会長の”三行日記”

2014.07.07

筋肉痛 No.2594

 七夕の日の朝は雨です。梅雨前線が停滞している関係で、夕方から夜にかけても雷雨などがあると言いますから、1年に一度の織姫と彦星のデ-トも思うようには叶わないものです。それにしても七夕の日って、あまり天気に恵まれないような気がしています。

さて北岳に登ってきました。詳細は後日、写真を添えて紹介したいと思いますが、とりあえず報告と感想のみ先に紹介させていただきます。

まずは山の素晴らしさからです。4日の移動日から登り始めの5日までずっと降り続いている雨には、ちょっぴり気が重くなりましたが、それでも北岳が日本で2番目に高い山だということと、最近エコパ-クと言われ注目を集めている南アルプスの魅力からでしょうか、くじけそうな自分を奮い立たせてくれました。

特に八本歯のコル下の登り口からは約40分ぐらい急斜面のハシゴの階段が続くため、結構堪えました。その前の生まれて初めての雪渓を登ってきたのがやはり影響したのか、かつてないような大変さを感じたものです。

それというのも、登り始めの広河原が高度約1600m、そして八本歯のコルは2900mと、一気に1300mぐらい上がってきたため、多少、高山病が出たのかもしれません。

でもそんな少し気持ち悪い体調を救ってくれたのは、この山にしかないと言われるキタダケソウ(写真は後日、紹介)の咲く、見事なお花畑です。一行8人のリ-ダ-であるS氏は「北岳に初めて登っていきなりキタダケソウを見れるなんて、なんてラッキ-なことで、あまりそういう人はいませんよ」と言って励ましてくれました。

それとこの八本歯のコルからさらに続く上りのトラバ-ス分岐からは、その日は北岳山頂に登らず、少し下っていく北岳山荘に向かうからです。多少、高山病気味の人はいったん高度を下げるのがよいと聞いたことがありますが、そういった効果が出たのかもしれません。

こうして3時過ぎに北岳山荘につき、あとは楽しい夕食を兼ねた宴会を待つだけです。それも話すと長くなりますので、後日触れますが滅茶苦茶、楽しかったのは言うまでもありません。

こうして翌日4時に起床し、眺めた日の出の光景と、それから2時間後出発して、極めた北岳の山頂からの素晴らしい眺めはやはり山の偉大なる魅力でしょうか。それまでの苦労など全て忘れさせてくれる、見事なものでした。

またこの日はお天気にも恵まれたことが喜びを増幅してくれたのかもしれません。南には富士山、そして反対側には中央アルプス連山の中で昨年向かった宝剣岳など、また2年ぐらい前に登った仙丈ケ岳がすぐ間近に見え、その遠く向こうには槍ヶ岳をはじめとした北アルプスまでバッチリと眺めることができるのです。

まさに苦労して登っただけのことはあるというものです。こうした楽しみが待つから、人はそれまでの苦労を忘れて山に登るのでしょうね。圧巻とも言える北岳行きでした。それからの素晴らしい一行に助けられた、私自身のお粗末さはまた次回に回します。とにかくお陰で今日は体中あちこち筋肉痛で、まるでロボットのようです。

楽しかった後にはいろいろなことがあるわけで、帰宅した翌日である今日の早朝、家の中で父親が転び大腿骨を折ってしまいました。このため明日の手術後少し、病院に詰めなければいけない関係でカキコミが少しできなくなるかもしれません。ご容赦下さい。