◆2002年5月31日(金) NO.93 日本選手の日当     いよいよ今日からワ-ルドカップが開幕です。日本で行われる世界的なスポ-ツイベントとして   は昭和39年の東京オリンピック以来であるそうです。   今朝、平塚への出張中車のラジオを聞いていたら、ワ-ルドカップにつけ、こんな話をしていました   日本選手の各試合に関して、その報奨金の話題です。まず予選リ-グを見事突破し、決勝ト-ナ   メントに進んだら1人につき500万円です。   それから、そんなことはまずないと思うのですが優勝すると3000万円、予選リ-グで1試合勝つ   と100万円、引き分けで50万円、そして驚いたのですが、負けたとき1試合につき、選手に日当   がいくら払われると思いますか。   何と1万円です。勝てば官軍、負けたときはみじめですね。   3試合とも負けて、日当が3万円なんてことにならないよう、我らニッポンに熱い声援を送りたい   ものです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年5月30日(木) NO.92 ホ-ムレスの多さ     過日、名古屋に出掛ける機会があり、有名な100メ-トル道路などを車窓から眺めたとき、     ホ-ムレスが異常に多いのが目に止まりました。おなじみのダンボ-ルやブル-シ-トのハウス   です。その道路の横幅の中心位置は、高速道路の橋脚がずっと敷設されている関係で、雨露も   凌げ、所々途中にある公園などのトイレや洗面所もある為、絶好の住み場所と言えるかもしれま   せん。この道路周辺の公園に至ってはブル-シ-トのオンパレ-ドです。その数、数百、いや数千   と言えるものでないでしょうか。聞くところによりますと、そのほとんどが自転車を有し、中にはBS   アンテナまで付設したものがあると言います。こうした暮らしを始めると、個人個人が煩わしさから   解放され、なかなか元の生活に戻りたくないものだと聞きます。   おびただしいその数を眺め、単なる日本経済がもたらした貧困というより、今の生活の多様化から   来る、ストレスの多さがその原因ではないかと、何か複雑な思いがしました。   --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年5月29日(水) NO.91 不況は普況     弊社では毎日、朝礼を実施していますが、その際、お願いしている会計事務所から頂く、職場の   教養という、倫理研究所発行の本の輪読を行っています。毎日、よくこんなに話題があるなと思う   くらい、その小読本には豊富な内容が詰まっており、いつもなるほどと改めて考えさせられるもの   ばかりです。今朝の内容も「この不況のせいにする企業は負け犬となる」という話題です。   この不況はこれからの普況であると私も言い続けてきました。今私達に一番問われているのは   いかに他社と差別化を図り、その付加価値を高めていくかにあると思います。そして現環境が急に   良くなるものとは決して期待はできず、限られた隙間(ニッチ)の部分から、お客様のニ-ズを探り   出していかなければなりません。   その為には当たり前のことを当たり前のように、ただ行っていては決して実現できないものと強く   自覚し、やはり行動あるのみで、とにかく前に踏み出していくしか道はありません。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年5月28日(火) NO.90 まず自分の足下から正さなくては     今週の日曜日に実施する、PTA親子奉仕作業に向け、昨晩三役による本部会議を行い、私も   ようやく重い腰を上げ、その準備作業に入りました。子供の時からの習慣ってものは、いつまで   経っても改まらないもので、関連書類の作成等、もう少し早くから着手すれば楽なのに、相変わら   ずの切羽詰まってからのドタバタです。   こんな中、気が付くのが少し遅くなったのですが、自分の息子の所属する野球部が練習試合の為   この奉仕作業に参加できないと知り、学校側にちょっと相談をさせて頂きました。   先の古紙回収行事の時も、公式試合と重なり参加できず、一部地域の作業に迷惑を掛けたし、   今度は練習試合と聞いたからです。確かに息子を含めた子供達は、その試合を楽しみにしており   彼等には水を差すことになりますが、こうした機会は部活配慮の問題から、できる限り公平に扱う   必要を感じたし、自分の息子が関係していることゆえ、尚更のことです。自分の周囲だけ甘く、   他人には厳しいのでは、人からの協力は仰げません。まず足下から正さなくてはの思いで、相談   させてもらったのです。   幸い、学校側の受け止め方はとても迅速的で、既に予定を組んでいた相手校や審判関係者にも   説得して頂き、日程を前日の1日に変更して頂きました。私の立場上、押しつけがましく、その指摘   が聞こえたかもしれませんが、クラブ顧問の先生の爽やかな対応には、とても好意を感ずることが   できました。相手の立場になって物の考えることのできる人って、素晴らしいものです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年5月27日(月) NO.89 雷の影響?     昨日からの雷の影響でか、弊社の電話機がトラブルです。日中、昨年電話の取り替え工事を   やって頂いたNTT ME東海に見てもらったところ、主装置の中の基盤を一部交換しなければいけ   ないとのことです。今朝から電話に周期的な雑音が入り、お客様の声が途切れてしまうのです。   普段、使っているときはほとんど感じたことがないのですが、こうして故障してみると、電話の有り    難さが実感できます。幸い、その保証期間が来月の14日ぐらいまであり、無償で交換して頂ける   とのことですが、たった1年ぐらいで、こうしたトラブルがあるから、怖いですね。   担当者の話では、保証期間が過ぎたあと、こうしたことに備える保険に入った方が割安ですよとの   ことでしたが、検討しなければいけない必要を感じました。   それにしても、昨夜からの雷雨は凄いですね。昨日の日中はあんなに良いお天気でしたのに、   判らないものです。梅雨の始まりとその終わりは雷からとも言われますが、果たしてどうでしょう。   今年は5月から雨が異常に多くなっていますゆえに、いつが梅雨入りなのか、判りにくい異常気象   です。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年5月24日(金) NO.88 ワ-ルドカップ各国歓迎あれこれ     ワ-ルドカップがいよいよあと1週間と迫りました。日本全国の各地で、そのミニキャンプを張る   各国の歓迎ム-ド一色に染まっています。   そんな中、さんざん待たされて、やっとカメル-ンの選手達一行が、そのキャンプ地の大分、中津   江村に到着しました。予定より5日間遅れの来日で、パリ出発から約40時間の長旅だったとの   ことです。この地への滞在は28日までの予定です。選手達は疲れ切っている様子で、果たして   本番の試合に向け、十分その調整ができるのでしょうか。   それから町をあげての、いや村をあげての熱烈な歓迎で、力が入っている中津江村ですが、   ワ-ルドカップが終わった途端、財政圧迫なんて言わなければいいのですが... --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年5月23日(木) NO.87 母校野球部100周年に向けて     我が出身高校の野球部が、再来年で創立100周年を迎えます。従って現在の入部したばかり   の1年生が3年になるときがそれに当たります。そんなこともあってか、去る5月の連休にはOBが   何人かに別れ、グランドで3日間、遠征に行かず残された1年生の指導に当たりました。久しぶり   のことで、ここ何年もなかったわけですが、それだけ彼等に寄せる期待が大きい現れでしょう。   私もその1日、出掛けた1人ですが、久しぶりに握る硬球の感触を楽しみながら、彼等を眺め、   その素材の良さに気が付きました。   現在部員総数40数名と、私達の時とは比べにならないほどの大所帯です。昨年はあと少しのとこ   ろで東海大翔洋に敗れ、惜しくもベスト8入りを逃しました。彼等が3年生になるまで、周囲でも   その気運を高め、あわよくば甲子園を狙えるチ-ムになって欲しいものです。野球部100周年に   それが叶わなくても、いつの日か、甲子園のアルプスで高らかに校歌を歌うのが、私のささやかな   夢の1つです。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年5月22日(水) NO.86 お客様のニ-ズを汲み取る     2日間ほど会社を留守にした関係で更新が遅くなりました。先日ちょっと目にした雑誌に記載   されていたのですが、大都市の東京や大阪などのデパ-トが売り上げ好調と聞きます。   このデフレ環境の中、個人消費の伸び悩みの関係で、意外に感ずる部分でもありましたが、消費   者ニ-ズにきめ細かな対応を心がけているとのことです。   1例ですが、老舗である日本橋三越本店は何と今年1月まで26ヶ月連続で、店頭売上高を伸ばし   ているそうです。それもピンチはチャンスなりを実証しているケ-スです。   昨年起こったアメリカの同時多発テロの時、既に決まっていた上得意相手の海外ツア-の申し込    みがキャンセルにあい、その額は4億円に達していました。   その挽回策として3ヶ月後に実施した特招会(優良顧客向け特別招待会)では、3日間連続で開催   した結果、高額商品を扱ったその売上げは過去最高の12億円まで上ったとのことです。   実はこの特招会顧客の中に先のツア-キャンセル客が相当数含まれており、専任の販売員が   この特別な上得意客だけに付き添って、売場の案内やアドバイスする、ワン・トゥ・ワンの販売攻勢   をかけた結果なのです。また事前に電話を掛け、店の情報を発信しながらお客のウォンツを汲み   取ったことが功を奏したのです。   これに代表されるように、絶えずこちらから情報を発信しながら、お客様のニ-ズやウォンツを探り   出せば、決して購買意欲がなくなっているという、現状ばかりではないことが判明されました。   やはりお客様が今何を一番望んでいるかを把握し、それに向けて行動を起こすことですね。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年5月18日(土) NO.85 23人の日本代表     とうとう昨日、ワ-ルドカップに向けた最終の日本代表が決まり、発表されました。ゴンこと我ら   の地元、中山選手は最後にして、見事代表入りを果たしましたが、左からのフリ-キックは世界的   でもある、中村俊輔選手がその枠から外れてしまいました。正直、素人ながら日本が勝てる可能   性の大きな要因であると思っていた、あのCKを含むコ-ナ-キックを見れないのが残念です。   でも記者会見ではトルシエ監督に対し、一言も恨み節は吐かなかったとのことを聞き、心中は察す   るに余りあるものを感じますが、スポ-ツマンとして爽やかな印象を抱きました。きっと監督とこの   選手の間で、私達が知ることのできない確執があったものと思われますが、23歳という年齢を考   えても、この悔しさを次回のワ-ルドカップに繋げ、また1段と高い世界的なレベルの選手に成長    してくれることを望みたいところです。それにしてもトルシエ監督は本国フランスに帰っていて、   不在での発表でしたが、やはりこちらにいて、自分の口からはっきり発表して欲しかったですね。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年5月17日(金) NO.84 ウィルス対策の影響     出まわっているウィルスの対策で、弊社もウィルスノ-トンの対策ソフトを導入してあるのですが   このHP更新でも使っているホストのパソコンが、ワクチン更新の1年間の無料期間を経過する為、   他のパソコン用に購入した、同社の2002ノ-トン・インタ-ネットセキュリティの2ユ-ザ-パックの   余っていた1つに入れ替えました。その結果、ちょっとあちこちに不具合が出てきてしまいました。   これは別にソフトが悪いわけでなく、インスト-ルしたとき、私の設定がまずかったことが、修復の   ため来ていただいた専門家の調査の結果、解りました。この更新しているホ-ムペ-ジへの書き   込みも少しの期間、ままならない状態が続き、1部の方にはご心配をお掛けしました。   こうしたパソコンの各種設定もいろいろと難しいですね。ウィルス対策の1つだけでなく他の関係に   もいろいろと影響を及ぼすものです。   「餅屋はもちや」でしょうが、難しそうな各種設定を難なく処理する専門家を眺めていて、やはりさす   がというか、畏敬の念を抱かないわけにはいきませんでした。  --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年5月16日(木) NO.83 小さん師匠逝去     柳家小さん師匠が亡くなられました。愛嬌のある丸顔で誰からも親しまれていただけに、寂しく   なります。亡くなられて初めて、落語会最初の人間国宝であるとのことも知りました。こうした昔気   質の名人芸の師匠が1人ずつ、欠けていくのは、いくら時代の変遷と言えども、その道にとっては   やはり少なからぬ痛手でしょう。何処の世界でも一緒ですが、こうした名人や職人に支えられて   いた古式豊かな日本文化や技術が、すこしづつ薄れて忘れられていくのは、仕方ないかもしれま   せんが、寂しいものですね。   永谷園のコマ-シャルを思い出します。「おおい、お茶...」と今でもテレビから出てきて、呼び掛   けられるのではないかと。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年5月15日(水) NO.82 気をつけたい゛社長の一言゛     経営者が何気なくでも洩らした一言は重いと、お願いしている会計事務所より毎月、月次決算   の度に頂く情報通信誌に記載がありました。以下その言動のチェックとして要点を掲げてみます。   ① 取引先や金融機関の悪口や重要情報を人前で言っていないか。   ② 自社の重要情報や自分の成功伝や自慢話をしていないか   ③ 経営者自身がその言葉だけでなく、先頭となって一生懸命働いているか   ④ カラ元気でも明るくふるまっているか   ⑤ 公私混同や経理などを担当者任せにしていないか   なるほどと、うなづくものばかりです。特にこのような時代、経営者がとかく暗く落ち込みやすい   ものですが、カラ元気でも明るくふるまうという項目は、私達にとって強く要求されるものです。   明るさと元気が何よりも現在の会社には必要です。それからいろいろと誤解を生じやすい関係で、   この欄でもある特定の方を指し示したコメントは控えなければと反省させられております。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年5月14日(火) NO.81 新聞への投稿     友人の薦めもあり、初めて地元紙・沼津朝日新聞に投稿致しました。市民文化センタ-駐車場   有料化に思うと題して、この7月の1日より実施される有料化について、ちょっと触れたものです。   私が現在関わりを持つ、ソフトボ-ル協会、PTA、中小企業家同友会のそれぞれの立場から、   生ずる不具合を掲げたのですが、こうした実施に際し、もう少し関係者の声を聞いていただきたい   ものだと思っています。   またこの投稿は、文化センタ-とはその名前の通り、文化の中心にいつまでも位置し、市民の潤   いと明日への鋭気を養う場であり続けてもらいたいという、小市民の願いからでもあります。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年5月13日(月) NO.80 母の日に     先日、ちょっと自分の母のことについて触れましたが、昨日はその母の日でした。   私は自分とその協会の役柄のため、1日中ソフトボ-ルづけになってしまいましたが、帰りがけ   花屋に立ち寄り、カ-ネ-ションを数輪、小さな花束にしてもらい、家に持ち帰り母にプレゼントし    ました。もちろん、私が1人でこんな気の利いたことを考えつくわけがなく、妻から電話でのアドバイ   スです。生まれてこの方、一度もカ-ネ-ションなど、子供からもらったことのない私の母ゆえ、   受け取る時の、戸惑いは隠せませんでしたが、やはりそれなりに嬉しそうでした。   この小さな花束を抱え、家に夕方戻ったとき、このアドバイスの意味がようやく解りました。   中学2年生になる息子が、その母親である妻に、やはり小さなカ-ネ-ションを贈っていたのです   それがとても嬉しくて、感動のお裾分けとして、私へのアドバイスに繋がったのです。私が帰ると   早々に、息子が手にしている花を見て、「お父さん、俺とかぶっているね」と、訳の分からないことを   言った意味が呑み込めました。見事、息子に1本取られた思いでありました。   それにしても、近所の大型ス-パ-から買い求めた小さな花束を、息子達仲間数人がそれぞれの   手に持ち、自転車で家路に向かう姿は、思わずほほえましく想像され、嬉しくなるものでした。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年5月11日(土) NO.79 悩みは人生の生き甲斐に通じる     私達経営者に悩みはつきものです。言ってみれば悩みの連続であり、思い通りにはなかなか   進まないものです。でもその悩みを全て悩んでいたのでは、とても身が持ちません。   こんな時、どうすればよいかを経営の神様、松下幸之助さんがこう答えています。   悩むことは百も千もあるが、結局一番大きな悩みに集結するもので、悩みは1つであると考えた。   もちろん、それで後の悩みが解消するわけではないが、1つの悩みに取り組んでいるうち、何とか   やっていけ、生きていく道が生まれてくるものである。   何の悩みも持たないと、緩みがちとなり過ちに繋がり、マイナスをもたらしかねない。むしろ1つの   悩みを持つことは、常にそのことを気に掛けているだけに、注意深くなりプラスに繋がる場合が   多い。またそれに立ち向かい、取り組んでいるからこそ、人生に生き甲斐があるのではないかと   考える。例えば長雨が続いて嫌だと悩んでいたとすれば、この雨によって豊かな水が供給され、   人間生活に役立つのだという、見方の転換を図りたい。もちろん経営にとっては生やさしい問題は   ないが、自分なりに新しい見方、解釈を見出してその悩みを乗り越えていきたい。   これを繰り返すほど自分の向上に繋がり、知恵が1つずつ、付いてくると考えれば、悩みもまた   結構であるということになる。   この天気同様、少し落ち込みがちな自分には、勇気づけられる言葉をまた見つけました。   またこれで氏が残された名言が、ちょっと解るような気がします。   「雨が降れば、傘をさす」 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年5月10日(金) NO.78 北朝鮮家族亡命問題     中国、瀋陽の日本総領事館で起きた、北朝鮮家族5人の亡命問題が対中国との外交険悪化に   まで発展しそうです。昨日、その領事館入口で起きた、一部始終をテレビカメラに収めてあり、放映   されましたが、ちょっと悲惨に感じました。男性2人は門から脱兎のごとく、中に駆け込み、残され   た女性と子供が中国警察官に力づくで取り押さえられている光景です。門から一歩の内側は治外   法権の不可侵エリアです。ウィ-ン条約で国際的にも守られているにもかかわらず、武装警察官   は明らかに中側に侵入しているのが判明されています。   このエリアはともかくとして、本国を逃れようと必死な思いで亡命を図った、この家族の思いを考え   ると哀れさが募ります。この北朝鮮からの亡命は日増しに増えていると聞きます。故国を捨てて   外国に逃れようとするのには、私達が知ることのない、悲惨な現実があるものでしょう。   テレビ放映の中で、盛んに抗議のクラクションを鳴らしていた、現地の方々に引き換え、駆けつけ   てきた領事館内部の日本人職員の無力さが、とても情けなく感じたのは私だけでしょうか。   --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年5月9日(木)  NO.77 会議と懇談会のけじめ     今日は会議と懇談会について述べたいと思います。最近、私が案内をもらうPTAの、ある会が   (単P会の上部団体)その年間スケジュ-ル表を送ってまいりました。   年間、会議と称した集まりが4回ほど開催予定となっていますが、その内3回は宴席での開催です   一応、協議事項として議題があるにもかかわらず、この状態です。   新年度役員の名誉の為に申し上げておきますが、この事は今年に始まったことではなく、以前か   らの引き継ぎで、ほぼ慣習になっているみたいです。   でも会議を宴会の席で開催するのはどうでしょうか。いくら箸をつける前と言っても、目の前に出さ   れた料理を前にして、会議とはなかなか落ち着かないものです。   やはり会議はあくまでもそれに相応しい場所で行い、懇親を深めたいのなら、場所を移動して   それなりの席でやるべきです。こうしたことをごっちゃに考えていたのでは、無理があり良い運営が   できないものです。   今、こうした悪習を改めるようにと、その提言をいつしようか迷っています。その宴席の最中に言い   出すのも、あまりに無粋なようにも思えます。でも誰かが指摘しなければ、そのままの状態が続き   ます。それともう1つ、会議と懇親会を分けてしまえば良いことがあります。それは各PTAの経費   としての支払がしにくいことです。いくら会議と称しても、自分達が飲み食いする分を、尊い各PTA   の会計から調達するのでは、ちょっと合点がいかないところです。   それぞれが会長という重責に就いていることからも、まず自分達から改めていかなければ、いつま   で経っても教育なんて良くはならないし、偉そうなことなど言えるものではないと考えます。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年5月8日(水)  NO.76 やらまいか精神その2     この連休中に浜松の凧揚げ祭りを見る機会に恵まれました。新聞によりますとこの凧揚げ祭り   を含む、今年の浜松祭りには、3日間で136万人の人出があったそうです。   とにかく凄いの一言に尽きます。私は夜の御殿屋台引き回しは見ることができず、この凧揚げだ   けだったのですが、街中をあげてのお祭りで、老若男女それぞれが繰り出している姿は、とても   粋な出で立ちでした。やはり祭りは見るものではなく、参加するもので、勇壮な凧揚げ合戦を、   一際ラッパの音が盛り上げています。   この会場である中田島海岸までの往復は、遠鉄のシャトルバスが無数にあると思わせるほど、   次から次へとピストンで運行され、少しも待たされることなく、さすがだと思いました。   凧揚げそのものは、私などは結構風があるように感じていたのですが、聞くところによるとこれでも   弱いらしく、悪戦苦闘している町組の姿もあちこち見掛けられました。   この凧揚げ祭りは元々、長男の出生を祝うもので、それが時代と共にこのような華やかな凧揚げ   合戦に、段々形を変えてきたとのことです。   とにかく浜松という土地の、大きなパワ-を感じさせられました。我が生まれ故郷の沼津では、   残念ながら、こうはいかないものでしょう。やはり゛やらまいか゛ですね。    --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年5月7日(火)  NO.75 禅話会よりその2     長いようで短かった連休も終わりました。今年は比較的お天気に恵まれた方ではないでしょうか   この連休の合間に、座禅に出掛ける機会がありました。以前にも触れた龍沢寺、中川球童老師の   法話より紹介いたします。   人間は七転び八起きとも言われているが、転んだままでいるのではなく、最後には必ず立たなけ   ればいけない。立つからこそ転んだことが活かされるのである。   また、ものは考えようで心の持ち方しだいである。この心を磨くための1つの術がお経に表れて   いるのであり、お経そのものは月を指さす、指がそれであって、目的でも仏そのものでもない。   この仏は自分自身の中にあるものである。般若心経はそういう意味で仏教の真髄とも言えるもの   で、機会があったらその解説本など、一度学ばれた方がよい。   また、願いを叶えるのには努力と辛抱がとにかく大事である。辛抱なくして心願成就はないわけで   この辛抱のためにも健康が不可欠となるのである。   こうしたお話を面白おかしく、様々な事例の中から、老師の軽妙な語りの中に織り交ぜて話される   わけでありますが、上記に掲げるとおり、各ポイントは十分納得できる内容で、思わずなるほどと   うなづくものばかりです。   でも変に固苦しくなく、肩の凝らないのが、老師の人間性というか、不思議な魅力です。    --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年5月2日(木)  NO.74 自分の立場を見極める     私達は会社以外でもいろいろな団体、組織に所属しているものですが、自分の立場を知ると   いうことが比較的おざなりになっているような気がします。人によっては、ただ役職に就くのを好む   方がいらっしゃいますが、果たしてその責任ということを十分考慮に入れているでしょうか。   あちこち掛け持ちで、多くの役職に就いているものの、名前だけの人も見掛けます。   地位や名誉だけを求めている人に限って、そんなに多くの期待ができないものです。   また自分の立場や役目についても考えさせられることがあります。例えば副会長のような、トップ   に次ぐ立場は、私もいろいろと経験がありますが、まず主眼に置かなければいけないのが、トップ   である会長の補佐ではないでしょうか。   従って滅私奉公とまでは言わないものの、まず自分をできるだけ抑え、会の円滑な運営を願い、    目立たない部分を引き受けることがあるのです。   これが出たがりの副会長であったらどうでしょう。仮にいくら名声とどろく方や、過去に功績のある   人であっても、求められているものは同じです。   このことをしっかりと認識し、理解できる方はその先、ご自身がトップに就いたとき、大きな力となる   ものです。また逆にこれが解らず、自分の立場をいまいち、わきまえていないと、いつまで経っても   人心の掌握は難しく、トップに立ってもその運営がままならないものです。   このトップたる者、一番求められているものは、それぞれのポストがいかに気持ちよく、その役目を   果たせるよう心配りすることです。   私が一番尊敬でき、あこがれているのは、こうした実力を十分兼ね備えているにもかかわらず、   少しもひけらかすことなく、至って謙虚なトップの姿です。   私の坐右の銘でもある、いつも心がけている言葉を紹介します。   「稔るほど頭を垂れる稲穂かな」。やはりこれですね。 --------------------------------------------------------------------------------  ◆2002年5月1日(水)  NO.73 挨拶は自分のために     早いもので今日からもう5月です。緑萌ゆる5月も、例年より草花がいち早く咲き乱れていること   から、今年は初夏のような雰囲気が漂っているようなこの頃です。      今日は挨拶について述べたいと思います。挨拶のしっかりできる人って本当に気持ちよいですね。   中学校でも毎年、新年度早々からPTAの生活補導委員会主催による、朝の挨拶運動が実施され   ています。これは生徒の通学時、30分ぐらい保護者が先生と共に校門に立ち、生徒を迎えながら   気持ちの良い挨拶を掛け合うものです。   私も昨年、役員に成り立ての時、なぜ親が子供のご機嫌をとるような真似をするのかと、この運動   に対し、少し否定的でした。でも自分がやってみて、その考えは大きく変わりました。   子供だけでなく、親の中にも、いや先生に至るまで、挨拶のしっかりできない方が多い昨今です。   従ってこの子供達のためと思っている、挨拶運動も結局自分自身の為だと思えば納得できるの   です。最初の2日間ほど参加した私も、自分から大きな声で彼等に呼び掛けると、ちょっと恥ずか   しそうに照れながらも、すがすがしい返事が返ってきます。これで良いのではないでしょうか。   挨拶は人のためではなく、自分の為にするということが、こうしたものを通してよく解るのではない   でしょうか。   ちなみに、私はもうかなり以前から励行していることがあります。それは自宅で夕食の前、1つの   言葉を唱えてから、食事を頂くように心がけていることです。   「喜びと感謝と敬いの心を持って頂きます」。もう既にお亡くなりになった、旧薬師寺管主の高田   孔胤先生がある講演会で沼津に来たとき、「皆さんが子供さんの親であったら、せめて夕食の時、   これくらいのことはやり続けて下さい」と言われたからです。これをやり始めたとき、子供達はまだ   小さかったのですが、私のことを、まるで宇宙人を見るような、不思議そうな顔をして眺めていまし   た。でもやり続けることによって、今は当たり前のようになり、時々は真似したりしながら現在に   至っています。変に押しつけることなくそれでいいのではないでしょうか。もっとも最近では家で   食事をとることが少なくなっているだけに、この励行は以前よりずっと少なくなっていますが。   これは外で夕食をとるとき、変なおじさんとは間違えられたくないからです。   お断りしておきますが、トイレの掃除といい、こうした励行をしているからと言って、私という人間は   決して宗教がかった、変なものに取り付かれているわけではないことを釈明しておきます。   ただ当たり前のことを、自分のために継続することが大事だと思っているだけです。 -------------------------------------------------------------------------------- --------------------------------------------------------------------------------