会長の”三行日記”

2014.03.07

リオのカ-ニバル No.2537

 新聞の片隅にこんな記事が載っていました。ブラジルのリオのカ-ニバルですが、こんな裏話があるようです。一見、華やかに見えるものですが、隠れたところでこんな悩みがあるものですね。

華やかなパレードが世界の注目を集めるリオのカーニバル。その会場近くで、地元の高校生アマンダさん(18)は、今年も「トイレ貸します」と看板を掲げていた。

カーニバル期間中、500もの路上イベントが開かれ、90万人の観光客が押し寄せる。ビール片手にお祭り騒ぎをし、路上やビーチで用を足す不届き者は後を絶たない。

市は仮設トイレを設けるが、観光客は足りないと訴え、漂う悪臭に地元住民は嘆く。彼女が数年前にトイレ貸しを思いついたきっかけだ。昨年は親戚宅のトイレを1レアル(44円)、シャワーも使うなら4レアルで貸した。

貧しい家で建物も粗末だが、警察が立ち小便の「現行犯」を拘束し始めたので利用者は5日間で300人近くに達し、アマンダさんは「これでノートやペンを買える」と話していた。

1年ぶりに訪ねると、ピザやジュースまで売っていた。来年はパレード出場者の衣装保管も始めるという。「去年買った文房具、役に立ったからね」。そう話し、ピザを温めてくれた彼女は年末に大学入試に臨む。目指すのは看護師だ。来年また会うのが楽しみになった。

こういうことをしながら勉学のために少しでも足しにしようと考えているのです。昔はさておき、豊かになった今の我が国では考えられない話です。物資ともに生活が豊かになることだけが人間を豊かに成長させるものだろうか、そんなことをつくづく考えさせられました。