会長の”三行日記”

2016.06.07

見苦しい都知事 No.2847

 弁護士を交えた都知事の釈明会見がありました。はっきり言ってあまりにも見苦し過ぎます。第3者にしっかりと検証してもらうと言っていましたが、蓋を開けたらやっぱりと思わせられる、第3者には程遠い自分が頼んだ弁護人そのものでした。

まさに逃げる気満々の人選で、1時間以上の会見では一部に不適切があるものの法律上の責任はないということに終始していました。これでは都民がとても納得できるものではありません。

千葉のホテルに正月、家族で泊まったということも、元記者と一緒だったという申し開きをしていて、その記者とは事情があって直接ヒアリングができなかったから関係者から聞いたという答弁です。

これでは全く信憑性は感ずることができず、関係者は誰なのですかという問い掛けにも、関係者は関係者だと開き直る始末です。こんな第3者の調査依頼人がいるものでしょうか。

会見では不適切だと判断された飲食費や宿泊費についても、それと同額を慈善団体に寄付することや、湯河原の別荘の売却して「けじめをつける」と言っていたみたいですが、やってしまったことに穴埋めすればよいといったものではありません。

要は都知事としてや人間としての資質を問われているのです。「生まれ変わった気持ちで新たに都政に臨んでいきたい」と言って、知事の座に未練たっぷりで続投を表明したみたいですがあまりにも見苦しい醜態です。

昔は政治家は井戸塀と言われたという話を聞きました。自費で政治をやるから、選挙のたびに巨額のお金が必要となり、最後には井戸と塀しか残らなったという意味です。

絹のハンカチと言われ超大金持ちだったF外務大臣は、時のK総理大臣から請われて、財界人から政治家に転じたために、最後には井戸も塀も何も残らなかったと言われています。

つまりそれ位の覚悟がないと、良い政治はできないということでしょう。そういった骨のある人たちに比べたら、あまりにもセコ過ぎる今回の知事を取り巻く話です。恥の上塗りという言葉もあるとおり、いい加減、観念したらどうでしょうか。