--------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 1月30日(金) NO.493 母の誕生日に     昭和2年の生まれですから、確か今日で77歳を迎えるものと思います。まだまだ現役で頑張っ   ている父と違って、最近の母の姿は見るに忍びないものがあります。   いわゆるボケが始まっているのです。今話したことをものの数分で何度も繰り返したり、どこかに   置いたりしまってあるものが判らなくなってしまい、家中を探し回るのはしょっちゅうです。   銀行などの通帳やカ-ドなども同様で、無くしたと言って再発行の手続きをしてから、後で家の中   から出てくる始末です。金融機関先にもこの事情を話して謝り、了解して頂いたこともあります。   考えてみると、7人の家族で他の皆が日中、外に出てしまう関係で家に残るのは母一人です。   何の趣味も持たない母の毎日は夕方皆が戻ってくるだけが楽しみの、退屈な日々の繰り返しだろ   うと思います。もう大分前になりますが、母から会社の仕事を無理矢理取り上げてしまった、自分   の責任を感じないわけではありませんが、そんな母を眺める度にあれこれと複雑な想いに駆られ   てしまいます。   何かと世話を掛けている妻が朝、私に言いました。「今日はお母さんの大好きなお寿司でも取ろう   か」と。その優しい気持ちに感謝し、今夜は少しでもその回復と健康を祝って乾杯です。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 1月29日(木) NO.492 夢は海を渡る     セ-ブ王、ヤクルトの高津投手が自分の夢を叶えるため、海を渡ることになりました。   行き先は名門ホワイトソックスです。35歳を過ぎての未知への挑戦はなかなか決断する勇気が   いたものと思われます。   本人が「お金なんか関係ない。自分の夢を叶えたい」と言われている通りの選択ですが、FA宣言   後日本に残ればヤクルトから2億3千万円ぐらいの年俸保証を受けていたと聞きます。   それを半分以下の100万ドルの契約でメジャ-を選択したわけですから、メジャ-にかける夢や   意気込みは並々ならぬものがあるでしょう。   有力な選手が次々に日本プロ野球からメジャ-に移っていくことに一部批判の声がありますが、   私はこれでよいと思います。やはりスピ-ドとかその技術において、まだまだメジャ-とは大きな開   きがあると思います。最近特に感ずるのは、日本にいる選手達があまりにも年俸等、恵まれすぎ   ていることです。さもない選手の年俸が1億を優に突破していることを聞く度に、これではハングリ   -にはなれず、もっともっと高いところを目指さなければいけない日本のプロ野球を危惧してしま   います。これも私達庶民の手の届かない、ひがみのようなものかもしれませんが、この高津投手   のように飽くなき挑戦を望みたいものです。   大好きなヤクルトファンの私にとっては少し残念なところがないわけではありませんが、海の向こう   で同じアリ-グにいるイチロ-や松井と対戦する、この高津投手に大きな声援を送りたいと思って   います。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 1月28日(水) NO.491 きれいなトイレ     もう少し前の記事になりますが、沼津の学校から全国に発信できる、素晴らしい取り組みが載っ   ていました。「光触媒」をトイレに塗布すると衛生面で大きな効果を上げているという話です。   これは沼津市教委が市内の学校に試験的に導入した結果、トイレが汚れずにおわなくなるという   環境改善が図れたものです。しかもロ-コストで、光触媒が蛍光灯の光に反応するので、工事の   際蛍光灯を増やしたことから、明るくてにおわなくなったという二重の効果をもたらしたと言われて   います。現在全国の自治体からも続々と問い合わせや視察があるそうです。   子ども達にもとても評判が良く、その結果トイレをきれいに使うようになったとのことです。   やはりトイレがきれいになれば、きれいに使うようになるものです。私達の会社でも何かヒントを   掴むことができる話です。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 1月27日(火) NO.490 興味深い女子マラソン     坂本直子選手が大阪国際マラソンで見事優勝を飾りました。朝から仕事で小田原出張でしたが   早めに戻れたお陰で、この興味深いデッドヒ-トをテレビで観ることができました。   生憎の寒い天候の中、レ-スはタイムより誰が勝つかという優勝争いに絞られましたが、マラソン   3回目の坂本直子選手が30km辺りから飛び出し、その後もラップタイムが落ちることなく、最後   は独走という形で優勝のテ-プを切りました。月曜日の新聞で一部凡戦だったとの記事を見つけ   ましたが、他の有力選手を力で圧倒した、この坂本選手の走りは見事だったと思います。   これでほぼアテネ行きは手中に収めたものと思われますが、残りの代表枠を誰がつかむかがこれ   からの焦点です。多分次の名古屋では走らないと思われる高橋尚子選手か、それとも名古屋で   彗星の如く、新人の有望選手が好タイムで飛び出してくるか、興味津々です。   ただ2時間15分25秒の世界最高記録を持つ、ポーラ・ラドクリフなどの世界に日本人選手がどこ   まで通用するかという不安がないわけでもありません。しかし夏の大会でもあることだし、多分高速   レ-スにはならないものと思います。そんな時、やはり一度はオリンピックで勝っているQちゃんこ   と高橋選手に期待したくなるものです。名古屋国際マラソンの次の日である3月15日に全てが決   まります。時期的にもマラソンのシ-ズンですし、これからますます目が離せなくなってきました。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 1月26日(月) NO.489 素敵なお店その1     仲人でもある、1人暮らしの75歳になる叔母の誕生日に食事に出掛けました。   出掛けた先は熱函道路から途中入っていく別荘地・ダイヤランドの奥に位置する、食彩文化・藤庵   というところです。もちろん初めて出掛けたのですが、とても感じのよいお店でした。   お店のご主人でもあるママさんの「ここまで迷わず来れましたでしょうか」との優しい問い掛けに   偶然にも間違えず一発でスンナリきたことを、得意そうに語ったのがその始まりでした。   一昔前はマンションというよりか、億ションと言われていた、ベラヴィスタ南箱根という豪華マンショ   ンの一角に、お店は位置し、懐石風の手の込んだ、おいしい和食料理をいただけます。   普段ならあっという間にお腹の中に入り込んでしまいそうな料理ですが、手を掛けたご主人の丁寧   な説明のお陰で、1つ1つ確かめながら、味わい深くいただくことができました。   別荘として使用しているものと思いますが、このマンションには作家の赤川次郎さんや、今度日本   に戻って来ることになった元マリナ-ズ佐々木投手も住むと言われます。ですがこのお店は変に   気取ったところもなく、気さくな女主人が口コミだけで続けているそうです。きっかけはたまたま頂い   たドラ焼きの中味が紫のあんと珍しく、その中に入っていたパンフレットを見たからです。   おいしい日本酒ですっかりいい気分となったお陰で、ご主人と経営談義にまで話が及びました。   なかなか今の時代厳しいものがありますが、お互い負けないで頑張っていきましょうと、別れ際   励まし合ったら、翌日早速嬉しいメ-ルが届いていました。こうでなくてはいけません。   ちょっとした出会いがまた素敵な触れ合いを生んでくれます。それをどう活かしていくかで、人生の   楽しみ方も変わってくるのではないでしょうか。もちろんお連れした誕生日の叔母も大喜びしたの   は言うまでもありません。ちなみに、このお店「藤庵」055-945-0801は予約を入れてから行かれた   方がベストです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 1月23日(金) NO.488 人生はマラソンである     「人生はマラソンである」いい言葉ですね。もう少し大沢親分の声を借りれば、東京国際だか横   浜だったのか定かではないが、ずっと前に行われた女子マラソンの話です。   トップで走っていた女の子が途中で思いがけず、運悪く生理になってしまった。そんな所まで写さな   くてもいいのにテレビカメラは執拗に追いかけ回していた。その内、お腹も痛くなってきたのでしょう   だんだん後続の選手に抜かれ8位ぐらいまで落ちてしまった。テレビにも映らず、もうここまでと思   っていたら、途中から息を吹き返し、何とトップでテ-プを切ったのであった。何があっても、この子   の最後まで走り抜く姿に、涙が出るくらいとても感動した。   こう述べられていました。確かに言われる通り、夢を追いかけ走り続けることがとても大切ではな   いでしょうか。人生山あり、谷ありで良いことばかりは続きません。しかし挫折することなく、今何が   できるかを考え、その時々でベストを尽くしていればきっと周囲は振り向いてくれ、また違った展開   も開けるというものです。支部1月例会でも、たまたま講師から同じような言葉を頂きましたが、弊   社の壁にも掲げられている言葉を紹介しておきます。      本気ですれば大抵のことができる               本気ですれば何でもおもしろい                        本気でしていると誰かが助けてくれる --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 1月22日(木) NO.487 法人会新春講演会より     とにかく久しぶりに痛快な講演を聴くことができました。講師はご存知、親分こと元日本ハム監   督の大沢啓二氏です。ご本人の話でも、俺はやれと言われれば2時間でも2時間半でも喋るよと   言われている通り、立て板に水で次から次へと面白い話題を提供してくれました。   そんな親分でも初めて45分の講演を頼まれたとき、何とかなるだろうと思っていたが、いざやって   みたら始まった途端頭が真っ白になり、たった3分しか喋れず急遽質疑応答に変更してしまった、   エピソ-ドも披露していました。   毎週日曜日の朝、TBSの8時から放映されている関口宏のサンデ-モ-ニングでも知られている   通り、思ったことを歯に衣を着せず、ズバズバと指摘する語り口はさすがです。話す言葉そのもの   はご本人が言う通り、藤沢片瀬の湘南弁ですから、お世辞にもいいとは言えませんが、嫌味が全   く感じられず好感を持てました。   ここでとても紹介できない内容も話の中にはありました。監督時代のキャンプ中、男の生理の話や   立教大学入試の経緯、等々です。またここまで話していいのかとこちらがハラハラするほど、今ま   で接してきた人達のいい悪いもズバリ指摘していました。やはり根っからのスポ-ツマンなのです   ね。小さなことには拘らない、おおらかな性格が窺えます。そんな中、心にとまったいくつかの言葉   を紹介します。   人生はマラソンである。立教大学野球部入学時、72人の仲間が卒業時11人、しかもレギュラ-   で残ったのはたった4人である。中にはグランドの隅にある植木を切っていた奴や、4年間バッティ   ングピッチャ-をやり続けていた奴もいる。でも途中で投げ出さず、やり抜くことが大切ではないだ   ろうか。また困った時には変にコソコソするな。他人の気持ちを解る人間になれ。10人10色、1升   舛(ます)には1升しか入らない。役者バカにはならず、人生何事も経験し、大いにチャレンジせよ。   まさにその経験の豊かさから次々と放たれる、うんちくある言葉は政治家や下手な評論家よりずっ   と心地よく心にしみ通るものでした。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 1月21日(水) NO.486 市P連会長会議より     沼津市内各学校PTA会長と、県教職員組合沼津支部の先生方との教育協議会が昨夜開かれ   ました。それぞれ立場が違っても、子ども達の健全な育成を願う意味では全く変わらないことから   日頃の問題点や学校に問い質したいことなどを、ざっくばらんに話し合う機会です。   教育改革にもあるように、開かれた学校をめざして先生の方から提案があり、数年前から開かれ   るようになっているものです。   少しでも会長さん達の意見を出やすくするように、私から口火を切らせてもらって中学のクラブ活   動について質問してみました。現在の流れでは学校でのクラブ活動をだんだん減少化させ、地域    のスポ-ツ団体やクラブチ-ムに移行していこうとする動きが見えるからです。   私の指摘通り、さまざまな事情から学校では将来的にそうしていきたい意向があることを認めまし   た。学校によってはいろいろな選択肢を子どもに与えたいと思っても、少子化で活動できるクラブを   多く設けることができない。昔と違って先生の人数も少なく、専門の先生が必ずつくということもで   きず、子ども達のフォロ-をしてやりたくても十分できない。ゆとりの教育とは名ばかりで先生達に   時間や余裕がなくなってきている。これらがその理由です。   でもどうでしょうか。NO.1よりオンリ-1と言われている通り、子ども達のそれぞれ良い所に着目   し、それにスポットを当ててやり、伸ばしてやるのが教育ではないでしょうか。極端に言えば勉強が   苦手な子どもでも、運動や芸術的センスに優れている子は少なくないことでしょう。それをわざわざ   学校外に放棄してしまっては、子ども達を認めてやる場も少なくなり、人間的にも触れ合う機会が   軽減化してしまいます。これでは折角の教育機会をむざむざ自分達から投げ出しているようでも   あり、もったいなく思います。今の世の中が生んだ、多様な価値観がその背景にはあると思います   が、学校は必死になってその聖域を守る必要があるのではないでしょうか。本来の学習の分野に   おいても、いい悪いはともかくとして、学習塾にそのお株を取られても為す術がないようにみえます   もっと学校当局に意地とプライドと、そして何よりも教育に掛ける熱き想いを見せてもらいたいもの   です。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 1月20日(火) NO.485 悲しい自殺     市立清水第6中学校で悲しい出来事が起きてしまいました。過日のサッカ-ゴ-ル転倒事故の   責任を感じて、校長先生が自殺してしまったのです。   突風により起こったこの事故で、中学3年生の男子生徒が下敷きになり死亡したのは本当に残念   な出来事です。でもそれ以上に自ら生命を絶ってしまった、この校長先生の自殺はショックです。   別に死者に鞭打つつもりは全くありません。学校の管理責任者の代表として、今回のこの事故で   ずいぶんと責任を感じ心労が続いたのでしょう。でも日頃は生徒達に命を大切にと、強く諭して   いたと聞きます。どんなにプレッシャ-に押しつぶされそうになっても、それから目をそむけ、逃げ   出してはいけないと思います。厳しいようですが自殺は逃げの典型です。日頃から教えているよう   に、強く生きていくことを先生自らが身をもって教えていかなければいけないのではないでしょうか   また亡くなった男子生徒の家族にも、ある意味では一生引きずっていかなければいけない事実を   作ってしまったような気がします。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 1月19日(月) NO.484 団塊の世代     団塊の世代という言葉があります。第二次世界大戦後のベビ-ブ-ム世代の、1946年から   1950年生まれの人達を指してそう呼ばれます。私もその一人ですが、先日の新聞によりますと   4人に1人が「団塊の世代」と呼ばれることに抵抗感があると答えていたそうです。もっともこれは    無作為に抽出した対象者からのアンケ-ト結果です。   このアンケ-トで面白いのは「老後を誰と暮らしたいか」という問に、男性の94.4%というから、   ほとんどの人が「配偶者と」と答えていたにもかかわらず、「一人で」とする女性が19.6%もいた   ことです。熟年離婚が増えていて、ある日突然、「今日からは別々に生きていきましょう」などと言   い出されないよう、無力な我々亭主族は気をつけなければいけません。   余談ですが、恥ずかしながら私はこの団塊の世代という言葉を「だんかい」ではなく「だんこん」と   読み、「団塊」ではなく「段階」の世代とずっと思い込んでいました。幸いに人前では恥をかかなくて   済みましたが、それゆえに強く印象に残っている言葉でもあります。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 1月16日(金) NO.483 少子化対策     NECが子どもが生まれたら一人あたり55万円を支給するという制度を導入するとのことです。   社員の長期的な子ども育成に対する不安感を取り除くのが目的だと言います。   「ペアレント・フレンド」というのがその名称ですが、子どもが生まれた場合、一時金として55万円を   支給し、会社が提携する子供育成保険に加入する場合は5万円の奨励金を加算し、最高で60万   円支援する、全社員対象の制度です。その代わり、現行の配偶者手当(2万円)は段階的に廃止   するそうです。   世の流れがますます少子化に進むのが顕著に見られる現在、ユニ-クで面白い試みだと思いま   す。一つの家族に子どもが増えれば、もう少しその扱い方が変わってきます。理想的には兄弟が   3人いればいいと言われています。2人ではなく3人いればミニ社会の疑似体験ができるからです   子どもは親のペットではないことから、こうした子どもを増やす奨励策を大企業を中心にもっともっ   と増やして頂けたらと思います。他ならない、明日の日本を支えていくのはこの子ども達ですから。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 1月15日(木) NO.482 静脈認証預金制度     地元のスルガ銀行が預金制度では世界で初めてという技術を導入しました。   手のひらの静脈で本人の確認をし、出入金が出来るという普通預金の制度です。これは富士通が   開発した静脈認証技術ということらしいのですが、預金者本人しか金は引き出せないということで   す。この静脈の形状が、指紋と同様に個人で異なり、一生変わらないということに着目したからで   す。   全国各地で盗難被害にあった通帳で金を引き出される事件が相次いでいることからも、その防止   策にはよいことではないかと思います。また全国に先駆けて、地元の地方銀行がこのような差別   化を打ち出したということも嬉しい事実であります。ただ詳しく調べていないからよく解らないのです   が、月額の手数料1050円と記載してあったのが引っかかります。近頃、金融機関においては、   何でも手数料、またその額も知らないままに引き上げられています。小切手などの作成代金につ   いても同じようなことが聞かれます。嫌なら使わないでくれと、まるで言わんばかりの姿勢です。   まあ、この認証とは無関係な話題を持ち出してしまいましたが、画期的な制度を提供側だけではな   く、くれぐれも利用者の立場になって配慮してもらいたいものです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 1月14日(水) NO.481 ザウスの解体     去る8日、船橋の客先に年始のご挨拶で出掛け、南船橋駅に降り立った際、居並ぶ巨大クレ-   ン群に目を見張りました。一昨年の夏で営業を停止した、人工スキ-ド-ム・ザウスがいよいよ解   体されていたのです。バブルの遺産とも言える、このザウスの解体作業中、クレ-ンの大きさを見   て、改めてその巨大さを知らされました。   インタ-ネットで調べると、本格的な解体作業が始まったのが昨年の10月中旬と言いますから、   外側から見ている限りでは、進捗状況がなかなか顕著に表れないほど、工事は大変なものと思わ   れます。ちょうど私が通りかかったときも、強風が吹いていることもあってクレ-ンは作業を中止し   ていました。この解体についても、建設費同様巨額の費用が掛かるものと思われます。   まるで鉄骨のお化けとも言えるこの施設を、バブルの時代とは言え、本当によく作ったと思います   この工事も建設した三井不動産が、ようやく売却の目途が立ったから着手したようです。   今年の春までに解体を終了し、その跡地は家具屋とマンションになるとの噂ですが、平成の遺跡と   も言えるこの巨大建造物が姿を消すのも、ちょっともったいなく寂しい話です。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 1月13日(火) NO.480 揺れる成人式     仕事に出掛ける前、昨日の朝のテレビで真っ先に飛び込んできたのが成人式での愚行、いや   暴挙と言っていいかもしれない、その行動です。それが我が静岡県の伊東市でのことでした。   市長や成人代表の挨拶は邪魔するや、5,6人が壇上に上がりクラッカ-を鳴らしたり、市民憲章   の垂れ幕を無理矢理剥がしている縦横無尽ぶりの悪態です。   各地でもこれに似たようなことが起こっているようです。ここ数年、こうした騒ぎが慣例化しているよ   うですが、実際の映像などで眺めると本当に腹立たしいというか、今流に言うとムカツキます。   こうした騒ぎを起こすのはほんの一握りの輩でしょうが、「今の若者は」と全体評価されてしまうか   ら、新成人にとってもとても悔しいことではないでしょうか。でもある人が言っていましたが、出席者   の作り出している周囲の雰囲気にも問題があると指摘します。人の話はほとんど聞こうとしない、   自分達は携帯をむやみやたらに掛けまくっている、こうした周囲の状況が一握りの愚行を誘発して   も仕方がないのではないかと。   でも成人した大人の責任を自覚してもらう意味でも、こうした騒ぎの社会的責任を当事者にしっか   り取ってもらう必要があると思います。ここまで他人に迷惑を掛けることになると立派な犯罪です。   おそらく一人では何もできない人間でしょう。そして酒の入った勢いでやったことかもしれませんが   「覆水盆に返らず」で自分でやったことをしっかりと償うのが大人の果たす役割と責任です。   成人式のセレモニ-が嫌なら出なければいいのにと思うのですが、目立ちたいとか人にかまって    もらいたいというのが気持ちの底にあるのではないでしょうか。しかし普通の方法では目立たない   から、目立つ手っ取り早い方法で悪ふざけをする、これって中学生ぐらいのワルによく見られる行   動で、やはり「子ども」なのですね。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 1月 9日(金) NO.479 頑張れ大リ-ガ-松井その5・・・マツイとト-リ     1年目の松井選手の大活躍、とにかくアッパレです。大晦日の日、「マツイとトーリ」と題したスペ   シャル番組をテレビで観ました。監督と選手の見事な信頼関係を扱っていました。   ご存知の通り、華々しく満塁ホームランでヤンキーススタジアムのデビューを飾った後、スランプに   悩む時期がありました。このトーリという監督は「フォア ザ チーム」を選手に一番求める人で、プ   レー以上の余分な派手さをあまり好まないと言われています。キャンプで松井のスイングスピード   の速さに惚れ込み、その潜在能力の高さだけでなく、チームプレーに徹する松井を高く評価して、   打てなくてもずっと使い続けていました。   周囲の雑音が日増しに強くなってきたある日、こう語ったと言います。   「君の守備があるから、休ませたいけど休ませられない」   かつてない経験で悩んでいた松井は、その言葉を聞いてずいぶん精神的に楽になったと言ってい   ます。そして初めての技術的アドバイスを「もっとホームベースに近寄って立て」と送りました。結構   そういう面では頑固な松井も素直に聞き入れ、いつもより靴の半分、15cmほど前に立った結果、   カブス戦での好成績に繋がったのです。カウント0-3からの見事なバックスクリーンへのホームラ   ンに始まり、その日は何と5打数-4安打だったのです。日本よりボール2個分外側のストライクゾ   ーンに悩んでいた、苦手のアウトコースを克服し、月間打率が4割を超える6月の大活躍に繋がっ   ていったのです。   そして2度目の不振時も、「君の良いときは無理に引っ張らず、センターから左へうまく打っている。   右の肩を残し左方向へ強い打球を打て」という技術的アドバイスを送っただけで、余分な言葉は   一切交わさなくても二人の信頼関係が出来上がっていたと言います。   このようにトーリ監督がめざしたフォア ザ チームに松井ほど適したプレイヤーはいないとのことで   す。松井選手の大活躍の陰に、指揮官と選手との間に強い信頼関係があったからこそという話で   す。そして最後に語っていた松井選手の言葉も素敵でした。   「ヤンキースのようなチームでは、常に危機感を持ち全力でプレーすることが何よりです」と。   ちょっとぐらいの成績を上げ、慢心してしまうどこかの選手に聞かせてやりたい言葉です。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 1月 8日(木) NO.478 ザ・ラスト・サムライ     1、2日の出張後、4日からは他の工場の試運転調整で出張しましたが、唯一休みが取れた   3日に家族で映画を観に行きました。どこかに出掛けるより、のんびりできると思ったからです。   既に大阪で見終えていた長女の強い薦めで、観た映画は「ザ・ラスト・サムライ」です。   一言で申し上げると、とても素晴らしい映画ではないでしょうか。現在の日本が失っている、日本古   来からの伝統的な折り目正しさをサムライの武士道を通して、ものの見事に描き出しています。   そしてとかく向こうの映画がこの日本人を描くと、東洋人としてごちゃ混ぜの、どこか滑稽で奇妙に   なりがちですが、そんなこともなく忠実に描かれています。   ゴールデン・グローブ賞助演男優賞を受賞した渡辺謙さんの迫真の演技も良いですね。最後の、   「多勢に無勢」で大勢力の官軍に勝てないとは知りつつも、勇敢に突進していくシ-ンは涙が止ま   りませんでした。新式の連発銃でハチの巣のように打たれ、虫の息となっていくのですが、絶対的   権力の前では正義を叫んでみたところで少数意見はまるっきり無視されるようで、なぜか現在の日   本の姿がダブついていたからです。「日本人が古来からの日本固有の良さを忘れ去り、欧米にた   だ偏重していてよいのか」と警鐘を鳴らしてくれたのが、日本でなくアメリカで作ったこの映画だとい   うことが皮肉な話です。でも日本人だったら一見に値するのではないでしょうか。   蛇足ですが、この映画で悪役の武器商人・大村を演じているのが、自分の高校の同級生でもある   原田真人クンです。監督としても、その道の知る人ぞ知る存在ですが、役者としても良い味を出し   ています。そして素晴らしく感じたのが、映画監督自らが役者として、さらに本場から何かを学び取   ろうとする姿勢です。監督だからとか、役者だからと言った、つまらない線引きを超越しているから   には、次はきっと良い作品を生みだしてくれることでしょう。同世代の活躍に発奮しなければいけま   せん。インタ-ネットに記載の彼の紹介を記します。   <原田 真人(はらだ・まさと)> 静岡県生まれ。県立沼津東高卒業後、渡米。ハリウッドで映画   ライターなどをしながら修業。昭和54年「さらば映画の友よ/インディアン・サマー」で監督デビュ   ー。おもな作品は平成11年「金融腐食列島 呪縛」、14年「突入せよ! あさま山荘事件」など。   長男の遊人(ゆうじん)(26)は俳優。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2004年 1月 7日(水) NO.477 1年の計は元旦にあり     今年のお正月を振り返ると、3が日ばかりでなく、雨や曇った日が1日もない、全体的にとても   穏やかな天気に恵まれたのではないでしょうか。すがすがしい年明けに相応しいような気がします   この元日と2日、予定通り仕事で出張に出掛けました。行き先は大井松田ICのすぐ近くにあるD生   命本社ビルです。関係先から、このビルの受変電設備切替工事の応援を頼まれていた分です。   ちょうど初日の出が出る時間だったのでしょうか、沼津ICから東名に乗った頃、辺りは朝日が射し   込み、少しづつ闇から解き放されていきました。ここ数年通っていた下田の海から眺める初日の出   とは趣向はちょっと違いましたが、これもまた変わっていて自分でよしと言い聞かせていました。   元日からの作業は本当にここ20年近く遠ざかっていましたが、見ず知らずの働く仲間に奇妙な連   帯感が湧くのが不思議です。元日と言えども、朝礼でお定まりの体操に始まり、安全ミ-ティング   を終えるといつもの働きモ-ドに戻り、もうすっかり正月気分など抜けています。   とにかく忙しく仕事があることが何よりです。この元日の夜9時過ぎまで不平も一切こぼさず、共に   頑張ってくれる社員の姿を眺めていると、良い会社にしなければいけない責任と使命を痛切に感   じさせられます。「一年の計は元旦にあり」と言われている通り、今年は1年中忙しく振り回される   ことになりそうだと、語り合っていました。また是非そうあって欲しいものです。 --------------------------------------------------------------------------------