株式会社 アイソー




2009年03月の日記

原監督

[2009年03月31日(火曜日)|No.1595]

最初に潔く謝まっておきます。WBCの監督であった原さんについて、当初あまり期待していなかったこともあり、この欄でもあまり良い評価は下しませんでした。
 
ところが結果は万人が認めるとおり、日本の経済効果を上げるほどの素晴らしい活躍をしてくれました。これが選手ばかりの功績ではないというのが、大方の見るところです。
 
まず言われているのが、原監督柔軟性です。東京ラウンドの対韓国戦の1位決定戦、0-1とリ-ドされていた8回、1死1塁の日本の攻撃で2番中島選手に送りバントのサインを出し、2死にしてまでランナ-を2塁に進めました。
 
結果論かもしれませんが、韓国の投手がモ-ションの大きい右投手だっただけに、もう少し動いて仕掛けてよかったのではないかというのが、少なからぬ周囲の批判的見方でした。
 
こうした批判を無視することなく、アメリカに渡った後の練習試合からは、機動力をメインにする戦い方に軌道修正したのです。第2ラウンド、決勝ラウンドとも「足」は日本最大の武器になり、優勝に結びつける原因となりました。
 
ふつうの頑固な監督ならこれほど修正できたかどうか、聞く耳を持った原監督の頭の柔らかさ、柔軟性と言えるのではないかという指摘です。
 
また、「コンディションがもっとも大切」という宮崎での合宿から何度も口にした強い信念も、ここ一番の采配に表われています。決勝戦の最後の抑えは藤川投手ではなく、若いダルビッシュ投手でした。
 
これもブルペンで一番いい状態だったという依田コ-チの言葉をとことん信頼して貫いたのです。私は実況を観ていなかったので手に汗は握らなかったのですが、最悪のケ-スはサヨナラ負けもないわけではなく、観ていた人はおそらく冷や冷やだったものと思われます。
 
しかしブルペンで最高の状態だったという、この若きエースに託し、ピンチでも寸分も揺るがなかったところに、本人のやる気と自覚をさらに増幅させたものではないでしょうか。こうした選手への監督の絶大な信頼というものに、ある種、感動的なものさえ覚えたものです。
 
また決勝戦では大リ−ガ−といえども、福留選手など、スタメンから思い切って外していました。また相手投手の左右によって、内川、稲葉、川崎選手など、思い切って入れ替えていました。その選手それぞれが結果を出していたのは、そのときの状態が一番良い選手を使うという方針が、選手それぞれにも十分浸透し納得されていたからではないかと思われるのです。
 
そういえば思い出したのが、北京五輪での星野監督の采配です。名前や過去の実績にこだわり、臨機応変に対応できなかったのが、結果としてはメダルを逃したことに繋がってしまったのです。
 
そして何よりも原監督は選手それぞれを頭から抑えつけるというのではなく、それなりの気配りを見せ、その気にさせていったことが一番のように思えます。シャンパンファイトの冒頭の挨拶で、「お前さんたちはずいぶんと進化し、侍になってくれました」という言葉からも窺えるものです。
 
やはり指揮官には細かな気配りも必要です。「企業は人なり」という、私たち経営者にも繋がることで、人がその気にならなければなかなか動かないもので、結果はそれに伴っていくものではないでしょうか。


未来は良くなる

[2009年03月30日(月曜日)|No.1594]

あるメルマガに次のようなことが書かれていました。(一部省略)
 
最近、私の友人やビジネスをプロデュースしている経営者の間で、長く働いていた側近が辞めるという大きな変化がありました。経営者の口からは戦力が大幅にダウンするという不安な声がでています。
 
お互いに良くなってほしいと願っていますが、会社を去るという事実は変わりません。みなさんの中にも異性と付き合って辛い別れを経験している人もいるのではないでしょうか?
 
離れてもお互い幸せが理想です。しかし、結果として片方だけが幸せになることもあるでしょう。
 
人間には常に変化するモノと変化しないものがあります。私はこの変化しない部分を大事にするべきだと常に思っています。
 
人の不幸は蜜の味という言葉があるように、他人の不幸を聞いて安心感を感じる人もいますが、周りの反応に振り回されるのではなく、辛い経験が自分の身に起きた時にチャンスだと捉えて乗り越えることで次のステップへ進めます。
 
私がみなさんに伝えたい事は
未来は良くなるという事です。
 
・離れたから『良く』なる
 
・歳をとるから『良く』なる

 
良くなるという言葉には魔力があります。
 
この言葉をどう使うかであなたの未来はきっと『良く』なります。

 
下世話な話で恐縮ですが、5億円もの費用を掛け、格差婚とも呼ばれた女優・藤原紀香さんとコメディアン・陣内智則さんが離婚しました。
 
その組合せが妙に新鮮で、男性諸君には勇気を与えるような結婚でしたので、密かに応援したくなるようなカップルでした。
 
それが噂に聞くと、陣内側のほうがどうやら勝手な浮気などをして、お互いの信頼が崩れていったみたいです。ある意味では、高嶺の花とも言える女性を手に入れたことから、周囲からもいろいろともてはやされたことでしょう。
 
そんなことからそれに甘んじてしまい、数ある誘惑に負けてしまったのでしょう。逃がした魚は大きいとも呼ばれています。このケ-スなどまさにピッタリ当てはまるケ-スで、失ってみて初めて気がつくのではないでしょうか。
もったいないことをしたものです。
 
それから「良くなる」ということは私も常々考えていることでもあります。いまいち、それに向けての努力が足りないかもしれませんが、どうせ思うのなら、この先未来が明るいものであると信じていたいものです。
 
ここで3年間務め上げた同友会沼津支部の支部長職もやっと卒業できます。今までそれに掛けてきた時間は決して少なくないものと思います。それだけに自社の仕事の面で、やりたくてもやれなかった分野をもっとこれからは究めていきたいと思っています。


WBCと政治

[2009年03月25日(水曜日)|No.1593]

昨日は日本中が熱狂に包まれた一日でした。私が予想していた通り、やはりイチロ−選手が打って、その勝利を確実のものとしたのです。本人が神が降りてきたなどと言っていましたが、ここ一番というときには本当に頼りになる男です。
 
また松坂選手が言っていた、「日本を元気にするため頑張った」とのコメントがとても印象深かったものです。彼らは野球をただやっていただけではなく、閉塞感が強く漂う日本の状況がよく解っていたのです。ですから野球を通してでも、日本全体に活気を取り戻したかったと、少なからず使命感に燃えていたのではないでしょうか。
 
とにかく大きく溜飲を下げ、繰り返し放送される勝利の姿に何度も酔いしれ、晩酌が特別うまかった夜でした。敢えてその名前は呼びたくなかったのですがもういいでしょう、侍ジャパンの大健闘に大きな勇気と感動をいただくことができました。
 
こうした日本中が勝利で酔いしれている中、残念なニュ−スも入ってきました。民主党・小沢代表が続投するというのです。一口に言って、あまりにも往生際が悪すぎます。
 
次期総選挙で民主党が自民党に替わって、政権を執るのではないかと思っているのは大方の予想です。でもどうでしょうか、辟易した旧政権とここで大きく変わる可能性があると、果たして言えるものでしょうか。
 
今回の小沢代表の献金疑惑問題にしたって、旧自民党体質と何も変わるものではありません。国民の期待しているものは、現政治の歪みを正した、新しい流れの誕生ではないでしょうか。
 
その意味でも残念ながら今のまま、小沢さんが代表の座にしがみついているようなことでは、国民の気持ちはだいぶ遠のいてしまうことになるのではないでしょうか。
 
このように、政治家の中にもKY(空気を読めない)の人達が増えてきています。人々の考えていることを敏感にキャッチし、迅速に手を打っていくことが何よりも求められているものです。
 
そうした意味では、オバマ政権がいち早く手を打った、とんでもないAIGの高額賞与支給に対しての90%課税なんかは、大いに評価されるものではないでしょうか。
 
これで期待していた民主党の躍進はどうやらそんなに望めなくなりました。こうなったら松坂投手ではないのですが、政治家など頼りにするのではなく、私たち民間による力で元気になっていくしかありません。
 
今回のWBCでの日本人選手の活躍で、日本中が大いに盛り上がったことにも、それは示されています。政府の打つ策としての定額給付金などより、ずっと人々を元気にしているものではないでしょうか。
 
それにしても勝利の後、イチロ−選手があんなに、はしゃいで喜んでいる姿は滅多に見られるものでもありません。途中で戦線離脱した村田選手のユニフォ−ムを、トロフィ−に被せたりしていた姿もいいものでした。
 
そもそも比べられるものではないのですが、政治の世界には全くない、スポ−ツが人々に与える計り知れない感動を大いに実感させていただいたものです。
 
明日26日と27日は異なる場所なのですが、両日とも出張工事で出掛けます。このため、カキコミは休ませていただきますのでご了承下さい。


盛り上がっているWBC

[2009年03月23日(月曜日)|No.1592]

3連休明けの午前中、秦野まで出張してきましたのでカキコミが遅くなりました。そのお陰とも言ったら変ですが、帰りの車のラジオでWBCの準決勝、対アメリカ戦の模様を聞くことができました。
 
日本が堂々とアメリカを下したのです。それもアッパレな、文句のない勝ち方だったのです。初回先頭バッタ−にホ−ムランを打たれ先制されたものの、あっという間に追いつき、また3回にも1点を入れられ、1−2とリ−ドされたのもほんの一瞬、ひっくり返した4回の日本の攻撃は見事なものでした。
 
まず4番稲葉、5番小笠原両選手の連打で0死1,2塁、続く強い当たりは二塁手のエラ−を誘い、まず同点、そしてライトへの犠牲フライであっさり逆転したのです。
 
そして更に手を緩めず、ここからの攻撃が見事なものでした。岩村選手のライト線の3塁打で4点目、川崎、中島両選手のタイムリ−で一挙6−2としたのです。
 
韓国戦に負けた2試合に象徴されるように、それまでの日本はイチロ−選手が打たないと、どうしても盛り上がらず勝てるような気がしませんでした。
 
それが準決勝進出を決めたキュ−バ戦や、1位通過を決めた韓国戦あたりから、大明神のイチロ−選手が打たなくても、周りの選手が実に繋いで打つようになってきたのです。
 
そうした試合、ここで1つ面白い現象が出てきました。イチロ−選手のところで打線が途切れるようになってきたのです。ですから1番で終わって、次の回は2番から始まるというケ−スが増えてきました。
 
ちょっと嫌な傾向だなと思い始めたのですが、それも勢いづいてきた今の日本打線にとっては、全く杞憂に過ぎませんでした。
 
これがこの試合前に盛んに言われたところの、アメリカのベ−スボ−ルと日本の野球の違いなのでしょうか。進めたランナ−を効率的に得点に結びつけるようになってきたのです。
 
このようになってきたら日本は強いと思います。特に今日、初めてスタメンで出た川崎選手がいいですね。アメリカに渡ってからの練習試合から、調子を上げていたこの選手をなぜ使わないのか、不思議に思っていたほどです。
 
初めてのスタメンを聞かれた、試合後の川崎選手のインタビュ−が滅茶苦茶よいものでした。「自分はベンチの中ですべて試合に出ていましたから」と。
 
またこれで後1試合を残すのみとなった全日本メンバ−なのですが、青木選手が「これでこのメンバ−と離れ離れになるのがすごく寂しい」と洩らしていました。このへんが一丸となっている強さではないでしょうか。
 
こうなったら、是非韓国を倒して2連覇を望みたいものです。今日と同じよう、川崎選手をスタメンから使ってもらって、やはりこの人、イチロ−選手が打って決めてもらいたいものです。裏返して言わせてもらえば、イチロ−選手が打たないと、やはり楽には勝たせてもらえないでしょうね。
 
明日は1日、会社を留守にするため、カキコミは休ませていただきます。


臭い話

[2009年03月19日(木曜日)|No.1591]

何とまあ、ひどい話があったものです。東京のJR王子駅のトイレから出る汚物が、近くを流れる石神井川に直接流れ込んでいたとのことです。それも40年以上にも亘ってのことです。新聞に下記のように伝えられていました。
 
東京都北区のJR王子駅のトイレから出る汚物が、40年以上、下水処理場に送られず、近くを流れる石神井川に直接流れていたことが東京都下水道局の調査でわかった。
 
同川は隅田川につながる1級河川。北区によると、長年、「悪臭がひどい」という住民の苦情があったという。JR東日本東京支社は下水道局の指摘を受け、今月5日にトイレの使用を停止している。
 
問題が発覚したのは同駅の南口にある乗客用トイレ。汚物は、汚物用の下水管を通って処理施設に運ばれることになっているが、下水道局が今月2日、石神井川に通じる雨水用の下水管を点検していたところ、駅のトイレからの排水管が雨水用の下水管につながっており、処理施設を通らないまま川に流れ込んでいた。
 
同支社によると、問題のトイレは1966年に設置され、当初から川に流されていた可能性が高いという。同支社は「なぜトイレの排水管を雨水用下水管につなげていたのかは調査中だが、地域の皆様に迷惑をかけ申し訳ない」と話している。

 
40年以上もの長い間だけに、謝って済むというものでもないように思えます。王子駅は京浜東北線が停車しますが、1日の乗降客数は平均して12万4000人ぐらいと言われています。
 
こんなに多くの人達が乗り降りするのですから、トイレだってその使用頻度だって半端ではないはずです。 まあ、この駅の全てのトイレが、ここに流れ込んでいたということではないのでしょうが、それにしても臭い話です。
 
この臭い話だけに、臭いものには蓋をするのではなく、よく原因を調べ上げてもらいたいものです。それにしてもこんなに長い期間、垂れ流しされていたのだから、住民の受けた悪臭は相当ひどかったでしょうね。とても”うん(運)がついた”なんてのジョ−クを飛ばしたら、キツク叱られてしまいそうです。


不況経済対策

[2009年03月18日(水曜日)|No.1590]

いよいよ今月末、28日から、全国の高速道路で大幅な割引制度が実施されます。2年間限定ということで、土日祝日のみ、どこまで行っても一律1000円という画期的な取り組みです。
 
但し、これは普通車やオ−トバイなどが対象で、ETC導入車に限ってのことです。ただ一部、首都高速や阪神高速周辺の大都市近郊区間はこの割引きに含めないということです。
 
この割引きにより、同じ普通車でも曜日や時間帯により、料金の組合せは多岐に及ぶと言われています。例えば、東京・銀座から首都高速と東名高速で名古屋まで向かうとすると、その料金は18通りにもなるとのことです。
 
最も安いのが日祝日の午前0時〜5時に出発するケースで、銀座−東京(首都高速)500円、東京−厚木(大都市近郊区間)550円、厚木−名古屋(地方の高速道路)1000円の計2050円です。
 
また最も高いのは、平日の午前8時半〜11時に出た場合で7130円。しかも各社の料金収受システムの改修の遅れで一部の割引が効かず、7月上旬までは7780円かかると言われています。
 
まあ、人間が徴収するわけではなく、ETCの機械で読み取るのですから、ややこしくて大変ということはないかもしれませんが...
 
しかし果たしてその効果はあがるものでしょうか。その額5000億円と言われる国費をつぎ込む経済対策ですが、単なる交通手段の切り替えが起こるだけという冷ややかな目もあることは確かです。
 
ちょっと以前聞いたことがあるのですが、大阪南港を出航するフェリ−で大分・別府まで行くと3万円ぐらいかかるそうです。これが陸を通って行って1000円で済めば、たとえガソリン代が掛かったとしても、切り替えてしまうのではないでしょうか。フェリ−会社からすれば死活問題にもなり兼ねません。
 
また大きな渋滞問題が発生しないとも言えません。折角の休日、家族で繰り出したのはよいが、高速道路が渋滞で動かず、目的地どころか1日中、高速に乗っていたということにならないでしょうか。これが文字通りの”拘束道路”ともなり兼ねません。
 
とにかく、この大きな不況の中で、根本的な問題を解決しなければ、単なるレジャーに金をかけるという人々の気持ちが高まるとも思えません。定額給付金の配布と併せ、こうした経済対策が功を奏し、成果が上がれば誠に喜ばしいことですが、どうやら大きな景気回復の力になるとは思えないと、悲観的な見方しかできなくなっているものです。
 
余分なことですが、折角もらえるという定額給付金ですから、1日で終わってしまう単なる飲み食いではなく、何か記念すべき後まで残るような使い方をしようと思っています。もちろん、当初は反対していた身であっても、辞退などは決して考えるものではありません。 


古くからの誤解

[2009年03月17日(火曜日)|No.1589]

上田三三生先生の書かれた本に「歴史と人物に学ぶ」という本があります。先日、静岡へと向かう電車の中で読んでいたのですが、その中で今まで大きな誤解をしていた人がいることに気づきました。
 
ご本人のことをよく知らないまま、俗な噂に左右されていたためか、笹川良一さんのことを悪党の親玉とばかり思い込んでいました。ところが各人物、3ペ−ジぐらいの記述なのですが、笹川良一さんの項を要約すると下記のように書かれていました。
 
山本五十六と笹川良一は大変親しい仲でした。馬が合うという言葉がありますが、性格的に似ていたのかもしれません。笹川は明治32年、大阪箕面市に生まれ、学歴としては小学校の高等科を出て、農業補習学校に行ったくらいなものです。
 
早くから飛行機に興味を持ち、これからは軍・民間を問わず、飛行機の時代が来ると、山本と共に考えていた先覚者でした。26歳で村会議員に当選、この頃から商品取引を始め、生来の才能と度胸で巨額の利益を得ていきます。
 
豊富な資金で国粋大衆党・国粋航空連盟を結成、その総裁となり、20機くらい保有して飛行場を作り、飛行士を養成します。後にこれらの施設をそっくり軍に献納(寄付)しました。
 
戦後、笹川は占領軍に反抗、20年12月にA級戦犯容疑者として、巣鴨プリズンに入れられます。46歳、A級戦犯の中では一番若い方だった笹川は、老いて投獄された元大臣や旧将軍を元気づけるのが役割でした。
 
笹川は東条元首相に言います。「どうせあなたは死刑を免れません。死ぬる命であるとするならば、一切の責任はあなたが引き受けなさい」この励ましによって、東条元首相は天皇に迷惑が掛からないよう、全てを自分が背負い、他の6人と共に処刑されたのでした。
 
23年暮れ釈放、それからの笹川は残留戦犯の釈放運動や、遺族の慰問に力を注ぎ、右翼と呼ばれつつ、戦争協力者との非難が浴びせられましたがひるみません。
 
獄中で考えたモ−タ−ボ−ト競争事業を実現、やがてその利益を社会に還元する財団日本船舶振興会を設立し、福祉・教育等の各事業に補助金を交付して、世のため人のために奉仕します。
 
世界一家人類皆兄弟の理想は世界各国各界から共鳴され、頂いた受賞は数知れません。自分の生活は質素、礼儀には厳しい人でありました。またその会長職は無報酬でした。
 
現在の日本財団2代目会長は、作家の曽野綾子さんですが、この方も無報酬を条件に引き受けています。笹川は下座業を実践しました。
 
「世の中は泥をかぶる人間がいなくては成り立たぬ。清らかだけでは成り立たぬ」「人生は生きた時間の長さではない、いかに生きたかだ」彼の生き方を象徴するような言葉です。

 
まさか無報酬でその職に就いているとは夢にも思いませんでした。やはり一方的ではなく、いろいろな角度からの声を聞かなければ解りませんね。悪役と言われ続けながらも、世の中への自分の使命をしっかり果たすなんて、並の人ではとてもできないと畏敬の念を感じたしだいです。


46歳の限りなき挑戦

[2009年03月16日(月曜日)|No.1588]

今朝のWBC対キュ-バ戦は5−0と日本がリ-ドしていましたが、さすが松坂投手です。前回の決勝でもこのキュ-バを抑え、勝利投手になりましたが、更にそのピッチングに磨きがかかって堂々としていました。本当に頼もしいものです。
 
さて、同じ野球の話題ですが、現役最年長となる、46歳で現役にこだわり続け、再起をかける投手のドキュメントをテレビで眺めました。横浜ベイスタ−ズ・工藤投手のことです。
 
過去においても46歳でプレ-を続けた人は2人しかいないとのことで、あの野村さんや落合さんも45歳で引退しています。ボロボロになるまでと言われ、カスミソウとか雑草と呼ばれた人達でも45歳が限界だったのです。
 
ですから46歳まで、しかも投手として頑張り続ける工藤投手の気迫のみならず、体の維持管理は並々ならぬものを感じさせられました。
 
まず家族の支えなしではここまで続けてこれなかったということですが、毎日3時間にも及ぶ、体のケアを欠かさないということはさすがです。それは何しろプロの世界でもあるし、ましてや投手のこと、毎年、毎年変わっていく体の変化は、私たちにはとても計り知れないものがあるようです。
 
そんなことから、やはり永年のツケが出たのでしょう、昨年は初登板の後、突然やってきたひじの痛みに、とうとう1年間振り回されることになりました。初登板後の登録抹消から171日目、9月中旬になってようやく1軍へのカムバック登板を果たしたものの、とうとう昨シ-ズンは1勝もあげられず終わってしまったのです。
 
ですから12月での契約更改も推定5000万円という、大幅な年俸ダウンとなったのです。現役最多とも言われる、通算222勝の投手ですからプライドもないわけではないでしょうが、この工藤投手の辞書には「とりあえず」という言葉はないそうです。従って再起を賭ける今年のマウンドには並々ならぬものがあるのではないでしょうか。
 
かつてホ-クス時代、監督の意向もあったことから、現大リ−ガ−の城島捕手を育て上げるため、そのリ−ドに一切首を振らず、打たれたこともあったと言います。試合中すぐになぜ打たれたのか、ベンチに戻るその場で教えているのです。
 
また巨人を追われるような形でベイスタ−ズへ入団したときも、当時の大矢監督の「ジャイアンツの工藤だから指名したのではなく、工藤投手だから望んだ」との言葉が今でも凄く嬉しかったと述べています。
 
こうしてみると、工藤投手を支えているのは、家族やこまめな体のケアももちろんですが、何よりもこうした人一倍の男気や「まだまだ自分はやれる」といった不屈な闘志ではないでしょうか。
 
こんなわけで実働28年目となる今シ−ズンにかける工藤投手には、野球ができる喜びをまだまだ味わっていただきながら、「頑張ればこんなにもできる」という成果を、是非多くの人達に示して欲しいと願っています。
 


おかしな国家

[2009年03月13日(金曜日)|No.1587]

北朝鮮はいったい何を考えているのでしょうか。実験通信衛星と称したミサイルまがいのものを来月4日から8日の間に発射するとの通告がありました。
 
これはかつて98年に発射したテポドン1号が通告なしに行われたとき、全世界から非難されたことから、そうした世界批判を少しでもかわそうとの狙いで、今回は為されたものです。
 
でも発射方向が日本海と太平洋に向けてのものなのです。ロケットの1段目が日本海に、また2段目が日本列島を飛び越えて太平洋に落下するとの通告内容です。
 
これに向け、日米の防衛部隊は日本上空を飛び越えるものに対しては、安全上の観点から撃ち落すと述べています。一方、北朝鮮放送では我が国の打ち上げたものがもし迎撃されるというのなら、それは戦争の始まりだと強い口調の態度で挑んでいます。
 
果たして結末はどうなるのでしょうか。それにしてもおかしな国家です。アメリカにオバマ政権ができ、新たに北への融和政策をとろうとしている矢先、そんなに力の行使をアピ-ルする必要があるのでしょうか。
 
またこの北と、一部韓国の航空機爆破被害者遺族らがよく思っていなかった、拉致被害者・田口八重子さん家族と、金賢姫(キムヒョンヒ)元死刑囚の面会が実現できました。
 
このことも、伝えられている拉致問題の矛盾が暴かれることから、少なからず北の気に障ることになるかもしれません。
 
それにしても金賢姫さんはとてもこちらの家族に友好的でしたね。涙ぐむシ-ンまであり、息子・飯塚耕一郎さんに対しては韓国の母になるからとも伝えたとのことです。
 
でも一部伝えられているように、整形までして身の安全を確保しているくらいですから、やはり北の脅威は少なくないものに違いありません。また韓国にいても爆破被害者のことを考えたら、安易な言動もできないはずです。
 
ですからこうした四面楚歌のような状況での記者会見のコメントには、彼女の少し頭の良さを感じたものです。拉致問題の解決を迫る方法として「北朝鮮の自尊心を傷つけないようにしながら、心を動かす方法を考えるべきだ」と述べたことです。
 
やはりかつての北の実情を熟知している人だけに、制裁による圧力だけでは絶対道は開けないという思いから出た、重い言葉だと思われます。
 
余分なことですが、この金賢姫さんがこのように素敵な美人ではなかったらどうでしょうか。115人もの乗員・乗客の尊い命を奪った実行犯での死刑囚ですから、そんなに簡単に恩赦になったものとも思えません。やはり美人は得ですね。


おもてなしの心

[2009年03月12日(木曜日)|No.1586]

昨日は不覚にもダウンしてしまいました。このところ出掛ける用事は確かに多かったのですが、やはり50代最後の年、無理はできないものです。突然のお休みをどうぞご容赦下さい。
 
一昨日の静岡での会合が始まったときから寒気が止まらず、ちょうど一緒に沼津に帰る仲間の方に同乗させて頂いたので助かったのですが、やっとの思いでこちらに帰ってきたものです。でも昨日休んだお陰で、熱も下がりましたから、もう安心しています。
 
さて北陸、いや日本を代表すると言ってもよいかもしれません。能登半島の中ほど、石川県・和倉温泉に位置する加賀屋は「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で、29年連続総合1位という記録を誇っています。
 
この老舗旅館の何が素晴らしいのかが、ある雑誌に載っていたので紹介したいと思います。まず客室数は246室、他に姉妹館が129室で、社員数はアルバイトも含め約800名にも上ります。
 
この良質な温泉の湧き出でる和倉温泉には、全部で33軒の旅館があり、1日に最大8000人から8500人を収容できると言われています。
 
また1991年ごろは、年間167万人が宿泊していたそうですが、2008年になると、100万人を割ってしまったと言います。
 
加賀屋4代目社長・小田氏はその苦労を次のように語っています。近年、大型旅館は宿泊者数減少で苦戦を強いられています。
 
それというのも、お客様のニーズが、以前は十把一絡げのサービスで通用していたのですが、最近は十人十色、一人十色という具合に変化してきており、個人や少人数グループのお客様に対応できるようにしないと、お客様に満足していただけなくなりました。
 
加賀屋は、「華やかに、そしてつきっきりで」というサービスを基本にしています。わかりやすくいうと、お客様が「背中がかゆい」といえば、「痛い」というまでかいてさしあげる、といった精神です。
 
加賀屋のサービス体制は、スポーツにたとえるなら野球型で、お客様をボールにたとえると恐縮ですが、サードやセカンドなどはその守備位置で自分のところに来たボールをしっかり責任をもってエラーをしないようにします。
 
一方、姉妹館「あえの風」は、みんなで寄ってたかってボールを追いかけ、エラーをしないようにするサッカー型のサービス体制といえます。
 
現在の加賀屋があるのは、わたしの母のサービスに対する気持ちが、社員の心をひとつにしたからだと思っています。たとえば、お客様の要望に対して、「かんたんにノーといわない」ということ。一生懸命努力したうえでの「ノー」なら、お客様も納得してくださること。
 
旅館がまだ小さいときの話ですが、あるときお客様が常備していない富山の日本酒をのみたいとおっしゃいました。母は、「置いておりません」とは答えず、即座にタクシーを飛ばして買いに行かせたそうです。採算を度外視してのサービスですが、加賀屋はそこまでやるのかと信頼を得たとのことです。これが加賀屋の原点になっています。

 
やはり、ロ−マは1日にして成らず、先日触れた帝国ホテルでの「鼻から部屋に入り、膝で掃除をして目で洗う」との言い伝えどおり、お客様へのおもてなしを第1に考えてきたからこそ、今日があるものと思われます。
 
そしてこの「簡単にノ−と言わないこと」は今のような混沌とした時代だからこそ、ニッチな分野を開拓する私たち企業に一番求められていることではないでしょうか。


中同協・経営労働委員会から

[2009年03月10日(火曜日)|No.1585]

土曜日とはうって変わって日本打線が沈黙してしまいました。2位通過となり残念ですが、これが吉と出るか、凶と出るかも判りません。今後の巻き返しに是非期待したいものです。
 
先々週の金・土曜日の2日間、浜松町のメルパルク東京で開かれた、中同協の経営労働委員会に参加してまいりました。全国の大会には何度も顔を出しているものの、全国組織の個別委員会に出席したのは今回初めてです。
 
初日は都留文科大学の後藤教授の「人間尊重の経営で企業再生と地域再生を果たしていくために」という命題での問題提起から始まりました。
 
非正規雇用による正規雇用の置き換えなど、従来の日本型雇用が解体し、ワ−キングプア層が激増している今日、こうした大企業による雇用体系の大きな変化に対し、私たち中小企業に求められているのは、労使関係の見解に見られるように、人間尊重の経営を守っていかなければいけない使命です。
 
それには業種別・地域別の企業横断的制度というものが提唱されました。企業を超えた標準的処遇・相場や職業訓練・資格の制度化などにも着目していかなければいけないということです。
 
そういえば、熊本全件のとき鋤柄会長が新聞のインタビュ−に答えている記事の中で、こんな言葉がありました。
 
安易な人減らしは決してすべきではない。経営者の意志があれば雇用は守れる。その局面では、”小さな雇用”をたくさん抱える中小企業が、地域を支える役割を担う。最悪の場合、会員同士が雇用の受け皿になることも考えていい。
 
まさに企業横断的な発想ではないでしょうか。それから、セ−フティ−ネットとしての、最低保障年金や各種福祉・教育の保障など、地域経済建て直しのために、各種運動を通して私たちがイニシアティブを取ることが期待されているとの指摘を頂きました。
 
その後、この提起を受けて行われたバズセッションでは、それでは何をしていくのかというテ−マで話し合われました。
 
そのまとめとしては、こういう時だからこそ、アイディアを持ち寄り革新していかなければならず、どうせ買うなら同友会のように、会員企業が強く連携を図っていかなければならない。
 
また社員の夢を強く盛り込んだ経営指針の再度の見直しや、いかに自社事業に付加価値を高めていくか、またPDCAのCAの部分を強化し、益々やる気を育てていかなければならない等の、数多くの貴重な意見が出されたものです。
 
やはりさすがは全国、各地先進同友会で取り組んでいる、熱い人達の集まりです。我が静岡での取り組みがそこまで到達していなかったことから、2日目の別のテ−マでの話し合いには、一切口出しできなかったほどです。
 
そしていつも自分自身に対しては、高いモチベ−ションを与え続けておく必要を、つくづく感じさせられたものです。


見事な韓国戦

[2009年03月09日(月曜日)|No.1584]

日本人誰もが溜飲を下げたのではないでしょうか。土曜日のWBC対韓国戦のことです。テレビの視聴率が30%弱もの高い数字を記録したように、多くの人たちがこのところのモヤモヤ感を一掃したのではないかと思われます。
 
やはり何と言ってもイチロ−選手、この人が引っ張らなくては駄目ですね。初戦の中国戦ノ−ヒットで、もう何やかんやと言われ始めていましたが、ここ一番という時はやっぱり頼りになるものです。
 
韓国の相手投手は北京五輪でもさんざん苦汁を飲まされた、左腕の金広鉉投手です。1回、この得意のスライダ−を1番から3番まで、まさに狙い打ちの3連打であっという間に得点を挙げることができました。
 
相手の一番得意な球を連打していっただけに、これでずいぶんとピッチングの幅が狭くなってしまったのではないでしょうか。
 
そして4,5番が倒れたあと、このまま点が入らなかったら嫌なム−ドになりそうなところだったのですが、6番の内川選手が救ってくれました。サウスポ−キラ−の面目躍如たるところで、貴重な2点の追加でした。
 
ところが、この3点をもらってマウンドに立った、日本のエ−ス松坂投手が立ち上がり、今ひとつピリッとしません。変化球の制球力が定まっていないのを読まれ、相手の4番に看板までぶつかる大ホ−ムランを喫し、またたく間に1点差となってしまいました。
 
このピンチを救ったのが4番村田選手です。初戦に次ぐホ−ムランは見事、口惜しくて眠れなかったという、北京の借りを返したのではないでしょうか。
 
またこのホ−ムランを呼んだのも、イチロ−選手の0死1,2塁からの見事なセ−フティ−バントです。ケ−ス的にやるのではないかと思っていたのですが、案の定、フォア・ザ・チ−ムに徹した、言うことない素晴らしいプレ−でした。
 
それから中島選手の活躍が目立ちました。相手のエラ−にはなりましたが、強烈な三塁への当たりも含めて全打席の出塁です。見事な繋ぎ役として最強の2番バッタ−ではないかと思われます。
 
これで日本打線は勢いがつきました。打線のお陰で救われた松坂投手も、それ以後立ち直ったから何も問題ないでしょう。そして再度、今日の夜、韓国と1位通過をかけて戦うわけですが、歴史的な勝利とも言われている、この韓国戦での勝利が大きな手応えになったのではないでしょうか。
 
閉塞感の漂う今の日本ですが、この韓国戦のような試合をやってもらえば、また元気になれるというものです。ここで支給が決まった定額給付金のようなものもよいかもしれませんが、それより何より、世界制覇に向けた、こうした胸のすくような日本の勝利が一番で効果的です。やはり野球は面白いですね。


運のよい人

[2009年03月06日(金曜日)|No.1583]

麻生さんという人はつくづく運のよい人だと思います。その支持率が示すとおり、今まで何度も死に掛けているのですが、その度になぜかいろいろなことが起こって助けられているように思えます。
 
今回も思いがけず、小沢一郎さんの公設第一秘書が西松建設がらみの不正献金容疑で逮捕されました。一説にはなぜこの時期に?という疑問から、国家権力の不当介入とか国策捜査などと言われていますが、果たしてその真相はどうなのでしょうか。
 
なんでもその資金管理団体の陸山会たるものも、元々は金丸信さん時代からの付き合いみたいです。金丸さんの次男が結婚した相手がこの西松建設の社長令嬢とのことで、金丸さんは小沢さんの師匠にも当たる人だから、臭いと言えないこともないのですが...
 
とにかく、この事件でまた民主党内はガタガタするでしょうし、何でも今すぐ解散という声も薄れてくるものでしょう。
 
それから、すったもんだした定額給付金の支給を含む第2次補正予算関連法も、衆議院で再可決されました。大方の予想通り、造反したのは小泉さんと小野議員の二人だけです。まさに「大山鳴動して鼠(ねずみ)一匹」と言われても仕方がない始末です。
 
ここでも議員を辞めていく人に従うより、総選挙間近のことだし、我が身が可愛い保身術を図る大多数の議員に救われたような形です。まあ、政治家だからこんなものでしょうが、信念に任せた骨のある政治家がいなくなったということでしょう。情けないものです。
 
ここで面白い現象が見られるのですが、自民党と民主党双方に、お互いのトップの退陣を迫っているように見えますが、果たしてそれは本音なのでしょうか。
 
自民党にしてみれば、第7艦隊発言から始まり、ここでつまづいた相手方のトップが替わらないほうが都合がよいのではないでしょうか。
 
また一方、民主党側でも何かと不安定な麻生さんの方が、相手として選挙で戦いやすいのではないでしょうか。麻生さんが辞めて、与謝野さんだったらまだしも、小池さんとか舛添さんというニュ−ファイスが出てきたら、森さんの時の小泉さんのように戦いにくくなるのではないでしょうか。
 
以上のようなことから、不安定ながら何とか麻生政権は生き延びています。とにかく首相の座が何より好きなようで、固執しているように見える麻生さんは実力はともかくとして、やはり運がよい人と言えるのではないでしょうか。
 


印象アップ

[2009年03月05日(木曜日)|No.1582]

新聞に載っていた、相手によりよい印象を与えるためには、といった方法をちょっと紹介しておきます。このファ−ストインプレッション、第一印象を上げる自己演出には、次の3つのスキルが必要だと言われています。
 
まず第1は「うなずき」です。話の内容に対する意思表示というより、「話が耳に届きましたよという合図」として、交渉時には欠かせない要素とのことです。
 
それから第2は「笑顔」です。そして第3は「前傾姿勢」だと言われています。この第3は話を聞く側に回った時、椅子の背にもたれかかっていると、「消極的」という印象を与えてしまうそうです。また偉そうにも写るかもしれません。
 
この前傾姿勢は相手の心をつかむ効果があるとのことです。ですから努めるのは、笑顔で接し、話に軽くうなずいて相手をのせて、前傾姿勢で聞くことが求められています。これだけで商談は格段にうまくいくと言われています。
 
またこうした自己演出の他に、ファッションも大きな要素だと指摘していました。見た目ということもとても重要で、次のように挙げています。
 
まずス−ツは寒色系で揃えることがお勧めで、青色などは知的なイメ−ジを相手に与えるといいます。また後ろ姿にもチェックが必要で、ス−ツの襟からシャツが1〜1.5cm見えるようにするだけで、すっきりした印象になるそうです。
 
それからネクタイがずれていると、その人まで芯がずれているように見えるので要注意とのことです。もちろん外見だけではなく、内面の大切さは言うまでもありません。いくら着飾っていても、中身が乏しければ相手にすぐ見抜かれてしまいます。
 
ですから一番大切なのはやはりコミュニケ−ション能力を磨くことです。いかに他者を演出できるか、という視点で接すれば、自分自身の印象は自然と向上していくと説いています。
 
ここでもやはり良識ある対応で、聞くことの大切さが問われているような気がします。自分も常々そういった傾向が弱いだけに、むやみに主張するのではなく、相手の話をうまく聞き出すことの方が学びが深まるものと、自身にいつも言い聞かせています。


中古携帯

[2009年03月03日(火曜日)|No.1581]

中古携帯が今、俄然脚光を浴びているのをご存知ですか。中古車、古本、中古ゲ−ムなどが人気を博している一方で、今まで中古携帯はその名前すら知られず、特に注目されることもありませんでした。
 
ところが携帯会社の販売システムが、安く端末を持たせてシェアを拡大するといった、販売奨励金制度を見直し、その主流が販売奨励金を用いない代わりに基本料を安くするという方針に変わってきました。
 
その途端、今までとは打って変わり、通信料は下がったが、当然のことながら端末代が高騰したのです。このため、それを敏感に感じ取った消費者は携帯電話を買い控えるようになり、現在、端末販売数が大きく落ち込むという事態が生まれているのです。
 
そこで注目され始めたのがこの中古携帯です。携帯ユ−ザ−にとって厄介なのは、様々な端末が安価になるサ-ビスを謳っている新規契約などと違って、機種変更や買い増しで携帯電話を購入する場合です。
 
機種変更時は適用されるキャンペ-ンも少なく、より高額な料金を払わなければ購入できないというようになっているのです。1年以内に携帯電話を買い替えした人の調査では、その購入費用が5万円以上という人が最も多かったくらいです。
 
こうして、その契約数1億とも言われ、以前と比べて断然、多くの人が携帯電話を所有している現在、新規契約での購入より、機種変更して購入したいというユ-ザ-が多いはずです。
 
従って昨今の不況の影響も手伝い、比較的新しい機種でも安価に購入できる、中古携帯電話が注目されるようになってきたのです。
 
まさに「もったいない」といった観点からも、この動きは好ましい傾向だと思われます。携帯電話にはレアメタルという、貴重な金属類が多く含まれています。
 
この金属を取り出して再利用するという、近年その動きが強まっている資源有効活用の点でも、ただ捨てるのではなく、まだまだ使えるものは大事にしていくことが求められています。
 
ただ、ドコモやAU、ソフトバンクなどは、新しい端末をどんどん売り出して、通信料だけでなく収益を上げていこうという、企業戦略をどんどん強めてきています。
 
それだけに、この中古携帯への流れが邪魔されなければいいがと願うものです。とにかく、とかく問題が多いことから、小中学生には持たせないと、文科省が決めた携帯でもあることです。
 
確かに便利には違いありませんが、こうした通信企業の戦略にただ思うように乗せられることなく、無駄なく使っていきたいものです。併せて通信料がもっともっと下がってくれることを強く願っています。
 
明日は早朝より秦野に打合せ・現場調査等で出張します。このためカキコミは休ませていただきますのでご了承下さい。


人間ドック

[2009年03月02日(月曜日)|No.1580]

今日は朝から半日、人間ドックに入っていました。毎年、誕生日の近辺で行っているもので、私たち夫婦の仲人でもある、一人暮らしの叔母がお世話になっている医師が営むクリニックにお願いしているものです。
 
やはり家族や、会社の代表者としての責任も掛かっていることから、せめて1年に1回ぐらいはと、多少割高になっていても、ここ10年ぐらいはやり続けているものです。言ってみれば安心料とも言えるものでしょうか。
 
さて、お陰様で今年は昨年に比べても、その結果が良いようです。ここのところ体重も3kgぐらい減っていることも良い効果をもたらしているのでしょうか。
 
自分なりに少しですが、食生活等改善しようと心がけていることがあります。それが効果をもたらしているかどうかは定かではありませんが、ちょっとご紹介させて下さい。
 
まずお付き合いも多く、どうしても夜出掛けて飲食する機会が多くなっています。そのお付き合いをセ−ブすれば何も問題ないのですが、付き合いは悪い方でもないことから、またお酒が嫌いでもないことから、どうしても1週間のうち、何回かは外で飲み食いすることになります。
 
こうしたときはやはり普段よりお酒の量が増えるものです。そして時には夜10時過ぎても、のんべんだらりんと飲んで食べ続けていることも少なくありません。
 
こうした翌朝にはお腹が空いていても、敢えて食べないで、牛乳かプル−ンの飲み物だけに控えます。そしてカレンダ-に、前日外で飲食したという記録の×印を付けているのです。
 
そうして更に心がけているのは、この×印の分だけ、お酒を全く飲まない日を無理矢理、自分自身で作り上げるのです。しかし私のように毎日、飲んでいるような人に、お酒を抜けと言っても、なかなか容易ではありません。
 
従ってそうせざる方向に自分を追い込むため、会議などが夜あるときはわざとその前に軽い食事など、例えばサンドイッチなどをコンビニで買ったりして、食べてしまうのです。
 
比較的、酒飲みというのはおいしく飲みたいために、わざとその前に食べないものです。ですからこうして何とか早めに食べてしまえば抜きやすくなるというものです。
 
こんなことから、トイレに吊り下がっている私用のカレンダ-は、こうして抜いた日の○と、外で飲んだときの×印が入り乱れている状態なのです。そのお互いの数を何とか近づけようと、ようやく最近○の数も増え始めてきています。
 
つまらないことをご紹介したかもしれませんが、こんなことでも全くやらないより、少しでもやった方がましではないでしょうか。というわけで、現金なものですが、昨年よりずっとドックの結果が楽しみで、ちょっぴり待ち遠しくまでなってきているものです。