株式会社 アイソー




2007年02月の日記

ブレる

[2007年02月28日(水曜日)|No.1167]

トップとして一番気をつけなければいけないのが、この”ブレる”ということではないでしょうか。安倍首相の、郵政造反組の衛藤晟一前衆院議員に対する復党問題が大きな波紋を呼んでいます。党内からも、そして地元の大分県連や同じ与党の公明党からも強い批判が上がっています。
 
よく朝令暮改という言葉を耳にされることと思います。これは、朝命じたことが夕方には変わってしまうということですが、すぐ変わって一定しないことを指します。もちろん多くの研修や勉強会に出ている経営者などトップの方の中には、今までの誤りに気づき、その手法を変えていくということもあるでしょう。
 
これは何も否定するものではありませんが、始終それをやっていたら、受け取り側はどうなるのでしょう。いったいどうしたら判らなくなるものと思われます。自民党は昨年からの取り決めで、郵政民営化反対を唱えた、いわゆる造反組の中で当選グル-プの復党を認めましたが、落選組に関しては参議院選後としていました。
 
それが、政治的にも同じ考えを持っていて長年の盟友だからという、首相の一言で覆そうとしています。一方では岐阜の藤井孝男元運輸相などは復党は認められず、推薦にとどまっている事実があるにも関わらずにです。先の取り決めをどう説明しようとするのでしょうか。
 
支持率うんぬんなどと、マスコミは盛んに面白おかしく取り上げていますが、私はそんなことよりこの首相に特異なわがままさを感じています。それは小泉首相の持っていた、誰が何と言おうと自分の信念は絶対に曲げないといった、頑なな部分ではありません。その育ちの良さから来る、お坊ちゃま的なわがままさなのです。
 
おそらくこの方は今までさして大きな苦労もなく、順風満帆な生き方をされてきたものと思われます。そうした生き方の中では、自分の望むものはすぐ手に入ったのではないでしょうか。往々にしてこの種の方は我慢ができないものです。内閣や側近など、論功行賞のある比較的気に入った人たちで固めたこともその表われでしょう。国民は見ていないようでしっかりと見守っているもので、小泉首相のときには全くなかった、そのブレを見逃してないからこそ、一部支持率にまで反映されているのではないでしょうか。


ちょっとよい話part13(関わりを持てば)

[2007年02月27日(火曜日)|No.1166]

新聞に以下のような投稿(部分省略)がありました。
 
駅のトイレに入ったことです。3人の女学生が鏡の前に陣取ってお化粧に余念がありません。「すみません、私もお仲間に入れてくださいな」女学生たちは少しずつ場所をずらし、荷物を移動させて私の入るスペ-スを作ってくれました。
 
手を洗い、バッグから口紅を出してつけ始めると、隣の子が私のちょっと大きな荷物をチラッと見ながら聞きました。「おばさん今からどこかへ行くんですか?」「いいえ、家に帰るのよ。あなたたちも暗くならないうちに早く帰りなさいよ。暗くなると怖いおじさんに連れて行かれるからね」3人は顔を鏡に向けたままケラケラと笑いました。
 
「お先に」私がその場を離れようとすると奥の方にいた子が言いました。「おばさん、気をつけて帰ってよ。風邪ひかないように、元気でね」私は涙が出そうに心打たれました。「ありがとう、あなたたちも元気でね。早く帰るのよ」すると3人は声をそろえて言いました。「ハ−イ」。

 
さわやかな話で、読んでいて感動しました。筆者も最後に何だかとても心の奥が温かくて、今の世の中もまんざら捨てたもんじゃないなと述べています。女子トイレですから、その場に居合わせたらということもないかもしれませんが、同様なケ-スに遭遇したら自分だったらどうでしょう。きっと余分な口を訊かないで、ただ通り過ぎてしまったかもしれません。
 
やはりもう少し、私達大人が意識してでも関わらなければいけないのではないでしょうか。女学生に見られるように、声を掛ければ何かが生まれます。それが素敵な出逢いになることを信じて、おせっかいながらお互い人間同士、熱く関わっていきたいと、自分にも言い聞かせながら願っています。


親の有難さ

[2007年02月26日(月曜日)|No.1165]

先週の土曜日の出張工事に、久しぶりに私の父親でもある会長に同行してもらいました。社内は製作ものに追われていたため、いつもの出張メンバ-の自由が利かず、社内の現場では役に立たない私と共に、出張をお願いしたのです。
 
と言っても、今年、年男で84歳にもなる会長に、あまり負担が掛かるようなことはお願いできず、私がちょっと頑張れば一人でできるようなものでしたが、何かあったときのことも考え、同行してもらったのです。
 
この会長に一緒に行ってもらったことが功を奏して、大袈裟に言えば、事なきを済む結果となり、助かることになったのですから、本当に判らないものです。
 
私のミスが発生したのです。思い込みによる間違いでした。予め社内で製作していった交換用のユニットの横寸法が違っていて短かったのです。通常このお客様の標準ユニットは440mmでしたので、いつもの通り製作していったのですが、100mm短かったのです。
 
こうしたとき、私などの考えはフレキシブルにならないもので、取り外した既設のユニットに組み替えなければいけないものと思ってしまいがちです。でもその場にいた会長は違うのです。その製作していったユニットを何とか取付できる方法を、もう考え始めているのです。
 
もちろん私の方法では組み直す結果となるわけですが、会長の提案では取り付けさえできれば、余分な時間は掛かりません。こうしてその四方に金具をうまく使って、取付することにしたのです。もちろん、お客様には了解を頂き、これは暫定的な処置で、後日正式なものを製作して取り付ける約束をした上でのことです。
 
我がオヤジながら、さすが1級配電盤組立て技能士の資格を有する会長です。自分が独立する前、30年近くこの種の会社に勤めていた会長ですが、「昔は出張に行くと、よくこうしたことをやっていたものだ」とその場で話していました。私同様、こうした設計ミスの尻拭いをしていたのでしょう。その語り口には何かそうしたものを楽しんでいるようにも感じたものです。
 
まだまだ、現在の会社の中でも、分電盤や配電盤の銅バ−の加工や製作等、昔ながらの会長固有の技術に頼っているものも少なくありません。こうした会社の体質や私自身にしても、高齢の会長に頼っているのは誠に情けないものですが、その存在は本当に有難いものです。
 
私に社長を譲る前からも、一切私のやることなどには口出しせず、ただ自身の領分を黙々とこなして、今日まで続いているわけですから余計頭が下がる思いです。時にはゴルフを楽しみ、本当に仕事が好きで接しているように見える、会長にいつまでも元気でいてもらいたいと心底思っています。


密林の女性

[2007年02月23日(金曜日)|No.1164]

先月、カンボジアで野生化した女性が発見されました。ベトナム国境に近い林の中で、全裸に四つんばいの姿で、地面の米粒を食べていたところを保護されたとのことです。この女性は19年前、当時8歳で行方不明になったロチョム・プンギェンさん(27)ではないかと伝えられています。
 
発見後、1ヶ月経った彼女の様子が新聞に載っていました。この家族と思われる方に引き取られ、人間としての生活を始め出したのですが、ちょっと目を離すと、服を脱ぎ捨てジャングルに帰ろうとする行動を見せているそうです。
 
依然として言葉は話せませんが、食事のときなど兄弟の呼び掛けにも応じ、素直に食事を待つ姿勢も見せていると言います。ただ、19年もの長い間、ジャングルの中をさ迷い続けたのかは、当時8歳だっただけに普通では餓死するとの見方から、いささか疑問視されており、依然として深い謎に包まれています。
 
その食事では今までの習慣からか、牛や豚の半生肉を好むとのことです。また獣のように、昼間は眠っていて夜になると起き、朝まで眠らないで起きているそうです。こんな彼女で1つだけ不可解なのが、言葉を全く話せないことです。
 
8歳まで普通に暮らしていた子が、全て人間の言葉を忘れてしまうものなのでしょうか。8歳と言えば日本では小学校にも上がり、言葉も十分理解し話せます。また発見当時、髪の毛も短くカットされてたり、肌や爪がきれい過ぎるとも言われています。こうしたことが、いろいろと人々の憶測を呼び、一層謎として神秘に包まれているものです。
 
とにかくこうして発見された以上、1日も早く野生の姿から、本来の人間の形に戻って欲しいものです。それにしても、この前の当て逃げされ、海中にほおり出されて3日間漂い、生還したマグロ漁船の3人と言い、人間の土壇場での生命力って凄いものです。


ひしめく日本人大リ−ガ−

[2007年02月22日(木曜日)|No.1163]

大リ−グのキャンプが始まりました。何と言っても注目されているのはレッドソックスの松坂投手ですが、今年はご存知のとおり、各球団に日本人選手が増え、目が離せなくなるのではないでしょうか。
 
まずこの松坂投手についてです。日本人の人気が松井選手のヤンキ−ス一辺倒に傾いていたのですが、今年はそんなこともなくなるのではないでしょうか。この投手の入団で改めて知らされたのですが、レッドソックスのヤンキ-スに対するライバル心はもの凄いものがあるようです。
 
ですから大枚はたいて獲得した、この投手に寄せる期待は半端なものではありません。球団もやはり今季入団した岡島投手と共に、少しでも投げやすい環境をと、特別待遇で球場での食事に日本食の提供を約束しているくらいです。平成の怪物と称された日本を代表する投手だけに、快刀乱麻のピッチングで、大リ−ガ−がきりきり舞いするところを是非見たいものです。
 
それから昨年は思わぬケガに泣いた松井選手です。3割100打点25本塁打がその課せられているところですが、状態はすこぶる良いようです。松坂という格好のライバル出現で、闘争心がさらに煽られ、相乗効果をもたらすのではないでしょうか。この松坂と松井の対決を思うと、今からでもゾクゾクしますね。
 
それから何と言っても、イチロ−選手の状態が良いようです。メジャ-7年目を迎えるわけですが、6年連続で200本以上の安打を打ち続けています。これだけでも本当に凄い記録なのですが、この人にかかると、いとも簡単に達成されているように見えるところが不思議です。今年もよほどのアクシデントがない限り、難なくクリヤ−するのではないでしょうか。
 
とにかくこの人はWBCで見られたように、自分のモチベ−ションが高まると、どんどん結果に繋げていきます。松坂投手との対決も本人が考えると興奮すると言っているように、また目立った活躍が見れるのではないでしょうか。そう言った意味でも、モチベ-ションをもっと高めるためにも、もう少しマリナ−ズのチ-ムそのものの成績が上がることを望んでいます。
 
その他、同じマリナ-ズの城島選手、それからレンジャ−ズの大塚投手、また新たにデビルレイズに入った岩村選手やカ−ジナルスの田口選手など、数え切れないくらいの日本人大リ−ガ−が各球団にひしめいています。本当に目が離せない1年になるのではないでしょうか。それにしても、老婆心ながら日本のプロ野球は大丈夫でしょうか。田中くんなどの新しい力に頑張ってもらわないと、テレビを点けたら全て大リ−グということにならなければよいのですが...
 


半鐘の盗難

[2007年02月21日(水曜日)|No.1162]

昨日の朝のテレビニュ-スでやっていたのですが、近頃、地方の自治会や区が所有する半鐘が盗難にあうという事件が続発しているそうです。知らないかもしれない若い方々のために言っておきますが、半鐘とは小型の釣鐘で、主に火の見櫓(やぐら)などに吊り下げられているものです。
 
近年この火の見櫓も、半鐘の代わりにサイレンに変わっているものが多く、若い人の間では見たことも、聞いたこともない人がいるかもしれません。昔は近くで火事があると、カンカンカ−ンと独特な警鐘が鳴らされ、この音を聞くと慌てて外に飛び出していったものです。
 
従ってこの半鐘が設置されているのは10m以上もの高い所なのですが、こんなものをどうして運び出していくのでしょうか。いくらその材質が青銅製であろうと、昔の日本では考えられなかった出来事です。以前にはまた地中に埋設されているケ-ブルも掘り返され、ある範囲で切断され盗難にあうという事件も起こっています。
 
決して外国人どうのこうのとは言うつもりはありませんが、日本の治安が大きく変わろうとしています。ときどきテレビのニュ-スで映し出される、消費者金融のATMコ-ナ-が根こそぎ、その建物ごと壊されて被害にあうというのも尋常ではありません。
 
最近はどうか確かめてはいませんが、私の家内の実家がある小豆島では少し前まで、どこかに出かけるといっても家の鍵は掛けることなく、そのままで外出すると聞いています。また島中それは当たり前のことでもあるようです。その土地柄や風土の違いはあるでしょうが、こうした、平和でのどかな日本をもう取り戻すことができないものなのでしょうか。昔を懐かしむというのは老化現象の始まりかもしれませんが、残念ながら、日本固有の古き良さがだんだん失われていくような昨今を感じているものです。


敬語の分類

[2007年02月20日(火曜日)|No.1161]

過日の新聞に日本語の敬語の分類が新しくなったと載っていました。今までは尊敬・謙譲・丁寧の3分類が一般的だったのですが、尊敬・謙譲Ⅰ・謙譲Ⅱ(丁重)・丁寧・美化の5つに分かれるというものです。
 
以下にその定義と用例を一部示します。
 
尊敬語  相手方の行為などについて、その人物を言葉上で高く位置づけて
       述べるもの
       いらっしゃる(来る)、おっしゃる(言う)、召し上がる(食べる)等
 
謙譲語Ⅰ 自分側から相手方に向かう行為などについて、その向かい先の
       人物を言葉上で高く位置づけて述べるもの
       伺う(訪ねる)、申し上げる(言う)、存じ上げる(知る)等
 
謙譲語Ⅱ 自分側の行為などを話や文章の相手に対して丁重に述べるもの
(丁重語) 参る(行く)、申す(言う)、いたす(する)、存じる(知る)等
 
丁寧語   話や文章の相手に対して丁寧に述べるもの
       です、ます、ございます等
 
美化語   物事を美化して述べるもの
       お酒、お料理、お化粧、ご祝儀等
 
まあ、このような分類はともかくとして、日本語は正しく使いたいものです。とかくその使い方を間違えているのが、誰々さんがそう申していたといった表現です。また詳しくは後日触れたいと思いますが、先日その講演をお聴きした国家の品格の著者・藤原正彦さんの言葉にあるように、初等教育で何よりも必要なのは読み・書き・そろばんだと言われています。初期の英語教育を頭から否定するつもりはありませんが、それより何より自分の母国の言葉を愛しみ、正しくいつまでも大切に使い続けたいものです。


私達が今やらなければいけないこと

[2007年02月19日(月曜日)|No.1160]

ひさしぶりのカキコミとなります。今年の暖冬に見られるように、地球温暖化の傾向は益々加速されていることが、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告で伝えられています。これは地球温暖化に関する世界の研究者らで作られているものですが、それによると、今世紀末には地球の平均気温が最大で6.4度上昇するとのことです。
 
これは6年前の発表されたものに比べ、0.6度も上方修正されており、温暖化が予想を超えるペ-スで進んでいることが示されています。また温暖化との関連を指摘される、極端な降水や熱波などの異常気象もその影響であることが認められています。
 
また大気中の二酸化炭素(CO2)濃度上昇で、新たに海の酸性化が進む恐れがあり、その生態系に大きな影響があるとの見解が出てきています。そしていつも言われているところの北極海の海氷についても、今世紀後半までに夏には消滅する恐れがあるそうです。
 
何とも由々しきことです。こうしたことを受けて、ヨ-ロッパの環境保護団体などでは消灯運動の一環として、ロ-マのコロセウムなどの照明を1日5分間消灯させているとか、比較的温暖化には後ろ向きのように伝えられているアメリカでも、GEなどの働きかけで企業に温室効果ガスの排出削減義務を課し、二酸化炭素の排出枠を取引市場に創設を呼びかける運動が展開されています。
 
一方、それではわが国はどうかと目を向けると、既に創設されているEUの排出量取引市場と同様なものの創設を呼びかけても、一向に経団連を中心として市場創設や削減義務化には否定的で、各企業の自主的取り組みといったものにこだわっているそうです。
 
このように日本の経営者や政治家の間では、驚くほどこの温暖化への危機感が乏しいと指摘されています。まさに省エネ先進国などと自称しているのが恥ずかしいくらいです。雪祭りや雪合戦の会場に雪がないとか、湖に氷が張らないのでワカサギ釣りができないといったレベルの問題ではないのです。
 
強いては地球そのものの存続や、子々孫々に至るまでの死活問題ゆえに、早急な具体的対策と実施が求められているものです。さしずめ私達ができる身近なところでは、1億総国民運動として、不要な電気を消したり、車に乗らなくても済む所へは歩くことを心がけるといったことではないでしょうか。とにかく何らかの実施がなければ、少しも改善されず、行き着くところまで落ちてしまうということです。決してそれは誰もが望んでいる道ではないと思うのですが...


市議会議員選挙から

[2007年02月13日(火曜日)|No.1159]

朝、会社への出掛けにテレビを観ていたら、残念なニュ-スが飛び込んで来ました。先週触れました勇気ある現職警官の宮本さんがお亡くなりになったのです。何とか助かって欲しいと多くの人たちが望んでいただけに、本当に残念で悲しい気持ちになりました。心よりそのご冥福をお祈り申し上げます。
 
巷では土曜日から3連休を過ごされた方が多いものと思われます。弊社では休日にはなっているものの、相変わらずの忙しさで、この3日間も1日も休みなく出てもらった社員が二人もいます。有難いことです。この忙しさに文句をつけると、有難いものが逃げていってしまうゆえ、愚痴は一切こぼさないことにしておきます。
 
従って私も3日間とも出社しているわけですが、ちょうど真ん中の日曜日、午後からソフトボ-ル協会の総会があった関係でちょっと抜けさせてもらいました。終了後、知人が同じ時間帯に選挙事務所開きとのことでしたので、間に合わなかったのですが顔出しさせて頂きました。
 
この市議会の選挙につき、ある方が地元の新聞にこんな投稿をされています。
主婦のA子さんは、間近に迫った市議会議員選挙で誰に投票しようか迷っていた。同じ町内に住むB議員は以前、側溝の不備をすぐに直してくれたと聞いている。ゴミ集積所で会う近所のおばさんからは、ある宗教団体が熱心に支援しているC議員を頼むね、と顔を合わせる度に言われているし、実家からは「遠縁に当たるD候補を」という電話がかかってきた。
また夫の会社の労働組合からはE議員が再選を目指し、F候補は高校の同窓会からの支援の呼び掛けがあった。さらに近所のス−パ−の前で街頭演説をしていたG候補はA子さんの好みにぴったりの容姿で、夫には悪いが、ちょっぴりときめいてしまっている。

 
まさにこのようなケ−スが少なくないのではないでしょうか。いろいろな、しがらみがあるものです。また沼津市は駅高架の賛成・反対で市が二分しているところから、今回は多くの候補者の出馬が予想されます。注目される選挙になるのではないでしょうか。
 
ところで前記の筆者ですが、元衆議院議員も務められた方です。防衛庁長官も務めたことのある父親の後を継ぎ、政界に進出していたのですが、いろいろな選挙事情から今は引退されています。私がなかなかの方だなと感じたのが、投稿者の肩書きをマグロ丼店主と書かれてあったからです。この種の方なら、元衆議院議員とか代議士と書きたいところでしょうが、そうしないのが凄いところです。私より1級上ぐらいしかこの方を存じ上げなかったのですが、ちょっとしたことですが、こうしたところから、ある種好感を持てるようになるものです。
 
今週は明日14日より工事で17日まで出張致します。その為、この期間カキコミを休ませて頂きますのでご了承下さい。


率先垂範

[2007年02月09日(金曜日)|No.1158]

あの憧れだった日本航空の話題です。JALの西松社長が自ら申し出、自分の年収を部長級の最低ラインにあたる960万円に引き下げると宣言しました。退路を断ち全力を尽くすとの、その言葉どおり、赤字からの脱却をめざし、率先垂範で経営改革に臨んでいます。
 
また2010年度までに株式配当の復活ができなければ辞任する意向も示しています。この不退転の覚悟が窺えるのはこの役員報酬だけではなく、本社ビルの役員用個室も全てなくし、取締役らが大部屋で勤務するほか、専用で使っていた社有車も廃止するとのことからです。
 
かつての日航を知っている人にはそれこそ、ヒルマン監督ではないのですが「信じられな−い」話です。いずれも西松社長自身の提案で、自らも今までの社有車での通勤を、可能な限り電車通勤に切り替えると言われています。
 
このJALでは再生中期プランとして、2007年からの最初の3年間で4300人もの人員削減を発表したばかりです。もう背に腹は代えられないところまできているのでしょう。かつての颯爽と羽ばたいていたツルのマ-クが霞んでしまっているのが現状なのです。
 
それだけにトップ自らの行動で示すしか、社員に説得力がないというものです。でも私達中小企業の社長ならまだしも、あの天下の日航の社長が率先して行動を起こすというのですから、十分評価できますし、それなりの期待が持たれるというものです。やはり企業は人なり、この社長とならどこまでも心中してもよいと、社員がその気になったら再生は決して遠いものではないと思われます。


勇気ある現職警官

[2007年02月08日(木曜日)|No.1157]

東京の東武東上線のときわ台駅で起こった、勇気ある現職警官の事故です。この駅のすぐ近くにある交番の警官である、宮本巡査部長が自殺を図ろうとした女性を助けて、急行電車にはねられてしまったのです。
 
一旦は踏切内にいたこの女性を交番まで連れ戻したのですが、飛び出してしまい遮断機が下りていた踏切内に入って、死んでもいいと叫びながら線路内を走り出したとのことです。日頃から正義感がとても強いと言われていた、この巡査部長は線路内に留まろうとしたこの女性を、必死にホ-ムの下の脇にある退避スペ-スに押しやろうともみ合っていたそうです。
 
この時間が1分も続いていたとのことですが、駅のホ-ムには係員が不在で緊急非常停止の押ボタンも押されることなく、また宮本巡査部長の電車に向かって大きく手を振り、必死の「止まってくれ」との叫び声もむなしく、通り過ぎる電車にはねられてしまったのです。
 
何とも虚しい話ではないでしょうか。この事件を知り、一番に感じたのが駅のホ-ムにいた多くの乗客はいったい何をしていたのかということです。たとえ駅員が不在でも、ホ-ム内に4箇所あったこの押ボタンを押すことができなかったのでしょうか。そこにいた人を責めるわけではないのですが、見て見ぬ振りをする、現代の風潮のようなものを感じています。
 
宮本巡査部長は不正に進入禁止の道路に入ろうとする車には追いかけていくほどの、近所でも評判の面倒見の良い、正義感の強い人だったと言われています。自殺を図ろうとした女性は腰を打っての重傷で、命には別状がないようですが、巡査部長は意識不明の重体とのことです。近くの小学校からも折鶴が届けられたとのことですが、その願いどおりいち早い回復を望みたいところです。


会の活性化

[2007年02月07日(水曜日)|No.1156]

いろいろな組織や団体で、次年度の新しい役員や執行部を決める時期ではないかと思われます。私が支部長を務めている中小企業家同友会沼津支部も、新年度人事がほぼ固まり、来る18日に行われる新旧合同役員会にて新しい方針やらその進め方を具体的に協議していくことになっています。
 
この人事にあたり、支部長経験者でもあるベテラン会員の方より、ある提案がありました。2007年度の新しい役員会からは、自分達支部長経験者などは全て相談役となって、役員会への出席を控え、必要があれば後方支援していくといったシステムに変えていくというものです。
 
少しでも会を活性化して、新たな流れを生もうと意図したものです。私もその一人ですが、どうしてもこうした会では、ベテラン会員の意見や意向が会の流れを大きく左右させがちで、なかなか若い人や会歴の浅い方などは意見を述べにくいものです。いわゆる声の大きな人で、議論が収束してしまうのです。
 
このようなことでは一向に新しい流れなど、生まれようがありません。こうした旧態依然としたものを危惧して、前向きな提案をして頂いたのです。また該当する支部長経験者のそれぞれの方からも、快くこの案に了承して頂いたのです。私は支部長として、有難くこの前向きな提案を受け入れさせて頂きました。
  
私達会社も同じことが言えるのではないでしょうか。いつまでも古参役員が口出ししていては会社は一向に新しい流れを生むことができず、大きく変わることはできません。旧態依然とした中に安定は求められるかもしれませんが、革新はないのです。
 
来年の2008年度には沼津支部も創立20周年を迎えます。こうしたことからも、もっともっと新しい仲間を増やし、会勢を上げていかなければなりません。それには新しい人たちによる斬新なアイディアや、行動力が求められているのです。私もそうした流れが生まれれば、いつまでもそのポストに収まっているつもりはありません。またそうしていてはいけないのです。とにかく、会の活性化を熟慮したからこそ生まれた、この提案により新しい大きな動きを強く望んでいるものです。


愛犬の死

[2007年02月06日(火曜日)|No.1155]

先日、小田原の知人宅にお悔やみに行ってまいりました。お悔やみと言っても人間様ではなく、ワンちゃんが亡くなったのです。でもご本人にとっては、とてもたかがワンちゃんとは言えないほどの強い絆で結ばれているのを知っているからです。
 
この日は午前中平塚まで納品がありましたから、一日で2回の箱根越えとなりました。でもそんなことは少しも苦にならなく、同乗した家内とこのワンちゃんの話題を話しているうちに、あっという間に目的地に着いたのです。
 
亡くなったワンちゃんはオスのゴ−ルデンレトリバ−で、14歳でした。1年ぐらい前の夏に癌が見つかり手当てを施しているうちに、全身に転移してしまったとのことです。飼い主の方は仕事でもお世話になっている方で、私達が犬を飼い始めたばかりの時に、躾(しつけ)教室にも誘ってくれた会長さんでもあるのです。
 
座敷に敷かれた布団に遺体は寝かされていました。3日の早朝亡くなったそうですが、火葬がこの日は休みのため、明日荼毘に付されるとのことです。癌の影響で膨れ上がってしまった後ろ足の片側はちょっと痛々しいところがありましたが、まだ足に触っても柔らかい感触が残っているほどでした。
 
訓練でも何回か一緒だった、在りし日のこのワンちゃんの姿を知っているだけに、悲しみが込み上げてきて家内など涙ぐむほどでした。これ以前にも飼っていて、5頭ぐらい目になるそうですが、最初から訓練し躾をしっかりした犬はこの犬だけとのことで、思い入れも一入(ひとしお)だったのがよく解ります。
 
やはり生き物が亡くなるということは寂しいことです。忠犬ハチ公ではないのですが、ある意味では我が子より一緒にいる時間は長く、共に過ごしているかもしれません。またその存在でどんなにか癒されているか判らないほどです。知人の愛犬の死を見つめながら、いつかは来るであろう、我が愛犬との決別の日のことを複雑な思いで考えさせられた日でもありました。


我が町・沼津市その1

[2007年02月05日(月曜日)|No.1154]

相次ぐ地元他地区の自動車ナンバ−プレ−トの話題を聞きながら、我が町・沼津市のことを考えさせられました。先には既に出回っている伊豆のナンバ−プレ−トができました。三島から伊豆半島全域にかけての所有者がその対象です。
 
また先日の新聞には、新たに富士山プレ-トが認可になるような話が載っていました。お隣の富士市から富士宮以北の山梨まで、そして御殿場、裾野までがその対象となっています。こうしてみると、何か変だなと気づいたのが、我ら沼津市以外はこの沼津ナンバ-プレ-ト対象地域から外されているのです。
 
それがちょっと前まで静岡県の東部では全地域、この沼津ナンバ−のプレ-トをつけていたというのに、これはいったいどうしたということなのでしょうか。伊豆及び富士山ナンバ-も地元住民からの強い要望があったと聞きます。そんなに、我が愛する町・沼津が嫌われているのか、こう思わざるを得ませんでした。
 
大学時代、東京に出て「お前はどこの出身か」と問われ、沼津ですと答えると「ぬまず(のまず)食わずの沼津か」とからかわれたのが思い出されます。でも自分が生まれ育った、この沼津にはいつも強い愛着があり、胸を張っていたものです。
 
こうした自分達の気持ちとは反して、そんなに近隣からは我が町・沼津は愛されていないのかと、どうしても勘ぐってしまいます。県からもその使命の要請があるみたいですが、沼津市では東部中核都市のリ-ダ-を自認し、その実現に向け少しずつ歩みだそうとはしています。ですが、たかがこのナンバ−プレ−トの話題にすぎませんが、実現に向けなかなかその道は険しいように思えます。他の地域が連携し、振り向けばそこには沼津しかいなかったということにならなければよいのですが...
 


3分でも感動

[2007年02月02日(金曜日)|No.1153]

ちょうど1週間前だったでしょうか、私が高校の先輩より頂いたコンサ-トのチケットを弊社社員2名に譲ってあげました。当日は静岡で研修会があった関係で行けなかったからです。加藤登紀子さんのコンサ-トでした。
 
本日の朝礼で、今週の当番である女子社員から週の終わりの一言で、このことについて触れていました。コンサ-トに出掛けてとても感動したとのことです。当初、行かないかと聞いてみたところ、「加藤登紀子さんですか、ちょっと渋いですね」と言っていた彼女でしたが、やはり20代後半の彼女の年代ではそう感ずるのでしょう。でも喜んでと言ってチケットをもらってくれました。
 
彼女の話の中で、結構鋭いなと感じたのが、次の一言です。「映画やお芝居でも感動をいっぱいもらえますが、1時間か2時間ぐらい観なければ味わえません。でも歌って素晴らしいなと思ったのが、たった3分か5分の歌1曲で感動することができるのです」
 
彼女の話では、隣の方や周囲を見渡すと自分だけではなく、あちこちで感動の涙を流していたそうです。やはり才女のお登紀さん、歌へのイントロであるト-クも素晴らしいのでしょう。また人生の年輪を積み重ねてきて、歌にも一層の円熟さが加わり、味わい深いものになっていると思われます。
 
もう1人の男性社員も、滅多にコンサ-トなど行くことがないから、とても癒されたと喜んでいました。このように二人ともとても喜んでくれたので、我が事のように嬉しくなりました。自分がたとえ行けなくても、このように譲った人が喜んでくれれば、かえってその方が良かったと思うようになるものです。やはり生の魅力には勝てません。チケットを頂いた先輩に感謝、感激!です。


相次ぐ安倍内閣の不祥事

[2007年02月01日(木曜日)|No.1152]

あっという間にもう2月です。どこかでは梅と桜が一緒に咲いたとか咲かないとか、言われていますがやはり今年は暖冬なのでしょうね。地球温暖化現象でなければよいのですが...
 
相変わらずの不祥事が続いています。不透明な事務所費問題がうやむやにされようとする中、今度は柳沢伯夫厚生労働相の舌禍問題です。「女性は子どもを産む機械」という言葉を本当に放ったのでしょうか。もしそうであるとすると、ずいぶんと軽率で配慮が足りない方です。
 
今、どんな些細なことでも、その言葉尻を捉えてとやかく言われる世の中です。ましてやこんなことを言ってしまうなんて、それに対象が女性だけに、騒ぎが収まるはずがありません。こうした問題が起こるたびに国会は空転してしまいます。国会議員の本分は政治をやって何ぼであるのに、いつまで経ってもその仕事を一向に果たしていません。果たして何人の議員が、頂いている給料分の仕事をしているのか、いつものことながら訝しく思っているしだいです。
 
柳沢さんは地元である静岡出身のベテラン代議士です。しかも東大法学部卒のエリ−トで、金融通で知られていただけに、こんなつまらないことを引き起こすとは思ってもみませんでした。でも覆水盆に返らずで、仕方がありませんね。意識のどこかにこうした思想が残っていたのでしょう。それにしても安倍内閣は次から次へと、いろいろな問題が噴出してきます。一人歩きしている久間防衛相の発言といい、ここまでくるとそのリ−ダ−シップや指導力まで疑いたくなってしまいます。
 
こうした中、政治では全くのずぶの素人である、東国原・宮崎県知事の奔走している精力的な動きが目立ちます。元々養鶏場の数が多いのだから仕方がないところですが、なぜかこの宮崎県に集中していることが可哀想に思えるくらいです。そう言えば、何という名前だか知りませんが、この知事と対面し鼻であしらった県議会議長がいました。もう怒りを通り過ぎ、あきれて言葉も出ないものですが、こう考えてくると、これからの政治は今までのいわゆる政治家による為政ではなく、新しい概念が求められているかもしれません。それは、今回の宮崎の投票率にも表われていたとおり、人々の望むところであり、良識ある新しい流れかもしれません。