--------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年12月27日(土) NO.476 去る年に感謝!来る年に期待!     いよいよ今年最後のカキコミになりました。毎年思うことですが、年賀状をもっと早くから着手し   ていればよかったと。こればかりは何年経っても少しも改まることがありません。   定期的に送られてくるメルマガの星占いに、来年の運勢がこんなふうに書かれていました。   2004年の水瓶座は、新たな発展のために一度、身辺整理をしましょう。宙ぶらりんにして放ってあ   ることを「イエス」「ノー」で分けてしまうとスッキリします。前半は整理、そして後半は思いきって   新路線に向かって突進すると運が開けます。   この星占いを鵜呑みにしているわけではありませんが、私は良いことだけを引き出そうとしていま   す。10数年ぶり、いや20年以上になるかもしれない元日からの仕事を、幸先良いスタ-トにした   いと思います。今年1年間、頂きましたご厚情に感謝申し上げます。   皆様方にとって来る年が素晴らしき良い年でありますよう祈念申し上げます。     1月1,2,4,5,6日が出張工事のため、この欄は7日より再開させて頂きます。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年12月26日(金) NO.475 トイレットペ-パ-     以前、新聞にトイレットペ-パ-を扱った記事にこんなことが書いてありました。   下の話で恐縮ですが、一人が1日どのくらいのトイレットペ-パ-を使うかとの話です。   男女の違いもありますが、平均約12~3m以上使うとのことです。従って60m巻などのロ-ルが   すぐ無くなってしまうわけです。二枚重ねのソフトタイプなら、もっとその取り替え頻度が増すことに   なります。そう言われてみれば、なるほどと肯けるのが子ども達と共用している自宅、二階のトイレ   です。ついこの間交換した思っていても、瞬く間にペ-パ-がありません。そして子ども達の悪い   癖ですが、無くなっても交換してセットしておかず、それはいつも私の役目です。   どさくさに紛れ余分な話をしてしまいました。こうした手間を少しでも省くため、長尺トイレットペ-パ   -なるものが登場したそうです。一巻き130mあるそうで、中心のボ-ル紙のしんがなく、薄い紙   質で紙に粘りがあり使用中に破れにくいものだと言われています。生協で全国的に扱っているそう   ですから、一度ご参考にどうでしょうか。来年は運(うん)がつくように、今日はちょっと臭い話題を   提供いたしました。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年12月25日(木) NO.474 駅前の空洞化     沼津駅前通りにある丸井デパ-トが来年5月で撤退するということが正式に決まりました。   先に表明している西武デパ-トに継いで、大型店がまた駅前から撤退します。   丸井の沼津での業績は可もなく不可もない状態とのことですが、とても寂しい話です。   これでまた1つ駅前から華やかさが消えることになると思います。というのもこの丸井には若者達   が多く訪れていると言われているからです。ここに寄り仲見世商店街の方への流れを新たに作っ   ていると言います。   工業のみならず、ここにも空洞化現象が押し寄せています。もう既に撤退した十字屋、長崎屋、ニ   チイなどもそれに代わる店舗が見られません。古い話を持ち出して恐縮ですが、かつて新幹線が   沼津北部にできると言われた時、地元の駅前商店街は商圏が移ってしまうからと言って、こぞって   反対し、ついには沼津でなく三島にその駅は移ってしまいました。そのお陰で全国的には三島は   知っていても沼津は知らないという悲しい事実ができました。その当時とは違い、現商店街理事長   は広く見識もある立派な方ですが、この難局をどう切り抜けるのでしょうか。   時代に合わない駅高架などと騒いでいますが、沼津にとってその前に解決しなければいけない   深刻な問題のような気がしています。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年12月24日(水) NO.473 水野隆徳先生講演会より     経済評論家、水野隆徳先生の講演会が先週の17日、沼津倶楽部で行われました。メンバ-と   なっている商工会議所テクノサロン主催で、他の2つの異業種交流会と合同で開催されたもので   す。   水野先生は経済評論家と言っても、今はそちらの分野から手を引き、安岡正篤(やすおか まさひ   ろ)先生の「禅の哲学」から学ぶ水野塾を主宰し、東京・大阪や地元で経営者を中心に現在学びを   深めています。安岡哲学の信奉は下記の通りです。   ① 心中常に喜心を含むこと   ② 心中絶えず感謝の気持ちを有すること   ③ 心中常に陰徳を志すこと   お話の概要は今年の日本経済は実力以上で、出来過ぎの感がある。またアメリカはトリプル赤字   (貿易・財政・経常赤字)額が、かつてプラザ合意でドルの切り下げが行われた1985年頃の時期   より大きいものである。従ってドルがいつ暴落するかわからない状況にあり、円もこのドルの支配   下にあるわけだから、十分その推移を見守りたい。また中国元の自由化と変動相場制に注目して   いたい。この中国のバブル崩壊が五輪前後に起こるかもしれない。問題は中国4大銀行の不良債   権比率が日本とは比べものにならない24%と大きく、社会主義の計画経済が崩壊してみないこと   には実態が解らないことである。   とにかく来年の日本経済は厳しいものと思っていた方がよいようです。益々勝ち組と負け組の選別   が激しくなるのではないでしょうか。自分達にも新たな経営指針の成文化とその実践が問われて   いるものです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年12月22日(月) NO.472 学校侵入事件の再発     先週、京都の宇治小学校でまた児童が襲われるという痛ましい事件が起こってしまいました。   2年半前大阪で起きた池田小学校の事件以来の再発です。幸いにも2人の児童達のケガは頭を   切られたとはいえ、軽傷とのことでホッとしています。   犯人はその言動が支離滅裂で、精神病を病んでいるのではないかと言われています。ただ相手   が罪もない可愛い子ども達だけに、しっかりと対応を考えていかなければなりません。   ただマスコミ等の報道で、校門を開けっ放しにしたりしていた学校の安全管理体制をとやかく指摘   されていますが、見過ごしてならないのは体を張って子ども達を守った先生の必死な行動です。   教室へ大声を出して侵入した犯人に対し、補助教諭が素早く子ども達の避難を誘導して職員室に   駆け込み、助けを求めました。今度は犯人が隣のクラスに押し入ったのに対し、担任の女性教諭   が包丁を持った手首をつかみ、駆けつけた教頭らが男の足にタックルし、馬乗りになって押さえた   と言います。まさに子ども達を守るということだけを考えた必死の行動だったと思います。   とかくこのような事件が起こると、目が行くのはどうしても安全とか、その管理体制です。   災害時の避難場所になるなど地域に開かれた場所でもある学校のあり方として、ただロックしてい   るだけでは済まされない難しい問題が潜んでいると思います。それよりも安全の基本原則でもある   まず当事者である子ども達を命がけで守ったという事実に、何よりも着目すべきではないでしょう   か。   --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年12月20日(土) NO.471 東奔西走     今週はとにかくよく動きまわりました。月曜日が小田原・平塚で打ち合わせかたがた年末の挨拶   廻り、そして火曜日は打ち合わせと現場調査で甲府、水曜日は挨拶廻りで東京、また木曜日は会   の用事で新潟への日帰り、そして昨日は磐田・掛川と廻った後、静岡での会合でした。   最後に今日の土曜日は朝から納品で厚木へのとんぼ返りで、ようやく会社にこうして腰を落ち着   かせています。53歳、まだまだ元気です。   昔からよく言ったものです。「貧乏、暇なし」と、まさにその通りです。でも忙しいことは嬉しいことで   もあります。仕事のない、暇な苦しさなど、思い出したくもないですものね。   私達は小回りを活かせて差別化を図っていると、日頃からアピ-ルしているお陰で、来年の元日と   2日にも仕事の依頼を頂きました。そのように掲げている手前、まさか正月だからやれませんとも   言えません。嬉しいやら、悲しいやら...いや悲しいと言っては罰が当たり叱られてしまいます。   「社長、やりましょう」と言ってくれた社員の皆さんに、ただただ感謝!です。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年12月19日(金) NO.470 新潟への日帰り     来年2月の13・14日、静岡で開かれる中小企業問題全国研究集会と称する、中小企業家同   友会全国大会の準備作業で新潟まで行ってまいりました。   初日に行われる16の分科会のうち、我が沼津支部で設営を任されている1つの分科会の報告者   との事前打ち合わせです。この分科会は報告者が二人いて、いずれも女性の経営者の方です。   「トンネルを出るとそこは雪国だった」とはまだ言えないくらい、今年は雪が少ないようです。でも上   越新幹線のお陰で遠い町ではなくなった新潟ですが、駅に降り立った途端、肌を刺すような風の   冷たさはさすが北国です。   不動産業と大型プラスティック金型製造業を営む、それぞれの会社に案内され、自分達の目で確   かめた上での経営報告はずいぶんと有意義でした。女性ばかりの6人の有資格者で構成された   不動産屋のお店は何とも言えない華やいだ雰囲気を感ずることができましたし、報告者の専務で   ある奥さんに代わり、一代で築き上げた社長自らが社内を丁寧に案内してくれたお陰で、金型製   造の会社内容も詳しく理解できました。やはり「百聞は一見に如かず」で、この目で確かめることが   何よりです。   万景峰号の停泊した港も少し覗いてみましたが、日本海の厳しさを感じさせられました。土色に染   まった海の色と、鬱陶しくどんよりと立ちこめた寒々とした雲を眺めながら、思い浮かんだ拉致事件   が頭をかすめると、なぜか哀れさが増すようでした。それも冬場は滅多に青空が覗かないという、   新潟の天候のせいなのでしょうか。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年12月18日(木) NO.469 痛風     忘年会と称し、お酒を飲む機会が多いこの頃です。   私も長い間の不摂生がたたり、ここ1、2年は高脂血症やら肝機能低下、高尿酸値の指摘を受け   ている成人病予備軍の一人です。この中で尿酸値が高いといえば、痛風という病気が思い出され   ます。よくビ-ルが痛風に悪いと言われ、このビ-ルさえ控えれば大丈夫などと思っていた一人で   すが、どうやらそれは自分に都合の良い解釈だったようです。   専門医は「尿酸の元と言えるプリン体を多く含む食品を控えただけでは駄目で、尿酸値を高める   要因は他にもいろいろある」と指摘しています。   まずプリン体を多く含むビ-ルに限らず、他のアルコ-ルも飲む機会が多ければ多いほど、影響   は大で特にこの年末年始は要警戒としています。そして食品以外でもストレスや個人の行動パタ   -ンが影響を及ぼしているそうです。その高い人には、仕事も遊びも全力で取り組む活動的なタイ   プが多いと言われていますから要注意です。   ということは現代のような不安定な時代は、この痛風などの病気を誘発しやすい条件が揃っている   と言えます。社会の価値観がのんびり・ゆったり型に変化すれば、痛風が減る方向に進むと言わ   れているからです。その対策としては暴飲暴食はやめて、多種類の食品を少量ずつ食べることが   大事と指摘していました。尿酸値が高い状態が続くと、腎障害・高血圧・心筋梗塞などの合併症を   招く危険性大とのことです。   「転ばぬ先の杖」で、くれぐれも自愛しなければと、いつも自分に言い聞かせてはいるのですが.. --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年12月17日(水) NO.468 様変わり     久しぶりに電車で東京に出掛けました。新幹線が停車するようになってから、初めて品川駅にも   降りましたがやはり便利になりました。浜松町に行くのにも東京から戻るより、ずっと時間短縮に   なります。帰りも本数が増えたのが頭にありましたから、いつものこだまだけではなく、ひかりもな   いかと探したところ、ちょうど三島停車の便がありましたので快適に戻って来れました。   三島から東海道線に乗り換え、地元の片浜駅に降りたところ、思わず立ち止まってしまいました。   今まで駅前にあった自動車学校の姿がなく、その後が無残にブルド-ザなどで掘り起こされてい   たからです。噂には聞いていましたが、やはり事実だったのです。自動車学校がなくなり、その後   にコンコルドというパチンコ屋ができるという話です。   一概にパチンコ屋が悪いとは言いたくありませんが、今まで自動車学校になっていた訳ですから   地域にそれなりのお役立ちというか、貢献を少なからず図ったいたはずです。それが経営難とは   言え、パチンコ屋に様変わりでは何か異様な感じがします。確か経営者は法人会の地元支部長ま   で務められた方です。その経営理念は何だったのでしょうか。それともこんなことを申し上げる私の   方がおかしいのでしょうか。今はこんなに広かったのかと思えるほどの跡地も、あとしばらく経てば   賑やかな俗化したスペ-スになるのかと思うと、とても淋しい気持ちになるものです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年12月16日(火) NO.467 歩くこと     最近ゴルフ場に行ってもカ-トなどを利用することが多いので、歩くことがめっきり少なくなって   います。私は歩かなければゴルフではないと思っていますので、同伴者がカ-トに乗っていても   努めて乗らずに歩くよう心がけています。それでなくては日頃の運動不足の解消に少しもならない   と思うのですが...   この歩くことの健康法についてこんなことが載っていました。   人間の身体は上下に長くなっているため、どうしても血液が下の方に溜まりやすくなります。歩行   の最大のメリットは、下に溜まった血液を押し上げる、ポンプの役目をすること。心臓の負担を軽く   し、脳にも血液が十分に流れるようにします。足は歩くことによって第2の心臓の働きをするのです   また歩くことは腸のぜん動運動を促進するため、便秘の予防にも繋がると言われています。   この他、自律神経の働きを正常にし、ストレス解消にも役立つとのことですから、できるだけ歩くこ   とを心がけたいものです。文明の発達に伴い、人間も歩かなくなると、そのうちかつてあったシッポ   のように退化して無くなってしまうかもしれません。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年12月15日(月) NO.466 フセイン元大統領の拘束     イラクのフセイン元大統領がとうとう拘束されました。生まれ育ったティクリ-ト近郊のアッドール   という所に潜伏していました。伝え聞くところによると、独裁者がたどり着く惨めな末路というか運命   的なものを感じさせます。   小さな寝室と台所が1部屋ずつの家というか、小屋とも言えるその住処はベッドは乱れ、ズボンや   タオルなどの洗濯物が乱雑に放り出されていたと言います。電気も切られていて冷蔵庫は機能し   ていない状態だが、サラミや缶詰などは豊富に蓄えられていて、普通のイラク人農家との違いは   感じ取れたそうです。いざという時のための穴蔵は深さ約2メートルのコンクリート製で、頭がつか   えそうな圧迫感があり、人間ひとりが寝るのにやっとのスペ-スでここに隠れ潜んでいたところを   拘束されたとのことです。   バグダッドには、次のようなジョークがあるそうです。「英国人はゴルフクラブに寄りかかり、フラン   ス人は奇麗な女に寄りかかる。我々アラブ人は過去の栄光に寄りかかる」このようにアラブ人は   一般に過去の繁栄や栄光を誇示する傾向があり、とりわけ、フセインにはそのような性癖が強いも   のと言われていました。ユダヤ人を嫌い、それがゆえにヒットラ-を尊敬し、周囲の人間に自分へ   の忠誠を誓わせ、自分を脅かす存在には細心の注意を払ったと言われるフセインですが、たどり   着いたのがこの有様です。   その責任を問う裁判はアメリカが関与せず、イラク人自身の手に委ねられるのは望ましいことです   しかしこれで一気に解決に向かうかというと、そんな生易しい問題でもないと思います。   自衛隊派遣が決まった以上、我々がいくら叫んでみたところで実施されるでしょうから、フセインの   今回の拘束で少しでも報復テロや被害がなくなることを祈りたいと思います。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年12月12日(金) NO.465 勤労体験学習     過日この欄でも紹介しました中学生の1日勤労体験学習が昨日行われました。   弊社には3人の男子生徒がやってきて、その内の2人はそれぞれサッカ-部部長とテニス部部長   と言っていました。そしてもう1人も学校外のシニヤ野球チ-ムに所属しており、3人ともスポ-ツ   大好き少年と聞き、ちょっぴり嬉しくなりました。   それと言うのも、まだ2年生でのびのびと過ごすことのできる、良い時代で、ガリ勉や風太郎では   本当に勿体ないという気持ちをいつも持っているからです。例によって、話好きな私からお定まり   の職業講話を聞いてから、現場の作業についてもらいました。担当の話ではとても熱心に取り組   んでいたとのことです。   こうした真面目で可愛い生徒達には全く責任のない話ですが、この体験学習の数日前に、学校に   電話をして少し苦言を呈しました。以前にも触れたとおり、学年主任が同級生とのことで、とりまと   めを依頼された関係で、自分のネットワ-クで20社ぐらい受け入れをお願いしていました。   この事前での段階で、それぞれの会社は書類にも必要事項を記入して、快く受け入れて頂いてい   たにもかかわらず、その後いつまでたっても学校から連絡がなく、挙げ句の果てにはFAXでお願   い文書を送りつけてきただけでしたからです。先生にとっても本当に忙しい時期なのでしょう。でも   実施を決めたのは学校側ですし、やるからにはそれなりの手はずを踏まなければなりません。   またそれぞれの企業にしても、以前他の学校で受け入れ経験はある所ばかりですし、当然その時   の対応と比べてしまいます。以前が事前に先生自ら会社訪問し、丁重な挨拶を受けていれば尚更   のことです。このアドバイスも兼ねて、友人が故に忠告してやりました。   慌てて、せめて電話だけでもと各社に入れたものと思います。そして事後には必ずお礼の挨拶に   出向く旨約束してくれました。暮れの忙しい時期に受け入れして頂いた、企業側の温かい気持ちに   応える意味でも、極めてこれは当然なことと思います。   そんなことは露知らず、生徒達は事前に私と約束を取り交わしてくれたように、会社を離れる際、    皆に明るく「ありがとうございました」と大きな声を掛けていってくれました。何かあってもそんな彼   等の純朴な姿に救われます。これでまた頼まれれば次に繋がっていくのでしょうか --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年12月11日(木) NO.464 家庭内秩序     儒教の国、韓国でも子ども達にあいさつやしつけが、なかなかできてないという記事を読みまし   た。儒教は生活倫理の基本理念でもあり、家庭教育においては”孝”がその根幹をなしていると   言われています。以下その記事を記載します。   一昔前は親の前で正座をして話を聞き、食卓では目上の人が先にはしをとる。目上の人の部屋か   ら出るときは後ろ姿を見せないようにしていたのである。今の子ども達にこんな生活を要求したら   笑われるかもしれない。それどころか挨拶すらまともにできない子どもも増えているようだ。   私の小さい頃は家にお客さんが来ると、必ず呼び出されて挨拶をするように言われたのであるが   最近はお客さんが来ようが、お父さんが帰って来ようが、自分の部屋から出てこないことを当たり   前に思っている子ども達も少なくないらしい。   なるほどその通りで、日本でも私達の小さい頃は、お父さんが帰って来たときには出迎えたり、   ”お帰りなさい”の言葉は掛けたものです。それがいつの間にか途絶えてしまいました。   誰かが子ども達に自分の部屋を与えるようになってから、こうした文化がおかしくなったと言われて   いましたが、まんざら的外れでもないようです。こうした家庭においても目上の人を敬い、秩序を守   っていくことが社会での円満な対人関係につながると結んでいました。まさにその通りです。   もう一度、私達親自らが家庭内秩序を正していくことから始めなければいけない時かもしれません --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年12月10日(水) NO.463 日本の存在と役目をもう一度考えよう     亡くなった奥克彦外交官の素晴らしさが改めて浮き彫りにされています。   自衛隊現地派遣に向けて、イラク中全土をかけずりまわり、その調査団のスケジュ-ル設定その   他を一切引き受けてやっていたそうです。そして外務官僚には珍しく、草の根外交が自然にできる   人だったと言われています。政府は否定していますが、戦闘状態の場所でこうした1つの仕事に徹   底するということは、まさに命がけの仕事と言えます。   しかし問題なのはこうした一人の人間に全てお任せの現在の体制です。絶えず攻撃を受けること   があり得る状況なのに、こうした事態を招くことを予測できなかったとは言わせません。   明らかに政府の責任です。それに加え、今度の自衛隊派遣の基本計画決定です。いったい何を   考えているのでしょうか。亡くなった奥外交官も、日本は原則国連の意志決定に従うのが基本であ   るとも述べられています。亡くなった人達は帰ってきません。無理矢理、理屈を繕ってアメリカに追   随しても、これから失うであろうと思われる尊い命はいったい誰が保証するのでしょうか。   奥外交官等の追悼式で言葉が詰まったと言われる小泉さんですが、非戦闘地域と言われるくらい   なら、一度陣頭指揮でもして自ら現地を確かめたらどうでしょうか。   そこがいかに危険か、そしてそこで命がけで任務を遂行することがどんなに大変か、きっとお解り   になることと思います。人間の命を虫けら同様に扱ってはいけません。奥さんと井ノ上さんの死が   多くを教えてくれただけに、決して無駄にしてはいけません。日本はあくまでも戦争を放棄した日本   であり、アメリカではないのです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年12月 9日(火) NO.462 消化不良、ニッポン     日曜日のサッカ-東アジア選手権、日本対香港戦をテレビで観ました。   一口に言ってストレスが溜まりそうな、消化不良のゲ-ムでした。そもそもこの東アジア選手権と   銘打ったこの大会そのものがよく解らないのですが、どうせ日本に勝ってもらい、ワ-ルドカップに   向けて雰囲気を盛り上げていこうとする狙いではないかと思います。   サッカ-は素人である私ですが、ゲ-ムを見てて一番感じたのが日本の決定力不足です。   テレビを観ていると、不運にもゴ-ルポストに当たり嫌われたとか言っていますが、これはやはり   基本的問題のような気がします。決定的な場面で惜しくもゴ-ルを逃していたら、いつまで経っても   ゴ-ルには無縁です。ヨ-ロッパや南米のサッカ-を見ていると、決定的な場面ではことごとく   見事なス-パ-シュ-トを決めています。ボ-ルコントロ-ルのトラップの問題等、まだまだその   技術レベルにも大きな違いがあるように思えます。   今回のこの大会は中田・小野等のヨ-ロッパ組が不参加となっています。従って割り引いて考えな   ければいけませんが、次世代を担う大久保など、もっともっと謙虚に精進を積み重ねていかなけれ   ばいけないでしょう。世界のベスト8はまだまだ遠く先のように感じました。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年12月 8日(月) NO.461 「どうせ」から「ほれ、やれたじゃないか」     いつも友人から送って頂くメルマガにこんなことが書かれていました。   業績不振業者は「どうせ」という3文字を引きずって歩いている。   「どうせ」から「やってみんと分からん」に変える。但しこれにはリ-ダ-の燃えるような情熱が必要   となる。次に「やったらやれるで」に続き、最後に「ほれ、やれたじゃないか」で締めくくるのである。   この4段階が企業活性化のためには必要である。   言い訳や他人などの外部的要因に問題をすり替えていたのでは、いつまでたっても始まらないと   いうことでしょう。リ-ダ-があきらめたら終わってしまいます。孤独な存在ゆえに、長谷川様も言   われていたように志を高く持たなければ乗り切っていけないものでしょう。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年12月 5日(金) NO.460 志高ければ道は拓ける     ヤマハ発動機(株)顧問で、この春まで代表取締役会長を務められていた長谷川武彦様をお呼   びして講演会を開催しました。異業種交流会のさんしん同友会片浜支部が主催し、中小企業家同   友会沼津支部にも声を掛けたものです。   ヤマハが目指した”感動創造企業”とは世界の人々に新たな感動と期待を超えるものを生み出す   のがその目的です。この「創」という文字は普通、つくるとかはじめるという意味を持つのは知られ   ているところですが「きず」という意味合いも有します。絆創膏のそうです。ナイフや刀傷のような   スパッと切れたきずを指します。欠けたところに肉が盛り上がり、きずを塞いでいくように、失敗して   も潔く非を認め、早めに転換を図り、次に活かしていくことが大切です。これからはホンモノだけが   生き残り、それを作り上げていくのは何よりも志の高さです。現在のような痛みとか変化はまさに   チャンスの到来です。アフリカのサバンナで強いライオンだけが生き残るかというと、そうでないよう   に、質を変え、自分の特徴を作り出す、新しい価値の創造が求められています。   一歩後退、二歩前進です。   以上が講演の概要です。まさにこれからは中小企業の時代と言われているようなものです。   2極化の要素である、感性(こだわり)と合理性をバランスよくマッチさせるのが求められている企   業とのことです。とにかく、こちらのわがままで厚かましいお願いにもかかわらず、快くお引き受け   頂いた講演会の設営でした。さすが世界のヤマハです。そうそう、長谷川様が執筆し、この10月に   感動創造という本を出されました。よろしかったらお買い求め下さい。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年12月 4日(木) NO.459 先生方と教育を語る会より     過日、沼津市P連で各校区選出母親代表の皆さんと先生方との語る会が開かれました。   日頃抱えている教育の悩みや、子ども達に関することなら何でも自由に語ろうとのことで、形に拘   らないフリ-ト-クで進められました。   学校の先生より塾の先生の方が教え方がうまいのはなぜか、などの質問も母親から出ました。   対する先生は、塾と違って学校は答をいきなり導くものではなく、そこへの到達する考え方を理解   させる目的があることをしっかり主張していました。   私も冒頭の挨拶で、今は亡き作家の草柳大蔵さんの言葉を引用し、「偏差値で良い点を取る為の   能力は人間の全能力の9%あればよい。従って残りの91%をいかに使うか考えないで、たった9   %の為に泣いたり笑ったり、無駄な劣等感を抱えて人生を過ごす必要はないのではないか」とわ   ざと投げ掛けました。そして全ての子ども達は必ず良い所を持っている。そこに着目し、全ての子   どもに光を当てる教育をと望みました。   一番疑問に持っているのが、学校改革とか教育改革と称して「ゆとりのある教育」を目指している   のに週5日制学習になってから、先生自身が多忙を極めていることです。それではいくらゆとりを   望んだところで、絵に描いた餅で終わるのが衆目の一致するところです。   教育はテストで良い点を取る為の教育ではないと、声を大にして言わせて頂きたい。良い点をとっ   て良い学校に入れさせてあげたい、こう願う母親さんが多いのは、やはり永年続いた学歴社会の   流れには逆らえないというのが実感です。でもこれからは決してそうではないのに、それに気がつ   いていないだけです。大切なのは良い学校に入ることではなく、本人が何をやりたいのかを見つけ   手助けしてやることだと思うのですが... --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年12月 3日(水) NO.458 爽やかな辞退     爽やかな話題を1つ提供したいと思います。   お馴染みのSMAPと森山直太朗クンがレコ-ド大賞を辞退するという話題を見つけました。   これは毎年大晦日に決定されるレコ-ド大賞にどちらもノミネ-トされていたのですが、自分達か   ら辞退したため選考対象から外れるというものです。   この辞退の理由が気に入りました。まずSMAPです。   「この曲は歌詞の中にあるように“No.1”を目指すよりは“Only one”を大切にしたいと言う気持   ちを胸に唄ってまいりました。輝かしい賞をいただくことより、私共の歌ってきたメッセージを貫きた   く御辞退させていただきたい」 次は森山直太朗クンです。   「アーティスト森山直太朗といたしましてはまだまだ胸を張って賞を受け取れるポジションには到達   しておらず、今回は受賞を辞退させていただくことといたしました」   それぞれが唱った「世界に1つだけの花」と「さくら」は文句なしの今年を代表する作品だと思いま   す。でも爽やかではないですか。NO.1よりオンリ-ワンがいいと言い続けた通りの行動です。   私も今年の卒業式の祝辞で使わせて頂きました。ほとんどが体制側に媚びを売らなければやって   いけないと思われる芸能界の中で、爽やかな“Only one”でした。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年12月 2日(火) NO.457 山の怖さ     先週の水曜日、千葉でハイキングに出掛けた中高年30人のグル-プが、一時不明となる出来   事がありました。幸いに全員無事で翌日下山したとの連絡が入り、ほっとしていますが、山の怖さ   を改めて教えてくれたような気がします。   私も以前、気軽に家族で蒲原駅から近くの山に登ったのですが、どこでどう間違えたのか降りる道   を間違えて、蒲原ではなく反対の山側である芝川の方へ下りてしまって、長く歩くはめとなり苦労し   た覚えがあります。今回のこのパ-ティも1つ道を間違えたばっかりに迷う結果となったようです。   ちょっとした山登りだからという気の緩みが、このように大変な事態に繋がるのが山の怖さです。   このグル-プは迷ったとき、変に大きく動かないで夜に備えていち早くビバ-クする決断をしたこと   また一行全員が軽装備ではなく、万が一に備えての装備をしていたことが大事に至らなかった理   由だと思います。   やはり「備えあれば憂いなし」で、すぐ近くの山でも地図やコンパス、また天候等の急変に備えた雨   具、夜具などの携帯は欠かせないものでしょう。この千葉での出来事を人事ではなく、自分への忠   告のように思えました。でもこうした「転ばぬ先の杖」を考えていたところで、肝心の山登りやハイキ   ングはなかなか実施できていません。誰かが言われていたように「時間がないのではなく、時間は   作るもの」としっかり自分に言い聞かさなければなりません。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2003年12月 1日(月) NO.456 痛ましい日本人犠牲者     ついにイラクで日本人の犠牲者が出てしまいました。残念なことです。   亡くなられたのは外務省、奥参事官と井ノ上書記官の二人です。45歳、30歳と共に若く、これか   らを期待される有能な外交官だったと言われています。   奥参事官は早大ラグビ-部出身で、高校でも全国大会出場の経験のあるバリバリのラガ-マンだ   ったとのことです。また同期の友人からも、外交官になった後もえらぶることなく、気軽に酒を飲み   に行く仲だったと言われているくらい、その人柄が偲ばれるものです。   また井ノ上書記官は2歳の長男の他に、今月末に2人目の子どもの出産を控えていたそうです。   アラビヤ語にも長けていて、奥参事官と名コンビの有能な人材だったと言われています。   奥参事官が現地から送り続けているレポ-トのほんの1部を紹介します。   【4月27日】遂に仲間が到着   井ノ上書記官がクウェートから陸路、到着しました。日本人の仲間が来てくれるとなんだかホッとし   ます。井ノ上書記官は、73年生まれ、熊本大学法学部を卒業後、96年に外務省に入省。バグダ   ッドにも戦争開始前まで度々やってきていますので、言葉ができるだけでなく当地の事情にも詳し   いので、正に打ってつけの役目です。   【5月6日】サッダームがいなくなって本当に良かった!   井ノ上書記官と2人で、小学校、中学校を訪問しました。子供達のトイレや水飲み場の改善も大事   なようです。下痢や感染症の原因にもなることがあるからだそうです。こんなところにも、日本の援   助が出来ればと思います。日本も、私の両親の世代は、第二次世界大戦直後に国連児童基金(U   NICEF)の支援で粉ミルク等の供与を受けた経験があります。   今後は日本が支援をする番でしょう。   帰り際に、女性がツカツカとやってきて、井ノ上書記官に早口のアラビア語で何やら訴えています。   井ノ上書記官に訊いてみたら、「治安も、電気も、水もまだ充分じゃないけど、サッダーム・フセイン   がいなくなって本当に良かった。これだけは言いたかった」と語ったそうです   ある意味では現地事情について、政府の読みの甘さが招いた悲劇とも言えます。サンデ-プロジ   ェクトでも触れていましたが、現地を知り尽くしている奥さん自身が語った言葉として、「自分の身に   もしものことが起こるようでは余程のことで、今後の対応を十分考えていかなければならない」と   紹介されていた通りです。自衛隊の現地派遣についての再考を願います。   そもそもその名の通り、自分の国を守る組織がなぜ軍服を身につけ、外に飛び出して行かなけれ   ばならないのでしょうか。犠牲になったお二人の外交官に謹んでお悔やみ申し上げます。 --------------------------------------------------------------------------------