますので、カキコミは休ませて下さい。


国民不在の党代表選

[2010年09月01日(水曜日)|No.1874]

今日から9月だというのに、依然として真夏のような天気が続いています。このような異常気象の夏が続く年は、逆に冬になると大寒波が到来するとも言われています。こう暑くても、うんざりしますが、寒がりの私は寒い方がもっと苦手です。何とか、ならないものでしょうか。
 
さて7月から景気はまた下降線を示しているようです。そんな中、私たち庶民の生活を少しでも豊かにするよう努めるはずの、時の政府・民主党はこちらを見向きもせず、内輪の代表選争いにうつつを抜かしています。
 
前首相・鳩山さんがいろいろと矛を収めるよう、調整に走りましたが、その効果もなく、今日1日に告示となる代表選に、菅首相と小沢さんの両氏がとうとう出馬することに相成りました。
 
表向きは代表戦後は勝っても負けても一枚岩になり、挙党一致の体制を組むなどと報じられていますが、果たしてどうでしょうか。
 
伝えられるところによると、まだどちらを支持するか決めてない議員が、新人議員を始めとして1/3もいると言われます。議員票は小沢さんが有利とも言われていますが、地方や党員・サポ−タ−などの票では菅さんがリ-ドしているということですから、どちらも予断を許さない展開となっているようです。
 
まず代表選に小沢さんが勝利を収めたときのことを考えてみましょう。おそらく、その後の国会は小沢さんが抱えている政治と金の問題で、野党からの追求を受け、審議が思うように進まず、大混乱となるのではないでしょうか。
 
これではいくら豪腕と言われている小沢さんでも、円高や株安で大きく揺れている日本経済の立て直しを始めとした、政局の難関を乗り越えることができないものと思われます。
 
また一方の菅さんが総理に再任となっても、果たして非主流の小沢派がそのまま黙ってついてくるとも考えられません。当然、党幹事長と内閣官房長官の主要ポストには注文をつけるであろうし、認められず無視されるようなことがあると、離党し政界再編の動きにも成りかねません。
 
どちらにしても波乱含みの状態なのです。これでは国民の民主党への期待を裏切り、大きな失望にも繋がるわけです。何か新しいことをやってくれるのではないかと選択した、私たち国民の期待はどこに置き去りにされたのでしょうか。
 
当分、政局は混迷を深めると思っていて間違いありません。国民不在の政治の流れに、いったい私たちの日本はどうなってしまうのでしょうか。異常気象以上に、大きな不安を抱える昨今です。