会長の”三行日記”

2016.08.22

リオ五輪閉幕 No.2879

 早いもので熱い戦いが続き、私たちに大きな感動を与えてくれたリオ五輪が幕を閉じました。その間、私たちは夏季工事で4日間出張作業もありましたが、お陰様で無事完了することができました。暑い日が続く中、社員の頑張りに本当に感謝しています。

さて、そのリオ五輪ですが、毎日のように日本人選手の活躍が伝えられたものです。心に残った感動を呼んだ幾つかを振り返ってみたいと思います。まず直近なので今でもその感動が忘れられないのが、男子400mリレ-の決勝です。

山県、飯塚、桐生、ケンブリッジの4選手が見事に繋いで獲得した銀メダルには、日本中多くの人が感動したのではないでしょうか。ちょうど土曜日の休みの日でもあり、日本陸上に新たな歴史を刻んだとも伝えられた、このリレ-結果にはテレビでありながら大きな声援を送ったものです。

びっくりしたのは3位に入り、後で失格となったアメリカにも勝ったことです。また3走桐生選手から最終走者・ケンブリッジ選手に繋いだときはあのウサイン・ボルトを有するジャマイカを凌ぐトップでもあったことです。

各国に比べ、個人では誰一人として決勝にも残れないメンバ-構成で、まさにアンダ-ハンドパスを武器とした日本チ-ムのチ-ムワ-クがもたらした勝利とも言えるものです。思わずテレビに向かって「行け、行け」と大きな声を出し続けていました。

それから体操個人総合の内村選手の技の凄さはもちろんとして、潜む精神力の強さにも心を大きく動かされたものです。ちょうどこれも休みの日であった関係で、日本時間の朝、LIVEで放映されていた鉄棒の演技に釘付けとなりました。

圧巻だったのはこの最終種目の鉄棒の演技が完璧だったことです。それまで1位の選手に1点近くリ-ドされていたのですが、こうした土壇場で見事にひっくり返す力がどこに潜んでいたのでしょうか。

また一時代前の昔の鉄棒演技と違い、内村選手の演技は鉄棒から大きく離れる、まさに離れ技とも言える演技が続くのです。従って失敗しなければいいと観ているこちらまで、ハラハラドキドキさせられてしまうのですが、結果は見事な金メダルに恐れ入ったものです。

この他、卓球男子・女子やテニスの錦織選手、バドミントンの女子ダブルスの両選手の活躍にも心踊らされ、嬉しくなったものです。それからレスリング吉田沙保里の涙にも感動させられました。謝ることなど何1つもない、見事なこれまでの積み重ねではないでしょうか。

勝ち続けた人がいつかは訪れる宿命です。まして超人的な吉田選手ゆえ、世界中からも破りたいと研究され続けている目標の選手です。それゆえ今までの誰もが成し遂げれない功績に、胸を張って帰ってきてもらいたいと思います。

とにかく日本人選手が過去最多の合計41個というメダルを獲得し、めざましい活躍を残した今大会でした。さらに嬉しいのは卓球、バドミントン、レスリング、柔道、飛び込み、水泳、体操等といった、次の東京大会に期待が持てる若い人たちの活躍があったことです。

やはり五輪はこのように国威高揚にも繋がり、改めて私たちにも自国を見直す機会にもなる場です。そして敗れて口惜しい思いをした選手にとっても、きっと次に何らかの形で繋がっていくのではないでしょうか。また大きな問題もなく、無事開催されたことが何よりだと思っています。