会長の”三行日記”

2016.06.17

ここ直近で感じたこと No.2853

 1つには舛添東京都知事が辞職したことですが、あまりにも往生際が悪いということです。無用に高すぎる海外出張費や、公用車の私的使用に始まって会議費と名乗った家族でのホテル宿泊、飲食費、美術品の購入等の政治資金疑惑問題等、どこを取っても言い逃れができないものを散々粘った末での辞職です。

この舛添さん、都知事の給与は今後全面的に返還すると言って、その座に連綿とすがりつこうとしていたのですが、面白いのは辞職すると言った途端、それも全て撤回することになったことです。給与がゼロであれば退職金も加算されず、支払われなかったのですが、やはりそんな器であるはずがありません。

残念ですが退職金も払われることになったようですが、これだけの迷惑を掛けたのですから返上すると言えば、もう少し、とことん落ちた自身の株も上がったというものです。でもそもそもセコイ人に、そんなことはあるはずがありませんね。

2つ目はガラッと変わって明るいイチロ-選手の話題です。先日秒読みだとカキコミしたばかりですが、いとも簡単に更新してしまったからさすがです。でもご本人は至って冷静で、ピ-トロ-ズ選手の指摘もあることから、いつものようにここに目標を設定していないからとサラッと受け流しています。

そのへんがイチロ-選手らしいところですが、私たちばかりか本人も嬉しかったみたいに思えたのが、敵方のパドレスの球場にも関わらず満員のファンから祝福の拍手をいただいたことです。ですから期せずして帽子を取り、その祝福に応えたのです。

これなどは日米などの記録うんぬんを超越して、イチロ-選手の凄さを満員の観客が認めたということではないでしょうか。事後のインタビュ-で特に印象深かったのが、自分は常に「嗤われることをバネに頑張ってきた」と語っていたことです。

ご存知のように幼少のころからプロ野球選手になりたいと言って、毎日欠かさず父と共に練習を重ねてきた姿に周囲は嘲笑があったみたいです。そしてその夢を叶えプロ野球に入ってからも、大リ-グに行って首位打者を取りたいと言ってまた笑われたそうです。

でも掲げた目標を周囲に笑われ悔しかったことをことごとく達成しているのです。「常に人に笑われてきた悔しい歴史が、僕の中にはある。これからもそれをクリアしていきたいという思いはあります」こう語るイチロ-選手はまさに不可能と思えるようなことを実現してきたのです。

ですから私たちが願う、50歳までプレ-するというのも、満更不可能なことではなく、もっともっといろいろな記録を打ち立てるかもしれません。もちろんその陰には計り知れない体調管理とトレ-ニングがあるわけですが...。とにかく、今日は「こうはなりたくない人」と、全く対照的な「こんな憧れの人になれたら」という人を採り上げてみました。