会長の”三行日記”

2013.01.29

高見盛関の引退 No.2347

昨日は横須賀まで工事で出掛けたのですが、帰路は葉山から鎌倉経由の134号線で帰ってきました。葉山から逗子にかけての海岸線の風景は、お天気が良かったこともあり、まるで南欧のような素敵な雰囲気を醸し出していました。やはり住みたくなるような場所ですね。
 
さて人気者力士の高見盛関が、とうとう引退することになってしまいました。私も多くの人たち同様、とても寂しく残念な思いに駆られている一人です。今場所は東十両12枚目という、もうこれ以上負けられない番付位置まで下がっていました。
 
何しろ十両から幕下に落ちてしまうと、もう関取ではなくなってしまい、給金ももらえなくなってしまうのです。こうなると幕内在位56場所を誇る高見盛関ですから、そのプライドはもちろんですが、相撲を取りたくても取れない状況に置かれてしまうのです。
 
ですから何とか踏ん張って、またここから盛り返してもらいたいというのが、多くの人々の願いでした。その願いも虚しく、残念ですが引退が現実のものとなってしまったのです。
 
平成のロボコップと呼ばれた、あのしぐさには多くの人たちが惹きつけられました。中にはあのしぐさ見たさに国技館まで通っていた人もいたのではないでしょうか。そうしてみると角界にずいぶん貢献したとも言えるわけです。
 
近年このように個性派力士が少なくなったのも事実です。だからこそ魅了されたとも言えるのでしょう。それにしても観客の声援に応えようと、気力は毎日充実していたみたいですが、それに引き換え、体は全身故障だらけでボロボロだったみたいです。
 
また観客を沸かせたしぐさも、意識的なパフォ-マンスではなく、ケガでずっと苦労していたことからの、ケガへの恐怖心をとり除く儀式みたいなようなものだったと言っています。
 
引退後、年寄株は既に取得されているようですから、後は親方が言っていたように嫁さんをもらうだけです。優しそうな人ですからきっと良い人も見つかるのではないでしょうか。
 
とにかく長い間、相撲ファンを沸かせてくれた高見盛関に、心からご苦労様の言葉を贈りたいと思います。お疲れ様でした。今後の益々のご活躍を祈っています。