会長の”三行日記”

2014.04.11

悲しい事故 No.2555

 地元で本当に悲しい、痛ましい事故が起こってしまいました。新学期が始まったばかりの昨日の早朝、私が住んでいる大諏訪の隣の字である松長で、軽自動車に小学5年生と4年生の二人がはねられ、5年生の嶌野瑛斗君が亡くなってしまいました。

この嶌野くんの父親は地元でソフトボ-ルのチ-ムにも入っていることから知っているのですが、日頃の温厚な素振りからは想像もつかないくらい、突然の思いがけない出来事に錯乱状態だったと言います。

それはそうでしょう。元気に朝、出掛けていった我が子が家を出て間もなく、痛ましい事故に遭遇し帰らぬ人となってしまったからです。しかも事故のあった横断歩道の向こう側で見送っていた、母親の目の前の出来事だったのです。

とてもいたたまらない心境ではないでしょうか。事故を起こした加害者は、残念なことに隣の富士市の中学に通う教職員と聞きました。春の交通安全運動のさなか、また新学期が始まって早々の出来事だけに、関係者の衝撃は小さなものではありません。

伝えるところによると、事故を起こした教諭は現在住む伊豆の国市からこの春、富士市内の中学に転校したばかりと言います。この先、富士市内に移り住むことから、本人の希望で転勤を申し出たとのことです。

ですから移るまでの間、片道30数キロの道のりを運転せざるを得なかったのでしょう。本人の話では気がついたらぶつかっていたと話していますから、たぶん推測ではちょっと疲れか何かでウトウトしたのではないでしょうか。

決してこの加害者の肩を持つわけではありませんが、身内が中学の教師を務めていることから、私たちの想像以上にこの中学の教師が大変だということも知らされています。毎日、帰りも遅いし、やることが新学期早々だけにいろいろあるわけです。まして慣れない新天地での教職です。

そして事故が6時55分に起こっていますから、加害者が家を出たのは6時かそれ以前だと思われます。そうした今までとは違った慣れない環境から、ちょっとした油断で事故を招いてしまったのではないでしょうか。

そうは言っても、このかけがえのない小学生の命を落としてしまったのですから、今さら取り返しがつくものではありません。事故直後、加害者はその場で土下座をしていたと言いますから、本人も自分のした不始末の大きさをそれなりに感じていたのでしょう。

でも残念ながら、このことでこれからの人生が大きく変わってしまうのは歪めない事実です。つくづく事故の恐ろしさを知らされました。弊社の朝礼でも話しましたが、各自、改めて車の運転等、油断のないよう努めたいものです。亡くなられた嶌野瑛斗君のご冥福を心よりお祈り申し上げます。