会長の”三行日記”

2013.05.27

チャリティ-ライブ No.2398

 なかなか面白い企画をやるものです。沼津市制施行90周年記念と称して、東日本大震災チャリティ-ライブが来る6月29日に行われるとのことです。主催は沼津市政策企画課内に席を置く実行委員会によるものですが、青年部のメンバ-が協力してこれに当たっています。

商工会議所青年部(YEG)と沼津青年会議所(JC)、そして沼津法人会青年部という、市内の若者を中心とした3団体がこぞってこのイベントに協力しているという話です。さらに嬉しいのはチケット代は1000円というお手頃価格なのですが、その全額を義援金として被災地に寄付するとのことです。

また会場は現在新しく作られていて、完成まで後わずかと言われる新キラメッセぬまづです。このオープンを祝う意味でのイベントとして位置付けられているみたいです。出演者はかつてスパイダ-スのメンバ-でも知られた、あのムッシュかまやつひろしさんと、女性ヴォ-カリストの坪倉唯子さんです。

森山良子さんの従兄でもあり、今をときめく森山直太朗さんの叔父さんでもある、かまやつさんに関してはあえて説明することもないでしょう。もう一人の坪倉さんはB.B.クィ-ンズのボ-カルとして、ちびまる子ちゃんの主題歌だった「おどるポンポコリン」で知られた人でもあります。

この2時間あまりのライブを、格安の価格で行ってくれるというのも嬉しいことです。しかも被災地に全額寄付するとは、低迷している我が街・沼津市もなかなか見捨てたものではありません。そして、今まで上記青年部3団体が一緒に1つのイベントをやったということはなかったのではないでしょうか。

原発の再稼動話がまた新たに持ち上がり、東日本大震災での人々が受けた心の大きな傷が少しも癒されていないというのに、震災そのものはだんだん風化されようとしている現在、このようなイベントは素晴らしい試みだと思います。

風化されようとしているからこそ、震災は決して終わっているわけではなく、本当の意味での復興はこれからだということを知らしめなければなりません。そうした意味でも、この街の青年部が力を合わせて1つの事業をやり抜くということは、とても意義深いことです。

私も片浜産業クラブの総会で、PRにきたYEGのメンバ-から初めてこの話を聞き、その趣旨の素晴らしさから思わず嬉しくなって10枚ものチケットを購入したくらいです。とにかく私たちだっていつ来るとも知れない震災だけに、いつまでも被災者の苦しみを少しでも思いやりながら生きていたいものです。