会長の”三行日記”

2015.09.24

歴史的勝利 No.2767

 シルバ-ウィ-クと呼ばれた5連休が終わりました。今年は土日の連休と敬老の日及び秋分の日がうまく続いたため、こうした長い連休となったのです。しかも、いつからか判らないのですが、祝日が飛び石で重なると真ん中の日は国民の祝日となるそうです。

こんなわけで思いがけない5連休を過ごさせて頂いたのですが、その間、日本ラグビ-が凄いことをやってくれました。まさに歴史的勝利と呼ばれているくらいで、世界ランク第3位の南アフリカにワ-ルドカップ初戦で勝ったのです。

しかも終了間際で逆転トライをあげたのです。ラグビ-の詳しいことはよく分かりませんが、この大詰めの日本の攻撃はトライを狙って逆転を目指すのか、またペナルティ-キックで3点を上げ同点を目指すのか、二者択一の選択を迫られていたのです。

どうもコ-チの選択は反対だったようですが、日本フィフティ-ンは迷わずトライを選択し逆転の勝利を目指しました。そして結果は見事な逆転勝利に繋がっていったのです。まさにこの勝利はアッパレの一言で、日本中のみならず、世界中のラグビ-ファンの度肝を抜くことになったのです。

このトライを挙げたのがニュージーランド出身のカーン・ヘスケス選手です。そしてチ-ムをまとめている主将もリーチ マイケル選手もやはり同国出身で、どちらも元々は外国出身の選手です。ただリーチ マイケル選手は2年前に日本国籍を取得していて、11年以上日本で暮らしているため、日本語も上手に話します。

このように日本チ-ムと言っても、結構、外国人のような人が多かったことに気づかれたと思われますが、ラグビ-は外国人選手の扱いについて他のスポ-ツとどこが違うのか、少し疑問を持ちましたので調べてみました。

その結果、代表資格は次の3つの条件のいづれかを満たしていればよいことが解りました。1つ目はその国や地域で生まれたことです。そして2番目としては両親または祖父母の一人がその国で生まれていることです。

またもう一つとしては、36ケ月以上その国・地域に居住していることです。つまり日本国籍をとったマイケル選手のケ-スでなくても、日本に3年以上住んでいれば出場できるのです。これならいわゆる外人枠が緩くなるわけです。

今回のチ-ムでは10人の外国出身の選手の内、5人は日本国籍を取得しているそうです。こうした元々の日本人以外の選手が増える傾向にあるラグビ-について、一部批判もあるみたいですが、代表で素晴らしいゴ-ルキックを決めている五郎丸選手は次のように語っています。

彼らは母国の代表より日本を選び日本のために戦っている最高の仲間だ。国籍は違うが日本を背負っている。これがラグビーだ」。そして常々日本人の積極起用を訴えていたヤマハ発動機の清宮克幸監督も、南アフリカ戦を観てその考えが変わっているみたいです。

とにかくエディ・ジョーンズヘッドコーチはじめ、こうした人たちが日本ラグビ-を強くし、ここまで押し上げてくれたと言ってもよいのではないでしょうか。2回戦対スコットランド戦は残念ながら負けてしまいましたが、まだまだ日本チ-ムの躍進が期待できます。

できれば予選リ-グを何とか2位以内で勝ち抜き、それこそ歴史的な決勝ト-ナメント進出を果たしてもらいたいものです。