株式会社 アイソー




2008年04月の日記

後期高齢者医療制度

[2008年04月30日(水曜日)|No.1411]

各地のガソリンスタンドは値上げ前に少しでも給油しておこうとの人たちが押しかけ、長蛇の列をなしている所も少なくありません。異様な光景ですが、これも1回で50リットル入れたと仮定した場合、1500円もの違いがあるわけですから、私たち庶民感覚としては仕方がないものです。
 
この暫定税率の影響も少なくなかったのか、山口の衆議院補選では民主党の平岡さんが自民党の候補を退け当選を果たしました。歴代の総理も数多く輩出していて、保守王国と言われた山口県での出来事だけに意義があることと思われます。
 
それともう一つ、結果的に争点となったのが後期高齢者医療制度という新制度が4月からスタ-トしたことです。この制度、今でもよく解らないのですが、75歳以上の高齢者いじめにも繋がるような、保険料の年金天引き制度が高齢者に強い不満をもたらしたのではないでしょうか。
 
我が社でも父親である会長がそれに該当し、総務を担当する家内が社会保険庁に問い合わせたそうです。ところがこの問題は社会保険庁の管轄外として、市役所に問い合わせるようにとの返事が戻ってきました。
 
そして市役所の国民健康保険課を紹介され、尋ねてみたとのことです。この係員はこうした問い合わせや苦情が多いためか、すこぶるその扱いは丁寧だったそうですが、一回聞いただけではよく理解できないくらい、ややこしいものがあるようです。
 
私など断片的に聞いただけですからよく解らない人間ですが、会長のように未だに現役で仕事に従事し、今まで社会保険に掛かっていた人間もその保険が取り上げられ、国民健康保険に強制的に入らなければいけないというのもおかしな話です。ですからその扶養になっていた母親も同様なことが言えるわけです。
 
またその上、受け取る年金の他、多少の所得がある人はそれに見合うだけの保険料が上乗せになり、年金から天引きになるみたいです。これでは雀の涙ぐらいしか支払っていない会社からの報酬も、むしろ支払わない方がよいのではないかということになってしまいます。
 
とにかく後期高齢者というネ−ミングもいまいちですが、こうした方々にもっともっと長生きして欲しいという願いが感じられる、優しい社会制度を作っていかなければなりません。とかく殺伐とした現代だけに、その対象が今までの日本を創り上げてきた功労者ゆえ、再考を求められるものです。
 


新しい研修生来る

[2008年04月28日(月曜日)|No.1410]

大企業はゴ-ルデンウィ−クにもう入っているのでしょうか、私達中小はその狭間の数日の期間に当たっています。暫定税率復活の動きが確定的で、ここ数日中には衆議院で可決される見通しです。
 
それにしても中小のガソリンスタンド等、小売店はいい迷惑ですね。赤字覚悟で4月早々に値下げに踏み切り、ようやく一段落したかと思えば、今度はまた再値上げです。私達消費者以上に、無策な政府に振り回され、本当にお気の毒なことと同情しています。この影響でつぶれるか廃業に追い込まれるところも少なからずあるのではないでしょうか。
 
さて先週末の金曜日、私達は工事で出張に出掛けていたのですが、新しい中国からの研修生、劉慶クンが、1ヶ月の岐阜での日本語研修を終え、会社にやってまいりました。
 
この日が研修の閉講式に当たり、できれば受け入れ企業からも代表者が出席して頂きたいと、要請を受けていたのですが、ちょうど工事の切替日に当たり、それも適いませんでした。
 
それでも受け入れ仲介者に委託して岐阜まで迎えに行っていただき、夕方前には会社にやってきたそうです。聞くとこの期間での研修生30数人の中で、成績もずば抜けて良かったとのことで、式での代表の挨拶もしてきたとの報告も受けています。
 
私たちの帰社がちょうど5時半過ぎだったでしょうか、初めて会った劉君にはとても清々しい好感を持てました。何しろ会ったそのときから、両手を真っ直ぐ両側面に伸ばし、直立不動の姿勢を崩しません。それに真っ直ぐにこちらの目を見つめて話をしてくれるのです。
 
なかなか近年このような青年は日本でも見かけません。既に我が社の戦力となりつつある、他の実習生・徐くんの大学時代の友人という好条件にも恵まれていることもありますが、一緒にこれからやっていく上で心強いものを覚えました。
 
とかく周辺ではコスト面だけのメリットを考えた研修生の受け入れの多い中、手前味噌になるかもしれませんが、彼らと共存共栄しながら技術面での強化を狙った、我が社独自の戦略に間違いないものを確信しました。やはり国籍など関係ない、いかにやる気を引き出すかという、人の問題やその要素に尽きるのではないでしょうか。


死刑判決下る

[2008年04月22日(火曜日)|No.1409]

急な出張が入ったため、カキコミが大変遅くなりました。光市母子殺害事件の高裁差し戻し控訴審の判決が下りました。被害者遺族の本村洋さんが訴え続けた必死の叫びが相通じたのか、最高裁が下した判断で差し戻したとおりの死刑判決です。
 
広島高裁、裁判長は犯人である元少年の新しい供述や弁護側の主張を全て退け、母子への殺意を認定したのです。以前にもこの事件には触れたとおり、この控訴審では、殺意はなく甘えたかっただけとか、ドラえもん云々等の母胎回帰ストーリーを死刑廃止論者で固めた弁護団リードで、その主張を展開していました。
 
ですから本村さんの怒りは収まるどころか、ますます火をつけてしまったのです。それはそうですね、起訴後6年以上触れたこともないような新供述を繰り返したり、被告人質問の際、検察官に僕をなめないでいただきたいなどと言いながら、殺意を否定していたのですから。
 
また少年の友人に出した手紙には「無期でほぼ決まり。7年そこそこで地上にひょっこり芽を出す」などとも書かれていれば、本村さんでなくても腹立たしくなるものです。
 
検察側の主張どおり、事実の捏造(ねつぞう)、歪曲で被害者を冒とくしていると指摘しているとおりのものです。もし自分自身が本村さんの立場だったらとどうでしょうか。
 
きっとこんなに冷静に、極めて論理的に分析しながら話などできないものでしょう。また決して死刑をただ容認するものではありませんが、このような犯罪を犯したものが、被害者遺族に十分な謝罪もすることなく、少年ということだけで10年足らずで普通の生活に戻れるというのもおかしな話です。
 
やはり犯した罪の重さを自分自身でしっかり受け止め、その身で償うべきです。本村さんにとっては、家族との幸せな生活が一瞬にして奪われ、愛する妻と子どもを失い、生きる張り合いまでなくしたとも思える出来事だからです。
 
とにかく、加害者のみならず、ただ死刑廃止という理由だけで、このような取ってつけたような理屈を並べ立てる弁護のあり方にも、大きな疑問を抱いたこの裁判です。きつい言い方ですが、大いなる反省なき者は生きていても無意味で、無用の長物ではないでしょうか。
 
明日23日より25日までは工事で出張他、会社を留守にしますので、カキコミを休ませていただきます


和製タイガ−ウッズ

[2008年04月21日(月曜日)|No.1408]

16歳の石川遼選手がいよいよプロデビュ-を果たしました。今季の開幕戦、東建ホームメイト・カップに出場し、最終日に少し崩れたものの、堂々5位でそのデビュ-戦を飾りました。
 
このト-ナメント、3日目を終わったところまで6アンダ−でトップタイですから、見事なものです。でもやはり最終日最終組でのスタ-トは相当なプレッシャ-があったのでしょう。1番の2打目から大きく右に外しダブルボギ−でのスタ-トは、本人も予期しない、頭の中が真っ白になるくらいの緊張感があったと言われています。
 
しかし前半ダブルボギ-2つなど、6つもスコアを崩したのにもかかわらず、終わってみれば15番から3連続バ−ディ−を奪い、3アンダ−まで戻してくるくらいですから、ただの人ではなく、スタ−性はもちろんのこと、非凡なものを秘めています。
 
いくら日本のレベルとはいえ、並み居る先輩プロを押しのけて開幕戦から、このように注目されるだけの成績を上げているのだから大したものです。本人のコメントでも、18ホ-ル全ホ−ルバ-ディ-を狙っているというくらい、攻めのゴルフにも徹しています。
 
また昨日のト-ナメントでも、18ホ−ルのティ−ショットの飛距離を表わす、ドライビング・ディスタンスでも1位の記録とのことで、17番などでも320ヤ−ドを飛ばす、その豪快なショットは何よりの大きな魅力です。
 
久しぶりの大型新人の登場です。このまま真っ直ぐ伸びていけば、間違いなく世界を狙える選手にもなるでしょう。いわば和製タイガ−ウッズとも言える選手です。
 
お陰でこの大会は多くのギャラリ-にも恵まれました。このように石川遼選手効果で、今年の男子ト−ナメントは大いに盛り上がるものになるのではないでしょうか。もう1つこの選手に好感を持てたのは、最終ホ-ルでカップインしプレ-を終了する際、ギャラリ-に向かって、帽子をとり深々とお辞儀をしていたことです。
 
ちょっと慣れてくると、とかくぞんざいになる選手が多い中で、いつまでもそうした姿勢を大事に守っていてもらいたいものです。強さに謙虚さを秘めていれば鬼に金棒です。そして誰からも愛される選手となり、いち早く世界に飛び出す日が来ることを願っています。


東大入学式

[2008年04月18日(金曜日)|No.1407]

先日の新聞によると、東大入学式で来賓や学長から、親離れをして欲しいと呼びかけたということが載っていました。11日開かれた同校入学式に新入生約3200人を上回る5300人もの父母らが詰め掛けたことです。
 
やはり天下の東大での息子や娘の晴れ姿を一目、見たかったのでしょうか。その数は学生を大幅に上回ることから、祝辞に立った建築家の安藤忠雄さんや学長から、「自立した個人をつくるため親は子どもを切り、子は親から離れてほしい」などと、親離れをし自立を促す、一幕が見られたそうです。
 
この入学式には毎年、家族からの出席希望が多く、3人以上で出席したいという問い合わせも多いことから、新入生1人に対し関係者は2人までにと制限していることもあるそうです。それだけ過保護な親子関係が進んでいるのでしょうか。
 
思い起こしてみると、私のときなど、と言っても大した大学ではなかったので、両親はわざわざ東京までやってくることもなく、私自身もどんな入学式だったのか、記憶も定かでありません。
 
決して東大など入ることも叶わないわけですが、もし我が子がそのような立場に置かれた場合、果たしてどうでしょうか。きっと我を忘れて同じように駆けつけて、舞い上がっているかもしれません。
 
でもどうでしょうか。私たちのような凡人ではないのです。中には日本そのものを先頭に立ってリ-ドしていく人も出てくるところです。それなりに親も学生自身もお互い自覚してもらわなければいけません。
 
幼稚園や小学校ならともかく、日本でトップたる最高学府に学ぶ者がいつまでも親離れせず、自己の確立もできなければ、とても人のリ-ダ-として立つことはできません。近年、ただ頭がよいだけでそれが少しも活かされていない現実を、この日本で多く眺めているだけに、少し見過ごせない事実のように感じた次第です。

  


夢の国25周年

[2008年04月17日(木曜日)|No.1406 ]

昨夜は同友会沼津支部総会が開かれました。75名の会員のうち、51名が出席していただき、来賓と事務局、ゲストを併せ総数で60名の参加で執り行うことができました。
 
来賓も沼津市長、沼津商工会議所会頭をはじめ5名の方々が、お忙しい中、駆けつけていただきました。支部長として迎える3回目の総会ですが、会員それぞれのご協力により、全体的に今までで一番まとまっていたのではないかと思われます。ただただスタッフはじめ皆様に感謝し、無事総会を終え、20年度がスタ-トでき、ほっとしています。
 
さて話題はガラッと変わりますが、先日も訪れた東京ディズニ−ランド(TDL)が開園25周年を迎えました。進化続ける夢の国として、新聞に特集として取り上げられていましたが、改めてその仕組みづくりの素晴らしさを感じたものです。
 
それによると、まず数字の凄さを見せつけられます。ランドとシ−の2つのテ−マパ−クを総称し、東京ディズニ−リゾ−ト(TDR)と呼びますが、年間入園者数は何と2500万人にも及び、開園以来右肩上がりだと言われています。
 
またTDRには関連の複合商業施設「イクスピアリ」やディズニ−ランドホテル、モノレ-ル等が含まれますが、同社と契約している周辺のオフィシャルホテルを含め、今までの集客数は延べ7億人にも上るとのことです。
 
何とまあ凄い数字ではないでしょうか。そのうち1500万人ぐらいは外国人とのことですので、日本人としては1人5回以上訪れたという計算になります。
 
これだけ多くの人間を呼べるのもやはりその仕組みづくりの素晴らしさにあります。開園から数年の間、テレビなどでその舞台裏を紹介した番組がお茶の間に流れたところ、視聴者から「知りたくない」「夢が壊れる」といったクレ-ムが相次いだそうです。
 
それ以来、一切取材は断わり、その舞台裏は明かさなくなったとのことです。このTDRに比べ、同じ米国のコピ−なのに、フランスのディズニ−ランドパリや香港ディズニ−ランドでは入園者数も目標に届かず、苦戦を強いられているようです。
 
それだけに、TDRの社員教育を含めた仕組み作りの素晴らしさが浮き立つわけです。このようなハ-ドは同じでも、楽しみ方が全く違う仕掛けをいつも提供してくれる裏には、計り知れない研究と苦労が存在するものと思われますが、安全管理をさらに極め、いつまでも夢の世界を提供し続けてもらいたいものです。


鉄人健在

[2008年04月16日(水曜日)|No.1405]

今年の阪神、元気ですね。大阪の方の喜んでいる顔がここまで伝わってきそうです。これは投手陣の踏ん張りとベテラン健在の相乗効果によるものと思われます。
 
その中でも金本選手がいいですね。つい先日、2000本安打を達成いたしました。生みの苦しみというのでしょうか、あの金本選手でも記録の掛かった、あと1本に少し苦しみましたが、達成してしまえばもう本来の自分のペ−スに戻れることでしょう。
 
それにしても40歳を迎えたというのに、鉄人・金本選手は元気ですね。現在、1200試合フルイニング連続出場という、とてつもない記録を更新中です。昨年、野球選手として左ひざの半月板損傷という重大なピンチに見舞われたのですが、それも見事にクリヤ−しています。
 
私は知らなかったのですが、この金本選手、そんなに鳴り物入りで入団したわけではないそうです。最近では大学野球でも知られている東北福祉大の出身ですが、入団して3年ぐらいは2軍生活を余儀なく求められていたとのことです。
 
それも左投手が全く打てなかったそうです。そこからがこの人の真骨頂です。練習に練習を重ね、苦手な左投手攻略のために、死球覚悟で右足を踏み込んでいく打法も取り入れ、執念で克服していきました。
 
20代には吐くほどしたというその練習の凄さには、今でもナインが舌を巻いているそうです。鋼のような強靭な肉体も、入団時から10kg増えているということで、凄いのはそれが全て筋肉で占められていることです。
 
広島時代、この金本選手の潜在能力にいち早く気が付いていたのが、前田智徳選手です。私も大好きな選手の一人で、アキレス腱等のケガがなかったら、おそらく大打者になったのではないかと思われる、野球センス抜群の選手です。
 
類は友を呼ぶという言葉があるとおり、非凡な人はいち早く見抜く力を持っているのでしょう。こうしてチ−ムメ−トの前田選手とも別れ、FAで阪神に入団後、岡田監督から絶大な信頼を受け、今日に至っているのです。
 
そしてこの16年間、試合前後には鏡の前での素振り練習を欠かしたことがないと言われています。やはり私たちの知らないところでの努力の積み重ねがあるわけです。また入団当時を知る人は決して天才ではないと指摘しています。
 
それを誰もが認める猛練習の積み重ねで、今日の確固たる地位を築き上げたのです。こうした選手はやはり素晴らしいですね。才能に溺れ、それを磨くこともなく埋もれていく人が少なくない中で、このような努力は何ものにも優る生き方は大いに共感できるものです。


決死の判断

[2008年04月15日(火曜日)|No.1404]

何という悲劇が起こるのでしょうか。トラックから脱輪した1本のタイヤが東名高速の中央分離帯を乗り越え、反対車線の観光バスを直撃したのです。
 
誰もがいきなりタイヤが飛び込んでくるなど、とても予想することはできません。このことで、バスの運転手である、名阪近鉄バスの関谷さんという方がお亡くなりになってしまいました。
 
皮肉なことに偶然とは重なるものです。この日は関谷さんの57歳の誕生日とのことでもありました。当日の出発前、同僚やガイドから祝福してもらい、そのお祝いのプレゼントを受け取って、出発した直後の出来事です。
 
この関谷さんは勤続25年のベテランで、これまでに無事故無違反、しかも雨の日にはバスガイドにも頼らず、乗降のお客に傘を差し掛けるような心配りまである人と聞きます。
 
また事故直後、フロントガラスを突き破ってきたタイヤに直撃されたのにもかかわらず、最後までブレ−キを踏み続け、60m走った後停車したバスはサイドブレ−キまで掛かっていたと言われます。
 
最後の最後までお客の安全を考えた、関谷さんの決死の判断ではなかったでしょうか。いわば職業プロの鑑(かがみ)とも言えるものです。ご本人にとっては、全く予期せぬ無念の死を遂げたわけですが、乗客にまで大きな被害を及ぼすことがなかったのは、関谷さんの咄嗟の判断による功績とも言えるのではないでしょうか。
 
それにしても、いつ何が起こるか本当に判らない時代です。せめて日頃の十分な点検を怠らず、他人に迷惑を掛けることのないよう、くれぐれも配慮したいものです。関谷さんのご冥福をお祈り申し上げます。


総会シ−ズン来たる

[2008年04月14日(月曜日)|No.1403]

先週の木曜日は同友会・富士支部総会、また土曜日は静岡県同友会総会、そして明後日は我が沼津支部総会と、いよいよ総会シーズンの幕開けです。この他にも19日は同友会新静岡支部設立総会、21日法人会5支部総会、26日野球部OB会総会と続き、なかなか気の休まる暇もないほどです。
 
その中で既に終了した富士支部総会の記念講演について触れさせていただきます。この講師として大阪同友会、山田製作所代表取締役・山田茂さんが遠路・大阪からはるばる駆けつけてくれました。
 
講師の山田さんとは旧知の間柄で、富士支部から今回招かれるや否や、ご本人からもその話をいち早くメールで知らせて頂いたほどです。
 
山田さんとの出会いはまさに一期一会とも言えるもので、ちょうど5年前、中小企業家同友会、福岡全国総会がきっかけで、その後週1回のメルマガを送付して頂いたりして、そのお付き合いを大事に続けているものです。
 
ですからこの講演はとても待ち遠しいものでした。山田さんは以前、同友会全国新聞にも取り上げられるくらい会社も素晴らしい取り組みをされており、売り上げが95%ダウンしたのにもかかわらず、3S(整理、整頓、清掃)活動で業績を回復し、さらに発展、拡大を遂げているという会社の社長です。
 
このような話は新聞や本等で知ったというものの、そこまで至った経緯を実際にお聴きするのは初めてでした。そして迫力ある山田社長の講演は想像以上に大きく胸を揺さぶられるものでした。
 
良い現場は最高のセールスマンという確固たる信念で、当初その思い入れの強さから反対していた創業者の父親や、社員さん達の強い抵抗にもめげず、この活動を敢然と進めていくトップの熱い思い、また今では年間130社以上の見学者が訪れるという、徹底された3S活動の集大成にまで至った仕組みづくりや社員さんの意識の大きな変化に、とても真似できない経営者の強い執念を感じさせられました。
 
ちょうど講演に向かわれるその日の朝、この山田さんからメールを頂き、貴重な今期の経営指針書を送っていただきました。さすがは大阪同友会の経営理念の部会長に就かれているだけの立派な経営指針書です。
 
しっかりとその中には会社の存在意義や、何のために経営しているのかといった根幹から、それぞれの目指すべきもの、まためざす5年後の会社の姿に至るまで、はっきりと明文化されています。おそらく社員さんと一緒になって作られているのでしょう。
 
報告や指針書から窺っても羨ましい限りです。お話を聴いて勇気をいただきました。そしてまだまだ至らない弊社の改善しなければいけないことや、あるべき姿についても大きく考えさせられたものです。
 
また今回、お隣の富士支部に先を越されるような形で、山田さんの記念講演を計画されてしまい、お付き合いのあった私も正直、面目ないところですが、このような素晴らしい経営者の取り組みを是非、近い将来、我が支部でも聴いていただきたいと思ったしだいです。
 
(株)山田製作所の益々のご繁栄と山田社長のご健勝を心より祈念申し上げます。ありがとうございました。


何気ないことから

[2008年04月11日(金曜日)|No.1402]

何気ないことから物事は進展していくのだと実感しました。ちょうど社員旅行で私たちが後から追っかけていった、新幹線の中での出来事です。
 
三島からのこだま号、いやちょうど停車したひかり号に乗り込んだのですが、日曜日の休日ゆえ、やはり車内は混んでいました。ほとんどの座席が進行方向に向いていて、一箇所だけ対面式のシ−トに二人分空きがありました。
 
外人さんのお子さん二人を連れた、ご家族でしたが、私達はためらうことなく、お断りしてその席に座らせていただきました。座ってからしばらくはお互い声も掛け合うことなく、そのままの時間が過ぎました。ただ外人さんのご主人の方がご飯の入ったお弁当を、器用な箸さばきで食べているのを眺め、妻にずいぶん箸が上手だねと言ったのは覚えています。
 
ちょうど小田原を過ぎる頃でしょうか、自分たちが口にしようとしたこともあって、妻が何気なく子ども達にガムをあげたのです。目が澄んでいて、とても綺麗な姉弟でしたので、極めて自然にそうした行為に及んだのでしょう。
 
このことが引き金となって、俄然、お互いの閉ざされていた口が一気に開かれたのです。聞くと、以前は6年間ぐらい日本にいたのですが、今はイギリスに戻っていて、奥様の方が凄く日本びいきなことから、子ども達を連れて今回、関西と関東をそれぞれ1週間旅するために来日されたとのことです。
 
またそこまで突っ込んで聞いたわけでもないのですが、ご主人との馴れ初めがこの日本だったこと、また現在、子ども達をイギリスの日本人学校に入れているのだが、どうも日本に馴染めてないようなことから、いっそのこと実際に見せた方がよいと考え、今回の旅行を思い立ったということなど、流暢な日本語で話してくれたのです。
 
ですから本国でもご飯は結構、その主食になっているらしいのです。それゆえ器用な箸使いも納得できたのです。こうしてお互いかなり打ち解けて話が進むままに、あっという間に東京駅に着いてしまいました。
 
私達はこれからディズニ−ランドに向かうこと、是非こちらでの滞在のうちに一度訪れたらどうか、またお酒が好きならランドよりディズニ−シ−の方が快適ですよなど、余分なことまで告げてその別れを惜しんだのです。
 
ところで、もし妻が子ども達にガムなどあげたりしなかったらどうでしょう。外人さんの奥さんの方がこのように日本語にも長け、日本が大好きだということも知らずに通り過ぎてしまったのではないでしょうか。こうした楽しい出会いを活かすことなく、有意義な時間も持てなかったことでしょう。
 
以前、中村文昭さんも言われていましたが、ちょっとしたことで、このように自分の世界は広がっていくものです。やはり一期一会を大切に活かせていきたいものです。


2008年社員旅行

[2008年04月10日(木曜日)|No.1401]


今週の初め、日・月の2日間、社員旅行で東京ディズニ−ランド(TDL)・ディズニ−シ−に行ってまいりました。一部の社員さんの中には不幸などもあったりして、全員参加とはいきませんでしたが、9名でその旅を満喫してきました。
 
行き先がTDLということで、ほとんど自由旅行のようなものです。私と家内の二人は当日の朝、たまたま隣近所の清掃活動と重なっていましたので、後から追っかけるような形で参加したのですが、当日は現地に泊まれるということもあって、気持ちもゆったりと参加できたものです。
 
社員の中にはTDLが初めてという人もいたり、中国人実習生の二人のように、前からここに行くことを楽しみにしていた人もあって、ほとんど異議なくその行き先は決まりました。
 
また当日は日曜日ともあって、やはりずいぶんと混み合っていました。私達はここにも何回も来ていることもあって、別に慌ててアトラクションに乗らなくてもいいのですが、そこは貧乏人の悲しさか、少しでも目新しいものがないかと歩き回ったものです。
 
それでも、まず何よりもと、入場してすぐに夕食の予約だけはしておきました。家内によく言われるのですが、お腹が空いてくると不機嫌になってくるからです。それと今回は夜遅くまで居ることができるとあって、ゆっくりと優雅に食事を楽しみたいと思っていたからです。
 
私たちが着いたのがもう2時半過ぎです。やはりこの時間になると、予約優先のシステムであるファストパスもそんなに有効に使えないものです。比較的新しいアトラクションであるタワ−・オブ・テラ−ではその時間帯が夜の9時過ぎだったほどです。

写真に挙げているのはヴェネツィアン・ゴンドラです。初めて乗りましたが、ガイドで乗り込んでくれた、このお兄さんの語りと笑顔が素晴らしかったですね。またご当地の歌を、そのままの言葉で歌い上げた歌唱力も文句のないところでした。歌声が特に響く場所である、舟が橋の下にさしかかるときに歌いだすなど、演出もよく考えているものです。
 
このように何回出掛けてもまた来たくなるところです。以前にも出掛けて、スタッフの対応の素晴らしさを学んできたことがありますが、いつ来ても思わず嬉しくなるような対応が返ってきます。そのほとんどがアルバイトと聞きますが、信じられないほどの社員教育です。
 
やはり夢と感動を味わわせていただけます。子ども達ばかりでなく、大人までが童心に素直に帰って楽しむことができる場所です。
 
蛇足ですが、このように気持ちのよい対応ばかりに恵まれたこともあって、次の日の帰路、東京駅のデパ−トに寄り、買い物をしたのですが、扱う一部店員さんの対応とは大きな落差を感じさせられたものでした。やはり笑顔は大きな財産ですね。


ちょっと良い話part28

[2008年04月09日(水曜日)|No.1400]

先日の出張中、ラジオから聞こえてくる話題に何気なく耳をすませることがありました。刑務所内にある中学校の話題です。
 
この学校は長野県松本市にある、市立旭町中学校桐分校と呼びます。日本で唯一の,また世界的にも例のない刑務所内の公立中学校です。全国の受刑者の中から,義務教育を修了していない人で,しかも勉学の希望の強い人が選ばれて来る学校です。
 
この学校の創立前、当時の少年刑務所では受刑者のうち約8割が義務教育を終了せず、その学力は全体的に大変低い状態だったと言われます。
 
それゆえ、当時の所長や関係職員は、自分の過ちを正そうという意欲を呼び起こしたり、社会復帰後の再起の原動力としても、是非施設に在る期間中に、少なくとも新しい義務教育修了程度の学力を身につけさせたいと考えました。
 
そして,正規の資格証明を与えたい、またこれらのことは矯正施設にあって特に重要であると確信し、県や地元の教育委員会等の協力もあって誕生したのです。
 
入学資格としては、全国の受刑者が対象であり、義務教育未修了者であることや、刑務所での生活態度が良好で学習意欲があることなどがその条件になります。そして中学校長が一人ひとり面接を行って決定するそうです。
 
ですから応募者は全国各地の施設から希望があるとのことで、最近では50、60代の生徒も少なくないそうです。生徒は,受刑という目をそらすことのできない現実から、自分の過去の人生の軌跡を直視し、学習をすることを通して何とか更生の道を歩み,自分の将来に明るい展望を持ちたいという切実な願いを秘めています。
 
そしてその願いは,全受刑者や多くの来賓の見守る中,緊張と喜びの入学式を経験することで,「もう後へは戻れない。なんとしてもやり通さなければ」という新たな強い決意へと高まっていくとのことです。
 
また学習時間は夏休みなどもなく、1日7時間の時間割授業の他に、夜3時間の自習時間と、決して楽ではない学習が1年中続くわけですが、かつてから一人の落伍者もなく、黙々と励んでいるそうです。
 
それから年間行事の中には、運動会や施設外教育としての遠足、また先生方との卓球の交歓試合も組まれています。その他にも初夏には「少年母の会」という総会があり、その中で歌う「母さんの歌」には、歌う方も聴く方も心の琴線を揺さぶられ、感動のあまり涙ぐむとのことです。
 
また冬にも行う施設外教育として、旭町中学音楽室で本校生徒達と一緒に歌う「ふるさと」にも多くの涙を誘われるそうです。こちらも大好きな歌だけに、想像しただけで目頭が熱くなってきます。
 
こうして翌年春には「仰げば尊し」を声震わせながら歌って、晴れて卒業証書を手にするわけです。このように聞いてくると、何か私たちが忘れてしまっているようなものまで思い起こされます。
 
罪を憎んで人を恨まず」まさにその通りの教育です。昨年、この頭の下がる取り組みに対し、公務の信頼を高めることに大きく寄与としたということから、人事院総裁賞なるものがこの桐分校に贈られました。
 
人間って面白いもので、その機会にいくらでも恵まれていると、大切に思わないものですが、このように時間や機会に限られ、後戻りできない状況では必死になって努めるものです。くれぐれも一期一会を大切にしなければと教えられたものです。
 
 



道路財源問題について

[2008年04月08日(火曜日)|No.1399]

道路財源問題について元宮城県知事・浅野史郎さんが次のように書かれていました。
 
福田首相が提示した方針は暫定税率の当面維持、一般財源化という点では私の考えと同じだが、一般財源化を2009年度からというスピ−ド感は期待以上である。
 
財政に突然穴があくことは事実なのだから、民主党の主張する暫定税率の即時廃止は現実的でないように思える。確かに今までの行政のあり方を前提とすれば、とんでもない暴挙かもしれない。
 
しかし、問題とされているのは、今までの道路行政のあり方を当然のものとしていいのかどうかということである。そもそもこの一般財源化するなどという提案は、1年前では考えられなかったことで、これをもたらしたのもねじれ国会である。
 
道路予算で、娯楽用品を買ったり、公益法人の職員旅行に使ったりと、不正な支出が明るみに出たのも、このねじれ国会の質疑を通じてのことであったことを思い出す必要がある。
 
そうでなければ、今までどおり暫定税率の延長は何も攻防がないまま、すんなりと通っていただろう。こうしてマスコミ報道を通じて、国民は道路特定財源の実態を知ってしまった。
 
また暫定税率の廃止によるガソリン価格の引き下げによって、道路整備のスピ−ドが鈍ることが、国民生活上、高い税率のかかったガソリンを購入する以上に困ったことなのかどうか、真剣に受け止めるはずである。
 
民主主義とは、税金がどう取られ、どう使われるかについての決定においては、「民」が主であるということである。
 
つまり今までは「お上が決めること」としてお任せに近いものだったのが、この暫定税率の廃止による混乱から「そうはいかない、自分たちにも言わせてくれ」という、民主主義発展のための、産みの苦しみとも捉えることができるものである。

 
このように浅野さんが語っているとおりではないでしょうか。首長はじめ行政側はいわば政府から、予算や補助をつけてもらいたかったら俺の言うことを聞けと、脅迫されているようなものです。従って当てにした予算を組まざるを得なくなっているのです。
 
そもそも暫定という名前がついているものが、こう何年も長くはびこっている事態、そのものがおかしなことです。私たちが何も知らないまま、無用な道路建設が進められていることと、今すぐにでも降りかかってくる国民生活を天秤にかけ、いったいどちらを優先していかなければならないのか、今私達はしっかりと考えていかなければいけないのではないでしょうか。


相手を立てれば蔵が建つ

[2008年04月04日(金曜日)|No.1398]

アサヒビ−ル名誉顧問の中條高徳さんが雑誌「致知」に、相手を立てれば蔵が建つと題し、その10箇条を挙げていましたので紹介させていただきます。
 
① 「愛」は人を立てる最高のもの・・・見返りを一切求めない母親の、子を思う「愛」は最高であり純粋。
 
② 「礼」は人を助け身を助ける・・・人は一人では絶対生きられない。お礼はゆっくり丁寧より、簡単でも早くせよ。
 
③ 約束を守れ・・・守れないような約束は絶対にしない勇気を持て。
 
④ 叱られ上手になれ。負けるが勝ち・・・叱られたらより近づけ!叱ってくれるのは、君に関心を持ってくれている証拠。
 
⑤ 相手にとって気の重い仕事こそ、気軽に引き受けろ・・・気の重い仕事も二人で担えば軽くなるもの。
 
⑥ 「お世辞」に心が通うかは「真顔」で決まる・・・真剣に考えた褒め言葉なら、へたでも通ずる。面と向かったお世辞より、陰のお世辞に偉力あり。
 
⑦ 教えられたことはすぐ実行せよ・・・教え甲斐のある人と思われよ。感度良好は相手を立てる。
 
⑧ 先手必勝・・・自分からかける挨拶は、返す挨拶の数百倍の価値がある。
 
⑨ 人を立てるのがうまい人は、「時間の我慢」「好みの我慢」を知っている・・・相手の立場に立って物事を考え、そして憐れみ、心を痛め同情する心の姿を表わした、優れた日本語に「惻隠の情」という言葉がある。聞き上手になれとのこと。
 
⑩ 相手の気分をよくさせることが相手を立てる第一歩・・・立てたい相手は女房、子ども、犬でも立てろ。「せられんと欲することをことごとく相手に施せ」「己の欲せざる所人に施すなかれ」どちらも共通しているのは、相手の気分をよくさせることこそ大切。

 
とかく自分さえよければよいといった風潮が蔓延していますが、やはり利他の心が大切だと説いたものです。同友会の支部長職を務めて2年、自分では最後のつもりで、残り1年を精一杯務め上げようと思っていますが、この気持ちがようやく少し解りかけてきました。
 
人はその気にならなければ動きません。それにはそれなりの心配りがトップには必要で、ある意味ではその職で一番大切なことかもしれません。幸せを掴もうと思ったら、他人にいいことをたくさんしてあげなさい。そうした人には必ずよいことが巡ってくる。まさに因果応報ですね。
 
明後日の6日(日)から2日間、会社の慰安旅行を予定しているため、恐れ入りますが7日(月)は臨時休業日とさせていただきます。ご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願い申し上げます。


最近気になること.その1

[2008年04月03日(木曜日)|No.1397]

最近ちょっと気になることを幾つか挙げさせていただきます。1つは運転手のマナ−です。どちらに曲がるのか分からないまま、ウインカ−を出さずに曲がっていく人が多いと思いませんか。これには交差点内で対抗する車が右折などの場合、左折車と共に曲がろうとする車が増えていますが、こうしたケ−スを嫌がり、出さずに曲がっていく車があります。
 
こうしたことを繰り返しているうちに習慣化して、通常の右左折でも何も合図を出さずになっているようにも思えます。自分はそれでもよいかもしれませんが、後続車にしてみれば、こんな勝手な運転はないはずです。
 
それと前にも触れましたが、道を譲ったり、狭い道ですれ違いを懸念して待っていても、何食わぬ顔をして、さも何事もなかったような顔をして通り過ぎていく車が少なくありません。これって何か凄く虚しくなりますね。善意の押し売りをするつもりはありませんが、道を譲ってよかったと、せめて思えるようになりたいものです。
 
昨日、私事ですが、長男が卒検に無事合格し、車の免許証を取得することができました。これから先、期待と不安にときめいているものと思われますが、このようにまだ何色にも染まっていない新鮮な気持ちを大切にしたいものです。ちょっと慣れてくると得てして横着になったり、自分勝手な運転になりがちなものです。いつまでもやはり「初心忘るべからず」ですね。
 
それから先々週の日曜日、中小企業家同友会の仲間で、市内の清掃活動を2時間ぐらいやりました。港口周辺をウォ−キングしながら行ったものですが、やはりたばこのポイ捨てが多いですね。それぞれの捨てるたばこは1本に過ぎないかもしれませんが、多くの人たちが繰り返せば凄い量になるものです。
 
このように自分ひとりぐらいと思っていても、積み重なるとその影響が少なくありません。こうした後ろ向きなものではなく、逆に皆一人ひとりの善意の積み重ねにより、少しでも住みやすい社会を築いていきたいものです。もっと気になることもありますが、また次回に触れさせていただきます。


ガソリンの値下げ

[2008年04月02日(水曜日)|No.1396]

花冷えと言うのでしょうか、桜のこの時期、ここ数日ちょっぴり肌寒い日が続いています。気温の変化が激しいとも言われている時期でもありますので、十分ご自愛いただきたいと思います。
 
さていよいよガソリンの値下げ競争が始まりました。我が地域ではさほどでもないのですが、東京の激戦地など、競合店との兼ね合いから分刻みで価格の見直しを行っているようです。
 
これはご承知のとおり、揮発油税等の暫定税率の期限切れに伴うもので、ガソリンは1リットル当たり約25円の値下げになります。
 
でもこの価格はあくまでも、4月1日以降に精製される分に関して適用されるもので、それ以前に各貯蔵所に供給された在庫分は適用外となります。従って昨日の時点でガソリンスタンドにある油は、ほとんどこの適用外に相当するもので、全て税金が掛かることになるわけです。
 
こうした事情を抱えているスタンドも心底大変なものと思われますが、大きく騒がれた値下げ報道による消費者のニ−ズに応えないわけにはいかなくなってしまったのでしょう。いわゆる赤字覚悟の持ち出しで、値下げに踏み切ったとも言えるわけです。
 
こうした話を聞くと他人事ではないような気がします。消費者はそれまで買い控えをし、ただ安い所へと殺到すればいいのでしょうが、対する供給側の方は大変です。セルフスタンド等の一部の大手資本が入ったところはまだしも、私達のような中小企業のスタンドには同情してしまう気持ちすら湧いてくるものです。
 
ですからただ安いからといって、手放しでは喜ぶことができません。それと今月末までには、政府は衆議院の再議決による、暫定税率維持の税制改正法案の成立をめざしているとのことですから、再度値上げの動きに変わるかもしれません。
 
このように、始終、こうしたものに振り回されている企業の立場が気の毒に思えて仕方がありません。特に中小企業などの経営する小売店のスタンドなどでは、この他にもその認定基準から貯蔵タンクの設備改修等も余儀なく求められており、多額の資金を要するとのことです。
 
従って大資本のところに吸収されざるを得なくなっていると聞きますが、もう少し弱者に優しい施策が望まれるところです。中小企業家同友会では現在、こうした観点から中小企業憲章の制定運動というものが進められようとしています。
 
私もいまいち勉強不足で、この説明を十分にできないことから、しっかりと学習しなければと思っていますが、また理解した後、触れてみたいと思います。とにかくこのガソリンの値下げには手放しでは喜べない、複雑な思いに駆られているものです。


あっぱれ!開幕3連勝

[2008年04月01日(火曜日)|No.1395]

巨人ファンには誠に申し訳ありませんが、我らヤクルト応援隊にはこの上ない今シ−ズンのスタ−トを切らせていただきました。金曜日に開幕したヤクルト−巨人戦に何と3連勝したのです。
 
選手の一人、飯原選手がいみじくも言っていました。キャンプ中から、この開幕3連戦に自分たちの意地を見せたいと誓い合っていたそうです。
 
まさにその気持ちは理解できるところです。エ−スのグライシンガ−と主砲・4番のラミネスを引っこ抜かれた当該球団と、開幕初戦からぶつかったからです。
 
全部の試合を観ていたわけではないのですが、ヤクルトの選手一人ひとりにそうした心意気が感じられた、まさに試合でした。2回戦など、3点リ−ドされたのにもかかわらず、粘っこく逆転していった展開は昨年には見られなかったものです。
 
高田新監督がキャンプ中、今年のヤクルトは面白いよと言っていた意味がようやく分かってきました。主力が抜けた後、大した補強もせずシ−ズンに臨み、本当に大丈夫かなと思っていたのが、正直本心でした。
 
一方、オ−ルスタ−軍団の巨人はどうしてしまったのでしょうか。結果論かもしれませんが、初戦から上原投手で行くべきだったのではないでしょうか。でもそれだけ監督の信頼度がまだ高橋に比べて高くないとも言えるわけです。この投手を生かすも殺すも監督次第のような気がしています。
 
でもヤクルトには失礼ですが、弱いチ−ムがこのように強いものを打ちのめすのは、本当に胸がすき気持のよいものです。やはり1番から9番までそれぞれの役目に徹した、繋ぎの野球の大切さが分かったのではないでしょうか。
 
ですから4番バッタ−ばかり並べたからと言って勝てるわけではありません。またそれが野球の妙味とも言えるものでしょう。これがいつまで経っても分からないと、今年の巨人、意外と苦戦するのではないでしょうか。
 
もっともこの3連戦の結果が全てを物語るとはとても言えないものですが、巨人以外の全球団がこうした姿勢で臨んでいけば、結構今年のペナントレ−ス、面白くなったいくのではないでしょうか。