会長の”三行日記”

2013.07.10

やり続ける強さ No.2426

 先々週だったでしょうか、女子ゴルフのモンダミンカップでツア-最少ストロ-クの21アンダ-という、驚異的なスコアで優勝した堀奈津佳選手について、あるコラムに書かれていたことを紹介したいと思います。

とにかくこの選手、「ひたすらやり続ける強さ」を持った人だと言うのです。コラムの筆者もゴルフ関係者なのですが、かつて自身もゴルフアカデミ-で習っていた頃、毎朝のようにバンカ-練習を続けていましたが、その隣にいつもいたのが堀奈津佳選手だったそうです。

彼女は言われたことを、ただひたすらやり続ける人だったと言います。ですから教えるコ-チにしても、迂闊なことが言えず、何かやるように言うときは真剣になったとのことです。そのくらい、ただ黙々と言われたことをやり続けているからです。

普通、どんな練習でも自分に合っていないと思ったら、やらなくなってしまうものです。まして私などもその典型的な人間ですが、あまりにも単純すぎるとすぐ飽きてしまい、長続きせずやめてしまいます。

でも彼女は「バカ正直」と呼ばれるくらい、飽きることもなく1つのことをやり続けている選手なのです。この結果、見ているとどんどん基本的な動きが身についてきていることが分かるそうです。

つまり何も考えなくても体が勝手に動いてくれるまでやり続けているから、体に定着してさらに忘れない動きとなるのです。これでは強いはずですね。優勝したト-ナメントのときも、最終日一緒に回ったのが昨年の賞金女王の全美貞選手です。

でも臆することなく堂々たるプレイで圧勝とも言える優勝でした。このへんがプレッシャ-にも負けない、自然な動きが身についているからでしょうか。ジャンボ尾崎さんの名言で、「ショ-トゲ-ムの練習にやり過ぎはない」という言葉があります。

なかなかこのパッティングやアプロ-チの練習は、長い時間を掛けて続けられないものですが、やり続けた人にはそれなりの成果があるということです。また一方では、どんくさい奴ほど基本がうまくなると、言われていることもあります。

なぜかと言うと、簡単に出来てしまう人はすぐ飽きてしまい、続けて反復練習をしないからです。一方、すぐにできない人はできるまで繰り返し練習しようとします。この積み重ねが歴然とした差に繋がると言われているのです。

筆者が言うのには、堀選手には悪いのですが、どちらかと言うと彼女はあまり運動神経の良い方とは言えず、体の動かし方も不器用とのことです。しかし人一倍、負けん気が強いことから、凡人にはない、やり続ける強さを備えているというのです。このことが彼女を支える強さになっているのです。

このようなことから意外と運動神経の悪そうな人ほど、ゴルフがうまくなるという例が少なくないものです。私を含め、いつまでも伸び悩んでいる人にとっては、このへんが何かヒントになるのではないでしょうか。やはり日頃の積み重ねですね。