会長の”三行日記”

2015.07.07

なでしこの敗戦 No.2734

 残念ながらなでしこジャパンは決勝戦2-5でアメリカに敗れ、ワ-ルドカップ連覇を果たせませんでした。会社での始業前、ネットで速報を少し眺めた時にはもう既に4点を取られた後でした。

わずか16分ぐらいで0-4という速報は信じられないものでしたが、一番日本が懸念していた立ち上がりのすきを突かれたのではないでしょうか。そしてその後、客先に納品に出掛けたときにも、車のラジオから伝わる実況を聞きながら走って行ったのですが、伝える声はピンチの連続でした。

やはりこれが実力の違いということなのでしょうか。こうして前半1点を大儀見選手のシュ-トで取り返し、迎えた後半、ピンチの中から日本が2点目を取った時にはこれで試合は判らないと思ったのですが、その束の間にダメ押しのような5点目が入ってしまいました。

これで聞いている私たちの方は少し力が抜けてしまったのですが、なでしこの素晴らしさはそれからのような気がします。ラジオを聞いている限りではそれからの時間帯は、なでしこが攻勢に出ていて相手方のゴ-ルを何度か脅かしたように聞こえました。

こうした試合展開でも試合を絶対あきらめず、全員が次の1点を何とか取りに行くという姿勢は、伝えていたのがラジオでしたが胸が熱くなったものです。このようなことがサッカ-を目指す次世代の人たちに大きな教訓となったのではないでしょうか。

確かにアメリカとは力の差があったように思えましたが、期待されていた通り、並入る強敵を倒しながら決勝戦まで挑んだということは、私たちの感じている以上に大変なことではなかったかと思われるのです。

ですからここで引退する澤選手が語っていたように、やることは全て出し切ったということなのでしょう。4年前、東日本大震災で打ちひしがれた日本を、なでしこジャパンのワ-ルドカップ優勝が私たちに大きな感動をもたらし、奮い立たせてくれました。

そして同様に彼女たちがチャンピオンとして挑み、優勝はできませんでしたが、見事決勝まで進み準優勝を勝ち得たことは文句なしアッパレと言えるのではないでしょうか。彼女たちから頂いた感動を今度は私たち国民が返す番です。

今後に繋がる意味で、日本で開催し彼女たちが頑張っているなでしこリ-グを、少しでも多くの人たちが注目すべきだと思います。一部の解説者がアメリカと日本ではこうした環境面で大きな違いがあると指摘しています。

それだけにワ-ルドカップの興奮が続いている期間のみならず、絶えずなでしこサッカ-を支えている彼女たちを眺め続けるべきです。そしてもっともっと盛り上げていくことが次期W杯に繋がるということではないでしょうか。

明日から2日間、休暇を頂きますのでカキコミは休ませていただきます。