会長の”三行日記”

2013.08.06

輝く金メダル No.2442

 バルセロナで開かれている水泳世界選手権で、日本の瀬戸大也選手が見事、金メダルを獲得しました。大也という名前はカタカナで書けばダイヤです。まさに光輝くダイヤモンドのように、名前どおりの偉業とも言えるのではないでしょうか。

名前もお父さんの1字をとり、それにお母さんの大きい存在になってもらいたいという願いで名づけたようです。優勝したのは400m個人メドレ-という、バタフライに始まり4種目もの泳ぎをこなさなければならない種目だけに、日本選手にとってはどちらかと言えば、苦手なレ-スなのです。

何といっても優勝の原動力となったのは、同級生で最大のライバルである萩野公介選手の存在です。この大会、400メートル自由形と200メートル個人メドレーで、既に銀メダル2つを獲得している萩野選手だっただけに、内に秘めるものは相当なものがあったようです。

というのも、小学生時代から最大のライバルであった彼にはなかなか勝てなかったそうです。昨年のロンドン五輪の選考会でも、予選標準記録を突破しながら結果は3位で、代表にも選ばれませんでした。

大会前にインフルエンザにかかったのが尾を引いたようですが、選ばれず、だいぶへこんだみたいです。でももう一度奮い立たせてくれたのが、やはりライバルの五輪での銅メダルでした。テレビで輝いているライバルを観て、「負けてはいられない」と瀬戸選手にも火がつきました。

こうして五輪後、開かれた秋の国体ではこの萩野選手を破り、以後、一日5~6レ-スを泳ぐW杯や世界短水路選手権を転戦し、22回も表彰台に上がりながら萩野選手に負けないタフさを身につけたのです。

やはりライバルの存在は大きいものです。それにしてもこの大会、萩野選手にいたっては7種目17レ-スに出場したとのことで、かなりの体力が必要とされていたものです。そんなわけで瀬戸選手に負けたこのレ-スでも、最後の50mで力尽きてしまいました。

また今大会でもこの種目では断然の優勝候補だった、米のロクテ選手は出場せず、そのロンドン五輪のときの優勝タイムと比べると4秒以上、また世界記録とは5秒近く離れており、その差は小さくありません。

それだけにまだまだ萩野選手と共にこの先、競い合って力をつけていかなければなりません。でも二人とも19歳とまだまだ伸び盛りです。ですからきっと次のリオ五輪ではやってくれるのではないでしょうか。1-2フィニッシュが観たいものです。